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第82話 試問の間 ――運命を賭す誓い
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「試問の間 ――運命を賭す誓い」
王宮地下の一角に設けられた、厳粛なる審問の間。
歴史の重みを抱く石造りの空間には、王族同士の重大な論争や血族の争いを平和的に裁くための古き伝統が今も息づいていた。
円卓の中心には、証人席と二つの椅子。
片やノルド王国の王子、ユリウス6世=ノルド。
かたやフリューゲン王国の貴族にしてノルドの血を引く男、カール=キリト。
そしてその中央には、証人――セリア=ルゼリア=ノルドが座る。
見守るのは、フリューゲンの貴族代表と枢密顧問、王族代理のエミリーゼ。補佐官としてリアナも同席していた。
ユリウス6世
「――では始めよう。これはただの対話ではない。ノルドとフリューゲン、二つの王家に関わる“血の帰属”と“心の真意”を問う儀式である」
カール
「ああ。望むところだ。だが忘れるな。これは“お前たちが見捨てた血族”が、自らの意思で立ち上がった証明の場でもある」
ユリウス6世の蒼き瞳が鋭く光る。
ユリウス6世
「問おう。カール=キリト、お前は本当に“ノルドの民”を見捨て、フリューゲンのために生きると誓うのか?」
カールは目を逸らさず、言葉を刻むように応える。
カール
「“国”とは何だ? 法か? 血か?――違う。俺にとって国とは、“守るべき人たち”のことだ。
俺はこの国で、仲間を得て、家族を得た。セリアと生きる道を選んだ。……それを“裏切り”と呼ぶなら、俺は何度でも裏切ってやる」
ユリウス6世が歯を食いしばる。
ユリウス6世
「感情論で国家を語るな! 貴様は“母”を犠牲にして、自らを救った。王族の誇りを忘れたのか!?」
その言葉に、カールの瞳が揺れる。
が、口を開いたのはセリアだった。
セリア
「ユリウス様、それ以上は……カールの母、アリシア様を“犠牲”と呼ばないで」
会場が静まる。
セリア
「私たちを守るために、アリシア様は国をこの大陸を守るため自分を犠牲にされた。それはノルドのためではなく、すべてのこの地に生きる人たちのため、しかし、その代わりに――カールは大切な肉親を失ってしまった」
カールが目を伏せる。
セリア(震える声で)
「……それでも、彼は立ち上がったの。アリシア様が守ったこの地を、自分も守るために……一歩ずつ、信頼を積み重ねてきた。
仲間と共に戦って、私を救って多くを助け……命を賭けて、未来をくれたの」
その言葉に、ユリウス6世の拳が震える。
ユリウス6世
「……なぜ、そこまで……なぜ、我がノルドだけでなく、フリューゲンの者を助けるのだ?ノルドの王族の血が流れているのならば、その力は、ノルドだけのために使うべきだ!」
セリア(真っ直ぐに)
「ユリウス様、それは“国”は関係ないの!“人”だからよ。私は、“ノルドの王族”としてではなく、“一人の女”として、彼を助け、人々を助ける道を選んだの」
静寂。
そのとき、カールが立ち上がった。
カール
「ユリウス6世。――俺は、ノルド王族の血を持つ。それは否定しない。だが今の俺は、フリューゲンの民であり、セリアの“未来の夫なの”だ」
静かに膝をつき、手を胸に当てて宣言する。
カール
「この命を賭してでも、彼女を、そしてこの国を守る。それが“カール=キリト”としての、俺の誓いだ」
ユリウス6世は、それを黙って見つめていた。
そして、長い沈黙の後――
ユリウス6世
「……なるほど。確かに、貴様は……“成り上がりの剣士”ではなく、王族の誇りを胸に秘めた、“男”になっていたようだな」
席を立ち、ゆっくりと歩み寄る。
「セリア、すまなかった。お前を“連れ戻す。という発想が、もう古い考えだったのだな、ノルドの王族の誇りよりも大切なことが、お前たちの中にはあるということなのか……」
