丘の上の王様とお妃様

よしき

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丘の上の王様とお妃様 24

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  私と王さんは、あれから別宅で過ごし、翌日に私の両親のお墓に一緒にお参りに行くこととなった。
  お葬式の時は、一人だった私。でも今は、静に鎮座する両親の墓前で二人で来たことを報告することができた。きっと両親も祖父母達も、喜んでくれているに違いない。
  
  そのあと、二人で別宅に戻ると、私はもう1つの疑問を聖さんにぶつけた。そう、昨日の見た肖像画の事だ。
  私は、もう一度昨日の部屋に聖さんとやって来た。
「あの、聖さん。この金髪の子は誰なの?」
私は、恐る恐る天使様の描かれた肖像画を指差した。すると、聖さんは笑いながらこう言った。
「ああ...それは、俺の子供の頃の物だ」
  私は、少し戸惑った。なにしろ聖さんは、見た目は、ほとんど日本人にしか見えない。私が何かを言おうとすると、その顔を面白そうに笑いながら呟く。
「父は、瞳の色こそは、青かったけれど、髪の色は祖父似でね...で、俺は隔世遺伝らしくて。子供の時から、この絵の様に外国人の様な見た目だったんだ。君が小さい頃、環さんが、この別宅に君を連れてきたんだけれど。覚えてない?」
  ...。
  『それじゃあ、夢に見ていた天使様は、聖さんだったってこと⁉  私達は、そんなに昔から出逢っていたって言うこと‼』
  私は、突然の展開に驚いて言葉にならなかった。聖さんは、クスリっと笑って、
「父が倒れた後。イギリスにある祖母の実家から大学に通っていたんだ。その頃は、地毛でいたんだ。でも、日本に戻ってくるに当たって、髪を染めて、瞳はカラーコンタクトで黒くみえるようにしてね。」
  聖さんは、目の前でコンタクトを取ると、確かに綺麗なブルーの瞳...天使様と同じ瞳の色をしていた。
「ああ、私ときたら...

  私は、恥ずかしさと嬉しさといくつもの感情が入り雑じり、思わず涙を流してしまった。
  私の夢の中に昔から出て、私を励ましてくれた、あの天使様が、聖さんだっなんて...私達がそんな前から出逢っていたなんて。
「私、幸せすぎて。あなたを好きになって、本当に嬉しくって...」
言葉にならない私を、聖さんは優しく抱きしめてくれた。私が子供の頃から聖さんに愛され、そして今も、これからも...ずっと私の側にいてくれる。
  そして、甘く私に魔法の言葉をかけてくれるのだ。
「タマちゃん、愛している。どうか、俺と結婚してくれないか?」
「ええ、もちろん。私なんかでよかったら。」
  私は、聖さんの唇にyesのキスをした。
  再び聖さんは、私を抱きしめ、甘く、優しいキスを私にしてくれたのだった。

             END

長いこと、お付き合いくださりありがとうございました。  

  

  
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