転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》

ひより のどか

文字の大きさ
67 / 92

66 弓の違い

しおりを挟む
さてさて、本題は何だったかしら?

『あ、弓だったわよね?』
〖そうですよ。レイの弓も作りましたので試して頂きたいのですが、レイは先程、ワキュウなら経験があると仰ってましたよね?〗
『ええ。でも、私がやったことがあるのは弓道だから、こちらの弓を一から教えて貰うべきだと思うわ。弓道が狙うのは動かない的だし、鍛えるものも心身···不動の心なのよ。弓の長さもね、七尺三寸···二メートル二十一センチ、といっても分からないかしら··』
なんて説明したら?···ん?なんか今、丁度いいのが目に入ったようなぁ···あっ!

『武神様位!とにかく長いのよ!』
〖俺か?そりゃ随分〗
『デカイな。自分よりでかい弓引くのか?』

武神様と龍様が酷く驚いてるわね。そりゃそうよね。エルフさんに渡されたものと全然違うもの

『そうなのよ。しかも、形がとにかくシンプルでね?洋弓···あ、違う国の弓ね。そちらの大きさはさっきのエルフさんの弓くらいよ。それと違ってバランスをとる機能やスコープなんかもついてないし、とにかく前に弓を飛ばすことすら難しいのよ。弓が大きい分、ちゃんと出来れば遠くに飛ぶし、威力もあるけど、実戦向きではないわね。源さんなら流鏑馬といって馬を駆けさせながら的を射ることもできるけど』
凄いわよね、手網を握らずに馬を操って、尚且つ矢を放つなんて。

〖それは一度拝見したいですね〗
『『はい。是非!』』
あ、あら?エルフさんたち復活したのね?

『当然です。我々は弓にはそこそこ自信がありますが、そのような弓は聞いたことがありません』
『ええ。是非見てみたいです』
そ、そう。飽くなき探究心の賜物かしら?気絶から二人して目を覚ますなんて

〖レイ、俺の弓引いてみるか?〗
ぬっと差し出された大きな弓
『武神様の?』
さすがの迫力ね。

〖ああ。俺も遠距離を狙う時ように持ってるんだよ。森の中や障害物がある所じゃ使いにくいがな。障害物をなぎ倒していいなら使えるけどな!わはは!〗

それは森のためにあまりおすすめしないわ···
『でも、その弓を見る限り、握りの位置も違うのよ。和弓は中央より少し下にあるのよね』
きっと引きずるわ。

〖ふむ、こんな感じですかね〗
『え?』
素材に手をかざした工芸神様の手が光ると、弓が出来上がっていた。握りの所に皮まで巻いてあるわ。

〖いかがです?〗
『すごい。話を聞いただけで···』
弓が出来ちゃった
〖そりゃあ、工芸神ですから、この位なら錬成出来ますよ。使えそうならちゃんと一から作りますからご安心を〗
『そ、そう。それじゃあ、そのグローブも借りていいかしら?』
〖構いませんよ。的の距離は?〗

『近的がそのお盆ぐらいの丸い的に、二十八メートル離れた所からで、遠的が一メートル···この位の的に六十メートル離れた所から、だったと思うわ』
身振り手振りで説明すると

〖ふむ。でしたら〗とんっ

『『うわっ』』
『あらあらまあまあ、部屋が長くなったわ』

〖空間拡張ですよ。一メートルがこの位なら、的はあの辺ですね〗とんっ

『あらあらまあまあ』
工芸神様が足をとんっとするだけで次々と面白いわね。

〖何もアクション無しですると、貴方々はもっと驚くでしょう?本来は無しで出来ますよ〗
じゃあ、魔神様の指パチンッもそうなのね?カッコつけてるのかと思ってたわ。
〖魔神は恐らくそちらですよ〗
『あ、あはは?』
心、読みました?
〖いいえ?顔に出てますよ〗にっこり
『え?』
な、なんてこと···

