一葉のコンチェルト

碧いろは

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葉と灯台編

【葉と灯台編】55:xx16年11月23日

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ほんの数年前までは、こういった繁華街に来ることには抵抗があった。

乃亜の住む町の駅はそこまで大きな賑わいがあるわけではなく、
よく言えば、日常生活を送る上では程よく住みやすい、
悪く言えば、目立ったもののない駅だ。
そのため多くの近隣住民は、土日などの休日や、
趣向品などの購入のため、隣駅の繁華街へと足を延ばすのが通例である。

静と暮らしはじめて間もない頃は人の多い場所や喧騒が苦手だった。
今でも得意とは言わないが、それでも気にならなくなっていた。
ましろや静と買い物に出たり、ヴァイオリン教室に通うなどして慣れていった。
そしていまや、この周辺の明るい雰囲気を好むようにさえなったのだから自分の変化には驚きだ。
家族連れや友人同士、時には恋人らしき人々の、
笑顔がこぼれるような町の雰囲気は心地よい。

どれだけの人が行きかってもさして窮屈さを感じないただ広い道を眺めながら
いつも通りに時間より少し早めに到着し、いつも通りの待ち合わせ場所でましろを待っている。
11月にもなり少し肌寒くなってきたが、
今日はよく晴れており、コートがいらないくらいにはあたたかい。
肩や首に巻いていたストールを外し腕にかける。
チャコール色の薄手のカットソーの上に着ているのは
白と薄紫、薄青が入り混じったマーブル模様のモヘアのカーディガン。
少し袖の長いそれは、以前、ましろと出かけた時に似合うと言われて購入したもの。
あまりこういったパステルカラーは普段好まないが、
寒色中心の色合いに、なにより肌触りに惹かれて購入した。
指先程度しか手が出ないそれは所謂萌え袖というものだが、
乃亜にそういった自覚はない。
すれ違っていく異性らの視線も、まさか自分に向いているなどと
欠片も思っていないのである。

駅から流れてくる人波を眺める乃亜の視界に、見慣れた姿が入った。
彼女もまたこちらに気づいたらしく、軽く手を上げて駆けてきた。

 「お待たせ」
 「いえ、大丈夫ですよ」

少し小走りにやってきたましろはいつものように明るい笑みを浮かべる。
艶やかな黒髪を背中に流し、耳元で金のリングが揺れている。
ワイドタイプのボトムズにショート丈の茶色のパーカーは、
スタイリッシュな彼女にとても似合いだ。
開いた首元には、金の輪の中にきらりとガラスのパーツが揺れるペンダントをつけていた。
乃亜にとっての美しい人の象徴はましろだ。

周囲の視線が自分に向いているなど全く考えもしないのは、
乃亜の自己評価の低さもさることながら、
身近に一層美しい人がいるからというのも否定できない。

 「じゃ、いつものように先にお昼食べちゃおうか」
 「そうですね」

二人はそう話し商業施設の中へ肩を並べて歩き出した。

商業施設の地下にあるレストラン街は、まだ11時過ぎと言うこともありそこまで混んでいない。
あと30分もしたら一気に混んでくるだろうことは二人とも知っている。
そのため昼食をとるときはこのように少し早い時間から店に入るようにしていた。
地下にあるレストラン街は、地下とはいえ明るい照明に照らされ、
そういった暗さのようなものはあまり感じない。
また、比較的リーズナブルな価格設定の店が多いのもありがたい。

少し話し合い、二人が選んだのはオムライス専門のチェーン店だ。
店に入り案内されたのは通路側の二人席だ。
スマートフォン以外の荷物を椅子の下の編み籠に入れて、二人はメニューを開く。
専門店なだけあり種類は様々。
しばしメニューを眺め、乃亜はホワイトソースのオムライス、
ましろは和風オムライスをそれぞれ頼んだ。

 「昨日、定期健診だったよね?」
 「あ、はい。特に問題なかったですよ。
  順調に回復しているそうです」
 「そっか、よかった」

ましろはほっとした様子でテーブルに置かれたお冷を口にした。
それに乃亜も微笑む。
彼女にも本当に心配されたので、こうして経過を良い方向で話せるのは嬉しい。

 「私も覚えがある話だけど、日常生活が問題なくなってからは結構焦るんだよね。
  まだ無理なのかなーって。
  でもそこを乗り越えればすぐだから、乃亜ももう少しの辛抱だよ」

