【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音

文字の大きさ
174 / 211

第174話 精霊王への報告 ★リオ SIDE

しおりを挟む
 つか休息きゅうそくをのんびり過ごす為に、今日は精霊界へ報告に向かう事となったわ。精霊王や女神様は基本的には私達の行動をていらっしゃるらしいのだけど、報告はして欲しいとお願いされていたのよね。ただ、都合が悪いらしい女神様は不参加らしくて、次回を楽しみにしてると言われちゃったわ。

 今回報告に行くのは私とカミルに婆やとライト。そして帝国からはジャンとリアが来てくれる事になったわ。後はそれぞれの契約精霊ね。大人数おおにんずうでの訪問に、精霊王もとても機嫌が良さそうで微笑ましいわ。

「リオ、坊や!良く来たな!シアも元気そうで何よりだ。他の者達もゆっくりして行っておくれ」

「精霊王、先に帝国の2人を紹介したいのだけど……」

「あぁ、我は視ておったから知っておるが、2人からすれば初対面だったな。我は精霊王イナリ。ジャンとアメリアだったな?精霊達の為に尽力してくれた事、本当にありがとう。感謝しておるよ」

 気さくに声を掛ける精霊王に、ジャンとリアはビシッと爪の先までしっかり伸ばして固まったわ。まさか精霊王にお礼を言われるとは思わなかったのでしょうね。

「あ、ありがたきお言葉!改めまして、私はアンタレス帝国の皇太子でジャンと申します。お見知り置きいただいている様で、嬉しく思います」

「わたくしはアンタレス帝国の皇女でアメリアと申します。我々を見守ってくださり、感謝致します」

 2人とも、しっかりと腰を折って挨拶している。皇族も頭を下げちゃ駄目って習うんだろうけど、やっぱり相手が精霊王では仕方ないわよね。

 そう言えばアンタレス帝国は精霊信仰だから2人の反応は当然なのかしらね?私は気軽に女神様も精霊王にも会えるから、ありがたみが足りてないのかしら。もっとしっかりとうやまうべきなのかしらね?

「うむ、そなた達が頑張ってくれたお陰で、物事がスムーズに進んだと聞いている。良くやってくれた。大したもてなしは出来ないが、リオが昼食を振舞ってくれると聞いておる。楽しんでいってくれ」

「「ありがとうございます」」

 あぁ、そうだったわ。今日は私が日本食でおもてなしする事になったのよね。精霊界にはお店なんて無いから、誰かが作らなきゃならないのよ。婆やも手伝ってくれるみたいだし、6人前ぐらいならコテツさんのかまどの大きさでも作れるからね。

「それじゃ、私は昼食を作ってくるわ。2人とも、自由にしていて大丈夫よ」

 リアとジャンは皇族だもの、料理を作るところまで付き合わせる必要は無いと思って声を掛けた。貴族は料理しないのが普通らしいからね。

「ねぇ、リオ。わたくしも『ニホンショク』を作っている所を見てみたいわ!」

「それは構わないけど、つまらないと思うわよ?」

 桂剝かつらむきとか、派手なパフォーマンスする訳でも無いし、普通に食事を作ってるだけなのだから直ぐに飽きると思うわ。

「リオちゃん、婆やは未だ飽きずに見ていられるぐらいには楽しんでいるから、リアちゃん達も楽しめるかも知れないわぁ。飽きたら精霊達と遊んでいたら良いのだしねぇ」

「そうね、飽きたらそうしたら良いわね。初めて見るものって確かに興味が湧くから気になるわよね」

 自問自答して納得した私の腕に、ソラがスリスリと頭を擦り付けて来た。

「リオ~、オイラも手伝う~」

「ボクも~」

「あら、ソラ達は王様とお話しないで良いの?精霊界へ帰って来ないと会えないお友達もいるんでしょう?」

 甘えてくれるのは嬉しいけど、精霊は仲間を大事にする事を知っているからね。自由に行き来できるとは言え、折角帰って来たのだから遊んで来て良いのにね?

「すぐに帰る訳じゃないんでしょ~?後半暇になりそうだったら会いに行って来るよ~」

「あらあら、後半には暇になるのが確定しているのね?ふふふ」

「そうだね~。ニンゲンの世界は毎日がせわしいでしょ~?精霊界はあっちと比べたら、10分の1ぐらいゆっくり時間が進んでる?って感じるんだよね~。前はのんびりしてるのも好きだったんだけど、今は暇なのがツマラナイって思うよ~」

 元々ソラは私の考え方に近いと思っていたけど、どんどん私に似て来た気がするわね。何も言わなくても先々さきざき行動してくれたりするからありがたいんだけど、何だかちょっと複雑よね?

