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3 ザザンガ視点 割り込みは許さん!
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「これにて、こちらの書類は正式に受理されました」
婚約破棄は確定した。父上に報告して、多額の慰謝料を支払えば円満に解決なんだが、絶対に怒られる。もしかしたら勘当されるかもしれない。
それでも、僕には絶対に譲れない信念がある。
『割り込み禁止』だ。
小さい頃、近所のおばさんが飴玉を配っていた。
僕は順番通りに並んでいたのに、急に伯爵か公爵であろう子供が割り込んできた。おばさんも相手が相手だっただけに何も言えず、何食わぬ顔でその子供に先に渡した。しかもその飴玉が最後だった。
抗議したかったが伯爵家には逆らえないことくらいは知っていたから何もできない。それ以来、不公平な世の中だとずっと思うようになった。
『せめて僕だけでも……』
そう思い、絶対に順番や順序を乱してはいけないと心に誓ったんだ。たとえどんな内容であっても。
だからこそ、幼馴染のエイプリーがこっちへ帰ってきたときは気持ちが複雑になってしまった。
国外へ行ってしまったから婚約はなかったことになってしまったと思い込んでいたのに、そうじゃなかった。
きっと僕のために、婚約を覚えていてくれたから帰ってきてくれたんだ!
そう確信できたからこそ、ジュリーンとは婚約を破棄した。
「行くぞ!」
順序としてはエイプリーと婚約したのが先。
絶対に守らなきゃ。
覚悟を決めて気合を入れ、父上のもとへ報告しに行く。
♢
「おい! 冗談はやめてくれ」
「本当なんです父上。もう婚約破棄の書類も受理してきましたから、ほら」
用紙をしっかりと見せた。
これは卑怯な作戦かもしれないが、何がなんでも婚約した順序だけは守らなきゃ。
「バカか貴様は!」
予想通り顔が大魔神のようになった。
でも父上、僕の信念は変わりませんから。
大魔神の顔に向かって、『僕は真面目です』と言わんばかりに真剣な表情をした。
「はぁ……お前は本当にバカ息子だ……。折角進めた縁談までも勝手に壊してしまいおって……」
「それに関しては申し訳ございません。ですが、僕にはその縁談の前に既に婚約をしていた相手がいるのです。そちらが先に決まっていたので、順序はしっかり守るべきかと」
「ならばお前の行動は順序が正しいと言えるのか?」
「はい?」
「この婚約破棄についてだ! お前のくだらん信念を最優先して、勝手に婚約を破棄して受理までしてから報告しにきたことがだ! おまえの言う順序としては私にまず相談するのが正しいものではないのか?」
父上、それは間違っています。だって、そういった順序は人それぞれ考え方があるからですよ。
僕が忠実に従う順序とは約束したり整列に従うと言った、確定的なことをいうのですから。
「父上に多大な迷惑をかけてしまったことは謝罪します。ですが、僕は今回の行動も優先の仕方も、目的のために間違っていないかと思います」
「はぁ……もう知らん! 慰謝料はお前が全額負担するのだぞ。私からは不足額の貸し出しだけは許可するが、支払いに関しては無関与とする」
それだけでも充分です。しかも僕が想像していた結果よりもマシだ。
「それから約束しろ! お前のその婚約者が何者かは知らんが、絶対に泣かせるでない! 充分に親交を深めてから私に紹介しにきなさい。その上で婚約を認めるかどうかを決める」
「はい! もちろんです! 父上、ありがとうございます」
なんとか平和的に終わらせられそうだ。
慰謝料が莫大な額なのは仕方のないことだが、これも順序をしっかりと守るためだもんな。
これで僕の名誉は守られたと思えば……それでも高いな……。
さて、明日にでもエイプリーに会いに行って婚約の話を進めてこようか。
ああ、明日が楽しみで寝れない!
婚約破棄は確定した。父上に報告して、多額の慰謝料を支払えば円満に解決なんだが、絶対に怒られる。もしかしたら勘当されるかもしれない。
それでも、僕には絶対に譲れない信念がある。
『割り込み禁止』だ。
小さい頃、近所のおばさんが飴玉を配っていた。
僕は順番通りに並んでいたのに、急に伯爵か公爵であろう子供が割り込んできた。おばさんも相手が相手だっただけに何も言えず、何食わぬ顔でその子供に先に渡した。しかもその飴玉が最後だった。
抗議したかったが伯爵家には逆らえないことくらいは知っていたから何もできない。それ以来、不公平な世の中だとずっと思うようになった。
『せめて僕だけでも……』
そう思い、絶対に順番や順序を乱してはいけないと心に誓ったんだ。たとえどんな内容であっても。
だからこそ、幼馴染のエイプリーがこっちへ帰ってきたときは気持ちが複雑になってしまった。
国外へ行ってしまったから婚約はなかったことになってしまったと思い込んでいたのに、そうじゃなかった。
きっと僕のために、婚約を覚えていてくれたから帰ってきてくれたんだ!
そう確信できたからこそ、ジュリーンとは婚約を破棄した。
「行くぞ!」
順序としてはエイプリーと婚約したのが先。
絶対に守らなきゃ。
覚悟を決めて気合を入れ、父上のもとへ報告しに行く。
♢
「おい! 冗談はやめてくれ」
「本当なんです父上。もう婚約破棄の書類も受理してきましたから、ほら」
用紙をしっかりと見せた。
これは卑怯な作戦かもしれないが、何がなんでも婚約した順序だけは守らなきゃ。
「バカか貴様は!」
予想通り顔が大魔神のようになった。
でも父上、僕の信念は変わりませんから。
大魔神の顔に向かって、『僕は真面目です』と言わんばかりに真剣な表情をした。
「はぁ……お前は本当にバカ息子だ……。折角進めた縁談までも勝手に壊してしまいおって……」
「それに関しては申し訳ございません。ですが、僕にはその縁談の前に既に婚約をしていた相手がいるのです。そちらが先に決まっていたので、順序はしっかり守るべきかと」
「ならばお前の行動は順序が正しいと言えるのか?」
「はい?」
「この婚約破棄についてだ! お前のくだらん信念を最優先して、勝手に婚約を破棄して受理までしてから報告しにきたことがだ! おまえの言う順序としては私にまず相談するのが正しいものではないのか?」
父上、それは間違っています。だって、そういった順序は人それぞれ考え方があるからですよ。
僕が忠実に従う順序とは約束したり整列に従うと言った、確定的なことをいうのですから。
「父上に多大な迷惑をかけてしまったことは謝罪します。ですが、僕は今回の行動も優先の仕方も、目的のために間違っていないかと思います」
「はぁ……もう知らん! 慰謝料はお前が全額負担するのだぞ。私からは不足額の貸し出しだけは許可するが、支払いに関しては無関与とする」
それだけでも充分です。しかも僕が想像していた結果よりもマシだ。
「それから約束しろ! お前のその婚約者が何者かは知らんが、絶対に泣かせるでない! 充分に親交を深めてから私に紹介しにきなさい。その上で婚約を認めるかどうかを決める」
「はい! もちろんです! 父上、ありがとうございます」
なんとか平和的に終わらせられそうだ。
慰謝料が莫大な額なのは仕方のないことだが、これも順序をしっかりと守るためだもんな。
これで僕の名誉は守られたと思えば……それでも高いな……。
さて、明日にでもエイプリーに会いに行って婚約の話を進めてこようか。
ああ、明日が楽しみで寝れない!
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