転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》

ひより のどか

文字の大きさ
10 / 92

10 話は続く

しおりを挟む
本日2話目です。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜

主神様の恐ろしいお話はまだ終わらない。そう⋯まだ、孫の話が出てきていない。でも、正直、聞きたくないと思う自分がいる。でも、聞かなければいけない⋯

『⋯大丈夫かえ?少し、休むかえ?』
気付かぬ内に震えていた私を抱きしめていてくれた天界樹の精様が、私を心配してくれている。私は今、よほど酷い顔をしているのだろう。

『⋯っ、だ、大丈夫です。続けて下さい。私は、聞かなければいけない』
そう、聞かないと⋯
『⋯そうか。主神様』

〖⋯うん。悪趣味な遊びに飽きたヤツはね、思いついてしまったんだよ〗

『⋯なにを?』

〖⋯⋯⋯⋯⋯〗
沈黙が、怖い

はぁっ
長い沈黙の後、主神様が大きく息を吐いてから、一気に話し出した。
〖今までと、逆のことをしたらどうだろうか?こちらに攫って来るのではなく、こちら側のモノをあちらに送り込んだら?〗

『⋯ィャ』
キキタクナイ
『⋯っ』ぎゅうっ

〖その最悪なタイミングで見つかってしまったんだ。愛し子が〗グシャッ
今まで堪えていた主神様の手が、爪がくい込んで血が滲むほど握りしめられている。

『⋯』くらっ
『しっかりするのじゃっ』ぎゅうっ
『あ⋯あり、ありがとうございます』
そうだ、気絶してる場合じゃない
『大丈夫かえ?』
『は、はい⋯主神様、続きを』
聞かないとっ
『⋯』

〖⋯愛し子は攫われ、異世界に隠されてしまった。私たちも必死に探したんだ。でも、巧妙に隠されて、見つけられなくて。その間に幸せな夫婦だった貴方の息子夫婦の子として、愛し子はあちらで生まれたんだ。ごめんなさい。息子さんは恐らくヤツに殺されたんだ〗

『⋯⋯⋯⋯』
『⋯すまぬ、すまぬっ』ぎゅう
天界樹の精様が泣いてる。今、主神様は何を言った?私の息子は?

〖ヤツは、幸せなものを壊すことに喜びを見出すんだ。だから、あの時一番幸せだった〗
『私の息子が、選ばれた⋯』
『⋯すまぬ、すまぬっ』ぎゅう

〖そう。そして、愛するご主人を亡くし、ひとりで愛し子を産んだ母親は、性格を歪められ、人生を狂わされ、愛していたはずの娘を憎み、虐待した〗

『⋯そんな』
ずっと、優しい息子がなぜあんな酷い女を選んだのか不思議でならなかった⋯まさか、彼女も犠牲者だった?

〖さすがにね、この部分は彼らにも伝えていないんだ。でも、不思議だったでしょう?貴方の自慢の息子さんが選んだ女性のはずなのにって⋯〗

『ええ⋯』
その通りだわ

〖息子さんは間違った相手を選んだわけじゃなかったんだよ。全てはヤツの仕業だったんだ〗

『ええ⋯』
それだけは救い⋯でも、息子は愛する娘を目にすることも叶わなかった。悔しい⋯
『⋯っ噛んではダメじゃっ、血がっ』
『あ⋯すみません、お洋服が』
『かまわぬっ』
唇を噛んでいたようだ。天界樹の精様が袖で口元を拭ってくれた。キレイな服なのに⋯ぼんやりそんな事を考えてしまう

〖それからは、知っているよね?虐待、放置されたお孫さんは、貴方が必死に見つけ出して保護してくれた。そして、沢山の愛を注いで助けてくれた〗

そう。私と孫の生活が始まった。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、エールなど励みになってます。ありがとうございます。ごめんなさい。シリアスさんが終わらない⋯
『転生初日に~』『小さな小さな花うさぎ~』もよろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 165

あなたにおすすめの小説

平凡な村人だと思われていた俺、実は神々が恐れる最強存在でした〜追放されたけど、無自覚チートで気づけば世界の頂点〜

uzura
ファンタジー
平凡な村人・レオンは、勇者パーティの荷物持ちとして蔑まれ、ある日「役立たず」として追放される。 だが、彼の正体は神々が恐れ、世界の理を超越する“創世の加護”を持つ唯一の存在だった。 本人はまったくの無自覚——それでも歩くたび、出会うたび、彼によって救われ、惹かれていく者たちが増えていく。 裏切った勇者たちは衰退し、彼を捨てた者たちは後悔に沈む。 やがて世界は、レオン中心に回り始める。 これは、最弱を装う最強が、知らぬ間に神々を超える物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

追放されたので辺境でスローライフしてたら、いつの間にか世界最強の無自覚賢者になっていて元婚約者たちが土下座してきた件

uzura
ファンタジー
王都で「無能」と蔑まれ、婚約破棄と追放を言い渡された青年リオン。 唯一の取り柄は、古代語でびっしり書かれたボロ本を黙々と読み続けることだけ。 辺境で静かに暮らすはずが、その本が実は「失われた大魔導書」だったことから、世界の常識がひっくり返る。 本人は「ちょっと魔法が得意なだけ」と思っているのに、 ・竜を一撃で黙らせ ・災厄級ダンジョンを散歩感覚で踏破し ・国家レベルの結界を片手間で張り直し 気づけば、訳あり美少女たちに囲まれたハーレム状態に。 やがて、かつて彼を笑い、切り捨てた王都の貴族や元仲間たちが、 国家存亡の危機を前に「助けてくれ」と縋りついてくる。 だがリオンは、領民と仲間の笑顔を守るためだけに、淡々と「本気」を解放していくのだった——。 無自覚最強×追放×ざまぁ×ハーレム。 辺境から始まる、ゆるくて激しいファンタジー無双譚!

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。 平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。 どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。

処理中です...