「あらまぁ、ソラちゃん達もリオちゃん達との生活に馴染なじんじゃったのねぇ。婆の精霊も、同じ事を言ってたのよぉ」

「ふふっ。叔母様もリオも働き者だから、きっと毎日が忙しかったのでしょうね。精霊の行動で契約者の性格が分かるわよね」

 そう言うリアの精霊も、きっと同じ事を考えてそうよ?精霊の事はまだショックなのかも知れないから、言葉に出しては言わないけれども。

「それじゃ、昼食は皆んなで作りましょうか。材料は私の亜空間にあるから……婆や、私が出した物を下処理してくれる?ソラ、そのおけにお水をお願い出来るかしら?」

「任せて~!」

「ボクもやる~」

 精霊達もキャッキャと楽しそうに、ご飯作りを手伝ってくれるのだった。

 ⭐︎⭐︎⭐︎

 昼食も摂り、お腹いっぱいになったからか、皆んなでまったりとして居るわ。満足して貰えた様で一安心だわ。美味しいと言って貰えるのは、やはり嬉しいものね。また機会があったら食べて欲しいと思っているわ。

 さて、私も精霊王に話すべき事を話しておかないと。のんびりまったりとしてるうちに忘れちゃいそうだからね。ライを連れて、精霊王に話し掛ける。

「王様、ライトの事なのですが……」

「あぁ、この子はコテツの子なのだろう?基本的な教育は我がしてやろうな。読み書きは最低限出来るのか?」

「絵本は読める。それ以外の本はあまり見た事が無い」

「そうか、そうか。坊や、坊やが昔使っていた勉強道具を貸してやってくれるか?」

「うん、良いよ~。持って来るね~」

 ソラはポンッ!と消え、次の瞬間にはポンッ!と現れた。きっとソラのお部屋は片付いているのね。お部屋が散らかってると、見つけるのに時間が掛かるものね。

「はい、どうぞ~」

「ありがとうございます、ソラ王子」

「ライト、オイラの事はソラで良いよ~」

「ソラ様、ありがとう」

 精霊も人間と同じで上下関係はあるのね。強い者が上だと言う考え方で良いのかしら?そうであれば、ソラはライより強いって事になるけれど、ライはハーフだからまた違うのかしらね?不思議だわ。今度聞いてみようかしら。

「うん。簡単な本も数冊持って来たから、興味がある本は読んでみると良いよ~」

「あら、どんな本を持って来たの?」

 精霊達の本なんて面白そうよね!私は言語が勝手に翻訳されるから、精霊の言葉で書かれていたとしても、恐らく読めるとは思うわ。それに、絵本は大陸共通語で書いてあった訳だし、大丈夫よね?

「『精霊と雲の深い繋がり』とか『精霊の色はカラフルでワンダフル!』ってお話しだね~」

「まぁ!面白そうなタイトルね?それは私も読んでみたいわ!ライ、読み終えたら私にも貸してくれる?」

「ん?あぁ、分かった。吾輩わがはいが読み終えたらソラ様に伝えれば良いか?」

「それで良いよ~。オイラが回収に来るよ~」

「ふふっ。ありがとうね、ソラ。私ももっと、精霊の事についても知りたいわ。ライトと一緒に勉強でもしようかしらね?」

「こっちに来た時に少しずつ勉強して帰るとか~?」

 ソラが楽しい提案をして来たわね。確かに精霊の事は精霊界で学んだ方が良さそうだし、ゆっくり時間が流れるから焦らずに済むもんね。

「良いわね。こちらに来る言い訳にもなるわね?ふふ」

「お!それは良いな!勉強が理由なら、月に数回は遊びに来れるな?」

「王様~、遊びにって言っちゃってるし~。勉強をしに来るんでしょ~」

 ソラがしっかりとツッコミを入れたわね。やっぱりソラ達精霊は、精霊界へ里帰りするのは嬉しいのかもね。皆んなが乗り気だから、きっと勉強しに来る事になるでしょう。

「おっと、そうだったな。クックッ。ライトの事は安心するが良い。ライトよ、精霊や人間に迷惑をかけた分、これからはしっかりと社会貢献するのだぞ?人間には罪を償うという考え方があるが、そなたの場合は人間の立場で裁くと大変な事になるからな……」

「精霊の王様、ちゃんと分かっている。吾輩は、リオの為に生きたいと思っている。リオとカミルは民の為に生きるのだろう?吾輩はその手伝いをする事で、社会貢献とやらを成し遂げようと思っている。だから、吾輩はもっと勉強せねばならんのだ」

 私達の立場や、ライがどのように生きて行きたいかを、自分でしっかりと考えてくれているなんて嬉しいわね。そしてやる気もある。私もお勉強とか、何かお手伝いをしてあげられたら良いんだけどね。

「おぉ、凄いじゃないか。良く分かっているし、ちゃんと考えて行動が出来るのだな。ライトよ、お前は賢い子だ。これから勉強する事で、リオ達の助けになれるだろう。心して励むのだぞ」

 ライは大きく頷いた。毎日が忙しくて、ライの事が後回しになっていたでしょう?急ぎの用事や、その時にしか出来ない事もあったから仕方ないのだけれど、本当に申し訳なく思っていたのよね。これでやっと肩の荷がりたって感じかしら。後はライの努力次第だからね。学びたい事を好きなだけ勉強したら良いと思うわ。その為の環境が、今はちゃんとあるのだから。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

憧れの召喚士になれました!! ~でも、なんか違うような~

志位斗 茂家波
ファンタジー
小さい時から、様々な召喚獣を扱う召喚士というものに、憧れてはいた。 そして、遂になれるかどうかという試験で召喚獣を手に入れたは良い物の‥‥‥なんじゃこりゃ!? 個人的にはドラゴンとか、そう言ったカッコイイ系を望んでいたのにどうしてこうなった!? これは、憧れの召喚士になれたのは良いのだが、呼び出した者たちが色々とやらかし、思わぬことへ巻き添えにされまくる、哀れな者の物語でもある…‥‥ 小説家になろうでも掲載しております。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!

こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」  主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。  しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。 「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」  さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。  そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)  かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!

処理中です...