18 / 33
18
しおりを挟む
謁見が終わり、今度はキーファウス殿下に呼ばれて彼の部屋へ。
もちろん二人きりというわけではなく、カイン騎士団長とチュリップも一緒です。
キーファウスの、『頼れる仲間』を集めて、試練突破のための緊急会議が始まりました。
「あの、そもそも私がなぜここにいるのか……」
私は真っ先に手を上げて問います。
すると、みんなが一斉にゲラゲラと笑いはじめました。
「どう考えてもキーファウス殿下との付き合いが長い俺たちよりも頼れると思うが」
「そんなこと言ったら私なんてカインのおまけのようなものですからね」
「まぁ待て。私はここにいる三人全員を頼りにしている。むろん、ヴィレーナ殿もだ」
聖女の力としては頼りにされるというよりも、むしろ結界を作るのが当たりまえのことだと思います。
メビルス王国で生活するうえで、聖なる力の結界は私自身を守るためでもありますから。
「ひとまず父上からの試練は予想していたとおりの内容だった。そこで、ここにいる三人に協力をお願いしたいと思っている」
「俺はキーファウス殿下にどこまでもついていくつもりだから問題ありません」
「私も同じくです」
「結界以外のことでなにか力になれるのでしたら協力します」
キーファウス殿下は、試練を達成して国王になるということに対して張り切っているようなので、応援はします。
彼だけでなく、この国には返し切れないほどの恩がありますし、試練がそもそも国の赤字財政を立て直すことなので、できることがあれば協力したいのです。
私がこの国で生きていくためにも……。
「まずはカインの騎士団を主に王都内部での警備に回してもらいたい。治安を良くするためには警備態勢を強化する必要がある」
「お待ちください。仰ることはわかるのですが、モンスター対策班を回すといざというときに困るかと。それこそ守るための王都に甚大な被害をもたらしてしまうことも」
「その点は大丈夫だ。ヴィレーナ殿の聖なる力を毎朝使ってもらうことになった」
「「は!?」」
カイン騎士団長とチュリップが口を大きく開きながら私を信じられないといった目つきで見てきます。
なぜそのような顔をするのかはわかりませんが、私はハッキリと問題ないと宣言しました。
「実はここ数日、毎日聖なる力を使って結界を作っています。でも体力的にも以前と比べて平気なので継続できるかと」
「どうりで王都近辺でモンスターが生まれなくなったわけだ……」
「ヴィレーナ様ったらいつの間にそのようなことを……。常に付き添っているのに気がつきませんでした」
「うん。本当にすぐに終わっちゃう作業だからね」
安心してもらおうと言ったつもりでしたが、なぜか二人とも深くため息をはくのです。
あれ? 私なにかマズいことでも言ってしまったのでしょうか。
「「俺(私)たちも頑張らないとな(ね)」」
二人の覚悟を決めたかのような発言を聞き、キーファウス殿下はクスクスと笑いながら笑みを溢しています。
「協力をお願いしたいとは言ったが、無理をしてもらいたくはない。各々が今までどおりにできることを無理せずやってもらう。これだけで私は十分だ」
「承知しました。まぁヴィレーナのおかげでモンスターの出現を阻止できるのならば、外に大多数の人間を配属させる必要もなくなるからな。騎士団の配属変更に関しては問題ないかと。ただ、訓練相手がいなくなるという意味では……」
「まぁ無いものねだりはしちゃだめよね」
「だな」
ん? 結界を作ると騎士団にとって不都合でもあるのでしょうか。
私が石のように固まって、ちっちゃい脳で考えてみましたが、わかりませんでした。
「失礼した。ヴィレーナの行為で問題があるわけではないんだ。いらん心配をかけてすまなかった」
「ないものねだりとは、私が結界を作ったらなにかなくなってしまうのですか?」
「いや、ただ単純に訓練も兼ねてモンスター討伐を行っている。だが、今まではどんなに強くとも中級モンスター、それも昼間のみの出現だったからなんとかなったというものだ。以前のように暗闇の中、中級モンスター以上が出る赤い兆候が出たらひとたまりもない」
「あぁ、つまり訓練相手がいなさすぎるのは困るということですね?」
「気にしないでくれ」
カイン騎士団長は申しわけなさそうに謝ってきますが、これくらいならなんとかできます。
聞いておいて良かった。
「じゃあ、特定の場所にだけ特定の兆候の色が出るように聖なる力を調整しましょうか?」
「「「は!?」」」
