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episode11
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俺の結婚までにはひと月の準備が必要だと言うことだった。その間は鬱々と過ごすしかない。シャロンさんは今までの家からいなくなってしまったようで、誰もいなくなった冬の庭は手入れをするものもなく荒れ果てて行くのが分かった。
「俺の心と一緒だな。つい最近までここは花が隆盛を極めていたのに」
俺はひとりごつ。ただぶらぶら毎日を過ごすわけにもいかず、時計屋には退職の挨拶へと行った。親方は俺が伯爵となることを知り、腰を抜かさんばかりだった。
「そうか、そうか。お前さんがあの時計を贈ったのは伯爵さまの娘さんだったか。生誕祭も一緒にいると言っていた。思いが叶ってよかったのぉ」
「いえ……」
「ん?」
「その人ではないのです……」
「なに。毎日ずいぶんと楽しそうにしてたのに、急な展開だね」
「はい。ですがもういいのです。親方、お世話になりました」
「うむ……」
俺の声に親方はそう言うしかなかったのだろう。背中を向けて出ていこうとする俺に、親方はポツリと呟く。
「お前さんは腕が良かった。将来はうちの坊主に組み方を教えてくれて、店を盛り立ててくれるのだと思っておった」
「……俺も、そのほうが良かったです」
「そうか。まあお前さんなら何をやってもうまく行くさ」
「ありがとうございます。お仕事のお邪魔いたしました」
俺は店を出て、肩を落としながら、小屋まで帰っていった。つまらなくなった場所へと。
やがて伯爵さまに、結婚の前準備ということで屋敷のほうに呼ばれた。ローラは嬉しそうに俺の隣のソファーに座ってきたが、俺は正面に座る伯爵だけを相手にした。
そのうちに領地の経営を取り仕切る執事のウォーレンと、屋敷と使用人を取り仕切る家宰のウォルトを紹介してくれた。それぞれ分からないことは二人に聞くようにとのことだった。
そしてもう一人。伯爵が呼ぶと、その人物は入ってきた。その顔を見て俺は驚いて腰を浮かせてしまった。
「お久しぶりでございます」
そう言ってカーテシーを取るのはシャロンさんだった。彼女は俺とローラの後見人ということで、俺たちの生活を諌める役となったのだ。
しかもこの屋敷の中に住む。俺は驚き戸惑った。だが、逆にそのほうがシャロンさんを深く傷つけることが出来ると思ったのだ。
それから時は流れ、俺の結婚式は、それはそれは盛大に行われた。大聖堂で行われ、参列者には大貴族の公爵さまや、国王の名代で第四王子がくるなど、目が回るようなものだったのだ。モンテローズの立ち位置とはそのようなものだったのだ。
伯爵さまは、来賓を接待するということで屋敷を離れ、迎賓館に向かっていった。それが終わったら、そのまま奥さまと他領に向かうとのことだった。
俺とローラは屋敷に入り、その晩は初夜である。たくさんの使用人にかしずかれ、俺とローラは二人の部屋へと入った。
俺は部屋の中で目を潤ませているローラへと、無言で視線を落とす。それは愛しいなどと言う感情ではない。怒りのまま、眉を吊り上げ、そのままローラを睨みつけていた。
「あの。ジョ、ジョエルくん……、愛してます。きゃん!」
本来であれば可愛らしい女の子。しかし俺にとっては強権を利用して愛する人との仲を裂いた仇敵。だが、シャロンさんはそれと、結婚しろといった。
俺はローラへと無言で威圧するように凄んで顔を近づける。ローラはキスを期待してか目を閉じたが、お構いなしに言う。