〖まあ、とにかく今はこちらをどうぞ〗
『は、はい。ありがとうございます?』
なぜ、こんなことに?
『『レイさん、頑張って!』』きらきら
『あ、ありがとう』ひく
うわあ、エルフさんの視線が熱いわ···
まあ、とにかくやりましょう

『······ふぅ』
心を静かに···
構えをとって、深呼吸をしてからキリキリと弦を引く


〖すごいですね。一気に自分の世界に入りましたよ〗
〖ああ。精神統一だな〗

キリキリと弦を引く音が···ピタッと止まった瞬間、弓を···シュッ  放つ

タンッ

的を射た音が響く。
『ふぅ、何とか的中。だけどやっぱり』

〖すごいですね、あの距離を当てましたよ。ですが〗
〖ああ。とんでもない実力だが、こりゃあ〗
『確かに実戦向きではありませんね』
『ああ。自分の中に入り込みすぎだ』
『ええ。周りを見て感じなければ自分がやられてしまいます』
『絶対的に安心出来る環境がなければ難しいですね』
見守る神様たちとエルフさんから、厳しい意見

『やっぱり、そう思うわよね』
分かってたわ。

〖まあ、油断している敵に奇襲をかけたりするには有効ですよね〗
〖ああ。こんだけ長距離で当たるなら、火矢を射たりするにもいいかもな。だが〗
『混戦ではまず使えないな』

『ですね。やっぱりもっと素早く数も打てなきゃいけないですしね』

『ですが、その難しい弓でその精度は素晴らしいです』
『ええ。最初は戸惑うかもしれませんが、直ぐに習得できると思いますよ』
エルフさんたち優しい!

〖では、早速お手本をお願いしますよ。弓の使い心地、感想と意見をお願いします〗にっこり

『『あっ!』』ピシッ
あ、エルフさんたち本来の役目を思い出したみたい

〖さ、どうぞ〗にこにこ

『『は、はい』』ヒクヒク
エルフさんたち、頑張って!

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、感想、エールも大変励みになってます。ありがとうございます!
しおりを挟む
感想 165

あなたにおすすめの小説

平凡な村人だと思われていた俺、実は神々が恐れる最強存在でした〜追放されたけど、無自覚チートで気づけば世界の頂点〜

uzura
ファンタジー
平凡な村人・レオンは、勇者パーティの荷物持ちとして蔑まれ、ある日「役立たず」として追放される。 だが、彼の正体は神々が恐れ、世界の理を超越する“創世の加護”を持つ唯一の存在だった。 本人はまったくの無自覚——それでも歩くたび、出会うたび、彼によって救われ、惹かれていく者たちが増えていく。 裏切った勇者たちは衰退し、彼を捨てた者たちは後悔に沈む。 やがて世界は、レオン中心に回り始める。 これは、最弱を装う最強が、知らぬ間に神々を超える物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

追放されたので辺境でスローライフしてたら、いつの間にか世界最強の無自覚賢者になっていて元婚約者たちが土下座してきた件

uzura
ファンタジー
王都で「無能」と蔑まれ、婚約破棄と追放を言い渡された青年リオン。 唯一の取り柄は、古代語でびっしり書かれたボロ本を黙々と読み続けることだけ。 辺境で静かに暮らすはずが、その本が実は「失われた大魔導書」だったことから、世界の常識がひっくり返る。 本人は「ちょっと魔法が得意なだけ」と思っているのに、 ・竜を一撃で黙らせ ・災厄級ダンジョンを散歩感覚で踏破し ・国家レベルの結界を片手間で張り直し 気づけば、訳あり美少女たちに囲まれたハーレム状態に。 やがて、かつて彼を笑い、切り捨てた王都の貴族や元仲間たちが、 国家存亡の危機を前に「助けてくれ」と縋りついてくる。 だがリオンは、領民と仲間の笑顔を守るためだけに、淡々と「本気」を解放していくのだった——。 無自覚最強×追放×ざまぁ×ハーレム。 辺境から始まる、ゆるくて激しいファンタジー無双譚!

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...