「たとえば、王都の外に大きな訓練施設がありますよね? あのあたりだけは白の兆候のみ聖なる力の対象外になるよう設定をしておいて、尚且つ訓練時間中の昼間のみに出現するようにするとか」
「ちょっと待て……。ヴィレーナ殿よ? そんなことまでできるのか?」
「まぁその分ほんのちょっとだけ疲れますけれど、全然許容範囲内ですよ」
カイン騎士団長が涙目になって喜んでいました。
やはり戦闘狂なのでしょうか。
王都内にモンスターが入られるとたまったものではないでしょうが、騎士団が訓練している最中の出現に限定しておけばリスクは低いでしょう。
「いざというときに訓練で慣れておかないと戦えないからな。ヴィレーナには苦労ばかりかけて悪いが、可能ならば頼みたい」
これで問題解決でしょうか。
緊急会議を開いてもらっておいて良かったです。
このままなにも知らずに結界だけを作っていたら騎士団に迷惑をかけていたのですから。
「カインは引き続き騎士団長としてさらなる発展を期待している。続いてチュリップだ」
「私ですか?」
「父上暗殺未遂の件で魔導士ロレレは極刑になるだろう。当然、王宮直属魔導士としての資格も剥奪だ。そこで……、チュリップに王宮直属魔導士になってもらいたい」
「はいー!? 無理ですよ! そもそも私は水と火の二属性しか魔法が使えませんし」
「属性の種類は絶対というわけではない。そもそもチュリップが騎士団に所属していたときの活躍、魔力の規格外さは重々知っている。たとえ二属性だとしても重宝するだろう」
「で……ですが私は……」
チュリップが私のほうをチラチラと見ながら困っていました。
キーファウス殿下も、『大丈夫か?』と声をかけていますが、やがてチュリップは……。
「ヴィレーナ様のそばから離れたくありましぇん!!」
「「は?」」
キーファウス殿下と私の声が見事にかぶりました。
チュリップが顔を真っ赤にしているのが、ちょっと怖いです。
もちろん二人きりというわけではなく、カイン騎士団長とチュリップも一緒です。
キーファウスの、『頼れる仲間』を集めて、試練突破のための緊急会議が始まりました。
「あの、そもそも私がなぜここにいるのか……」
私は真っ先に手を上げて問います。
すると、みんなが一斉にゲラゲラと笑いはじめました。
「どう考えてもキーファウス殿下との付き合いが長い俺たちよりも頼れると思うが」
「そんなこと言ったら私なんてカインのおまけのようなものですからね」
「まぁ待て。私はここにいる三人全員を頼りにしている。むろん、ヴィレーナ殿もだ」
聖女の力としては頼りにされるというよりも、むしろ結界を作るのが当たりまえのことだと思います。
メビルス王国で生活するうえで、聖なる力の結界は私自身を守るためでもありますから。
「ひとまず父上からの試練は予想していたとおりの内容だった。そこで、ここにいる三人に協力をお願いしたいと思っている」
「俺はキーファウス殿下にどこまでもついていくつもりだから問題ありません」
「私も同じくです」
「結界以外のことでなにか力になれるのでしたら協力します」
キーファウス殿下は、試練を達成して国王になるということに対して張り切っているようなので、応援はします。
彼だけでなく、この国には返し切れないほどの恩がありますし、試練がそもそも国の赤字財政を立て直すことなので、できることがあれば協力したいのです。
私がこの国で生きていくためにも……。
「まずはカインの騎士団を主に王都内部での警備に回してもらいたい。治安を良くするためには警備態勢を強化する必要がある」
「お待ちください。仰ることはわかるのですが、モンスター対策班を回すといざというときに困るかと。それこそ守るための王都に甚大な被害をもたらしてしまうことも」
「その点は大丈夫だ。ヴィレーナ殿の聖なる力を毎朝使ってもらうことになった」
「「は!?」」
カイン騎士団長とチュリップが口を大きく開きながら私を信じられないといった目つきで見てきます。
なぜそのような顔をするのかはわかりませんが、私はハッキリと問題ないと宣言しました。
「実はここ数日、毎日聖なる力を使って結界を作っています。でも体力的にも以前と比べて平気なので継続できるかと」
「どうりで王都近辺でモンスターが生まれなくなったわけだ……」
「ヴィレーナ様ったらいつの間にそのようなことを……。常に付き添っているのに気がつきませんでした」
「うん。本当にすぐに終わっちゃう作業だからね」
安心してもらおうと言ったつもりでしたが、なぜか二人とも深くため息をはくのです。
