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第一章:氷に閉ざされた愛
第1話:『愛してる』の賞味期限
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冬の訪れを告げる冷たい風が、王都の石畳を白く染めていく。
けれど、私の心は春の陽だまりのように温かかった。
「アリア、君は今日も綺麗だ。……僕が守るべき人は、世界で君一人だけだよ」
そう言って優しく微笑むのは、この国の第一騎士団長であり、私の幼馴染でもあるレオン・ヴァスティアだった。
燃えるような赤髪を短く整え、鍛え上げられた体躯に白銀の甲冑を纏った彼は、今や「国の英雄」として知らない者はいない存在だ。
「レオン様……。私には、もったいないお言葉ですわ」
私は、頬を朱に染めて俯いた。
彼とは物心ついた時からの付き合いだ。泣き虫だった子供の頃も、騎士見習いとして泥まみれになっていた時期も、私はずっと彼の背中を追いかけてきた。
私にとって、レオンはただ一人の初恋であり、世界のすべてだった。
アリア・シルフォード伯爵令嬢。
それが私の名前だが、家柄以外に誇れるものは何もない。魔力も平凡、容姿も地味。華やかな令嬢たちの中にいれば、すぐに見失ってしまうような存在。
そんな私に、レオンはいつも「君がいなければ、今の僕はいない」と囁いてくれた。
実際、彼が戦場で見せる「神がかり的な回復力」と「底なしの体力」は、騎士団内でも奇跡と呼ばれている。
それが私から無自覚に溢れる『治癒の加護』によるものだとは、彼自身も、そして私自身も、ぼんやりとした確信しか持っていなかった。
けれど、それで良かった。
私の力が彼の役に立つのなら、この身を削ってでも彼を支えたい。それが私の幸せだったから。
一週間後には、私たちの婚約を祝う盛大な夜会が控えている。
レオンは、その夜会で私に「一生の誓い」を立てると約束してくれた。
「アリア、この指輪をつけていて。今はまだ安物だけれど……いつか必ず、君にふさわしい最高級の宝石を贈るよ」
一ヶ月前、彼から贈られたのは、小さな水晶がついた簡素な銀の指輪だった。
騎士団の給料だけではやり繰りが大変なのだろう。私はその気遣いが嬉しくて、毎日、鏡を見るたびに指輪を撫でては微笑んでいた。
宝石の価値などどうでもよかった。彼が私のために選んでくれたという、その事実だけで胸がいっぱいだったのだ。
――しかし。
その幸福な蜃気楼は、あまりにも唐突に、そして無残に崩れ去ることになる。
婚約夜会を三日後に控えた、ある日の夕暮れ時。
私は彼に差し入れを届けようと、騎士団舎の裏手にある休憩室へと向かった。
彼が大好きな蜂蜜入りのハーブティー。喜んでくれる顔を想像するだけで、足取りは自然と軽くなる。
だが、休憩室の扉が開く直前。
中から漏れ聞こえてきた野太い男たちの笑い声に、私は足を止めた。
「おいおいレオン、聞いたぜ? 例の『地味女落としゲーム』、お前の圧勝だってな」
冷水を浴びせられたような感覚が走り、指先が微かに震える。
聞き覚えのある声だ。レオンの側近を務める騎士、バルトの声だった。
ゲーム? 地味女? 何の話をしているの……?
「……ああ。予定通り、婚約夜会までには完全に仕上げておいたよ」
返ってきたのは、聞き間違えるはずもない、私の愛したレオンの――冷淡で、傲慢な声だった。
いつもの温かな響きは、そこには微塵も存在しなかった。
「さすがだな。十数年の付き合いを利用するなんて、お前も悪よのう。賭け金、相当な額になってるぞ」
「悪いな。あんな地味な女、賭けの対象でしかない。俺に惚れ切っていて扱いやすいんだよ。適当に『愛してる』とでも言っておけば、尻尾を振って喜ぶんだ。これほど簡単なゲームはなかったね」
ガチャン、とレオンが何かの金属をテーブルに放り出す音がした。
「それに見てくれよ、この輝き。これが伯爵令嬢に贈る本物の指輪だ。あのアリアとかいう女には、露店で売ってた三銅貨の石ころを与えておいたが……アイツ、それを宝物みたいに毎日磨いてやがるんだ。滑稽すぎて、笑いを堪えるのが大変だったよ」
どっと沸き起こる、男たちの卑俗な爆笑。
私は、手に持っていたバスケットを落とさないよう、必死で指に力を込めた。
視界が歪む。心臓の音が耳元でうるさく打ち鳴らされ、呼吸の仕方を忘れてしまいそうになる。
安物の指輪。
露店で売っていた、三銅貨の石ころ。
それを、私は――。
「レオン、でもよ、あの子はお前のことを本気で……」
「だから何だよ、バルト。あんな魔力も中途半端な女、俺の隣に立つのにふさわしいと思うか? 婚約夜会が終わって賭け金を受け取ったら、適当な理由をつけて辺境にでも放り出すさ。今はただ、俺の勝利を祝おうぜ」
愛していた。
命をかけてもいいほどに、彼を信じていた。
私の初恋は、彼にとっての娯楽に過ぎなかったのだ。
足元が崩れ落ちるような絶望の中で、私はただ、震える手で左手の薬指を見つめた。
夕日に照らされて、安物の水晶が白々しく輝いている。
(……ああ。そう、だったのですね)
涙は出なかった。
あまりに深い裏切りは、悲しみよりも先に、私の心にある「何か」を決定的に焼き切ってしまった。
十数年育ててきた恋心。
彼を癒やし続けたいと願った祈り。
それらすべてが、泥の中に叩きつけられ、軍靴で踏みにじられたのだ。
私は、扉を叩くことも、中に乱入して叫ぶこともせず、静かにその場を離れた。
一歩、一歩と歩くたびに、私の中で温かく脈打っていた魔力が、冷たく氷結していくのを感じる。
私を「扱いやすい駒」と呼び、「滑稽だ」と笑った貴方。
貴方が「英雄」でいられた理由を、その身をもって知ることになるでしょう。
「さよなら、私の初恋」
夕闇に溶けていく私の呟きを、拾う者は誰もいなかった。
アリア・シルフォードの心から、レオンという存在が完全に消え去った瞬間だった。
けれど、私の心は春の陽だまりのように温かかった。
「アリア、君は今日も綺麗だ。……僕が守るべき人は、世界で君一人だけだよ」
そう言って優しく微笑むのは、この国の第一騎士団長であり、私の幼馴染でもあるレオン・ヴァスティアだった。
燃えるような赤髪を短く整え、鍛え上げられた体躯に白銀の甲冑を纏った彼は、今や「国の英雄」として知らない者はいない存在だ。
「レオン様……。私には、もったいないお言葉ですわ」
私は、頬を朱に染めて俯いた。
彼とは物心ついた時からの付き合いだ。泣き虫だった子供の頃も、騎士見習いとして泥まみれになっていた時期も、私はずっと彼の背中を追いかけてきた。
私にとって、レオンはただ一人の初恋であり、世界のすべてだった。
アリア・シルフォード伯爵令嬢。
それが私の名前だが、家柄以外に誇れるものは何もない。魔力も平凡、容姿も地味。華やかな令嬢たちの中にいれば、すぐに見失ってしまうような存在。
そんな私に、レオンはいつも「君がいなければ、今の僕はいない」と囁いてくれた。
実際、彼が戦場で見せる「神がかり的な回復力」と「底なしの体力」は、騎士団内でも奇跡と呼ばれている。
それが私から無自覚に溢れる『治癒の加護』によるものだとは、彼自身も、そして私自身も、ぼんやりとした確信しか持っていなかった。
けれど、それで良かった。
私の力が彼の役に立つのなら、この身を削ってでも彼を支えたい。それが私の幸せだったから。
一週間後には、私たちの婚約を祝う盛大な夜会が控えている。
レオンは、その夜会で私に「一生の誓い」を立てると約束してくれた。
「アリア、この指輪をつけていて。今はまだ安物だけれど……いつか必ず、君にふさわしい最高級の宝石を贈るよ」
一ヶ月前、彼から贈られたのは、小さな水晶がついた簡素な銀の指輪だった。
騎士団の給料だけではやり繰りが大変なのだろう。私はその気遣いが嬉しくて、毎日、鏡を見るたびに指輪を撫でては微笑んでいた。
宝石の価値などどうでもよかった。彼が私のために選んでくれたという、その事実だけで胸がいっぱいだったのだ。
――しかし。
その幸福な蜃気楼は、あまりにも唐突に、そして無残に崩れ去ることになる。
婚約夜会を三日後に控えた、ある日の夕暮れ時。
私は彼に差し入れを届けようと、騎士団舎の裏手にある休憩室へと向かった。
彼が大好きな蜂蜜入りのハーブティー。喜んでくれる顔を想像するだけで、足取りは自然と軽くなる。
だが、休憩室の扉が開く直前。
中から漏れ聞こえてきた野太い男たちの笑い声に、私は足を止めた。
「おいおいレオン、聞いたぜ? 例の『地味女落としゲーム』、お前の圧勝だってな」
冷水を浴びせられたような感覚が走り、指先が微かに震える。
聞き覚えのある声だ。レオンの側近を務める騎士、バルトの声だった。
ゲーム? 地味女? 何の話をしているの……?
「……ああ。予定通り、婚約夜会までには完全に仕上げておいたよ」
返ってきたのは、聞き間違えるはずもない、私の愛したレオンの――冷淡で、傲慢な声だった。
いつもの温かな響きは、そこには微塵も存在しなかった。
「さすがだな。十数年の付き合いを利用するなんて、お前も悪よのう。賭け金、相当な額になってるぞ」
「悪いな。あんな地味な女、賭けの対象でしかない。俺に惚れ切っていて扱いやすいんだよ。適当に『愛してる』とでも言っておけば、尻尾を振って喜ぶんだ。これほど簡単なゲームはなかったね」
ガチャン、とレオンが何かの金属をテーブルに放り出す音がした。
「それに見てくれよ、この輝き。これが伯爵令嬢に贈る本物の指輪だ。あのアリアとかいう女には、露店で売ってた三銅貨の石ころを与えておいたが……アイツ、それを宝物みたいに毎日磨いてやがるんだ。滑稽すぎて、笑いを堪えるのが大変だったよ」
どっと沸き起こる、男たちの卑俗な爆笑。
私は、手に持っていたバスケットを落とさないよう、必死で指に力を込めた。
視界が歪む。心臓の音が耳元でうるさく打ち鳴らされ、呼吸の仕方を忘れてしまいそうになる。
安物の指輪。
露店で売っていた、三銅貨の石ころ。
それを、私は――。
「レオン、でもよ、あの子はお前のことを本気で……」
「だから何だよ、バルト。あんな魔力も中途半端な女、俺の隣に立つのにふさわしいと思うか? 婚約夜会が終わって賭け金を受け取ったら、適当な理由をつけて辺境にでも放り出すさ。今はただ、俺の勝利を祝おうぜ」
愛していた。
命をかけてもいいほどに、彼を信じていた。
私の初恋は、彼にとっての娯楽に過ぎなかったのだ。
足元が崩れ落ちるような絶望の中で、私はただ、震える手で左手の薬指を見つめた。
夕日に照らされて、安物の水晶が白々しく輝いている。
(……ああ。そう、だったのですね)
涙は出なかった。
あまりに深い裏切りは、悲しみよりも先に、私の心にある「何か」を決定的に焼き切ってしまった。
十数年育ててきた恋心。
彼を癒やし続けたいと願った祈り。
それらすべてが、泥の中に叩きつけられ、軍靴で踏みにじられたのだ。
私は、扉を叩くことも、中に乱入して叫ぶこともせず、静かにその場を離れた。
一歩、一歩と歩くたびに、私の中で温かく脈打っていた魔力が、冷たく氷結していくのを感じる。
私を「扱いやすい駒」と呼び、「滑稽だ」と笑った貴方。
貴方が「英雄」でいられた理由を、その身をもって知ることになるでしょう。
「さよなら、私の初恋」
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アリア・シルフォードの心から、レオンという存在が完全に消え去った瞬間だった。
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