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ある日の中秋の名月日記 番外編
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『なあ、レイ』
『何かしら?料理長』
『何か上手い菓子が食える行事とかないのか?』
『え?』
お菓子の行事?
『そうだよ。聖域じゃよ、色々やってるだろ?』
『そういえば、そうみたいね』
『ならよ、こっちには今、お前さんがいるんだからよ、何かやったっていいと思わねぇか?』
『たしかに?そうねぇ、今って季節は?』
『季節?ここは天界だからな。いつも変わらないぞ』
『あらま、そうなのね。う~ん、そういえば、月が綺麗に見えていたわね。明日あたり満月かしら?』
『ん?月?分からんな、えっと』
『月?満月なら明日じゃが?』
『あらあらまあまあ、天界樹の精様』
『無骨な男子は月など愛でぬからのぉ。分からなくても仕方あるまいの』
『悪かったな』ぶすっ
『あ、あはは』
わりと毒舌よね
『それで?満月がどうしたのじゃ?』
『あ、そうそう。中秋の名月と言ってね、月を眺めながら、お月見団子を頂いたりする日があってね。満月だと尚いいのだけど』
『ほう。良いではないか?』
『そうだろ?やろうぜ!団子の他はないのかよ?』
『他?ええと、旬の果物やお野菜なんかをお供えしたり、食べたりしたと思うわ』
『ふむ。ならばこれから妾の庭に行くのじゃ!』
『お!いいな!行こうぜ!今は何だ?』
『桃と無花果、それから梨と林檎、葡萄に蜜柑かのぉ』
『おお!豪勢だな!野菜は?』
『今一番あるのではないかえ?薩摩芋に、茄子に南瓜、大根に、あと何じゃったかのぉ』
『まあ、行きゃわかるな!』
『そうじゃの!ほれ、レイ、ぼさっとしとらんで行くのじゃ!』
『は、はいっ』
あらあらまあまあ、これはお菓子祭りかしら?
そして、
『大量じゃのぅ。何を作るのじゃ?妾もいていいかの?』
『いるなら手伝えよ』
『わ、分かっておるのじゃ』
『あらあらまあまあ、助かるわ。なんと言っても主役はお月見団子でしょうから、たぁくさん丸めないと』
『任せろ!』ニカッ
『任せるのじゃ!』
それじゃあ、お任せして、私は聖域からの差し入れを前に興奮してるわ。だって
『あらあらまあまあ、なんて立派な栗♪白玉粉まで♪うふふ、あずきはこちらにあるから、あれが出来るわね~♪うふふ』
せっかく沢山いただいた栗♪色々出来るわね~♪
〖ほう。楽しそうですね。しかもたくさんありますが、これをおひとりで?〗ぬっ
『きゃっ!工芸神様!』
〖ふふ、力が要りそうですね。でしたら、料理長、そちらは私が変わりましょう。あなたはレイが新しいことを始めるようなので一緒に覚えてください〗
『おう!』
『あ、あらあらまあまあ』
工芸神様、口が上手いわね!
そんなこんなで、次の日の夜
〖おいしいわ~〗
〖はい。このお団子、みたらしも美味しかったですが、わたしはあんこが好きですわ〗
『レイ!これがあの栗かの?』
『ええ、白玉ぜんざいに栗の甘露煮を乗せた豪華バージョンよ』
〖ん~僕、これ好きだな~〗
『あら、主神様は甘いのお好きね。なら、これはいかがかしら?芋羊羹よ。普通の羊羹も美味しいけど、せっかくおいしいおいもがあったから作ってみたのよ』
〖へ~?いただきます。⋯うん、これも美味しい!〗
『良かったわ』
ところで、
『さっきからあれは何をしているの?』
〖むんっ!俺の筋肉の方がデカいだろ!〗
〖何言ってやがる!俺の方が上だ!うりゃ!〗
〖はいはい。でかいだけの筋肉など、私のしなやかな筋肉の方が美しい〗
〖〖何だと!?〗〗
〖ん?鍛冶神と武神と工芸神が酒盛りしてるみたいだね〗
『放っておいて大丈夫ですよ。酒を飲むとなぜかああやって筋肉自慢をするんですよ』ぱくぱく
〖何が楽しいのやら、理解に苦しみます〗ばくばく
『あ、あはは』
補佐さんに医神様、あなた方の目の前にある、お団子山盛りと、どんぶりに溢れる白玉ぜんざいもどうかと⋯
いえ、そうじゃなくて、
『足元、何かこそこそしてないかしら?』
〖え?〗
〖『足元ですか?』〗
んん?あれは?
