一葉のコンチェルト

碧いろは

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一葉編

5:xx13年7月24日/7月27日

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【7月24日】

ジワジワと蝉の鳴く声が響く7月下旬。

つい先日までどこか雨雲の漂う空であったというのに、
今年は梅雨明け宣言と同時に晴天が続くようになった。
空からの陽射しも大変に暑いが、熱されたアスファルトからの熱もつらい。
そんな道を、乃亜は静と二人で歩いていた。
それも、一番暑いであろう時間帯であろう、14:00という時間帯だ。

 「今年の夏もだいぶ暑いな……」
 「そうですね……」
 「乃亜、ちゃんと水分取るんだぞ。
  あと家のエアコンはちゃんと下げろ」
 「はい」

静の注意喚起はもっともである。
学校からも、夏休みに入るにあたって、
熱中症や脱水症状などの注意は繰り返しされた。
仮に室内にいたとしても、水分はきちんととるべきである。
また、エアコンも苦手だなんだと言ってはいられない。

 「兄さん、今日はありがとうございました」
 「気にするな。保護者として当然だ。
  それに、かなり褒められたしな。俺としては鼻が高い」
 「う……」
 「ふふ、そこで言葉を詰まらせる必要はないだろうに」

この暑い中、二人がこうして外を歩いているのは理由があった。
中学も今週から夏季休暇に入った。
それにあたり、三者面談が実施されたのだ。
乃亜の保護者は当然静しかいない。
しかし、静は大学で忙しい。
そのため最初は話すこともはばかられたのだが、
残念ながら学校の年間行事はあらかじめ保護者に周知済みである。
当然、静から話を振られる羽目になってしまった。
聞かれたのであれば黙しているわけにもいかず、
乃亜は渋々、三者面談に関するプリントを提出した。

そして今日がその日であった。

 「学業は大変優秀、クラスメイトからの評判も良いと。
  通信簿の成績もほぼオール5。
  先生からも随分褒められていたじゃないか」
 「い、え……単に、家で、勉強ばかり、してるだけで……。
  部活にも、入ってないですから……」

ほかの皆が部活に励んでいる中で、自分はそれをしておらず
勉強の時間にあてがえるのだからもう条件が違う。

 「部活は特に聞かなかったが、入りたいものがなかったのか?」
 「そうですね……ちょっと、気持ちが、追いつかないと言うか……」
 「ああ……、まぁ、二年になればまた違うかもしれないし、
  必須ではないんだ。やりたければで十分だ」
 「はい……」

やがて自宅のマンション前に到着した。
二人は汗をぬぐいつつ、自宅へと戻る。
エレベータの中に空調が聞いているのは本当にありがたい。
しかし、自宅のドアを開けた瞬間、二人は思わず呻いた。

 「暑い……っ」
 「そ、そうですね……」

これでは外の方がまだましである。
静は少し足早にリビングへと向かう。
ローテーブルの上に置かれたリモコンを手にし、エアコンの電源を入れた。
少し強めにエアコンをかけ、室内設定も低めにする。

 「今からこれでは8月になったときが恐ろしいな……。
  スケジュール設定が使えるタイプに変えたほうがいいか?
  乃亜、学校から帰ったらエアコンを強くしていいからな。
  なるべくはやくに室温を下げるようにしろ。
  涼しくなったら上げればいいんだから」
 「はい、分かりました……」

静はエアコンの風を受けて息を吐き出す静を見て
乃亜もこればかりは頷くしかない。
あまりエアコンの風は得意ではない。
けれどこのこの暑さの中では、それこそ脱水や熱中症になりかねない。
そうなったときのことを考えれば、頷く以外の選択肢はない。
そもそも、こう暑いのはさすがに参ってしまう。

 「乃亜、着替えてきていいぞ。
  俺もさすがにちょっと着替える。部屋のエアコンもつけてな」
 「分かりました」

静が自室へと戻ったと共に、乃亜も自室のエアコンをつける。
締めきっていた自室も十分に暑い。
苦手だなんだと言っていられない。
制服を脱いでハンガーにかける。
肌が汗でべたついて気持ち悪く、
乃亜は三段のカラーボックスの中に入れている制汗シートを取り出した。
ましろに教えてもらった、少し柑橘の香のするシートだ。
それでさっと身体を拭くだけでだいぶ身体がさっぱりした。
香りもよく、ほっと息を吐き出した。

