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第98話 男の友情 ★カミル SIDE
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陛下との謁見が終わり、執務室へ皇太子と戻る。正直、皇太子と呼ぶのは面倒になって来ているのだが……
「皇太子殿下、緊張したかい?」
「えぇ、そうですね。我が帝国の皇帝なんぞより威厳が……圧が凄過ぎて、緊張を通り越して呆然としてしまっていた……」
「あれは僕の友人に対する威圧感程度だよ。公の場にお立ちになったら、飲み込まれるような威厳に僕も耐えれるか心配になる時があるぐらいだ。ただ、平和主義者でいらしてくださるからね。常日頃から穏やかでありたいと思っておられるんだ」
「昔はもっと凄かったんだろうなぁ……王国を敵に回す事にならなくて、本当に良かった……」
ふぅ、と小さく息を吐いた皇太子はこの後、僕の欲しかった答えをくれた。
「王太子殿下、私は王国に逆らう気も、喧嘩を売る気もさらさらありません。ですので、私の事はジャンと呼んでください」
「あぁ、ジャン。僕の事はカミルと」
「カミル殿下、私と姉は帝国を守りたいとは思っているが、それが王国に喧嘩を売ることになるのであれば、大人しく降伏すると約束する。その時は、我が帝国の民も救ってはくださらないだろうか……」
「呼び捨てで構わないよ、ジャン。僕に言える事は、帝国が助かるのが一番良いのだから、現時点ではお互いに最善を尽くして行けたらと思っているよ」
「ありがとう。私は勝手ながら、貴方と婚約者様が帝国の救世主になってくださると、ただの直感ではあるが確信している。だから今はまだ、カミル殿下を呼び捨てには出来ない。全て解決して、借りを返したら……私の友人になってはもらえないだろうか?」
「あぁ、喜んで。それまで気長に待っているよ。僕はジャンの事を友人だと思っているから、呼び捨てさせて貰うよ。その代わり、何か手伝える事があれば、出来る限り力になるからね」
「ありがたき幸せ……そう言って貰えると、やる気が出て来るな。早速、姉上を探しに帝国へ戻るつもりだ」
「精霊が帰って来てからの方が良いのでは?まだ何かに狙われてる可能性もあるだろう?」
「恐らく、あの魔道具がある限り、思考能力は落ちるのだろう。であれば、ずっと何も出来ない事になると思うんだ」
「リオが言っていたが、この『黒いモヤ』にはいくつか種類があって、精霊にすら見えないものがあるらしい。現時点で見えてるのはリオのみで、リオはそれらのモヤを弾く事が出来るかもしれない事と、風の魔法でモヤは多少散らせるらしい事ぐらいかな」
「そんなに情報を貰っても大丈夫なのか?いや、これから帰らなければならない私からすればありがたいのだが……」
「言っただろう?僕は友人として、出来る事はしたいと。風魔法で少しでも散らせるなら、もしかしたら防御膜を纏えるなら『黒いモヤ』に対抗出来るかも知れないよ」
「防御膜か……頑張っても半日程度ぐらいしか張れないな……」
「ジャンの精霊は転移魔法を使えないのかい?」
「使えるとは思うが、あれは普通の精霊なら1日に1度、往復するのがやっとらしいぞ?」
「そうなの?ソラがしょっちゅう気軽に使ってるから知らなかったよ」
「婚約者様も、その精霊も、特別なお方達です。近くにいると当たり前になるのでしょうが……彼女達の居る場所が王国で良かったと本気で思っていますよ。これが帝国であったなら、間違い無く彼女達は不幸になってしまったでしょう」
「ほぉ?今はリオを手に入れようとは思っていないと?」
わざとらしくニヤッと口角を上げて挑発する。
「友人になって欲しいと思ってる相手の女を奪おうとは思わないだろう?さすがに俺も、それぐらいの常識は弁えているさ」
「ふぅん?一人称は『俺』なんだ?そっちが良いね。僕の前ではそれでいてよ」
「ははは、つい地が出てしまったか。俺は言葉が悪いらしいから、出来るだけ敬語で居ろと言われていてな」
「それはリオを手に入れろと言っていた補佐官かい?」
「いいや、違う。こっちは幼馴染なんだ。口煩いが温かくて、何度も精神的な出来事では助けられたな」