「おいローラ、キスしたいか?」
俺の言葉に、ローラは花が咲いたように笑い、何度も何度もうなずいた。
「うん。したいよ。ジョエルくんとキスしたいし、それ以上のことも……。いっぱいいっぱい、気持ちよくなって貰いたい」
「──そうかよ」
俺はローラの腰の帯をふん捕まえ、ベッドの近くまで連れて行き床に正座させる。ローラはまだなにが起こるのか分からなかった。
「ジョエルさまだ。ジョエルくんじゃないだろう。お前は伯爵である夫の俺を敬えないのか? 所詮は自分が上だと思ってるのか?」
「あ、ごめんなさい、ジョエルさま」
そのローラへと腰を折り、頬をペチペチと叩きながら言う。
「ローラ。俺はなァ、意地悪しないとダメだ。興奮しない。それでもいいか? ダメなら仕方ない使用人を呼んでやるから荷物持って自分の部屋に帰れ。でもできるよな。愛してるならできるよな?」
意地悪しないと──。
最低の言葉。ローラの尊厳を打ち砕く言葉。お嬢さま育ちの彼女はそんなことを受け入れないだろう。しかし、断るならば指一本触れない。彼女と俺は一生閨を共にしないのだ。一生処女のまま。そんな扱いをすればシャロンさんは怒るだろう。だがそれはシャロンさんが選んだことだ。俺はローラの回答を待つと、彼女は嬉しそうに体を縦に揺すっていた。
「いいよ。いいよ。ジョエルさまは、硬派ですもんね。やっぱりそう言うことですか。おっかない顔してるから、何かなぁと思って。私気付きませんでしたわ」
「は、はあ?」
ローラのあっけない承諾に多少面食らった。俺は逆にたじろいでしまったが、怪しく笑うよう努めた。
「いいんだな。痛いこともするぞ」
「痛いこと?」
「初めては痛いぞ。お前が泣こうが喚こうが善処しない。いいな」
「うん。ジョエルさまの思うままでいいよ。もうすぐ一つになれるんだもの、嬉しい」
「ぐ……。コイツ」
俺は床に正座するローラへと身を倒し、床板へと寝転ばせた。
「あ、あの、ジョエルさま。ベッドは……」
「は? 床の上じゃダメか? そーか、お嬢さまだもんな。なんだ、いやなのかァ。じゃ部屋に帰れよ」
「あ、違う違う。ビックリしただけ」
「そうかよ、俺のやることに意義を唱えるな。すぐ肯定しろ。じゃなきゃ叩くぞ」
「え、叩くの?」
肯定ではない。俺はローラに股がったまま頬をすぐさま張った。
「え──」
「こんなんでビックリすんなよ。これも大事な夫婦の秘事だ。嫌なら──」
「嫌じゃない。嫌じゃないよ」
「そうか。じゃ、愛してやるか」
「あ、嬉しい……。ジョエルさまが私のこと──」
しかし、それはかなり乱雑なものであった。ローラの寝巻きを破り、傍らへと投げ捨てる。ローラの美しいお召し物を無惨に切り裂いたのだ。
「きゃ……ん」
「興奮してきたか?」
「う、うんうん」
「じゃあこのままやるからな」
俺は彼女のことなど気にしなかった。勝手な乱暴のまま。彼女は苦痛に顔を歪めたが声は出さずに抱き付いて来て、唇を突き出した。しかし、その手は振りほどく。
「うざったいな。触るなよ」
「あ、はい……」
「なんだその顔は。やる気ないのか? 愛してるってウソ?」
「いいえ、大丈夫……。ごめんなさい」
「あと俺はキスも嫌いだ。勝手なことするなよ? 俺がしたくなったらしてやるから、それまで待ってろ」
「え、あの、それは、でも……」
俺は立ち上がってローラから離れ、横にしゃがみ込み、その頭を優しく撫でた。
「しょうがないな。イヤなら無理だよ。ローラはもう自分の部屋に帰りな」
「いや! 帰らない!」
ローラは激しく首を横に振ったが、俺はその横面を張る。
