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第39話 守りたいもの ★カミル SIDE
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皆んなが退室して静かになった執務室で、リオとまったりお茶をしながら話しをする。
「リオ、当日はソラも連れて行ってね?」
「えぇ、連れて行くわ。場所や湧き出るタイミングも教えて貰いたいしね」
「それなら少し安心出来るかな……僕は超級闇はまだ使えないから、一緒に行けなくてごめんね?」
王子として、最低限の魔法はもちろん修得しているが、成人して執務の量が増えてからは特に、剣を扱う方に重きを置いて日々鍛錬して来たんだよね。魔剣士には上級魔法以上はそこまで必要が無いのも理由だね。全く使えない訳では無いから、僕も少し練習すべきだろう。
「カミルまで居なくなったら怪しまれるから来ちゃ駄目でしょう?」
ふふっと微笑むリオは、最近更に綺麗になった。侍女達に磨かれ、黒髪も艶々していて美しい。彼女が僕の婚約者だなんて、幸せ過ぎて少し怖い。次のスタンピードも無事に終わると信じてはいる。リオは僕より強いのだから……
「リオは強いって理解はしているんだ。でも、やっぱり心配になってしまうんだよ……離れた場所に、別々でいるのも少し心配だったり……リオを信じてない訳では無いんだよ?」
「えぇ、分かっているわ。デューク様もカミルも心配性よね。でも、心配してくれるのは素直に嬉しいと思うわ」
「リオは大人しいように見えて豪胆だったり、近くで見ている分には楽しいんだけどね……何気に行動力があって思い切りも良いからなぁ。危険に突っ込んで行かないか心配になる事はあるよ。ただ、リオは賢いから最善を選んでくれると……判断力も評価してるからね」
「ご期待に応えられる様に頑張るわ。次のスタンピードは20日後だったかしら?」
「そうだね。その間に兄上がそれなりに上級魔法を撃てる様になれば簡単なんだけどね……リオがサポート出来るとは言え、暗殺者にも気を配らなきゃならないだろう?魔物への攻撃ばかりとはいかないからね……」
「暗殺者の方は大丈夫よ。殺気が分かる様になったから、恐らく魔物より探しやすいわ」
「え?いつ?殺気なんて無縁だと思っていたのに」
「パーティーでやたらと殺気を放ってくる人達がいたわよ?あからさま過ぎて、嫌がらせにすらなって無かったけど……」
リオに向かって殺気を放つ人間が?僕は近くにいたのに気がつかなかったよ。知ってたら抗議したのにね。まぁ、リオが僕に相談しなかった時点で、リオには大した事では無かったのだろうけど。もっと頼って欲しいと思ってしまうのは、僕の我が儘なのかなぁ?
「あぁ、確かに……見えない場所からの殺気は少し恐怖を感じるけど、あからさまに殺気放ってます!ってのは、全く怖くも何とも無いよね」
「えぇ、本当に。まぁ、お陰様で?殺気も感知出来る様になったし、ありがたかったのかしらね?」
「ふふっ、リオは前向きで気持ちが良いね。僕も前向きな方ではあるけど、さすがに殺気を受けて平然と有難いとは思えなかったかも……?」
2人でクスクス笑いながら寄り添う。やっと2人の時間が持てる事も、幸せを感じられる余裕が出来た事も嬉しい。一陣目だったのもあって、スタンピードがどういうものかも分からなくて余裕が無かったからね。文献で読んだだけでは分からない事も多いのだと、改めて理解したよ。
リオが僕の肩に頭を乗せて甘えてくれる。たったそれだけで幸せだと思える。平和で穏やかなこの時間が、僕には何より大事なのだ。
この幸せを守れる様に、そしてこの国と民を守れる強さと賢さを、これから王太子として身に付けなければと改めて思ったのだった。
「リオ、当日はソラも連れて行ってね?」
「えぇ、連れて行くわ。場所や湧き出るタイミングも教えて貰いたいしね」
「それなら少し安心出来るかな……僕は超級闇はまだ使えないから、一緒に行けなくてごめんね?」
王子として、最低限の魔法はもちろん修得しているが、成人して執務の量が増えてからは特に、剣を扱う方に重きを置いて日々鍛錬して来たんだよね。魔剣士には上級魔法以上はそこまで必要が無いのも理由だね。全く使えない訳では無いから、僕も少し練習すべきだろう。
「カミルまで居なくなったら怪しまれるから来ちゃ駄目でしょう?」
ふふっと微笑むリオは、最近更に綺麗になった。侍女達に磨かれ、黒髪も艶々していて美しい。彼女が僕の婚約者だなんて、幸せ過ぎて少し怖い。次のスタンピードも無事に終わると信じてはいる。リオは僕より強いのだから……
「リオは強いって理解はしているんだ。でも、やっぱり心配になってしまうんだよ……離れた場所に、別々でいるのも少し心配だったり……リオを信じてない訳では無いんだよ?」
「えぇ、分かっているわ。デューク様もカミルも心配性よね。でも、心配してくれるのは素直に嬉しいと思うわ」
「リオは大人しいように見えて豪胆だったり、近くで見ている分には楽しいんだけどね……何気に行動力があって思い切りも良いからなぁ。危険に突っ込んで行かないか心配になる事はあるよ。ただ、リオは賢いから最善を選んでくれると……判断力も評価してるからね」
「ご期待に応えられる様に頑張るわ。次のスタンピードは20日後だったかしら?」
「そうだね。その間に兄上がそれなりに上級魔法を撃てる様になれば簡単なんだけどね……リオがサポート出来るとは言え、暗殺者にも気を配らなきゃならないだろう?魔物への攻撃ばかりとはいかないからね……」
「暗殺者の方は大丈夫よ。殺気が分かる様になったから、恐らく魔物より探しやすいわ」
「え?いつ?殺気なんて無縁だと思っていたのに」
「パーティーでやたらと殺気を放ってくる人達がいたわよ?あからさま過ぎて、嫌がらせにすらなって無かったけど……」
リオに向かって殺気を放つ人間が?僕は近くにいたのに気がつかなかったよ。知ってたら抗議したのにね。まぁ、リオが僕に相談しなかった時点で、リオには大した事では無かったのだろうけど。もっと頼って欲しいと思ってしまうのは、僕の我が儘なのかなぁ?
「あぁ、確かに……見えない場所からの殺気は少し恐怖を感じるけど、あからさまに殺気放ってます!ってのは、全く怖くも何とも無いよね」
「えぇ、本当に。まぁ、お陰様で?殺気も感知出来る様になったし、ありがたかったのかしらね?」
「ふふっ、リオは前向きで気持ちが良いね。僕も前向きな方ではあるけど、さすがに殺気を受けて平然と有難いとは思えなかったかも……?」
2人でクスクス笑いながら寄り添う。やっと2人の時間が持てる事も、幸せを感じられる余裕が出来た事も嬉しい。一陣目だったのもあって、スタンピードがどういうものかも分からなくて余裕が無かったからね。文献で読んだだけでは分からない事も多いのだと、改めて理解したよ。
リオが僕の肩に頭を乗せて甘えてくれる。たったそれだけで幸せだと思える。平和で穏やかなこの時間が、僕には何より大事なのだ。
この幸せを守れる様に、そしてこの国と民を守れる強さと賢さを、これから王太子として身に付けなければと改めて思ったのだった。
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