美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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④美少女仮面エスポワールは、森の中に魔人出現を知らせる銀のペンダントを見て変身し、その森に向かった。

「みんなの夢守るため戦いましょう、美少女仮面エスポワール参上!」 

 魔王デビルは、熊を魔人に変えたのだ。人間の住む街に向かう途中で美少女仮面エスポワールに邪魔された。大きな熊が怖い顔をして人間の言葉を話し、それなりの魔人らしき装飾を付けて、だれが見ても熊の魔人だ!

「これ以上先に行くことは、この美少女仮面エスポワールが許しません!」

「俺とおまえでは体の大きさが違うぞ、人間を食べる前にお前をやっつけて食べてやる!」

「わたくしは、かわいい熊の縫いぐるみは好きですが、魔人には容赦しません!お覚悟を!!」

 熊の魔人が爪を立てて美少女仮面エスポワールに向かってきた。美少女仮面エスポワールは、ひらりと熊の魔人の上を1回転して、後ろからステッキで斜めに打ったが、毛皮があってダメージを与えられなかった。魔人は、背中の感触から、すぐに振り向き、美少女仮面エスポワールを爪で引っ掻いた。すると、美少女仮面エスポワールの体は大丈夫だが、マントが切り裂かれた。

「まずは、マントを切り裂いたぞ、今度は、お前の体だ!」

「マントを切られたぐらい、何ともございませんわ! ただ、体が大きいだけの魔人に私は負けません!」

 魔人は、すごいスピードで美少女仮面エスポワールに体当たりをしようと走ってきたので、美少女仮面エスポワールは当たる瞬間に、飛び跳ねて魔人の上に乗ってまたがった。

「俺様の上にのりやがって、振り落としてやる!」

 美少女仮面エスポワールは、まるで暴れている牛の上に乗るプロでもあるかのように、首に手をやり、まるで楽しんでいるかのようだ。

 魔人は、暴れて体力が消耗した頃に、美少女仮面エスポワールは飛び降りた。

「とぉおお~~~」

 魔人は、フラフラしており、美少女仮面エスポワールは、魔人が右にふらついた時にバトンで右に強く打ち、左にふらついたらバトンで左に強く打ち込んだ。
魔人は、自分のふらつきと美少女仮面エスポワールのバトンの打撃で、とうとう倒れた。

「俺様は、こんなことぐらいでは負けないぞ!」

「あなたは、すでに負けておりますわ!」

「何!」

「わたくしは、バトンで打ちながら木のつるがあなたに巻き付くようにうちつけましたの、ほら、自分の体をごらんなさい」

「な、なんだ、このツルは! これで、あなたは。この場所から逃げられませんわ!!!」

「エスポワールエレガントフラッシュ!!!!!」

「わぁぁぁぁ・・・・・・」

 魔人は、熊に戻り、山に戻って行った。

 ポーズをとり、ほっとする美少女仮面エスポワールだった。



「おい! 白いマントのお姉ちゃん! 山の自然を破壊するんじゃねーよ!!」

「あなたは、ワルダー、今日こそ、許しません!」

 ワルダーが近づいてくる、気持ちはワルダーと戦わねばと思いながらも、この前、初めて往復ビンタをされたショックがトラウマになっていた。戦うファイティングポーズをとったまま、心に怯えがあり、足が固まって動かないのだ。

「どうした! 許さないんじゃなかったのか!!!」

 ワルダーは、バトンを蹴り上げた。

「私は、負けませんわ!」

 動けない美少女仮面エスポワールの右頬を、


  パァアアア~~~~~ン

 ワルダーは、反対の頬もビンタした。

 パァアアア~~~~~ン

 美少女仮面エスポワールは、足がガクガクとなり、座り込んで頬を手で包み、ワルダーを睨む。

 ワルダーは、ただ涙目で睨んでいる美少女仮面エスポワールの右足首を掴んで。それを、自分の頭より高く上げた。美少女仮面エスポワールを逆さまにしたので、小さな美少女仮面エスポワールは手がダラリと下に垂れる。

「美少女仮面エスポワール、討ち取ったぞ!!!」

 美少女仮面エスポワールは、逆さまにされながらも抵抗するどころか口で言い返すこともできず、ただ、されるがままだった。白いワンピースがずり落ち、白のフリフリレース付きアンダースコートが丸見えとなっている。逆さにされた目の先には、蹴飛ばされたバトンが悲しげに転がっていた。




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