返す返すも説得力が違う。
乃亜はそれに頷き、自分もお冷を手に取り口にした。

 「ありがとうございます。
  先生にも、焦らずいこうと昨日も言われました」
 「大丈夫。絶対に元に戻る日は来るからさ」
 「はい、そう信じて、今はゆっくりすることにします」

そこで先にセットのドリンクが運ばれてきた。
ましろはウーロン茶、乃亜はアイスティーをそれぞれ引き取る。
添付されてきたミルクのポーションだけ入れてかき混ぜる。

その時、スマートフォンが震えた。
ロック画面にはCORDの新着を知らせるメッセージが出ている。

 「CORD?」
 「みたいです」
 「……、それたぶん、今開けた方がいいよ」
 「はい?」

ましろがにやりと笑った。
何故自分へのメッセージでましろが笑うのか分からない。
乃亜は小首をかしげながら、ましろに促されるまま、それをひらいた。
煉矢からのメッセージだった。

 『12/23、夜に出かけないか?
  静がましろを連れてデートに行くと言っていたから、
  あいつのことは気にしないでいい』

固まった。
自然と見開かれる目、固まったまま二度、三度と確認するその文面。
頬に熱がこもり、自分でも赤くなっているのが分かるほどに熱い。

 「煉矢からでしょ?」
 「え……っ、あ、なん……っ?!」

顔を上げるとましろはにやにやと笑っていた。
何故知ってる、という言葉が出てこず、ぱくぱくと口を開け閉めするばかりである。
ましろは先の夏の旅行のあとから、本人にも言われ、
煉矢のことを呼び捨てで呼ぶようになったらしい。
静のこともそう呼んでいることもあり、ましろは本人が言うならとそうしている。

ましろは戸惑う乃亜に対して、くつくつと笑った。

 「昨日私も静に誘われたの。
  乃亜のことはいいのかって聞いたら、煉矢が見ていてくれるからって」
 「あ、そ、そういう……」

デートの誘いではなく、兄に気を使ってのことだと納得した。
乃亜は安堵したような残念なような複雑さを感じつつ、
ほうと体にこもった熱を吐き出すように息を吐いた。

が、そこで手を緩めないのがましろである。

 「煉矢も計算高いよねぇ。これ幸いと乃亜をデートに誘えるって思ったろうし」
 「っ?!」

納得した考えを容易に覆してくる。
再び顔が赤くなることに気付いた。

 「え、で、でも、その、た、たんに兄さんに気遣って、かもしれませんし……!」
 「それもあるとは思うけど。
  なんの憂いも障害もなく、大腕を振って誘える機会じゃない。
  私だったら内心ガッツポーズものだけどな」
 「そ、ま、まさか……っ」
 「いやいや、むしろ乃亜の考えこそ、まさか、でしょ」

反論したいところだが、あの旅行以来、確実に増えたCORDでのやりとりを思い出す。
なにより、旅行の後半、オルゴールを贈ってくれたときの眼差しと、
不安を赤裸々に漏らした自分に対して、抱き締めてくれたこと、
そしてそのあとの一言。

   " お前だから、だ "

まるで釘を差すような言葉だった。
その時の声も射抜くような視線も忘れようがない。
乃亜とて、感じざるを得ない。

しかし、乃亜は頬を染めたまま、目を伏せた。

 「……自信がないんです」
 「自信?」
 「煉矢さんは……素敵な人です。
  大人で、自分が選んだ道を真っ直ぐ、着実に進められて、迷うこともなくて……。
  なにより、優しくて……私も何度も、助けられて、支えられて……」

CORDでやりとりをするようになって、なおのことそれを感じるようになった。
元から優秀なのは知っていたが、知る度にそれは一層感じることが増えた。
一方で自分はどうだろう。
彼とのやりとりが増える度に、そのことを自問することが増えた。

