67 / 92
第六章 サルヴァンテの魔術師
67 再来
しおりを挟む残酷な現実に、愕然とした。
フィリパ・チェステは魔術師だった。魔術師を何よりも欲した侯爵家で、魔術師のふりをするための生贄として搾取され続けた彼女が、それそのものだった。
なんという皮肉だろう。
「……あたしが、魔術師ですって?」
固まるフェリータを抑えつけたまま、フィリパは吐き捨てた。
「そんなわけないわ。あたしは呪詛なんてしてない。どうせお兄様がまた……」
そこで言葉が止まった。何かを探すように瞳が揺れる。
そうして焦点の合わなくなった目が、やがて声なく見開かれた。何かに思い当たったようだった。
あの本、と息だけが形作った言葉は、一層大きく揺れたゴンドラのせいでかき消えた。
大きな波が立った。煽られて、ゴンドラは傾いて坂道を滑るように流された。
あっけなく体勢を崩したフィリパを、フェリータは抱きとめた。異様に軽い体を抱えて身を起こし、運河を見渡す。
転覆への恐怖より強く、肌を悪寒が駆け抜けたのだ。宮廷付き魔術師として覚えがある感覚だった。
「……呪獣!!」
フェリータの叫びと同時に、波の下から巨大な蛸の脚が飛び出してきた。屋根を遥かに越える高さから先端が振り下ろされて、ゴンドラのすぐ横の水面をうち叩く。
翻弄されるゴンドラは、子に弄ばれる木の葉のように無力だった。フェリータがフィリパを抱え、燃えていないゴンドラのへりにしがみつく。そうしているうちにも、脚は二本三本と水中から姿を現していく。
そのうちの一本が、再び天高く伸び上がった。狙いは明らかだった。
赤黒い吸盤のついた触手が、勢いよく頭上に迫る。衝撃を予想して息を飲んだ。
そこへ、運河の沿岸から伸びてきた黒く長い紐のようなものがぶつかり、しなってぐるりと巻き付いた。そのまま捉え、引き絞るようにして獲物の動きを封じる。
鞭だ。この怪物を捕らえるからには、魔術で作られた鞭だ。
「ロレンツィオ!」
鞭の出どころにいた男に気がついて名を呼ぶ。
だが安堵したのは一瞬だった。ロレンツィオは遠目に見ても明らかに消耗していた。当然だ、王国最高峰の魔術師の同僚とやり合い、教会の加護を受けた場所で親友とやり合い、ついさっき呪獣を一人で倒した。
もし今、この呪獣が標的を河岸の男に変えたら――。
恐ろしい想像に急かされて、フェリータはとっさに内なる魔力に働きかけた。自分の状態も忘れていた。
そこへ、頭が真っ白になるほどの激痛と、心臓を引き絞られるような痛みが容赦なく襲いかかる。
「――っ!」
フェリータは思わず胸を抑えて、前のめりに倒れ込んだ。
魔術薬による回復効果は、蝕まれた生命力にまでは作用しないのだと、身をもって知ってももう遅い。
雨で霞がかる視界に、同じように横倒しになっている侯爵の姿と、そこへ近づく女の足が映り込んだ。
「フィ……ま……」
見上げた先にいる、女の瞳は暗かった。薄笑いを口元に浮かべながら、深い悲しみとやるせなさに沈んでいた。視線が向かうのは、フェリータが一瞬前まで見つめていた河辺だ。
届かなかった思いを、最後に見納めようとしているかのように。
「よくわかったわ。どんなに祈っても、どこからも救いが来なかった理由が」
雨とも涙ともつかない雫が頬を伝う。床の上の、未だ意識を取り戻さない父親に視線が戻される。
「結局、あたしも悪魔のひとりだったからなのね。……あんたたちと、なんにも変わらないということを、神様はご存知だったからなのね」
か細い手が、男の体を引きずりあげる。ゴンドラのへりの炎など見えていないかのように、そこへ足をかける。
動かされた拍子に、侯爵の口が薄く開いた。その奥に、フェリータは細い糸状のものを垣間見た。
それが何なのか、わからないはずもない。
フェリータはもう一度フィリパに掴みかかろうとした。
しかし体は波に揺れ、疲労に蝕まれ、頭の中から足先まで余すことなく痛みに苛まれていた。
実際には、腕の一つも上がらなかった。
「やめて……!」
絞り出した懇願に、フィリパは一瞬微笑んだ。ぶざまねと、その口が動いたように見えたが。
次の瞬間、父親の体を抱えたまま、ゴンドラのふちを超えて水音とともに落ちていった。
波が、ひときわ大きく荒れた。
絶望とともに背後を振り返る。目玉が八つある蛸のような魔物は、ロレンツィオの鞭を引きちぎり、こちらに触手を伸ばしていた。パンドラの操る金の鎖が水中から飛び出したが、巻き付くのはもう間に合わない。
呪獣の叫びが、人生で最後に聞く声になるのか。
(こんな、人も王都も助けられないまま、無駄に死ぬなんて)
無力な己を憎んでも、ただ怪物を見上げることしかできない。せめてと思っても、河辺にかの男の姿は見つけられなかった。大きな脚が、鞭のように振り下ろされるのを、ただただ待つしかなかった。
待つしか、なかったのだが。