着慣れている緑のリネン生地のワンピースを着る。
制汗シートでさらりとした肌に心地よい。

リビングに戻る。
段々と室内の温度も落ち着いてきたような気がする。
それに安堵を覚え、キッチンへと足を向ける。
食器棚からグラスを二つ。
それぞれに氷を入れて、冷蔵庫から作り置きの麦茶を取り出し注いだ。
そこに兄がリビングに戻ってきた。

 「兄さん、お茶……」
 「ああ、ありがとう。ちょうど、喉が渇いてた」

今度こそしっかりと安堵した。
本当に些細なものだと自覚はしている。
しかし、ありがとうと言ってもらえるだけで嬉しい。

トレーに置いて、リビングへと運び
トレーごと、ローテーブルに置いた。

 「ありがとう」
 「いえ、あの……大丈夫だったんですか?」
 「ん?」

静が麦茶に手を伸ばす傍ら、乃亜は抱いていた不安を再度ぶつける。
実際以前も聞いたことではある。

 「大学です。講義、ありましたよね……?」
 「ああ、大丈夫だ。たしかに休みはしたが、さほど影響はないさ」
 「でも、来週から、兄さんも試験があるって……」
 「そうだな。けど、1回休んだくらいじゃ、たいしたことはない。
  十分挽回できるものと、お前の三者面談だぞ。
  天秤にかけるまでもない」

本当にそうだろうか。
乃亜はどうしても気がかりで仕方がなかった。
眉尻を下げ、瞼が半分下がっている乃亜を、静は苦笑いで見つめている。

 「乃亜、こっちにおいで」

ローテーブルの横に膝をついていた乃亜を、
静は自分の隣へと誘う。
乃亜は少しためらいがちながらも、静のいうように隣に腰かけた。
大きな静の手が乃亜の髪を撫でる。

 「本当に大丈夫だ。だからそんな心配そうな顔はするな。
  俺はお前に嘘はつかない。今までもそうだったろう?」
 「……はい」
 「それより、お前になにかご褒美をあげたいんだが」
 「え……?」
 「お世辞抜きで、お前の成績はすごいことだぞ。
  そのご褒美だ」
 「いえ、私は、今で十分ですし……兄さんに、今以上のことを、してもらうなんて……」

少し頬を赤くしたが、それでも顔を伏せたままの乃亜の言葉は
おおよそ静が想定していた言葉ではあった。

 「夏休みに、音楽教室に見学に行こうか」 
 「えっ?」

驚いた様子で顔を上げた。
撫でていた手をどけて、静は笑う。
乃亜の瞳が、どこか光ったように見えたからだ。

 「夏休みにはいればお前も時間が出来る。
  ピアノでも、ヴァイオリンでもいい。
  前はよく、弾いていいただろう?」 
 「そ、それは……でも、兄さん、忙しいですよね?」 
 「大学生の夏休みは時間が大いに余るんだぞ。
  お前と過ごす時間にあてたほうがはるかに有意義だし、俺もそのほうが楽しい。
  もちろん、お前さえよければだが」 

頬の紅潮がすこし濃くなったように見える。
だが乃亜ははっとして頭を下げた。
わずかに肩が持ち上がっている。

 「その……、兄さんがそう、言ってくれるなら……」

どこか掠れた声だ。
どうやらかなり、当たりのご褒美を見いだせたようだ。
乃亜をこの家へと招くとなったとき、当時乃亜が世話になっていた人に言われたのだ。
出来ることなら、乃亜を音楽に触れさせてやってほしいと。
きっと、彼女にとってそれは大きな存在だからと。
それは正しかったようだ。
 
 「ピアノとヴァイオリンだったらどちらがいいとかあるか?
  俺が会いに行ったときは、大抵ヴァイオリンだったよな」 
 「は……はい。…ヴァイオリンのほうが、よく、弾いてました……。
  ピアノより、身近におけたので」 
 「そうか。なら、ヴァイオリン教室を探してみよう。
  そうだ、薬師先生にも聞いてみるな。いい先生を知ってるかもしれない」 
 「……っ、はい」

なにか隠し切れない感情がにじみ出ている。
静はそれに安堵を覚えつつ、静かに笑って、顔を伏せたままの乃亜の髪を撫でた。




【7月27日】

夏休みに入ったある休日。
乃亜は家の近くの図書館に出掛け、自宅への帰り道を歩いていた。
暑い中図書館へ向かったのは、学校の読書感想文のための本を借りるためだ。
時刻は16時をすぎている。
まだまだ暑さは感じるものの、それでも日中よりは遙かにましだと思う。
日傘をたたんでマンションの中へ。
もういくらも慣れた廊下を進み、自宅のドアを開けた。