セリアの目に涙が滲む。
「ユリウス様……」
ユリウス6世は、剣を抜き、その刃を床に突き立てた。
ユリウス6世
「フリューゲン王国代理、エミリーゼ殿。そして剣士カール。
ノルド王国はこれをもって、貴公らの“未来の誓い”を認める。
セリア=ノルドは自由意思に基づき、フリューゲン王国と共に、その道を歩むがよい」
会場がどよめきに包まれる中、カールとユリウス6世は静かに視線を交わす。
敵ではない。だが、超えるべき相手“ノルド国王”を。
そして――試問の間に、春の光が差し込む。
物語は、新たな絆と決意を胸に、次の戦いへと向かっていく――。
『帰郷を願う王子の祈り』
王城の高塔、書斎の窓から差し込む陽光が、磨き上げられた机の上に細く影を落としていた。
ノルド王国第六王子、ユリウス=ノルドは、椅子に深く腰掛けながら、手にした手紙をじっと見つめていた。文面は短い。だが、その文字の一つ一つが、彼の胸に深く沈んでいく。
――セリア=ルゼリア=ノルド、及び、カール=キリトの帰国の意思なし。
公式の返答でも、外交的な拒絶でもない。ただ、彼らの友人を通じて届いた、柔らかだが確固たる意思表示だった。
強引に、無理やりにでも連れ戻そうとした自分が、愚かだったのかもしれない。
ユリウスは小さく息を吐き、机に手を乗せた。表面に残るわずかな傷――それは幼い頃、セリアと戯れた際についたもので、今ではただの記憶の痕跡となっていた。
「……昔と同じやり方では、もう動かないか」
呟いた声に、誰も応えない。
あの頃のセリアは、王族としての役割を果たそうと懸命で、義務に忠実だった。だが今の彼女は、自らの意思で生きる術を知り、強く、そして美しくなった。
過去のように、「帰ってこい」と命じるだけでは、彼女の心には届かないのだ。
ユリウスは立ち上がり、窓の外に目を向けた。
春の風に揺れる庭の花々、その先には、城下町の人々の暮らしがあった。彼らの平穏の裏に、どれほど多くの犠牲と悲しみがあったかを、彼は誰より知っている。
そしてその中に、ルゼリア家の滅びも、セリアの追放も含まれている。
「……待つしかない」
強制は、二人の心を遠ざけるだけだ。
ならば、来たくなる理由を与えることこそが、自分にできる唯一の贖罪かもしれない。
彼女には知人がいる。幼き頃に共に学び、笑い合った友人たち。今も王都に住まう者も多い。ひとり、またひとりと、彼女を想い、静かに日々を過ごしている。
ユリウスは、彼女の親しい人物の中でも特に信頼の厚い一人――元侍女長のエルミナに宛てて、手紙を出すことに決めた。
手紙の文面は丁寧で、押しつけがましくならないように言葉を選んだ。
――「もし、セリア殿が一度でも王都を訪れてくださればと願っております。私からの言葉としてはおこがましいかもしれませんが、彼女の父上……ルゼリア公爵の墓も、王都にございます。どうか、一度お参りだけでもとお伝えいただければ幸いです」
自分から迎えに行くのではない。
ただ、門を開けておく。
心が向いたときに、戻れるように。
ユリウスは手紙を封じると、蝋で印を押し、そっと机に置いた。
ふと、父・ユリウス五世の姿が脳裏に浮かんだ。
かつてのあの怒り。その裏にあった悔しさと喪失の苦しみ。
そして、母アリステリアの沈黙――
彼女が再び王宮に足を踏み入れる日は、いつ訪れるのだろう。いや、セリアが帰らなければ、きっとその日は来ない。
母の心を救うのも、父の悔恨を癒すのも。
セリアの存在が、鍵だった。
「カール=キリト……君にすべてを背負わせるつもりはない。だが、願わくば……」
彼女の傍にいる君だからこそ、導ける未来がある。
ユリウスは再び窓の外を見た。
いつか、あの門の向こうに、あの凛とした横顔が現れる日を想像する。
淡く、静かに、だが確かな願いを込めて。
「セリア。君がこの国を嫌いになっていなければ――どうか、一度だけでも。王都へ」
