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第175話 ルトの家族 ★ギルバート国王 SIDE
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リオと爺さんが興味を持った『ルト』と言う、孤児院にいた少年だが……我が国最強で『賢者』の2人が気に入ったと言うのだ、当然私も気になるよな?そのルトと言う子はどれだけ規格外なのか……今から楽しみでもあり、心配でもある。それは宰相も同じらしく、胃薬を飲むために、水差しからコップに水を注いでいた。
私の執務室の扉がノックされる。あぁ、噂をすれば……身辺調査の報告が、早速上がって来たようだな。どれどれ、私も確認しようではないか。
ふむふむ、ルトは先妻の子なのだな。何と、父親が事故死した時に戸籍を抹消されていると?なるほど、それで孤児院に入れられたのか。ルトは泣き虫で阿保なフリでもしていたのだろうか。リオ達が言うように賢い子であり、それをその継母が知っていれば、孤児院になんて悠長なことは言ってられなかっただろう?恐らく既にこの世には居ないだろうな。殺されない様に頭を使って生き延びたと言うのであれば、確かに賢く使える子なのだろう。
そう言えば、リオが生まれて来るであろう子の執事にルトをと言ったらしいな。それにも驚いたんだ。ルトを見て、話しているうちにパッと思い付いたのかも知れない。ソラ殿曰く、女神の愛し子は驚くほど運が良いらしいからな。ルトに出会う事がリオの為になると思って良さそうだ。まぁ、私もカミルも、リオには甘いからな……上目遣いでお願いされたら、ルトが多少困った子だったとしても監視の目を増やす事で妥協し、側に置くことを許しただろうしな。
それにしても、元は貴族なのに籍を抜かれているから、ルトは『死人』扱いになっているんだよなぁ。さて、どうしようか……
「陛下、ルトという子は伯爵家の人間の様ですな。実家を継母に乗っ取られましたか。弟が2人いる様ですが、1人は先妻の子?もしかして、ルトが賢い事を把握していて、弟は人質、なんて事は考え過ぎでしょうか」
あぁ、確かに。賢いからこそ、人質を取った方が有効だと考える事もできるのか。継母がルトを殺そうとすれば、弟が継母の子を殺すかも知れないと考えたのかも知れないな?確か、ルトは弟を助けて欲しいと言ったのでは無かったか?そうだったとしたら、ルトは賢かったからこそ孤児院に入れられたのだな。
「ふむ、先妻の子は2人か。下の子は4歳。後妻の子は2歳になったばっかりだと?時期的には後妻に子供が出来、父親が亡くなったから男の子2人は要らないと踏んだのか……下の子だけは懐いていた可能性もあるな。もしくは、幼いが故に手懐けられると踏んだか。どちらにしろ、生まれて来る子が女の子だった時の保険がルトの弟だったのだろう」
胸糞悪いが、そんな人間も世の中にはごまんと居るからなぁ。ルトだけが特別って訳でも無い。今回はリオのお陰で明るみに出ただけであって。ただ単に、ルトがラッキーだっただけなのだ。
「そう考えるのが無難でしょうな。実際には継母の子が病気がちで弟を手放せないと言う事の様ですが。ルトが伯爵より上の貴族に引き取られたと知ったら、後妻はどうするのでしょうねぇ」
「おぉ、それは面白そうだな!公爵は人数が多いから……前回の件で断罪されて、侯爵家が減ってたよな?一層の事、ルトに侯爵の称号を与えるのもありだな?」
我が国としては、一定数は貴族が居てくれないと成り立たないからな。会議で相談して国の進む方向を決める事もある。反対意見すら無いのであれば、それは独裁政治となるからよろしくない。だからこそ、ある程度の数は貴族が必要なのだ。まぁ、それだけが理由では無いけどな。
「さすがに、何か功績がありませんと叙爵は難しいでしょう。年齢的にもまだ幼いですから、一旦は我がノルト侯爵家の養子として迎え入れましょうか?」
「お?良いのか?宰相は、子供が好きなイメージが無いのだが……」
私の言葉に、ちょっとムッとした宰相が説明を始める。宰相はいつも淡々と無表情で仕事をこなすから、たまにこうやって揶揄いたくなるんだよな。それを声に出してしまったら、仕事の量を倍近く増やされるから絶対に言わないけれども。
「失礼な……カミル殿下が幼い頃から、なんなら付きっきりで勉強も教えていましたし、賢く努力を惜しまない子供は好きですよ。魔法は賢者様達が教えたがるでしょうから、私は貴族に必要な勉強を教えましょう。父親の書斎にあった本はほとんど読んだと聞いていますし、礼儀も正しいようですから、教え甲斐がありますな」
宰相が自ら勉強を教えるとなれば、かなりスパルタなんだろうなぁ。魔法の方も、爺さんが教えるとなればスパルタだろうし……リオとカミルが上手くフォローしてくれると信じるしか無いな。
「ふむ。リオと爺さんに確認を取ってからにしておくれよ?何かしら考えがあるのかも知れないからな」
「かしこまりました。私の推測では、身辺調査の結果を聞いてから考えるだろうと思っておりますので、先に我が家で引き受ける事を提案してまいりましょう」