 「ただいま帰りました」
 「おかえり」

返ってきた声に驚く。兄ではない。
と同時に足元の玄関には見覚えのない靴があった。
少し足早にリビングへと向かうと、果たしてその人はいた。

 「煉矢さん?」
 「ああ、久しぶりだな、乃亜」

少しアッシュグレーのかかった黒髪に赤い瞳。
最後に会ったのはいつだろうか。
少なくとも、こちらに引っ越してきてからは会っていない。
目を細めて笑う彼は、ソファに座って手元に教本らしきものを開いていた。

 「どうされたんですか?
  あの、兄さんは……?」
 「近くのコンビニだ。
  ……少し時間があったから、参考書を渡しにな。
  返すのはいつでもいいとは言ったんだが、印刷してくると」
 「ああ、そういうことですね」

ダイニングテーブルの椅子に鞄を置きながら納得する。
乃亜にとって、彼、羽黒煉矢という人は数少ない心許せる人だった。
幼い頃よく遊んでくれた人であり、もうひとりの兄のような存在。
それと同時に、大きな恩を感じているひとでもある。

煉矢はぱたんと手元の本を閉じた。

 「元気そうだな」
 「あ、はい。おかげさまで」
 「なによりだ。ここでの生活も慣れたか?」
 「はい。学校も、兄さんとの生活も、随分慣れました」
 「そうか。……確かに、随分と、表情が明るくなったな」

なにかしみじみと言われてしまい、乃亜は少し戸惑う。
確かに、以前の頃と比較されればそうだろうと分かる話ではある。
しかしそれより後にも会っているはずだ。
そこから比較すれば、さほど変わったつもりはない。

 「そんなに、変わったつもりは、ないんですが……」
 「自分じゃそうだろうな。
  だが、いい友人もできたんだろう?静から聞いた」
 「あ……」

兄から聞いたと言うのであれば、ましろのことに違いない。
彼女とは4月に知り合ってから、たびたび連絡を取り合ったり、
ときおり出かけたりもするようになった。
夏休みも、どこかに出かけようと話をしている。
彼女のおかげで、弁当のレパートリーはいくらか増えた。

 「静が褒めていたぞ」
 「え……?」
 「自分が始めた頃よりも料理が上手い、とな」
 「!」

込みあがる気持ちが押さえられない。
乃亜はあたたかくなる胸元に両手を重ねる。
頬が緩む。嬉しい。つい先日の、三者面談で先生に褒められたときよりずっと。

 「たった三か月でそうなんだ。
  きっとこれからも、色々変わっていくんだろうな」
 「……そう、いえば、まだ三か月……なんですよね」

なんだかもうずっと長い時間暮らしていたような感覚になっていた。
冷静に考えれば決して長くない時間だ。
ここに来た時から、今に至るまでの時間。
自分にまだそこまで変化があったようには思えない。
けれど、静との日々、ましろとの出会い、中学での生活。
そういった様々は、確かに、自分の見えないところを変えていたのかもしれない。

 「……私、変わり、ましたか?」
 「少なくとも、俺にはそう見える」

煉矢と最後に会ったのは、ここに来た日。
兄と共に迎えに来てくれたのだ。
途中、彼は最寄りの場所で途中下車していったが、
どこか安心した様子で、髪を撫でてくれたことはよく覚えている。

そんな彼が、変わったと言ってくれる。
それが良い変化なのか、悪い変化なのか、それについては分からない。
けれど、あの日と同じように安心したような様子でこちらを見ているのなら、
少なくとも、ひどく悪いことではないのだろう。