「はー、だったらすぐに肯定しろって言ったろ? お前はそんなに要領の悪い女だったの? それじゃ俺たち合わないなぁ」
「あ、ウソです。ウソ。ジョエルさまに楽しんで貰おうと思って冗談、だったの……」
「そっか。冗談。じゃあ許してやるよ。なんだ、ほらもっと楽しい顔しろよ。無理矢理やらせてるみたいだろ?」
「うん。嬉しいよ。楽しい」
ローラは涙目ながら笑顔を作った。だがそんなのをいじましいともかわいそうとも思わなかった。俺の中には復讐の心だけ。
こうすればシャロンさんが傷付くだろという、その思い。
俺は自分だけ満足して、さっさとベッドに入った。ローラもその後に続いてベッドに入り、俺の背中に抱き付いてきたが、肘で押して離れさせた。
これはシャロンさんに対する復讐。愛したものへの制裁。それが俺を狂気に駆り立てていたのだ。
◇
次の日、目を覚ますとローラは鈴を鳴らして侍女を呼ぶと三人の侍女がやって来た。
「おはようございます。旦那さま、奥さま。本日のご機嫌はいかがでしょうか?」
入り口で足を揃えて合わせられた声。俺は貴族の生活のスタートにやや面食らった。そして自身は裸であることを恥じて、どうにか服をベッドに投げて貰えないかと思っていると、ローラは裸のままでベッドから降りた。
「ごきげんよう。体調はすこぶるいいわ。さあ、私と旦那さまの着替えをなさい。それからそこら辺にちぎれてる布は集めて捨ててしまって」
そう言って、彼女は誇らしい一人の女性として胸を張って立っていた。
逆に俺はベッドの中から出れずにいる。侍女は困った顔をしていたので、仕方なくローラと同じように裸で立ち上がって彼女たちに着替えさせた。
ローラに手を引かれ、二つのドレッサーに並んで腰を下ろし、侍女たちからのブラッシング。俺はすぐに終わったが、ローラはそこからお化粧されていた。
ローラは昨日のことで、泣いてシャロンさんの部屋にでも駆け込んで自分の不遇を嘆くのかと思ったが、まったくそんなことなく、楽しそうに足を揺らしていた。
なんなんだ、この女。許せない。この屋敷を恐怖に凍りつかせなくてはならない。俺は改めてそう思っていた。
「俺の心と一緒だな。つい最近までここは花が隆盛を極めていたのに」
俺はひとりごつ。ただぶらぶら毎日を過ごすわけにもいかず、時計屋には退職の挨拶へと行った。親方は俺が伯爵となることを知り、腰を抜かさんばかりだった。
「そうか、そうか。お前さんがあの時計を贈ったのは伯爵さまの娘さんだったか。生誕祭も一緒にいると言っていた。思いが叶ってよかったのぉ」
「いえ……」
「ん?」
「その人ではないのです……」
「なに。毎日ずいぶんと楽しそうにしてたのに、急な展開だね」
「はい。ですがもういいのです。親方、お世話になりました」
「うむ……」
俺の声に親方はそう言うしかなかったのだろう。背中を向けて出ていこうとする俺に、親方はポツリと呟く。
「お前さんは腕が良かった。将来はうちの坊主に組み方を教えてくれて、店を盛り立ててくれるのだと思っておった」
「……俺も、そのほうが良かったです」
「そうか。まあお前さんなら何をやってもうまく行くさ」
「ありがとうございます。お仕事のお邪魔いたしました」
俺は店を出て、肩を落としながら、小屋まで帰っていった。つまらなくなった場所へと。
やがて伯爵さまに、結婚の前準備ということで屋敷のほうに呼ばれた。ローラは嬉しそうに俺の隣のソファーに座ってきたが、俺は正面に座る伯爵だけを相手にした。
そのうちに領地の経営を取り仕切る執事のウォーレンと、屋敷と使用人を取り仕切る家宰のウォルトを紹介してくれた。それぞれ分からないことは二人に聞くようにとのことだった。
