美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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④今日は、太の家だ。

 他の二人は太の家に出入り禁止になっていたので付いてこない。だから、今日は、清楚な制服で行くことにした。今回もどんな家でだれと住んでいるのかを教えてくれない。

 父子家庭、母子家庭、さみしい3人組だから、太も同じような境遇だろうと考えていたが、なぜ、仲の良い二人は行けないのだろうか、ダメと言われても、隠れて言ってしまいそうだが。

 地図上では、角を曲がった家だ。

「ぇええええええ~~~~・・・・・・・」

 太の家はりっぱな家で、両親がお医者さんだった。

「お姉ちゃん、いらっしゃい、入ってよ」

「あのう~、そのう~・・・・・」

「お姉ちゃん、その人はお手伝いさん、パパとママはこっちの部屋」

  トン~トン~

 ドアをノックして入ったら、太の両親がソファーに座っていた。すると、太のお母さんが、

「いつも、太がお世話になっています、太の母です。ところで、ドアは3回ノックして入るのよ、面接に役立つから覚えて起きなさい」

「はぁ~、ありがとうございます」

「ところで、あなたも正義のヒロイン、美少女仮面エスポワールが好きなの?」

「好きというより・・・、まあ・・はい」

 太の両親は顔を合わせて、怖い顔になった。

「あなた、あの美少女仮面エスポワールは恥知らずの愚かな女の子ですよ!」

「ぇえっ!」

「あんな短い白のワンピース、美少女かどうか分からない赤いアイマスク、子どものおもちゃのようなステッキをもって、まるで何かのごっこ遊びじゃないの」

「そうだ! 男から見ても、誘惑しているような服装、だから勉強をしなければいけない太も夢中になってしまうんだ、だいいち、魔人、怪人、悪人は政府のそれなりの対応者がいるんだから任せればいいんだ、迷惑な正義のヒロインごっこはやめてほしい、あなたも夢中にならないで大学受験を真剣に取る組みなさい」

 この後も、美少女仮面エスポワールの批判は続き、希望は落ち込んでいく。太は家の人に反抗できないようだ、何も言わない。

「ところで、太に勉強を教えてくれているそうで、ありがとうございます、これからも、それなりにお金を払いますから宜しくお願いします、でも、くれぐれも、正義のヒロインに関わる話はしないでください」

 やっと、太の部屋に行くと、

「お姉ちゃん、隠し扉だよ」

 太が壁を反転させると、美少女仮面エスポワールの壁紙やグッズがたくさんあった。

「太君、どうしてお父さん、お母さんに反対されているのに、美少女仮面エスポワールが好きなの?」

「パパとママは医者で、人の命を助けるけど、人の心は助けてあげない、美少女仮面エスポワールは、悪を懲らしめて、僕たちの心を救ってくれているんだ、希望をもらっているから、好き、大好き!」

「太君~~・・・・」

 突然、銀のペンダントが魔人の出現を知らせた。

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