あぁ、これはもう決定事項になったんだろうな……それにしても、リオがこの世界に来てから、皆のやる気がもの凄くて怖いのだが?……何も言うまい。火の粉が私にかかる事だけは避けたいからな……来月になれば、オリビアと同じ部屋で過ごせる可能性が出て来たのだ。要はそう時間をかけずに解決出来そうなのだろう。私は素直にそれらを喜んで、楽しい気持ちで過ごそうと思うのだった。
私の執務室の扉がノックされる。あぁ、噂をすれば……身辺調査の報告が、早速上がって来たようだな。どれどれ、私も確認しようではないか。
ふむふむ、ルトは先妻の子なのだな。何と、父親が事故死した時に戸籍を抹消されていると?なるほど、それで孤児院に入れられたのか。ルトは泣き虫で阿保なフリでもしていたのだろうか。リオ達が言うように賢い子であり、それをその継母が知っていれば、孤児院になんて悠長なことは言ってられなかっただろう?恐らく既にこの世には居ないだろうな。殺されない様に頭を使って生き延びたと言うのであれば、確かに賢く使える子なのだろう。
そう言えば、リオが生まれて来るであろう子の執事にルトをと言ったらしいな。それにも驚いたんだ。ルトを見て、話しているうちにパッと思い付いたのかも知れない。ソラ殿曰く、女神の愛し子は驚くほど運が良いらしいからな。ルトに出会う事がリオの為になると思って良さそうだ。まぁ、私もカミルも、リオには甘いからな……上目遣いでお願いされたら、ルトが多少困った子だったとしても監視の目を増やす事で妥協し、側に置くことを許しただろうしな。
それにしても、元は貴族なのに籍を抜かれているから、ルトは『死人』扱いになっているんだよなぁ。さて、どうしようか……
「陛下、ルトという子は伯爵家の人間の様ですな。実家を継母に乗っ取られましたか。弟が2人いる様ですが、1人は先妻の子?もしかして、ルトが賢い事を把握していて、弟は人質、なんて事は考え過ぎでしょうか」
あぁ、確かに。賢いからこそ、人質を取った方が有効だと考える事もできるのか。継母がルトを殺そうとすれば、弟が継母の子を殺すかも知れないと考えたのかも知れないな?確か、ルトは弟を助けて欲しいと言ったのでは無かったか?そうだったとしたら、ルトは賢かったからこそ孤児院に入れられたのだな。
「ふむ、先妻の子は2人か。下の子は4歳。後妻の子は2歳になったばっかりだと?時期的には後妻に子供が出来、父親が亡くなったから男の子2人は要らないと踏んだのか……下の子だけは懐いていた可能性もあるな。もしくは、幼いが故に手懐けられると踏んだか。どちらにしろ、生まれて来る子が女の子だった時の保険がルトの弟だったのだろう」
胸糞悪いが、そんな人間も世の中にはごまんと居るからなぁ。ルトだけが特別って訳でも無い。今回はリオのお陰で明るみに出ただけであって。ただ単に、ルトがラッキーだっただけなのだ。
「そう考えるのが無難でしょうな。実際には継母の子が病気がちで弟を手放せないと言う事の様ですが。ルトが伯爵より上の貴族に引き取られたと知ったら、後妻はどうするのでしょうねぇ」
「おぉ、それは面白そうだな!公爵は人数が多いから……前回の件で断罪されて、侯爵家が減ってたよな?一層の事、ルトに侯爵の称号を与えるのもありだな?」
我が国としては、一定数は貴族が居てくれないと成り立たないからな。会議で相談して国の進む方向を決める事もある。反対意見すら無いのであれば、それは独裁政治となるからよろしくない。だからこそ、ある程度の数は貴族が必要なのだ。まぁ、それだけが理由では無いけどな。
「さすがに、何か功績がありませんと叙爵は難しいでしょう。年齢的にもまだ幼いですから、一旦は我がノルト侯爵家の養子として迎え入れましょうか?」
「お?良いのか?宰相は、子供が好きなイメージが無いのだが……」
私の言葉に、ちょっとムッとした宰相が説明を始める。宰相はいつも淡々と無表情で仕事をこなすから、たまにこうやって揶揄いたくなるんだよな。それを声に出してしまったら、仕事の量を倍近く増やされるから絶対に言わないけれども。
「失礼な……カミル殿下が幼い頃から、なんなら付きっきりで勉強も教えていましたし、賢く努力を惜しまない子供は好きですよ。魔法は賢者様達が教えたがるでしょうから、私は貴族に必要な勉強を教えましょう。父親の書斎にあった本はほとんど読んだと聞いていますし、礼儀も正しいようですから、教え甲斐がありますな」
宰相が自ら勉強を教えるとなれば、かなりスパルタなんだろうなぁ。魔法の方も、爺さんが教えるとなればスパルタだろうし……リオとカミルが上手くフォローしてくれると信じるしか無いな。
「ふむ。リオと爺さんに確認を取ってからにしておくれよ?何かしら考えがあるのかも知れないからな」
「かしこまりました。私の推測では、身辺調査の結果を聞いてから考えるだろうと思っておりますので、先に我が家で引き受ける事を提案してまいりましょう」
あぁ、これはもう決定事項になったんだろうな……それにしても、リオがこの世界に来てから、皆のやる気がもの凄くて怖いのだが?……何も言うまい。火の粉が私にかかる事だけは避けたいからな……来月になれば、オリビアと同じ部屋で過ごせる可能性が出て来たのだ。要はそう時間をかけずに解決出来そうなのだろう。私は素直にそれらを喜んで、楽しい気持ちで過ごそうと思うのだった。
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