 「私は、なにもないです。
  ただの高校生で……あまりにも、つり合いが、取れてなくて……」
 「……そういうこと」

相手からの愛があればいい、ただ好き合っていればいい、と
そう断言できればよかったが、残念ながらましろにも身に覚えがある。

ましろからすれば乃亜と煉矢はどう見ても想いあっている。
夏の旅行の最後に何があったかはしらないが
二人の間にはその前にあった気まずさや壁のようなものはなくなっていた。
付き合い始めたのかと思ったが、乃亜に聞けばそうではないらしい。
かつての自分と静のようなものかと察しているが
乃亜には以前と変わらない、煉矢に対する遠慮のようなものは継続している。

乃亜は以前に比べればいくらも明るくなり、
旅行以降は特に、自分に対する否定的な言動は少なくなっていた。
しかしそれでも、変わらず自己肯定感や自信のようなものは低いらしい。

 「まぁ、分からなくはないけど」
 「え……ましろも、ですか?」

心底以外そうに顔を上げる乃亜に、ましろは頬杖をついて言った。

 「妹の乃亜から見ても分かるでしょ。
  私の彼氏、控えめに見たって優秀すぎるもの」
 「……ああ、そう、ですね……」

妹の身で言うのはどうかとも思うが、
こればかりは否定できない。
客観的に見ても、兄の華々しいまでの功績には閉口する。

 「それに加えて、そもそも、
  静には返しきれないくらいの恩があるし、
  それに対して私はって思うことがないわけじゃないよ」
 「ましろもそうなんですね……」
 「でもそれって今すぐどうにか出来ることじゃないからね。
  私も乃亜もまだ高校生で、二人はもう成人してる。
  だから、私は静に負けないように頑張るだけ。
  乃亜だってそうでしょう?
  煉矢に今はつり合いが取れないって思ってても、
  それでも気持ちに嘘はつけないんだからさ」
 「……そうですね」

気持ちには嘘はつけない。
真実その通りだ。
つり合いが取れないからと言って諦められるような気持ちなら
とっくに、数か月前に自分の心がおかしくなりかけたあの時に、
消え失せてしまっていたはずだ。

乃亜はひとつ小さく息を吐いた。

 「返信してあげたら?きっと、待ってるよ」

ましろに促され、乃亜はスマートフォンを見る。
チャット欄に表示されたそれ。
もう一度見返しても間違えようがないそれに、乃亜は唇を引き結んだ。

 『ましろにも聞きました。楽しみにしています』

既読が付く前にスマートフォンをロックした。
心臓の音がこれ以上大きくなってもこまる。
乃亜はふぅと息を吐いて、ひとつの大仕事を終えた気分にさえなった。

 「このあとさ、デートに着ていく服、みようかと思ってたんだよね。
  乃亜のも一緒に見ようか」
 「えっ、いえ、私のは、別に、デートじゃ……」
 「実質デートでしょ。乃亜は特別な恰好しなくても可愛いけど、
  せっかくだし、一緒に見ようよ」

それに反論しようとしたがその時注文していた料理が届いた。
そこで会話は途切れてしまい、食事の中では結局、
それ以上この件については触れられることはなかった。



食事を終えた二人は商業施設のファッションフロアへと向かっていた。
エスカレーターを上がる中、乃亜はましろに尋ねた。

 「兄さんと出かけるの、夜なんて珍しいですね」
 「ああ、ね。
  なんか、連れて行きたいレストランがあるんだって」
 「レストラン?」
 「イタリアンだって言ってたけど。
  そんな堅苦しいお店じゃないから、特別な服でなくていいってことだけど
  やっぱり折角ディナーに連れて行ってくれるなら、
  少しはおしゃれしないとね」

そういった笑うましろの様子は普段よりも少し幼さが見える。
普段大人びて、堂々とした自信に満ちたましろだが、
時折こうしてかわいらしさをにじませるのは、
大抵、兄が関わるときだけだと知っている。
本当に素敵なカップルだと心底思う。