「その補佐官を重用すべきだね。リオを取り込むように言った補佐官は危険だ。王国に喧嘩を売れと言ったのと同義だからね」
「ハッ!確かにそうだな。あいつを信頼出来ると思っていたのだから恐ろしいな。防御膜を張れる魔道具でもあればいいのにな」
「ん?あるよ?」
「えぇ?膜や壁は長時間張るには対価が大量に必要なのだろう?」
「あぁ、なるほど……それはいつの話だい?帝国は魔法や魔道具の製作には力を注いで来なかったのかな?20年ぐらい前には簡易的ではあるが、防御膜の魔道具は魔石だけで動作する物を作ったよ?」
「作ったよって、もしかしてカミル殿下が?」
「僕は設計図を描いただけだけどね。作ったのは魔導師のデュークだよ」
「ま、マジか……帝国が勝てる訳がないのに、何故王国に喧嘩を売ろうとしていたんだ?」
「あぁ、それは簡単だ。帝国の皇族を潰して上に立ちたい人間がいるんだろうね」
「グッ……やっぱりそうなのか……いつからこんな事に……」
「100年以上、前かららしいよ」
「えぇ?もう調べがついているのか?」
「婆や……君の叔母だね。彼女の精霊が消滅した時、精霊王に『黒いモヤ』の存在を知らせていたらしいんだ。同じく消滅した現皇帝の精霊は『イタズラ』を超えた行動を取ったらしい。総合的に考えれば、今回の事と無関係ではあるまい」
「確かにそうだな。と言う事は、姉上の精霊も巻き込んでしまったのか……正しい人間ばかりが酷い目に会って来たなんて……」
「これから償っていくしかないだろう?そこをクヨクヨ考えるよりは、出来る事をやった方が建設的だよ」
「そうだな、その通りだ。カミル殿下、帝国で起こった事は逐一報告するから目を通してくれるか?私がおかしくなっていると感じたら、攫ってでも帝国から出してくれると助かるのだが……」
「土産に防御膜を部屋と執務室に張れるように2つ持って帰ると良い。防音膜もあった方が良いな。魔石も数年はもつだろうから、それまでには解決しておくれ?」
ふふっと肩を上げて冗談ぽくおどけて見せた。魔道具はかなり高価な物だから、遠慮しないように。今はお金や見栄などは必要ない事はさすがに分かっているだろうから、せめてもの餞だ。
「冗談……今年中に解決出来るように奮闘するつもりだから見ていてくれ。魔道具、本当にありがとう。素直に王国を、君を尊敬するよ。俺も必ず国民が安心して生活出来る国にしてみせる」
「あぁ、我々王族、皇族の最重要案件は国民の生活、そして幸せを守る事だ。それ以外の事は後回しにしても問題は無いと思っている。僕には同じ考えを持ち、助けてくれる婚約者や仲間がいる。ジャンにもそんな仲間が増える事を祈っているよ」
「ありがとう。俺がこれからすべき事が見えて来たな。先ずは皆の思考が正常に戻る様に奮闘しなければ。それじゃあまた会おう、友よ」
「あぁ、緊急で用がある時は、精霊に言ってソラに念話を飛ばして貰ってくれ。こちらで出来る事は手を打っておくからね」
「本当に心強いよ、ありがとう。本当に皇族の人間達は何も知らないんだな。姉上一人だけ……姉上の精霊の気持ちに報いる為にも、精一杯働いて来るよ」
「良い顔つきだね。期待してるよ」
コンコンと扉をノックする音がする。
「殿下、お持ち致しました」
デュークが魔道具を持って現れた。ジャンは驚いた顔をしている。
「もしかして、さっき言ってた防御膜の魔道具かい?」
「左様でございます。カミル殿下から連絡を頂きましたので、直ぐに作りお持ちしました」
「えぇ?今作ったのですか?」
「現在、王国では防御膜を張れない魔導師はおりません。長時間でも張れる技術があるので、魔道具に頼る事もないのです。そして、魔道具は所詮魔道具でしか無く、我々魔導師の張る結界に比べれば雲泥の差なのです」
「ジャン、この男がデューク。魔導師である事に誇りを持っていて、趣味が魔道具作成だよ」
「あぁ、紹介される前に分かってしまったよ。デューク、ありがとう。迷惑をかけたね」
「いえ。カミル殿下の御友人であるならば、私が優先するのも当然の事ですので」
「忠誠に篤い臣下がいて羨ましいな」
「デュークは幼馴染なんだよ。魔法の師匠も同じでね。それに、僕がいなければ、魔道具研究の予算も出ないからね?」
パチンとウインクをして見せる。
「win-winの関係なんだな……」