そしてもう一人。伯爵が呼ぶと、その人物は入ってきた。その顔を見て俺は驚いて腰を浮かせてしまった。
「お久しぶりでございます」
そう言ってカーテシーを取るのはシャロンさんだった。彼女は俺とローラの後見人ということで、俺たちの生活を諌める役となったのだ。
しかもこの屋敷の中に住む。俺は驚き戸惑った。だが、逆にそのほうがシャロンさんを深く傷つけることが出来ると思ったのだ。
それから時は流れ、俺の結婚式は、それはそれは盛大に行われた。大聖堂で行われ、参列者には大貴族の公爵さまや、国王の名代で第四王子がくるなど、目が回るようなものだったのだ。モンテローズの立ち位置とはそのようなものだったのだ。
伯爵さまは、来賓を接待するということで屋敷を離れ、迎賓館に向かっていった。それが終わったら、そのまま奥さまと他領に向かうとのことだった。
俺とローラは屋敷に入り、その晩は初夜である。たくさんの使用人にかしずかれ、俺とローラは二人の部屋へと入った。
俺は部屋の中で目を潤ませているローラへと、無言で視線を落とす。それは愛しいなどと言う感情ではない。怒りのまま、眉を吊り上げ、そのままローラを睨みつけていた。
「あの。ジョ、ジョエルくん……、愛してます。きゃん!」
本来であれば可愛らしい女の子。しかし俺にとっては強権を利用して愛する人との仲を裂いた仇敵。だが、シャロンさんはそれと、結婚しろといった。
俺はローラへと無言で威圧するように凄んで顔を近づける。ローラはキスを期待してか目を閉じたが、お構いなしに言う。
「おいローラ、キスしたいか?」
俺の言葉に、ローラは花が咲いたように笑い、何度も何度もうなずいた。
「うん。したいよ。ジョエルくんとキスしたいし、それ以上のことも……。いっぱいいっぱい、気持ちよくなって貰いたい」
「──そうかよ」
俺はローラの腰の帯をふん捕まえ、ベッドの近くまで連れて行き床に正座させる。ローラはまだなにが起こるのか分からなかった。
「ジョエルさまだ。ジョエルくんじゃないだろう。お前は伯爵である夫の俺を敬えないのか? 所詮は自分が上だと思ってるのか?」
「あ、ごめんなさい、ジョエルさま」
そのローラへと腰を折り、頬をペチペチと叩きながら言う。
「ローラ。俺はなァ、意地悪しないとダメだ。興奮しない。それでもいいか? ダメなら仕方ない使用人を呼んでやるから荷物持って自分の部屋に帰れ。でもできるよな。愛してるならできるよな?」
意地悪しないと──。
最低の言葉。ローラの尊厳を打ち砕く言葉。お嬢さま育ちの彼女はそんなことを受け入れないだろう。しかし、断るならば指一本触れない。彼女と俺は一生閨を共にしないのだ。一生処女のまま。そんな扱いをすればシャロンさんは怒るだろう。だがそれはシャロンさんが選んだことだ。俺はローラの回答を待つと、彼女は嬉しそうに体を縦に揺すっていた。
「いいよ。いいよ。ジョエルさまは、硬派ですもんね。やっぱりそう言うことですか。おっかない顔してるから、何かなぁと思って。私気付きませんでしたわ」
「は、はあ?」
ローラのあっけない承諾に多少面食らった。俺は逆にたじろいでしまったが、怪しく笑うよう努めた。
「いいんだな。痛いこともするぞ」
「痛いこと?」
「初めては痛いぞ。お前が泣こうが喚こうが善処しない。いいな」
「うん。ジョエルさまの思うままでいいよ。もうすぐ一つになれるんだもの、嬉しい」
「ぐ……。コイツ」
俺は床に正座するローラへと身を倒し、床板へと寝転ばせた。
「あ、あの、ジョエルさま。ベッドは……」
「は? 床の上じゃダメか? そーか、お嬢さまだもんな。なんだ、いやなのかァ。じゃ部屋に帰れよ」