そしてその説明に、乃亜はひとつ思い当たった。

 「あのお店ですね、きっと」
 「あれ、乃亜知ってるんだ?」
 「はい。私も何回か行ったことがありますから。
  確かに、堅苦しい雰囲気ではないですし、
  むしろとてもあたたかいところですよ。
  フォーマルやセミフォーマルでなくてもいいと思います」
 「そう。じゃあ、ワンピースくらいにしようかな」

確かに味については一流と言っても差し支えないと思う。
しかし店の雰囲気はどこか家庭的で、乃亜にとってもとてもあたたかい場所だ。
なにより兄にとっては大切な人たちがいる。

あの人たちにましろを紹介するのだと思うと、
乃亜はなんだかとても嬉しくなってくる。
思わず笑みが深くなる。
普段ファッションについてはあまりあれこれ考える方ではないが
今回ばかりはなにかアドバイスできたらと思う。

たどり着いたファッションフロアの中、
乃亜はましろと共にいくつかあるテナントを確認していく。
自分がしる店の雰囲気にあうようなファッション。
ましろであればどんなものでも着こなすだろう。
乃亜がそうしておすすめしたのは、
大人らしいシックなコーディネートが飾られたテナントだった。
乃亜自身もそういった装いは嫌いではない。
ましろに言われたからではないが、煉矢と出かけるにあたって
少しだけ見てみてもいいかもしれない。

いくつか確認し、結局ましろは深いフォレストグリーンが美しい、
ハイネックのニットワンピースを選んでいた。
足が長く、スタイルが美しいましろにぴったりなIラインのそれは
普段以上に大人びて、兄の隣にいても差し支えないどころがお似合い以外の何物でもない。

そして自分もモカブラウンのニットを購入した。
ふわふわとした毛が長いニットは触り心地もよく、
ましろにも太鼓判を押されたためだ。
デートに着ていくかは正直分からないものの、
ましろに褒められたのであれば少しは自信がつく。

目的は達成され、その後も他の店をみたりとしたのち、解散となった。

隣駅から自分の最寄り駅に到着し、
自宅へ帰ったころには、時刻は17:00になっていた。

 「ただいま帰りました」
 「おかえり」

玄関を抜けてリビングダイニングへ顔を出すと、
兄が夕食の支度をするところだった。
買い物袋から購入した野菜などを取り出してキッチンに並べている。

乃亜は自室に荷物を置きに行こうとしていた足をとめ、
カウンター越しに静に視線を向けた。

 「兄さん、ましろから聞きましたけど、
  連れて行きたいお店って、あのお店ですよね?」
 「……まぁ、連れてこいと煩かったからな」

どこか少し照れ臭そうだ。
乃亜は小さく笑う。

 「今日、その時に着る服、買ってましたよ」
 「そこまで堅苦しい店じゃないと言ったんだがな」
 「それは私も言いました。
  なので別にフォーマルとかそういう類ではないです。
  ただ……」
 「なんだ?」

乃亜は少しだけ悪戯めいた様子で笑う。

 「ましろ、とっても素敵でした。兄さんとお似合いです」
 「……、兄をからかうんじゃない」

少し驚いたように目を丸くした後、
乃亜の冷やかしのような言葉に、静は深く苦笑いを浮かべ、
さっさと荷物を片してこいと言うように、シッシッと手を払う。
乃亜はくつくつと笑い、自室へと戻った。

自室へと戻り、買った服をクローゼットに片付ける。
ニットの触り心地はいい。ふわりとした肌触りは12月でもあたたかいだろう。
そこまで考えて、結局着ていくつもりでいることに気付いた。

ましろに話したことは正直な思いだ。
自分のような子供が、本当に彼の隣にいていいのかと不安がよぎる。
溜息を吐いて荷物を片付け、しまっていたスマートフォンを取り出した。

CORDの新着がロック画面に出ている。
移動中は気づかなかったらしい。
心臓がとくんと小さく音を立て、それに背を押されるようにメッセージを開いた。

 『17:00くらいに迎えに行く。
  外を歩くだろうから、あたたかくしてきてくれ』

そのメッセージにどうしても、頬が緩む。
自信がない、隣にいていいのか、そんな不安はどうしてもある。
しかしそれでも、嬉しいという気持ちは消すことも隠すことも出来ず、
乃亜は胸にスマートフォンを抱いた。

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