ほんの一瞬、まばたきをしたのを境に、フェリータの周囲は様変わりした。
耳をつらぬく呪獣の悲鳴。
目の前には、視界いっぱいに広がる、白く薄い膜のようなもの。
呪獣の吐く毒霧かと思ったが、すぐに違うとわかる。顔に触れたのは、薄いレースの布だった。
いったい何が起きているのか。
上を見上げれば、曇天が広がるばかりのはずの上空は、レースのカーテンが降りた天蓋で遮られている。
波も雨も、レースのカーテンに弾かれている。
呪獣の脚に至っては、触れたそばから焼けた鉄に触れたかのように焦げて、逃げるように離れていく。
魔術だ。ゴンドラが天蓋で覆われて、それが防御盾になっている。
「ロレンツィオ……?」
呟いてから自分で否定した。今の彼にこんな繊細な魔術は作れないだろう。なら魔術師長か。王都じゅうが混乱にあえぐ中、責務を果たせないフェリータたちを助けに駆けつけたというのか。
いや違う。
天蓋の中で立ち上がりかけたとき、波の向こうで、呪獣が再び悲鳴を上げた。脚を何本も空に向かって上げ、水面に浮上した本体をよじらせている。
まるで恐怖し、暴れ、この場から逃げ出そうとするかのように。
フェリータはレースカーテンに手をかけた。防御盾の外に出ようとした、そのとき。
「まだ開けちゃだめ」
背後からの声に、手が止まった。耳に感じた吐息と体温に振り返るが、そこには誰もいない。
確かに声がしたのに。
フェリータに、理解より先に服従を覚えさせた、恐ろしく身勝手な、優しい声が。
フェリータの意識を引き戻したのは、呪獣の断末魔だった。
開けるなと言われた天蓋のレースの向こうで、呪獣の体がみるみるうちに石に変わっていった。ものの数秒で、大きな魔物の形の石像が、ずっしりと運河の真ん中に顔を出すこととなった。
その石像の頭頂部に、人がいた。残っていた街の光が映したのは、淡い色の髪だ。
その人物は何もない空中に右手を突き出し、何かを掴んだ。細長い物だった。それを両手で持ち構え、先端を下に向ける。
それはちょうど、マスケット銃で足下の呪獣に狙いを定めるかのような動きであり。
少し億劫そうで、けれど流れるような、迷いのないしぐさだった。
フェリータは口を開いた。
同時に、雨風の中で破裂音がかすかに響いた。魔術だからこそ、雨をものともしない火薬の働き。
石像に亀裂が走ったあと、粉々に砕け散るまでは一瞬だった。体液も肉片もただの瓦礫となり、呪いを外に漏らすことなく転がって運河に落ちていく。
それらからも守られたゴンドラの内側で、フェリータは焦燥感に駆られた。
「どうして……」
呪獣とともに、頭頂部にいた人物も消えていた。
フェリータはカーテンに手をかけた。今度は止める声もない。
それどころか、天蓋そのものが煙のように消失した。――まるで、術者が力尽きたかのように。
ざっと血の気が引いた。舞い散る魔術残滓を払って視線を巡らせる。河岸を見上げれば、ロレンツィオが切羽詰まった顔でこちらを見下ろしていた。
「た、助けてロレンツィオ……!」
ロレンツィオ、お願い。
あの人を、助けて。
痛みと息苦しさと焦りで、すがる言葉は極端に短くなった。
――それは、ゴンドラの船尾から届けられた「ふーん」という相槌を、いまだかつてないほど冷たくさせた。
フェリータは心臓を飛び上がらせて振り返る。
「この状況で、そっちの、へろっへろの脳筋を頼るわけ。いや、別にいいけどさ、弱い者同士助け合うのは美しいんでしょ。僕にはわからないけど」
男はずぶ濡れでしゃがんでいた。足元には、同じように水に濡れ、倒れ込む男女が一人ずつ。
フィリパとチェステ侯爵だった。咳き込むフィリパの横で、男のしなやかな指が、意識のないチェステ侯爵の口の中へためらいなく差し込まれる。
「……ど」
どうして、という言葉をフェリータが形にする前に、魔女の心臓を回収した男が再び口を開く。苛立ちをあらわにした声は、かつてフェリータがこの世の終わりのように恐れたもの。
「それによく聞く話だよね。男ができたらそれまでの友達は捨て置かれるって。まさかフェリータがそうなるとは思わなかったし、そうならないように育てたつもりだったんだけど。いや別にいいよ、僕もレオナルドに引っ張られて、ここに来ただけだもの」
男は繊維質の呪物を手で包み込み、不機嫌そうに目を閉じる。ややあって手と目を開いたときには、むき出しだった呪物はつるりと輝く金のロケットに包まれていた。
途端に、呪物を前にして感じていた不快感が激減する。
冷ややかな声を受けて、フェリータはぶわっと涙を盛り上がらせた。違う、誤解ですわと、思ったがしかし口には出てこない。
それを見て、男はようやく目元を緩めた。口元は相変わらず尖っていたが、緑の目には泣かせた気まずさが浮かんでいる。
それはフェリータが、今までにあまり見たことのない表情だった。