「あ、違う違う。ビックリしただけ」
「そうかよ、俺のやることに意義を唱えるな。すぐ肯定しろ。じゃなきゃ叩くぞ」
「え、叩くの?」
肯定ではない。俺はローラに股がったまま頬をすぐさま張った。
「え──」
「こんなんでビックリすんなよ。これも大事な夫婦の秘事だ。嫌なら──」
「嫌じゃない。嫌じゃないよ」
「そうか。じゃ、愛してやるか」
「あ、嬉しい……。ジョエルさまが私のこと──」
しかし、それはかなり乱雑なものであった。ローラの寝巻きを破り、傍らへと投げ捨てる。ローラの美しいお召し物を無惨に切り裂いたのだ。
「きゃ……ん」
「興奮してきたか?」
「う、うんうん」
「じゃあこのままやるからな」
俺は彼女のことなど気にしなかった。勝手な乱暴のまま。彼女は苦痛に顔を歪めたが声は出さずに抱き付いて来て、唇を突き出した。しかし、その手は振りほどく。
「うざったいな。触るなよ」
「あ、はい……」
「なんだその顔は。やる気ないのか? 愛してるってウソ?」
「いいえ、大丈夫……。ごめんなさい」
「あと俺はキスも嫌いだ。勝手なことするなよ? 俺がしたくなったらしてやるから、それまで待ってろ」
「え、あの、それは、でも……」
俺は立ち上がってローラから離れ、横にしゃがみ込み、その頭を優しく撫でた。
「しょうがないな。イヤなら無理だよ。ローラはもう自分の部屋に帰りな」
「いや! 帰らない!」
ローラは激しく首を横に振ったが、俺はその横面を張る。
「はー、だったらすぐに肯定しろって言ったろ? お前はそんなに要領の悪い女だったの? それじゃ俺たち合わないなぁ」
「あ、ウソです。ウソ。ジョエルさまに楽しんで貰おうと思って冗談、だったの……」
「そっか。冗談。じゃあ許してやるよ。なんだ、ほらもっと楽しい顔しろよ。無理矢理やらせてるみたいだろ?」
「うん。嬉しいよ。楽しい」
ローラは涙目ながら笑顔を作った。だがそんなのをいじましいともかわいそうとも思わなかった。俺の中には復讐の心だけ。
こうすればシャロンさんが傷付くだろという、その思い。
俺は自分だけ満足して、さっさとベッドに入った。ローラもその後に続いてベッドに入り、俺の背中に抱き付いてきたが、肘で押して離れさせた。
これはシャロンさんに対する復讐。愛したものへの制裁。それが俺を狂気に駆り立てていたのだ。
◇
次の日、目を覚ますとローラは鈴を鳴らして侍女を呼ぶと三人の侍女がやって来た。
「おはようございます。旦那さま、奥さま。本日のご機嫌はいかがでしょうか?」
入り口で足を揃えて合わせられた声。俺は貴族の生活のスタートにやや面食らった。そして自身は裸であることを恥じて、どうにか服をベッドに投げて貰えないかと思っていると、ローラは裸のままでベッドから降りた。
「ごきげんよう。体調はすこぶるいいわ。さあ、私と旦那さまの着替えをなさい。それからそこら辺にちぎれてる布は集めて捨ててしまって」
そう言って、彼女は誇らしい一人の女性として胸を張って立っていた。
逆に俺はベッドの中から出れずにいる。侍女は困った顔をしていたので、仕方なくローラと同じように裸で立ち上がって彼女たちに着替えさせた。
ローラに手を引かれ、二つのドレッサーに並んで腰を下ろし、侍女たちからのブラッシング。俺はすぐに終わったが、ローラはそこからお化粧されていた。
ローラは昨日のことで、泣いてシャロンさんの部屋にでも駆け込んで自分の不遇を嘆くのかと思ったが、まったくそんなことなく、楽しそうに足を揺らしていた。
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