美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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 希望の姿で家に帰ると、AIロボットが敵に停止されて倒れていた。こんなことが出来るのは、美少女仮面エスポワールプチットだけだ。もう、美少女仮面エスポワールプチットは悪の心から良い心に戻り、自分のしてきた行為が恥ずかしくなって姿を消したから、再起動させても大丈夫だろうと希望が秘密のボタンを押した時だった。
「希望、お帰り、待ちくたびれたよ、早く、美少女仮面エスポワールに変身しなよ、もう、ばれているんだ!」
 AIロボットが作動してなかったので、美聖女仮面デビルワールが潜んでいたことに気付かなかった。
「あっ、・・・違います、私は、美少女仮面エスポワールでは、ありません!」 もし、正体がばれたら、自分に関わる人に迷惑、いや、命も危ないのだ。
「いいから、早く、変身しろ!」
 美聖女仮面デビルワールは、希望の胸ぐらを掴み、壁に放り投げた。

 バタ~ン ググッ ズルズル~

 希望は壁から床に滑り落ちた。
「このAIロボットを再起動したんだろう、おい、正体をあらわせ!」
 美聖女仮面デビルワールは滑り落ちた美咲の髪の毛を掴んで、ぐるぐる回し、リビングに放り投げた。
「ぐはっ! 違うって言ってるでしょ」
 美聖女仮面デビルワールは近寄ってきて、髪の毛を掴んで顔を上げさせた。
「美少女仮面エスポワールが、美少女仮面エスポワールプチットによって、魂を抜かれた時、おまえは、ここで! 意識がなく倒れていた、美少女仮面エスポワールプチットによると、魂はカエルに、魂の抜けたおまえは家にいると言って来たら、確かに意識のない、白鳥希望がいたんだ、どうだ、これをどう、説明するんだ!」
 希望は、どうにか隙をついて逃げ出すことを考えたが、さっき、AIロボットを再起動させたことを思い出した。
「私は、持病があって意識がなくなることがあるんです。それより、私のAIロボットは、私に危害を与えたものを敵とみなし、あなたに酷いことをしますよ」
「うるせえ! ロボットが怖くて、悪人やっていられるかってんだ! ふぎゃぁああ~~あっちちちち~~」
 AIロボットによって、ポットが飛んできて頭に当たり、中のお湯が美聖女仮面デビルワールの頭から全身にかけられたのだ。次に、ポットのコードが泳ぐようにして、美聖女仮面デビルワールの髪の毛に付けられた。
 美聖女仮面デビルワールがコードの先を見ると、AIロボットがコンセントに刺しこもうとしている。
「こらっ、バカロボット、やめろ! 感電しちゃ・・・ぎゃぁああああああ~~~~~」
 美聖女仮面デビルワールは濡れているので、全身に電気が通電したのだ。手足を広げて、赤ちゃんのように手足をばたつかせて絶叫している。さらに、ロープが空中を飛んできて、美聖女仮面デビルワールをぐるぐる巻きにした。   AIロボットが突進してくる。
「やっ、やめろ! この位置だと、私は、・・・まどから落ちてしまう・・・」 言い終わる前にAIロボットが、ぐるぐる巻きの美聖女仮面デビルワールを窓から放り投げた。でも、綱の先は持っている。美聖女仮面デビルワールは、空中で吊るされているのだ。
 美咲がAIロボットを止めた。
「ありがとう、もう、いいから、ここでやめてあげましょう」
「ダメです、もう一つだけ、美咲様、お許しください」
 美咲は、命は取らなければ、あと一つだけ、攻撃を許可した。
「何をしたいの?」
「私のスイッチを切った罰です」
 AIロボットは、ぐるぐる巻きになっている美聖女仮面デビルワールの体を振り子のように左右に大きく振った。
「わぁあああ~やめてぇええ~このスイング、怖すぎ~~~やめてぇ~~」
 希望は、ふふふっと笑いながらも、高いマンションの上の方から左右に振られている美聖女仮面デビルワールがかわいそうに見えてきた。
「ぎゃぁあああ~~、許して~~帰るから~~お願い~~スイングがすごい~~~」
「ふふふふっ、大きな古時計みたい」
 希望は、正体を隠しながらも捕まえた美聖女仮面デビルワールをどうするか、思案していた。 
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