「殿下……我々はちゃんと殿下をお慕いしておりますからね!勿論、リオ殿も!」
「ははは、分かった分かった」
こうやって和やかに別れの時は来た。僕には精霊がいないから分からないけれど、帝国にいるというジャンの姉上の事が、少し気がかりだった。
「皇太子殿下、緊張したかい?」
「えぇ、そうですね。我が帝国の皇帝なんぞより威厳が……圧が凄過ぎて、緊張を通り越して呆然としてしまっていた……」
「あれは僕の友人に対する威圧感程度だよ。公の場にお立ちになったら、飲み込まれるような威厳に僕も耐えれるか心配になる時があるぐらいだ。ただ、平和主義者でいらしてくださるからね。常日頃から穏やかでありたいと思っておられるんだ」
「昔はもっと凄かったんだろうなぁ……王国を敵に回す事にならなくて、本当に良かった……」
ふぅ、と小さく息を吐いた皇太子はこの後、僕の欲しかった答えをくれた。
「王太子殿下、私は王国に逆らう気も、喧嘩を売る気もさらさらありません。ですので、私の事はジャンと呼んでください」
「あぁ、ジャン。僕の事はカミルと」
「カミル殿下、私と姉は帝国を守りたいとは思っているが、それが王国に喧嘩を売ることになるのであれば、大人しく降伏すると約束する。その時は、我が帝国の民も救ってはくださらないだろうか……」
「呼び捨てで構わないよ、ジャン。僕に言える事は、帝国が助かるのが一番良いのだから、現時点ではお互いに最善を尽くして行けたらと思っているよ」
「ありがとう。私は勝手ながら、貴方と婚約者様が帝国の救世主になってくださると、ただの直感ではあるが確信している。だから今はまだ、カミル殿下を呼び捨てには出来ない。全て解決して、借りを返したら……私の友人になってはもらえないだろうか?」
「あぁ、喜んで。それまで気長に待っているよ。僕はジャンの事を友人だと思っているから、呼び捨てさせて貰うよ。その代わり、何か手伝える事があれば、出来る限り力になるからね」
「ありがたき幸せ……そう言って貰えると、やる気が出て来るな。早速、姉上を探しに帝国へ戻るつもりだ」
「精霊が帰って来てからの方が良いのでは?まだ何かに狙われてる可能性もあるだろう?」
「恐らく、あの魔道具がある限り、思考能力は落ちるのだろう。であれば、ずっと何も出来ない事になると思うんだ」
「リオが言っていたが、この『黒いモヤ』にはいくつか種類があって、精霊にすら見えないものがあるらしい。現時点で見えてるのはリオのみで、リオはそれらのモヤを弾く事が出来るかもしれない事と、風の魔法でモヤは多少散らせるらしい事ぐらいかな」
「そんなに情報を貰っても大丈夫なのか?いや、これから帰らなければならない私からすればありがたいのだが……」
「言っただろう?僕は友人として、出来る事はしたいと。風魔法で少しでも散らせるなら、もしかしたら防御膜を纏えるなら『黒いモヤ』に対抗出来るかも知れないよ」
「防御膜か……頑張っても半日程度ぐらいしか張れないな……」
「ジャンの精霊は転移魔法を使えないのかい?」
「使えるとは思うが、あれは普通の精霊なら1日に1度、往復するのがやっとらしいぞ?」
「そうなの?ソラがしょっちゅう気軽に使ってるから知らなかったよ」
「婚約者様も、その精霊も、特別なお方達です。近くにいると当たり前になるのでしょうが……彼女達の居る場所が王国で良かったと本気で思っていますよ。これが帝国であったなら、間違い無く彼女達は不幸になってしまったでしょう」
「ほぉ?今はリオを手に入れようとは思っていないと?」
わざとらしくニヤッと口角を上げて挑発する。
「友人になって欲しいと思ってる相手の女を奪おうとは思わないだろう?さすがに俺も、それぐらいの常識は弁えているさ」
「ふぅん?一人称は『俺』なんだ?そっちが良いね。僕の前ではそれでいてよ」
「ははは、つい地が出てしまったか。俺は言葉が悪いらしいから、出来るだけ敬語で居ろと言われていてな」
「それはリオを手に入れろと言っていた補佐官かい?」
「いいや、違う。こっちは幼馴染なんだ。口煩いが温かくて、何度も精神的な出来事では助けられたな」
「その補佐官を重用すべきだね。リオを取り込むように言った補佐官は危険だ。王国に喧嘩を売れと言ったのと同義だからね」
「ハッ!確かにそうだな。あいつを信頼出来ると思っていたのだから恐ろしいな。防御膜を張れる魔道具でもあればいいのにな」