乃亜は自然とほほ笑んでいた。
ちゃんとこの三か月、ここで過ごせたと安堵したからだ。

 「安心、しました」
 「……そうか」

そのとき、玄関先の向こうで物音がした。
乃亜が視線をそちらに向ける。煉矢は首を傾げたが、
ややあって鍵が開場される音がし、ドアが開いた。

 「煉矢、このノート……」
 「兄さん、おかえりなさい」
 「……ああ、乃亜、帰っていたのか。ただいま」

なにかを言いたげな様子の低い声が、
乃亜の声に阻まれ、いつものトーンに戻った。
リビングに来る前に自室に寄ったのかドアの開閉音。
ばさばさと紙が擦れる音がする。

 「静、参考書の返却は今度でも構わないぞ」
 「……いい。お前だって使うだろう。返すから待ってろ」

やがて参考書らしき本をもってリビングに戻ってきた。
ダイニングテーブル脇にいた乃亜に一度笑いかけ、
ソファに座る煉矢にそれを差し出した。

 「休日に悪いな、助かった」
 「いや、気分転換がてらだから気にするな。
  それに、乃亜の顔も久しぶりに見たかったからな」
 「そういえば、最後に会ったのは三か月前か」
 「ああ。……それじゃ、用も済んだし俺は帰る」
 「夕食食って行ってもいいぞ。礼変わりだ」
 「気持ちだけ受け取っておく。夜からバイトだ」

参考書と小ぶりな鞄ひとつをもって立ち上がる。
もう帰ってしまうのかと少し乃亜は残念に思ったが、用があるのであれば仕方ない。

 「バイト、なにされてるんですか?」
 「塾の講師だ。数学を教えてる」
 「お前が先生な……慣れないうちは生徒も気苦労しそうだ……」

静は肩をすくめて言っていたが、乃亜からすれば煉矢は優しいし、
勉強を教えるのも上手いのではと感じる。
もし機会があればそのうち教えてもらいたい。
ダイニングを抜けて玄関に向かった彼を見送る。

 「それじゃ、またな」
 「ああ、今日は助かった」
 「また来てくださいね」
 「ああ、またいずれな」

ぽん、と軽く頭を撫でられそのまま彼は出て行った。
静は閉まったドアを見て、溜息のように肩で息を吐き出した。

 「……本当にあいつは」
 「どうしました?」
 「いや、なんでもない」

首をかしげる乃亜の頭を撫で、静は乃亜をリビングの方へと促した。
内心、煉矢への感謝と、それと同程度の複雑な思いを抱きながら。

どうしても耐えようもなく、その複雑な思いは、夜、CORDアプリで放たれた。

 『おい、あのノートはどういうことだ。それに参考書なんぞ借りてないぞ俺は』
 『仕方ないだろう、乃亜がいたんだ。
  お前が欠席した分のノートを持ってきたなんて言って、乃亜がどう思うかなぞ俺にもわかる。
  むしろ感謝しろ』
 『それについては俺も冷や汗をかいた。
  勢いでお前に文句を言わなくてよかったと心底思った』
 『それなら文句はないだろう』
 『いや、本題はそっちじゃない。ノートだ、ノート』
 『お前が欠席した分の講義のノートだ。なにか間違ってるか?』
 『俺はてっきりお前とかぶってる講義だと思ってたんだが?
  現代光学の講義はお前取ってないだろう?なんでその分のノートがまぎれてるんだ…』
 『以前から少し興味があった。だから聴講しがてらノートを取っただけだが。
  この試験前だし、お前にとって専攻の分野だろう?
  ああ、多少内容がつたない件については容赦してくれ。さすがに完全に理解はできん』
 『そうじゃない……お前自分の講義、現代光学と被ってる講義はどうした?
  休講だったとかそういうしょうもない言い訳は聞かないからな』
 『英語Iだぞ?とっくに理解しきってる内容だ。なにも問題ない』
 『おまえ……』
 『お前が自分の専攻の講義を欠席するなんて、ほぼ乃亜絡みだろう?
  それでなにかしら影響があってみろ。乃亜のことだ。絶対に落ち込む』
 『その通りすぎてぐうの音も出ん……』
 『やはりか。学校関連か?』
 『三者面談があったんだ……くそ、またお前に借りができた。一向に減らない。どうすればいい』
 『どうにもしなくていい。だいたい俺は貸してるつもりはないんだ』
 『本当にお前は昔からそういう奴だよ……』

静はCORDアプリの画面から目を離し、深々とため息を吐いた。
煉矢という男は昔からこういう奴だ。
こちらがなにも知らないうちにしれっと手を貸していて、
すべて終わったあとに、下手をしたらしばらくしてから、手を貸されていたと気づく。
事後報告さえないことなど珍しくない。

長く付き合いのある友人であり、親友といっても気にならない相手だ。
手を貸されっぱなしは対等でないようで面白くない。
だというのに、一向に借りが減らない。

 「……お前には、一生ものの恩があるんだ。
  それを返す前に、借りばかり増やされて、たまったもんじゃないんだぞ、こっちは」

静は自室で、深々ともう一度ため息を吐き出した。
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