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第32話 高速ですが? ★デューク SIDE
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少し部下を鍛錬するかな。初級の練習装置は全部で3台。10m程後から眺めていると、やはり後半でミスが目立つようだ。魔導師は、どちらかと言えば集中力はある方なのだが……
よく良く観察して見ると、後半に一気に複数の丸太が飛んで来るのが分かった。疲れている上に反応が遅れるからミスに繋がるのだろう。
これには自分で気が付かないと意味が無いからな……デュルギス王国の魔導師団に入れるだけの実力はあるのだから、後は本人のやる気次第だろう。
「視野が狭いわね」
横で声がして驚く。リオ殿が何度か超スピード装置を試して戻って来たらしい。
「視野ですか?」
「えぇ、ひとつひとつを丁寧に捕らえようとし過ぎているのよ。もっと俯瞰的に見た方が、反応し易いわ」
言いたい事は分かる。一旦、皆んなを集めて解説して貰うとするかな。
「お前達!整列!」
「「「「「「はっ!!!!」」」」」」
「リオ殿、今の話しを解説して頂けますかな?」
「えぇ、良いわよ。今練習していた3人の方は、飛んで来てから見て、魔法を準備して、放つ作業をしているわね?それでは視野が狭くなるのよ。ひとつひとつを丁寧に撃ち落とそうとするのでは無く、直ぐに撃てる準備を、飛んで来る物を目で捕える前にしておくの。手の中に魔法を持った状態で、飛んで来たタイミングで撃ち落とすイメージね」
「「「「なるほどーー!!!」」」」
「ひとつ撃ち落とすのに、顔ごと向けてるのも動作が遅れる原因ね。顔は前に向けたまま、ぼぉーっと視界を広く持つと全体がよく見えるわ。真っ直ぐ向かって来てる物なら、途中で曲がる事は無いから、感覚で撃てる様になると、もっと早くなると思うわ」
「近づいて来てる物に対して撃っている間に、次に向かって来る物にも対処する感じですな」
「そうそう。魔法を撃って、当たるのを確認してからだと遅いのよ。撃った後は、大体当たってるでしょう?確認する必要は無いのよ。もし、当たらなかったとしても、次を撃ち落としていれば、かなり近くまで迫って来ていても避けるなり対処出来るわ」
「なるほど!やって見ます!」
「慣れるまでは大変だろうけど、慣れたらかなりスピードが上がると思うわ。中級までは余裕になると思うから頑張ってね」
「普段は後衛で、確実性を重視するからな。この練習ではスピードを重視して上げつつ、確実性も高めて行くイメージが良いのかもな」
「あぁ、そうなのね。それじゃあ今は遅くても仕方ないわね。皆さん、的確に当てているから優秀なのでしょうね」
フワッと微笑むリオ殿はフォローも上手いな。練習を再開した部下達は、明らかに動きが変わった。当たると想定して次に備えるのだから、スピードは段違いだ。
「クリア出来ました!」
「僕も出来ました!全然違いますね!」
「凄く楽になりました!」
リオ殿の助言で、アッサリと3人ともクリアした。私の存在意義が……まぁ、装置を設計したのは私だから良いか……良いのか?
「デューク様、上級装置をありがとうございます。出来れば……なのですが……」
「えぇ、何でしょうか?」
「5分の枠を5分のスピードで10分間、3分の枠も3分のスピードで10分間、1分の枠を1分のスピードで10分間にして貰えますか?出来れば右の切り替え枠も、もう少し分かりやすく……最も速いから『最』、まぁまぁ速いから『速』、その下が『普』とでもして貰えたら良いかなぁと。色でも良いですね。単純に1、2、3でも良いですし?5、3、1だと分かりづらいです」
「確かにそうですね。我々だけが使うとも限りませんし、もう少し分かりやすく工夫して見ます」
「ありがとうございます!」
「あぁ!そう言えば、短剣は使って見ましたか?」
「まだですね。上級の低速で試して見ます!」
上級の低速……ね。あれは高速であって、低速では無いと声を大にして言いたいぐらいには速いのだが……もう、笑うしか無いな。基準が違うのだから、どうしようも無い。
殿下に相談してみるか。殿下もやりたいって言い出しそうだなぁ……殿下もバケモノだから、普通にクリアしちゃうんだろうなぁ……
リオ殿が短剣を出した。身体強化のみでやるつもりらしい……まぁ、『低速』らしいから大丈夫だろう。だが、刃渡りが違う事に気づいているのか?