あれ? 私なにかマズいことでも言ってしまったのでしょうか。
「「俺(私)たちも頑張らないとな(ね)」」
二人の覚悟を決めたかのような発言を聞き、キーファウス殿下はクスクスと笑いながら笑みを溢しています。
「協力をお願いしたいとは言ったが、無理をしてもらいたくはない。各々が今までどおりにできることを無理せずやってもらう。これだけで私は十分だ」
「承知しました。まぁヴィレーナのおかげでモンスターの出現を阻止できるのならば、外に大多数の人間を配属させる必要もなくなるからな。騎士団の配属変更に関しては問題ないかと。ただ、訓練相手がいなくなるという意味では……」
「まぁ無いものねだりはしちゃだめよね」
「だな」
ん? 結界を作ると騎士団にとって不都合でもあるのでしょうか。
私が石のように固まって、ちっちゃい脳で考えてみましたが、わかりませんでした。
「失礼した。ヴィレーナの行為で問題があるわけではないんだ。いらん心配をかけてすまなかった」
「ないものねだりとは、私が結界を作ったらなにかなくなってしまうのですか?」
「いや、ただ単純に訓練も兼ねてモンスター討伐を行っている。だが、今まではどんなに強くとも中級モンスター、それも昼間のみの出現だったからなんとかなったというものだ。以前のように暗闇の中、中級モンスター以上が出る赤い兆候が出たらひとたまりもない」
「あぁ、つまり訓練相手がいなさすぎるのは困るということですね?」
「気にしないでくれ」
カイン騎士団長は申しわけなさそうに謝ってきますが、これくらいならなんとかできます。
聞いておいて良かった。
「じゃあ、特定の場所にだけ特定の兆候の色が出るように聖なる力を調整しましょうか?」
「「「は!?」」」
「たとえば、王都の外に大きな訓練施設がありますよね? あのあたりだけは白の兆候のみ聖なる力の対象外になるよう設定をしておいて、尚且つ訓練時間中の昼間のみに出現するようにするとか」
「ちょっと待て……。ヴィレーナ殿よ? そんなことまでできるのか?」
「まぁその分ほんのちょっとだけ疲れますけれど、全然許容範囲内ですよ」
カイン騎士団長が涙目になって喜んでいました。
やはり戦闘狂なのでしょうか。
王都内にモンスターが入られるとたまったものではないでしょうが、騎士団が訓練している最中の出現に限定しておけばリスクは低いでしょう。
「いざというときに訓練で慣れておかないと戦えないからな。ヴィレーナには苦労ばかりかけて悪いが、可能ならば頼みたい」
これで問題解決でしょうか。
緊急会議を開いてもらっておいて良かったです。
このままなにも知らずに結界だけを作っていたら騎士団に迷惑をかけていたのですから。
「カインは引き続き騎士団長としてさらなる発展を期待している。続いてチュリップだ」
「私ですか?」
「父上暗殺未遂の件で魔導士ロレレは極刑になるだろう。当然、王宮直属魔導士としての資格も剥奪だ。そこで……、チュリップに王宮直属魔導士になってもらいたい」
「はいー!? 無理ですよ! そもそも私は水と火の二属性しか魔法が使えませんし」
「属性の種類は絶対というわけではない。そもそもチュリップが騎士団に所属していたときの活躍、魔力の規格外さは重々知っている。たとえ二属性だとしても重宝するだろう」
「で……ですが私は……」
チュリップが私のほうをチラチラと見ながら困っていました。
キーファウス殿下も、『大丈夫か?』と声をかけていますが、やがてチュリップは……。
「ヴィレーナ様のそばから離れたくありましぇん!!」
「「は?」」
キーファウス殿下と私の声が見事にかぶりました。
チュリップが顔を真っ赤にしているのが、ちょっと怖いです。
78
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
似非聖女呼ばわりされたのでスローライフ満喫しながら引き篭もります
秋月乃衣
恋愛
侯爵令嬢オリヴィアは聖女として今まで16年間生きてきたのにも関わらず、婚約者である王子から「お前は聖女ではない」と言われた挙句、婚約破棄をされてしまった。
そして、その瞬間オリヴィアの背中には何故か純白の羽が出現し、オリヴィアは泣き叫んだ。
「私、仰向け派なのに!これからどうやって寝たらいいの!?」
聖女じゃないみたいだし、婚約破棄されたし、何より羽が邪魔なので王都の外れでスローライフ始めます。
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる