美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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⑤美少女仮面エスポワールと美少女仮面エスポワールの攻略方法について、大魔王デビルと美聖女仮面デビルワール、子ども博士が話し合っていた。
「わしが魔王から大魔王になれたのは、他のやつらと違うからだ。他の魔の幹部は思いつきですぐに行動してしまう。いや、思う、考えもせずに、人間を責めていく愚か者もいる。ここは、作戦を立てようじゃないか、まず、美聖女仮面デビルワールの反省会じゃ」
「ははっ!」
「酔っ払った人間をおとりに美少女仮面エスポワールをおびき出しました」
「どうして、酔っ払った人間を?」
「子ども博士、そこはつっこまないで、偶然だから」
「ええぃ、その先を言え」
「ははっ、大魔王様、美少女仮面エスポワールは愚かにも罠にはまり、魔方陣の中で納豆ネバネバと糸を引き、動けないまま魔方陣に包まれる予定だったのですが、邪魔者の美咲がネバネバを取り去って美少女仮面エスポワールを動けるようにし、魔法でも消えなかった回転魔方陣を子ども三人組が竹箒で光りの粒子を掃き」
「光の粒子は掃けないよ」
「子ども博士、それが魔方陣が消されていったんだよ」
「それは、竹箒の荒さのある影が魔方陣の光を遮り、本来、繋がるべき光が・・」
「ええぃ、理由はどうでもいい、それで」
「バトンの反撃を受ける前に逃げてきました」「やはり、愉快な仲間達の助っ人がいたために失敗したということだね」
「ああ~、子ども博士の言う通りだった」
「それに、美少女仮面エスポワールは、声紋では本人かどうか確定できないようなことを言っていたぞ」
「へぇ~、難しいことを頭の悪そうな美少女仮面エスポワールが言ったということは、だれかと通信していたんじゃないかな、まず、希望の部屋に忍び込んで調べる必要があると思うよ」
「わかったわ、場所はわかっているから鍵を壊して調べてみるわ」
「これ持って行って」
「これは?」
「スイッチのある場所がわかる道具、それと、このメガネ、壁の中に何か埋め込まれていたら透視して見えるよ」
「これで、希望が美少女仮面エスポワールかどうかわかりそうね、助手に写真部の文也と流星を洗脳して連れていくわ。希望について調べておくように言ってあるから、それも聞きながら真実を見てこよう」
「うむ、美聖女仮面デビルワールは、希望の部屋へ侵入するんだ。子ども博士、美少女仮面エスポワールプチットの憑依の件はどうする!」
「愉快な仲間達に邪魔されないような場所で、美少女仮面エスポワールプチットが多く出現して場所へ誘き出します」
「誘き出してどうする」
「これをご覧下さい」
「掃除機?」
「人質を取って変身解除をするように言います。そして、命令します。左右の部屋を選べと」
「左右の部屋とは?」
「魂を吸い取って右の部屋へ行くと瞬間冷凍で氷になります。魂も凍るんです。そして、その氷を破壊すれば美少女仮面エスポワールプチットは永遠にこの世から消滅します。左の部屋にはカエルがいます。そこに憑依させて実験室で、今までの恨みを晴らしたいので鳴かせます」
「恐ろしいことを良く考えたね」
「多分、憑依されている人間体は意識をなくして倒れるので、最初の人質を解放し、憑依された人間を家に届けるのでカエルに憑依するように言いますから、カエルをここに持ってきます。みんなで、楽しみましょう」
「カエルじゃなくて、イケメンに憑依させるのはだめかい?」
「魔法少女の敗北はカエルが似合うんです」
「よし、作戦を始めろ、これで勝利は近い!」

 希望と愉快な仲間達は、美咲の家でお楽しみ会をしていた。それは、希望を美少女仮面エスポワールと言ってしまったために迷惑をかけてしまったからである。
「希望、ごめんね」
「いえいえ、こんな美味しい食べ物がたくさん食べれて幸せです」
「希望さん、ケーキはどれがいい」
「健君、どっちでもいいです」
「あのね、お姉ちゃんは白いクリームがたくさんのっている右のケーキの方がいいよ」
「三人組は、希望さんの好きな色を知っているんだね」
「だって、希望お姉ちゃん、今日のパンツの色、白なんだもん」
「ぇえ~、何で知ってるの! いつ、見たの?」
「それを教えたら警戒されちゃうから、ずっと三人だけの秘密、希望お姉ちゃんに教えないよ~だ!」
「こら~、教えなさい!」
 希望は三人組を追いかけた。
「希望お姉ちゃん、美咲さんや健お兄ちゃんにも見られちゃうよ、ほら~白」
「ぃや~ん、スカートめくらないで~」
 大魔王デビル達の悪巧みを知らず、楽しんでいる美少女仮面エスポワールだった。
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