シュッシュッと小気味良い音がする。余計なお世話だったらしい……左手で上手くバランスを取って、体も使って動いているな。先程まで双剣だったから手数が足りないんだろう。危なげなくクリアしたけどね……
「短剣の方が楽しいかも!」
「いや、多分……刃渡りが短いのと、1本しか無いので忙しいだけだと思うのですが……?」
「あぁ!だから楽しく感じたのね!身体を動かしてるって感じられて心地良い疲れがあるわ」
「短剣もお気に召して頂けて良かったです……」
『最速』ですらそこまで身体を動かして無かったと言う事なんだろう。確かに集中力はかなり使うが、身体は疲れないのかも知れない。取り敢えず殿下に報告書を上げよう……
よく良く観察して見ると、後半に一気に複数の丸太が飛んで来るのが分かった。疲れている上に反応が遅れるからミスに繋がるのだろう。
これには自分で気が付かないと意味が無いからな……デュルギス王国の魔導師団に入れるだけの実力はあるのだから、後は本人のやる気次第だろう。
「視野が狭いわね」
横で声がして驚く。リオ殿が何度か超スピード装置を試して戻って来たらしい。
「視野ですか?」
「えぇ、ひとつひとつを丁寧に捕らえようとし過ぎているのよ。もっと俯瞰的に見た方が、反応し易いわ」
言いたい事は分かる。一旦、皆んなを集めて解説して貰うとするかな。
「お前達!整列!」
「「「「「「はっ!!!!」」」」」」
「リオ殿、今の話しを解説して頂けますかな?」
「えぇ、良いわよ。今練習していた3人の方は、飛んで来てから見て、魔法を準備して、放つ作業をしているわね?それでは視野が狭くなるのよ。ひとつひとつを丁寧に撃ち落とそうとするのでは無く、直ぐに撃てる準備を、飛んで来る物を目で捕える前にしておくの。手の中に魔法を持った状態で、飛んで来たタイミングで撃ち落とすイメージね」
「「「「なるほどーー!!!」」」」
「ひとつ撃ち落とすのに、顔ごと向けてるのも動作が遅れる原因ね。顔は前に向けたまま、ぼぉーっと視界を広く持つと全体がよく見えるわ。真っ直ぐ向かって来てる物なら、途中で曲がる事は無いから、感覚で撃てる様になると、もっと早くなると思うわ」
「近づいて来てる物に対して撃っている間に、次に向かって来る物にも対処する感じですな」
「そうそう。魔法を撃って、当たるのを確認してからだと遅いのよ。撃った後は、大体当たってるでしょう?確認する必要は無いのよ。もし、当たらなかったとしても、次を撃ち落としていれば、かなり近くまで迫って来ていても避けるなり対処出来るわ」
「なるほど!やって見ます!」
「慣れるまでは大変だろうけど、慣れたらかなりスピードが上がると思うわ。中級までは余裕になると思うから頑張ってね」
「普段は後衛で、確実性を重視するからな。この練習ではスピードを重視して上げつつ、確実性も高めて行くイメージが良いのかもな」
「あぁ、そうなのね。それじゃあ今は遅くても仕方ないわね。皆さん、的確に当てているから優秀なのでしょうね」
フワッと微笑むリオ殿はフォローも上手いな。練習を再開した部下達は、明らかに動きが変わった。当たると想定して次に備えるのだから、スピードは段違いだ。
「クリア出来ました!」
「僕も出来ました!全然違いますね!」
「凄く楽になりました!」
リオ殿の助言で、アッサリと3人ともクリアした。私の存在意義が……まぁ、装置を設計したのは私だから良いか……良いのか?
「デューク様、上級装置をありがとうございます。出来れば……なのですが……」
「えぇ、何でしょうか?」
「5分の枠を5分のスピードで10分間、3分の枠も3分のスピードで10分間、1分の枠を1分のスピードで10分間にして貰えますか?出来れば右の切り替え枠も、もう少し分かりやすく……最も速いから『最』、まぁまぁ速いから『速』、その下が『普』とでもして貰えたら良いかなぁと。色でも良いですね。単純に1、2、3でも良いですし?5、3、1だと分かりづらいです」
「確かにそうですね。我々だけが使うとも限りませんし、もう少し分かりやすく工夫して見ます」
「ありがとうございます!」
「あぁ!そう言えば、短剣は使って見ましたか?」
「まだですね。上級の低速で試して見ます!」
上級の低速……ね。あれは高速であって、低速では無いと声を大にして言いたいぐらいには速いのだが……もう、笑うしか無いな。基準が違うのだから、どうしようも無い。
殿下に相談してみるか。殿下もやりたいって言い出しそうだなぁ……殿下もバケモノだから、普通にクリアしちゃうんだろうなぁ……
リオ殿が短剣を出した。身体強化のみでやるつもりらしい……まぁ、『低速』らしいから大丈夫だろう。だが、刃渡りが違う事に気づいているのか?
シュッシュッと小気味良い音がする。余計なお世話だったらしい……左手で上手くバランスを取って、体も使って動いているな。先程まで双剣だったから手数が足りないんだろう。危なげなくクリアしたけどね……
「短剣の方が楽しいかも!」
「いや、多分……刃渡りが短いのと、1本しか無いので忙しいだけだと思うのですが……?」
「あぁ!だから楽しく感じたのね!身体を動かしてるって感じられて心地良い疲れがあるわ」
「短剣もお気に召して頂けて良かったです……」
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