「ん?あるよ?」
「えぇ?膜や壁は長時間張るには対価が大量に必要なのだろう?」
「あぁ、なるほど……それはいつの話だい?帝国は魔法や魔道具の製作には力を注いで来なかったのかな?20年ぐらい前には簡易的ではあるが、防御膜の魔道具は魔石だけで動作する物を作ったよ?」
「作ったよって、もしかしてカミル殿下が?」
「僕は設計図を描いただけだけどね。作ったのは魔導師のデュークだよ」
「ま、マジか……帝国が勝てる訳がないのに、何故王国に喧嘩を売ろうとしていたんだ?」
「あぁ、それは簡単だ。帝国の皇族を潰して上に立ちたい人間がいるんだろうね」
「グッ……やっぱりそうなのか……いつからこんな事に……」
「100年以上、前かららしいよ」
「えぇ?もう調べがついているのか?」
「婆や……君の叔母だね。彼女の精霊が消滅した時、精霊王に『黒いモヤ』の存在を知らせていたらしいんだ。同じく消滅した現皇帝の精霊は『イタズラ』を超えた行動を取ったらしい。総合的に考えれば、今回の事と無関係ではあるまい」
「確かにそうだな。と言う事は、姉上の精霊も巻き込んでしまったのか……正しい人間ばかりが酷い目に会って来たなんて……」
「これから償っていくしかないだろう?そこをクヨクヨ考えるよりは、出来る事をやった方が建設的だよ」
「そうだな、その通りだ。カミル殿下、帝国で起こった事は逐一報告するから目を通してくれるか?私がおかしくなっていると感じたら、攫ってでも帝国から出してくれると助かるのだが……」
「土産に防御膜を部屋と執務室に張れるように2つ持って帰ると良い。防音膜もあった方が良いな。魔石も数年はもつだろうから、それまでには解決しておくれ?」
ふふっと肩を上げて冗談ぽくおどけて見せた。魔道具はかなり高価な物だから、遠慮しないように。今はお金や見栄などは必要ない事はさすがに分かっているだろうから、せめてもの餞だ。
「冗談……今年中に解決出来るように奮闘するつもりだから見ていてくれ。魔道具、本当にありがとう。素直に王国を、君を尊敬するよ。俺も必ず国民が安心して生活出来る国にしてみせる」
「あぁ、我々王族、皇族の最重要案件は国民の生活、そして幸せを守る事だ。それ以外の事は後回しにしても問題は無いと思っている。僕には同じ考えを持ち、助けてくれる婚約者や仲間がいる。ジャンにもそんな仲間が増える事を祈っているよ」
「ありがとう。俺がこれからすべき事が見えて来たな。先ずは皆の思考が正常に戻る様に奮闘しなければ。それじゃあまた会おう、友よ」
「あぁ、緊急で用がある時は、精霊に言ってソラに念話を飛ばして貰ってくれ。こちらで出来る事は手を打っておくからね」
「本当に心強いよ、ありがとう。本当に皇族の人間達は何も知らないんだな。姉上一人だけ……姉上の精霊の気持ちに報いる為にも、精一杯働いて来るよ」
「良い顔つきだね。期待してるよ」
コンコンと扉をノックする音がする。
「殿下、お持ち致しました」
デュークが魔道具を持って現れた。ジャンは驚いた顔をしている。
「もしかして、さっき言ってた防御膜の魔道具かい?」
「左様でございます。カミル殿下から連絡を頂きましたので、直ぐに作りお持ちしました」
「えぇ?今作ったのですか?」
「現在、王国では防御膜を張れない魔導師はおりません。長時間でも張れる技術があるので、魔道具に頼る事もないのです。そして、魔道具は所詮魔道具でしか無く、我々魔導師の張る結界に比べれば雲泥の差なのです」
「ジャン、この男がデューク。魔導師である事に誇りを持っていて、趣味が魔道具作成だよ」
「あぁ、紹介される前に分かってしまったよ。デューク、ありがとう。迷惑をかけたね」
「いえ。カミル殿下の御友人であるならば、私が優先するのも当然の事ですので」
「忠誠に篤い臣下がいて羨ましいな」
「デュークは幼馴染なんだよ。魔法の師匠も同じでね。それに、僕がいなければ、魔道具研究の予算も出ないからね?」
パチンとウインクをして見せる。
「win-winの関係なんだな……」
「殿下……我々はちゃんと殿下をお慕いしておりますからね!勿論、リオ殿も!」
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