〖小虎ちゃんと小龍ちゃん?〗
『あれは何かに手を突っ込んでますか?』
〖あ、口に入れましたよ〗
え?あれって⋯
よたよたっ
ゴロンっ
ぼっ!
ごっ!
え?ええ?
『火!?水!?』
な、なんで?しかも、よろよろしながら?
〖ああっあれってお酒じゃない!?〗
『あっ、梅酒に入ってる梅ですか?』
〖杏酒の杏?〗
『ええ?』
そ、それは
ぼぼっ!
ごごっ!
『たたた、大変!』がたたっ
〖わあっ酔っ払ってるよ!〗
『何をやってるんですか!保護者は!』
〖残念ながら、その保護者も酔っ払いですよ〗
だだだっ
『わあっまた火と水吐いてる!こら、ダメよ!』ひょいっ
『ふみゃあっ』
ごごっ!
『きゃあ!』
わあっ、水浸し!
〖こら、小龍ちゃん、ダメだよ!〗ひょいっ
『きゅんっ』
ぼぼっ
〖わあっ〗
『主神、前髪がチリチリですよ』
『にゃはは』くねくね
『きゅきゅきゅん』へらへら
わあ、真っ赤な顔して笑ってるわ
〖そんなあっ医神ちゃん治してぇっ〗
〖このおバカさんたちが先ですよ。まったく〗ぽうっ
『にゃあ』ぴすぴす
『きゅ~ん』ぷーぷー
あ、寝ちゃったわ
〖〖んん、なんだ?〗〗ガハハ
〖どうしました?〗とろん
あらあらまあまあ、ダメねぇ
〖まったくぅ~やっちゃっていいよ〗
『かしこまりました。では』
びっしゃー
〖〖〖わぷっ〗〗〗
わ~びしょびしょ
〖〖〖な、何を⋯〗〗〗
『それはこちらのセリフです。こんな小さい子を酔っ払わせてどうする気ですか』ごごごご
〖〖〖ヒエっ!〗〗〗
あ、震え上がってるわ
〖『反省してください』〗にっこり
〖〖〖は、はい〗〗〗ガタガタガタ
あ~あ、最後とんでもなくなったけど、まあ、お月見は概ね成功かしらね
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。遅くに失礼します。
『何かしら?料理長』
『何か上手い菓子が食える行事とかないのか?』
『え?』
お菓子の行事?
『そうだよ。聖域じゃよ、色々やってるだろ?』
『そういえば、そうみたいね』
『ならよ、こっちには今、お前さんがいるんだからよ、何かやったっていいと思わねぇか?』
『たしかに?そうねぇ、今って季節は?』
『季節?ここは天界だからな。いつも変わらないぞ』
『あらま、そうなのね。う~ん、そういえば、月が綺麗に見えていたわね。明日あたり満月かしら?』
『ん?月?分からんな、えっと』
『月?満月なら明日じゃが?』
『あらあらまあまあ、天界樹の精様』
『無骨な男子は月など愛でぬからのぉ。分からなくても仕方あるまいの』
『悪かったな』ぶすっ
『あ、あはは』
わりと毒舌よね
『それで?満月がどうしたのじゃ?』
『あ、そうそう。中秋の名月と言ってね、月を眺めながら、お月見団子を頂いたりする日があってね。満月だと尚いいのだけど』
『ほう。良いではないか?』
『そうだろ?やろうぜ!団子の他はないのかよ?』
『他?ええと、旬の果物やお野菜なんかをお供えしたり、食べたりしたと思うわ』
『ふむ。ならばこれから妾の庭に行くのじゃ!』
『お!いいな!行こうぜ!今は何だ?』
『桃と無花果、それから梨と林檎、葡萄に蜜柑かのぉ』
『おお!豪勢だな!野菜は?』
『今一番あるのではないかえ?薩摩芋に、茄子に南瓜、大根に、あと何じゃったかのぉ』
『まあ、行きゃわかるな!』
『そうじゃの!ほれ、レイ、ぼさっとしとらんで行くのじゃ!』
『は、はいっ』
あらあらまあまあ、これはお菓子祭りかしら?