「……ひとことお礼くらい、なんて、思うほうが図々しかったかな」
拗ねたような口ぶりのかたわら、即席のレリカリオに封印の紋様を描く男に、フェリータは全力で抱きついた。
ゴンドラの床に、荒れる運河に、はらはらと鷲の羽が舞う。
「ありがとう、リカルド!!」
抱き返す腕ににじむ戸惑いも、いつも余裕綽々の彼らしくなかった。
「……おい、さっさと上がってこいよ。俺からも礼をするから」
たっぷり十秒抱き合ったあたりで、雨音と風を押しのける地響きのようなド低音が小舟の上に降りかかる。
二人はしばし、石のように固まった。
24
あなたにおすすめの小説
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
さよなら、私の初恋の人
キムラましゅろう
恋愛
さよなら私のかわいい王子さま。
破天荒で常識外れで魔術バカの、私の優しくて愛しい王子さま。
出会いは10歳。
世話係に任命されたのも10歳。
それから5年間、リリシャは問題行動の多い末っ子王子ハロルドの世話を焼き続けてきた。
そんなリリシャにハロルドも信頼を寄せていて。
だけどいつまでも子供のままではいられない。
ハロルドの婚約者選定の話が上がり出し、リリシャは引き際を悟る。
いつもながらの完全ご都合主義。
作中「GGL」というBL要素のある本に触れる箇所があります。
直接的な描写はありませんが、地雷の方はご自衛をお願いいたします。
※関連作品『懐妊したポンコツ妻は夫から自立したい』
誤字脱字の宝庫です。温かい目でお読み頂けますと幸いです。
小説家になろうさんでも時差投稿します。
戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。
婚約破棄されたトリノは、継母や姉たちや使用人からもいじめられているので、前世の記憶を思い出し、家から脱走して旅にでる!
山田 バルス
恋愛
この屋敷は、わたしの居場所じゃない。
薄明かりの差し込む天窓の下、トリノは古びた石床に敷かれた毛布の中で、静かに目を覚ました。肌寒さに身をすくめながら、昨日と変わらぬ粗末な日常が始まる。
かつては伯爵家の令嬢として、それなりに贅沢に暮らしていたはずだった。だけど、実の母が亡くなり、父が再婚してから、すべてが変わった。
「おい、灰かぶり。いつまで寝てんのよ、あんたは召使いのつもり?」
「ごめんなさい、すぐに……」
「ふーん、また寝癖ついてる。魔獣みたいな髪。鏡って知ってる?」
「……すみません」
トリノはペコリと頭を下げる。反論なんて、とうにあきらめた。
この世界は、魔法と剣が支配する王国《エルデラン》の北方領。名門リドグレイ伯爵家の屋敷には、魔道具や召使い、そして“偽りの家族”がそろっている。
彼女――トリノ・リドグレイは、この家の“戸籍上は三女”。けれど実態は、召使い以下の扱いだった。
「キッチン、昨日の灰がそのままだったわよ? ご主人様の食事を用意する手も、まるで泥人形ね」
「今朝の朝食、あなたの分はなし。ねえ、ミレイア? “灰かぶり令嬢”には、灰でも食べさせればいいのよ」
「賛成♪ ちょうど暖炉の掃除があるし、役立ててあげる」
三人がくすくすと笑うなか、トリノはただ小さくうなずいた。
夜。屋敷が静まり、誰もいない納戸で、トリノはひとり、こっそり木箱を開いた。中には小さな布包み。亡き母の形見――古びた銀のペンダントが眠っていた。
それだけが、彼女の“世界でただ一つの宝物”。
「……お母さま。わたし、がんばってるよ。ちゃんと、ひとりでも……」
声が震える。けれど、涙は流さなかった。
屋敷の誰にも必要とされない“灰かぶり令嬢”。
だけど、彼女の心だけは、まだ折れていない。
いつか、この冷たい塔を抜け出して、空の広い場所へ行くんだ。
そう、小さく、けれど確かに誓った。
【完結】大好きな幼馴染には愛している人がいるようです。だからわたしは頑張って仕事に生きようと思います。
たろ
恋愛
幼馴染のロード。
学校を卒業してロードは村から街へ。
街の警備隊の騎士になり、気がつけば人気者に。
ダリアは大好きなロードの近くにいたくて街に出て子爵家のメイドとして働き出した。
なかなか会うことはなくても同じ街にいるだけでも幸せだと思っていた。いつかは終わらせないといけない片思い。
ロードが恋人を作るまで、夢を見ていようと思っていたのに……何故か自分がロードの恋人になってしまった。
それも女避けのための(仮)の恋人に。
そしてとうとうロードには愛する女性が現れた。
ダリアは、静かに身を引く決意をして………
★ 短編から長編に変更させていただきます。
すみません。いつものように話が長くなってしまいました。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる