美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

文字の大きさ
18 / 84

しおりを挟む
②ワルダーが美少女仮面エスポワールの仮面をとろうと手を出しながら歩いてくるが、美少女仮面エスポワールは動けない。
 美少女仮面エスボワールの間近まできた時、ワルダーは、下に消えた。

「えぇぇぇ~ワルダー???」

 いたずら3人組が落とし穴を作ってあったのだ。

  そこにいた美少女仮面エスポワール以外の者が後ろ手に持っていたスコップでワルダーを埋め始めた。

「な、何をする!」

 美咲もシャベルでワルダーの頭に土をかけている。

「やめろ! このブス!」

 ワルダーは、抜け出そうとしたが、ほぼ、首だけ地上に出ている状態となった。

「やったー、作戦、大成功!」



 最後に、美咲もシャベルでワルダーの頭に土をかけた。

「やめろ! このブス!」

「ブスじゃ~ないも~ん!!」

 美咲は座り込んで、埋まって首だけのワルダーの頭をプラスチックシャベルで、ポンポンと叩いた。

「ば~~~か!」

「おい、スカートの下のヒョウ柄パンツが丸見えだぞ!!!」

「えっ! エッチ!」

 美咲は、立ち上がり、ワルダーの頭をスコップで叩こうとして周りから止まられた。

 美咲は、薄笑いをして仕返しと言わんばかりに化粧道具を出した。

「ワルダーは、顔がこわいから、かわいい顔にしてあげるわ!」

  美咲が化粧道具を出したら、健一達も面白がってやってきた。

「美咲お姉ちゃん、顔を白くしてよ。後は、僕たちにまかせて!」

「おい、お前達、やめろ!」

 白く塗られた顔に、「へのへのもへじ」と書かれたワルダーの顔を見て、さらに、木の葉で髪の毛を飾り、赤い汁の出る木の実で、口紅をぬった。

「さあ、ワルダーを囲んで記念写真だ!」

「いったい、何を考えている、お前達、許さん!」

「あのさ、ワルダーだって、環境破壊した、カンのポイ捨てや植物を荒らすと同じことをしていたんだよ、やられる人のことを考えなよ、ワルダー」

「俺はしてもいいんだ、そうやってプログラムされているんだからな!」

「こども科学者のこと、教えて、どこにいるの?」

「もうすぐ会えるが、美少女仮面エスポワールのことが嫌いだから、お前達の前でやられるかもしれないぞ!」

「ワルダー、望むところですわ、美少女仮面エスポワールの正義の心を見せてあげますわ」

「それじゃあ、見せてもらおうかな、美少女仮面エスポワール」

 茂みの中から、中学生ぐらいのめがねをかけた男の子が出てきた。 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ノースキャンプの見張り台

こいちろう
児童書・童話
 時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。 進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。  赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。

「いっすん坊」てなんなんだ

こいちろう
児童書・童話
 ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。  自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・           

童話短編集

木野もくば
児童書・童話
一話完結の物語をまとめています。

たったひとつの願いごと

りおん雑貨店
絵本
銀河のはてで、世界を見守っている少年がおりました。 その少年が幸せにならないと、世界は冬のままでした。 少年たちのことが大好きないきものたちの、たったひとつの願いごと。 それは…

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)

アホの子と変な召使いと、その怖い親父たち

板倉恭司
児童書・童話
 森の中で両親と暮らす天然少女ロミナと、極悪な魔術師に仕える召使いの少年ジュリアン。城塞都市バーレンで、ふたりは偶然に出会い惹かれ合う。しかし、ふたりには重大な秘密があった──

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

勇者と聖女の息子 アレン ランダムスキルを手に入れて愉快に冒険します!

月神世一
児童書・童話
伝説のS級冒険者である父と、聖女と謳われた母。 英雄の血を引く少年アレンは、誰もがその輝かしい未来を期待するサラブレッドだった。 しかし、13歳の彼が神から授かったユニークスキルは――【ランダムボックス】。 期待に胸を膨らませ、初めてスキルを発動した彼の手の中に現れたのは…プラスチック製のアヒルの玩具? くしゃくしゃの新聞紙? そして、切れたボタン電池…!? 「なんだこのスキルは…!?」 周りからは落胆と失笑、自身は絶望の淵に。 一見、ただのガラクタしか出さないハズレスキル。だが、そのガラクタに刻まれた「MADE IN CHINA」の文字に、英雄である父だけが気づき、一人冷や汗を流していた…。 最弱スキルと最強の血筋を持つ少年の、運命が揺らぐ波乱の冒険が、今、始まる!

処理中です...