そして、
『大量じゃのぅ。何を作るのじゃ?妾もいていいかの?』
『いるなら手伝えよ』
『わ、分かっておるのじゃ』
『あらあらまあまあ、助かるわ。なんと言っても主役はお月見団子でしょうから、たぁくさん丸めないと』
『任せろ!』ニカッ
『任せるのじゃ!』
それじゃあ、お任せして、私は聖域からの差し入れを前に興奮してるわ。だって
『あらあらまあまあ、なんて立派な栗♪白玉粉まで♪うふふ、あずきはこちらにあるから、あれが出来るわね~♪うふふ』
せっかく沢山いただいた栗♪色々出来るわね~♪
〖ほう。楽しそうですね。しかもたくさんありますが、これをおひとりで?〗ぬっ
『きゃっ!工芸神様!』
〖ふふ、力が要りそうですね。でしたら、料理長、そちらは私が変わりましょう。あなたはレイが新しいことを始めるようなので一緒に覚えてください〗
『おう!』
『あ、あらあらまあまあ』
工芸神様、口が上手いわね!
そんなこんなで、次の日の夜
〖おいしいわ~〗
〖はい。このお団子、みたらしも美味しかったですが、わたしはあんこが好きですわ〗
『レイ!これがあの栗かの?』
『ええ、白玉ぜんざいに栗の甘露煮を乗せた豪華バージョンよ』
〖ん~僕、これ好きだな~〗
『あら、主神様は甘いのお好きね。なら、これはいかがかしら?芋羊羹よ。普通の羊羹も美味しいけど、せっかくおいしいおいもがあったから作ってみたのよ』
〖へ~?いただきます。⋯うん、これも美味しい!〗
『良かったわ』
ところで、
『さっきからあれは何をしているの?』
〖むんっ!俺の筋肉の方がデカいだろ!〗
〖何言ってやがる!俺の方が上だ!うりゃ!〗
〖はいはい。でかいだけの筋肉など、私のしなやかな筋肉の方が美しい〗
〖〖何だと!?〗〗
〖ん?鍛冶神と武神と工芸神が酒盛りしてるみたいだね〗
『放っておいて大丈夫ですよ。酒を飲むとなぜかああやって筋肉自慢をするんですよ』ぱくぱく
〖何が楽しいのやら、理解に苦しみます〗ばくばく
『あ、あはは』
補佐さんに医神様、あなた方の目の前にある、お団子山盛りと、どんぶりに溢れる白玉ぜんざいもどうかと⋯
いえ、そうじゃなくて、
『足元、何かこそこそしてないかしら?』
〖え?〗
〖『足元ですか?』〗
んん?あれは?
〖小虎ちゃんと小龍ちゃん?〗
『あれは何かに手を突っ込んでますか?』
〖あ、口に入れましたよ〗
え?あれって⋯
よたよたっ
ゴロンっ
ぼっ!
ごっ!
え?ええ?
『火!?水!?』
な、なんで?しかも、よろよろしながら?
〖ああっあれってお酒じゃない!?〗
『あっ、梅酒に入ってる梅ですか?』
〖杏酒の杏?〗
『ええ?』
そ、それは
ぼぼっ!
ごごっ!
『たたた、大変!』がたたっ
〖わあっ酔っ払ってるよ!〗
『何をやってるんですか!保護者は!』
〖残念ながら、その保護者も酔っ払いですよ〗
だだだっ
『わあっまた火と水吐いてる!こら、ダメよ!』ひょいっ
『ふみゃあっ』
ごごっ!
『きゃあ!』
わあっ、水浸し!
〖こら、小龍ちゃん、ダメだよ!〗ひょいっ
『きゅんっ』
ぼぼっ
〖わあっ〗
『主神、前髪がチリチリですよ』
『にゃはは』くねくね
『きゅきゅきゅん』へらへら
わあ、真っ赤な顔して笑ってるわ
〖そんなあっ医神ちゃん治してぇっ〗
〖このおバカさんたちが先ですよ。まったく〗ぽうっ
『にゃあ』ぴすぴす
『きゅ~ん』ぷーぷー
あ、寝ちゃったわ
〖〖んん、なんだ?〗〗ガハハ
〖どうしました?〗とろん
あらあらまあまあ、ダメねぇ
〖まったくぅ~やっちゃっていいよ〗
『かしこまりました。では』
びっしゃー
〖〖〖わぷっ〗〗〗
わ~びしょびしょ
〖〖〖な、何を⋯〗〗〗
『それはこちらのセリフです。こんな小さい子を酔っ払わせてどうする気ですか』ごごごご
〖〖〖ヒエっ!〗〗〗
あ、震え上がってるわ
〖『反省してください』〗にっこり
〖〖〖は、はい〗〗〗ガタガタガタ
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お読みいただきありがとうございます。遅くに失礼します。
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