それは祈りだった。
声に出さずとも、届くと信じて。
王宮地下の一角に設けられた、厳粛なる審問の間。
歴史の重みを抱く石造りの空間には、王族同士の重大な論争や血族の争いを平和的に裁くための古き伝統が今も息づいていた。
円卓の中心には、証人席と二つの椅子。
片やノルド王国の王子、ユリウス6世=ノルド。
かたやフリューゲン王国の貴族にしてノルドの血を引く男、カール=キリト。
そしてその中央には、証人――セリア=ルゼリア=ノルドが座る。
見守るのは、フリューゲンの貴族代表と枢密顧問、王族代理のエミリーゼ。補佐官としてリアナも同席していた。
ユリウス6世
「――では始めよう。これはただの対話ではない。ノルドとフリューゲン、二つの王家に関わる“血の帰属”と“心の真意”を問う儀式である」
カール
「ああ。望むところだ。だが忘れるな。これは“お前たちが見捨てた血族”が、自らの意思で立ち上がった証明の場でもある」
ユリウス6世の蒼き瞳が鋭く光る。
ユリウス6世
「問おう。カール=キリト、お前は本当に“ノルドの民”を見捨て、フリューゲンのために生きると誓うのか?」
カールは目を逸らさず、言葉を刻むように応える。
カール
「“国”とは何だ? 法か? 血か?――違う。俺にとって国とは、“守るべき人たち”のことだ。
俺はこの国で、仲間を得て、家族を得た。セリアと生きる道を選んだ。……それを“裏切り”と呼ぶなら、俺は何度でも裏切ってやる」
ユリウス6世が歯を食いしばる。
ユリウス6世
「感情論で国家を語るな! 貴様は“母”を犠牲にして、自らを救った。王族の誇りを忘れたのか!?」
その言葉に、カールの瞳が揺れる。
が、口を開いたのはセリアだった。
セリア
「ユリウス様、それ以上は……カールの母、アリシア様を“犠牲”と呼ばないで」
会場が静まる。
セリア
「私たちを守るために、アリシア様は国をこの大陸を守るため自分を犠牲にされた。それはノルドのためではなく、すべてのこの地に生きる人たちのため、しかし、その代わりに――カールは大切な肉親を失ってしまった」
カールが目を伏せる。
セリア(震える声で)
「……それでも、彼は立ち上がったの。アリシア様が守ったこの地を、自分も守るために……一歩ずつ、信頼を積み重ねてきた。
仲間と共に戦って、私を救って多くを助け……命を賭けて、未来をくれたの」
その言葉に、ユリウス6世の拳が震える。
ユリウス6世
「……なぜ、そこまで……なぜ、我がノルドだけでなく、フリューゲンの者を助けるのだ?ノルドの王族の血が流れているのならば、その力は、ノルドだけのために使うべきだ!」
セリア(真っ直ぐに)
「ユリウス様、それは“国”は関係ないの!“人”だからよ。私は、“ノルドの王族”としてではなく、“一人の女”として、彼を助け、人々を助ける道を選んだの」
静寂。
そのとき、カールが立ち上がった。
カール
「ユリウス6世。――俺は、ノルド王族の血を持つ。それは否定しない。だが今の俺は、フリューゲンの民であり、セリアの“未来の夫なの”だ」
静かに膝をつき、手を胸に当てて宣言する。
カール
「この命を賭してでも、彼女を、そしてこの国を守る。それが“カール=キリト”としての、俺の誓いだ」
ユリウス6世は、それを黙って見つめていた。
そして、長い沈黙の後――
ユリウス6世
「……なるほど。確かに、貴様は……“成り上がりの剣士”ではなく、王族の誇りを胸に秘めた、“男”になっていたようだな」
席を立ち、ゆっくりと歩み寄る。
「セリア、すまなかった。お前を“連れ戻す。という発想が、もう古い考えだったのだな、ノルドの王族の誇りよりも大切なことが、お前たちの中にはあるということなのか……」
セリアの目に涙が滲む。
「ユリウス様……」
ユリウス6世は、剣を抜き、その刃を床に突き立てた。
ユリウス6世
「フリューゲン王国代理、エミリーゼ殿。そして剣士カール。
ノルド王国はこれをもって、貴公らの“未来の誓い”を認める。
セリア=ノルドは自由意思に基づき、フリューゲン王国と共に、その道を歩むがよい」
会場がどよめきに包まれる中、カールとユリウス6世は静かに視線を交わす。
敵ではない。だが、超えるべき相手“ノルド国王”を。
そして――試問の間に、春の光が差し込む。
物語は、新たな絆と決意を胸に、次の戦いへと向かっていく――。
『帰郷を願う王子の祈り』
王城の高塔、書斎の窓から差し込む陽光が、磨き上げられた机の上に細く影を落としていた。
ノルド王国第六王子、ユリウス=ノルドは、椅子に深く腰掛けながら、手にした手紙をじっと見つめていた。文面は短い。だが、その文字の一つ一つが、彼の胸に深く沈んでいく。
――セリア=ルゼリア=ノルド、及び、カール=キリトの帰国の意思なし。
公式の返答でも、外交的な拒絶でもない。ただ、彼らの友人を通じて届いた、柔らかだが確固たる意思表示だった。
強引に、無理やりにでも連れ戻そうとした自分が、愚かだったのかもしれない。
ユリウスは小さく息を吐き、机に手を乗せた。表面に残るわずかな傷――それは幼い頃、セリアと戯れた際についたもので、今ではただの記憶の痕跡となっていた。
「……昔と同じやり方では、もう動かないか」
呟いた声に、誰も応えない。
あの頃のセリアは、王族としての役割を果たそうと懸命で、義務に忠実だった。だが今の彼女は、自らの意思で生きる術を知り、強く、そして美しくなった。
過去のように、「帰ってこい」と命じるだけでは、彼女の心には届かないのだ。
ユリウスは立ち上がり、窓の外に目を向けた。
春の風に揺れる庭の花々、その先には、城下町の人々の暮らしがあった。彼らの平穏の裏に、どれほど多くの犠牲と悲しみがあったかを、彼は誰より知っている。
そしてその中に、ルゼリア家の滅びも、セリアの追放も含まれている。
「……待つしかない」
強制は、二人の心を遠ざけるだけだ。
ならば、来たくなる理由を与えることこそが、自分にできる唯一の贖罪かもしれない。
彼女には知人がいる。幼き頃に共に学び、笑い合った友人たち。今も王都に住まう者も多い。ひとり、またひとりと、彼女を想い、静かに日々を過ごしている。
ユリウスは、彼女の親しい人物の中でも特に信頼の厚い一人――元侍女長のエルミナに宛てて、手紙を出すことに決めた。
手紙の文面は丁寧で、押しつけがましくならないように言葉を選んだ。
――「もし、セリア殿が一度でも王都を訪れてくださればと願っております。私からの言葉としてはおこがましいかもしれませんが、彼女の父上……ルゼリア公爵の墓も、王都にございます。どうか、一度お参りだけでもとお伝えいただければ幸いです」
自分から迎えに行くのではない。
ただ、門を開けておく。
心が向いたときに、戻れるように。
ユリウスは手紙を封じると、蝋で印を押し、そっと机に置いた。
ふと、父・ユリウス五世の姿が脳裏に浮かんだ。
かつてのあの怒り。その裏にあった悔しさと喪失の苦しみ。
そして、母アリステリアの沈黙――
彼女が再び王宮に足を踏み入れる日は、いつ訪れるのだろう。いや、セリアが帰らなければ、きっとその日は来ない。
母の心を救うのも、父の悔恨を癒すのも。
セリアの存在が、鍵だった。
「カール=キリト……君にすべてを背負わせるつもりはない。だが、願わくば……」
彼女の傍にいる君だからこそ、導ける未来がある。
ユリウスは再び窓の外を見た。
いつか、あの門の向こうに、あの凛とした横顔が現れる日を想像する。
淡く、静かに、だが確かな願いを込めて。
「セリア。君がこの国を嫌いになっていなければ――どうか、一度だけでも。王都へ」
それは祈りだった。
声に出さずとも、届くと信じて。
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