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番外編②後編 - GOLEM / SHADOW編
番外編②-11 – リスク
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「少し行動が浅はかじゃない? GOLEM」
SHADOWは自身の超能力・"深淵の入り口"を発動し、保有する一室へとGOLEMを連れて移動、その中でDEEDでの一件に関して問いている。
「契約と違うことを行ったのは奴らの方だ」
GOLEMはそう答えるとSHADOWに背を向ける。
「DEEDの人たち簡単に捕まったらしいよ。確実に俺たちのことは話されるだろうね」
SHADOWはGOLEMの背中に向けて告げるも、GOLEMは全く反応しない。
「元々はGOLEM、君の環境を考慮して慎重に、彼らみたいなのと連んで血を集めてたのにさ。いつでも君が全力で闘えるようにね」
「……分かっている。もしもの時には返り討ちにすればいい」
GOLEMは顔だけをSHADOWに向け、圧倒的なサイクスを纏いながら続けて言い放つ。
「文句ないだろう?」
その力強いサイクスは他の干渉を認めないという決意が見てとれる。SHADOWはフッと息を吐いた後にGOLEMに告げる。
「それなら良いけどね。でもこの代償は高くつくよ」
––––ズズズズ……
SHADOWとGOLEMの体内から黒い影が放出され、それらはそのままSHADOWの影と一体となっていく。それら影の全てがSHADOWの影に吸収されると、これまでの部屋とは異なる家のリビングにGOLEMとSHADOWの2人は立っていた。
「用が済んだのなら帰れ」
GOLEMはSHADOWの方を見向きもせずに冷たく言い放つ。
「何だよ、冷たいなぁ。お茶くらい出してよ」
SHADOWの言葉に全く反応を示さずにリビングから退室し、書斎へと向かう。
「はいはい、帰りますよ」
SHADOWはそう言い残すと同じくリビングを出て玄関口の方へと向かう。SHADOWはGOLEMの自宅を出て直ぐに立ち止まり、扉の方を向いて「じゃあね~、内倉先生」と呟き愉快な笑みを浮かべながらその場を後にする。
#####
「(クソ……)」
自宅の書斎にある椅子に座り、内倉は机を軽く叩く。
彼が一般人から血液を採取せずに、DEEDを利用するというわざわざ面倒なことを選んだことには理由がある。
内倉は第三地区高等学校に教師として勤務しており、1年1組の担任を務めている。彼が担任を受け持つクラスには月島瑞希が在籍している。彼女の存在こそが慎重に行動する大きな理由である。
共に居住するは第3地区。下手に一般人に手を出して自身の残留サイクスを瑞希に見られる可能性、また、別地区で行動を起こしたとして恐らく警視庁が動き始める。
姉である愛香は異常なまでに瑞希をトラブルに巻き込むことを避けているということは認知していたが、何かが引き金となって瑞希に残留サイクスを見られないとも限らない。内倉は様々な可能性を考慮してリスクを最小限に抑えるためにDEEDを利用する方法を提案した。
「(そう、これは俺の提案なんだ。万全を期すために……!)」
––––冷静な判断ですね
この提案を聞いて自分に放ったMAESTROの一言が内倉の脳内に響き渡る。
膨大なサイクスを保有する瑞希の成長を監視しつつ、あらゆるリスクを排除するため、過剰なまでに内倉は対策を施した。しかし、それを自身の冷静さに欠いた行動で無下にしてしまった。
「(クソッ……!)」
内倉はもう一度、今度は先刻以上の強さで机を拳で叩きつけ、その机が大きく凹む。
「(それに俺は何てことを……!大きなリスクを野放しにしてしまった……!)」
––––オークション開催2日前
「お前らとの協力関係はここで破棄する」
内倉はDEEDが一般人、子供を巻き込んでいたことを知って怒りが湧き、契約の破棄を通告した。その場ではDEEDの面々とは戦闘となった。殆どのメンバーは重傷を負って逃走を図った。
––––殺さねば
そう内倉が判断すると同時に別要素が入り込む。
#####
––––この代償は高くつくよ
SHADOWが先に内倉に言い放った一言は明らかにその別要素を指していた。
「(恐らくこの失態はMAESTROに知られる……)」
内倉の脳裏にMAESTROこと葉山の笑顔が浮かびゾッと鳥肌が立つ。
「(奴は俺のことを恐らく信用していない)」
内倉がそう判断するのには理由がある。BOOKERが内倉の受け持つクラス内に潜んでいることを伝えられていなかったのだ。
BOOKERは十二音のメンバーとして数えられていないものの隠れた14人目のメンバーとして情報の伝達役を主とした役割を担っている。
更に内倉は第10地区出身ではあるものの十二音の創設メンバーではない。サイクス第一研究所襲撃の数ヶ月前にBOOKERとMAESTROにスカウトされて加入した身である。
「(奴からの信頼を取り戻すには……狩るしかないか)」
内倉は自身の身の安全、十二音からの信頼、そしてミスを冒した自身の戒めのために自分を追う者たちを排除することを固く決意した。
SHADOWは自身の超能力・"深淵の入り口"を発動し、保有する一室へとGOLEMを連れて移動、その中でDEEDでの一件に関して問いている。
「契約と違うことを行ったのは奴らの方だ」
GOLEMはそう答えるとSHADOWに背を向ける。
「DEEDの人たち簡単に捕まったらしいよ。確実に俺たちのことは話されるだろうね」
SHADOWはGOLEMの背中に向けて告げるも、GOLEMは全く反応しない。
「元々はGOLEM、君の環境を考慮して慎重に、彼らみたいなのと連んで血を集めてたのにさ。いつでも君が全力で闘えるようにね」
「……分かっている。もしもの時には返り討ちにすればいい」
GOLEMは顔だけをSHADOWに向け、圧倒的なサイクスを纏いながら続けて言い放つ。
「文句ないだろう?」
その力強いサイクスは他の干渉を認めないという決意が見てとれる。SHADOWはフッと息を吐いた後にGOLEMに告げる。
「それなら良いけどね。でもこの代償は高くつくよ」
––––ズズズズ……
SHADOWとGOLEMの体内から黒い影が放出され、それらはそのままSHADOWの影と一体となっていく。それら影の全てがSHADOWの影に吸収されると、これまでの部屋とは異なる家のリビングにGOLEMとSHADOWの2人は立っていた。
「用が済んだのなら帰れ」
GOLEMはSHADOWの方を見向きもせずに冷たく言い放つ。
「何だよ、冷たいなぁ。お茶くらい出してよ」
SHADOWの言葉に全く反応を示さずにリビングから退室し、書斎へと向かう。
「はいはい、帰りますよ」
SHADOWはそう言い残すと同じくリビングを出て玄関口の方へと向かう。SHADOWはGOLEMの自宅を出て直ぐに立ち止まり、扉の方を向いて「じゃあね~、内倉先生」と呟き愉快な笑みを浮かべながらその場を後にする。
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「(クソ……)」
自宅の書斎にある椅子に座り、内倉は机を軽く叩く。
彼が一般人から血液を採取せずに、DEEDを利用するというわざわざ面倒なことを選んだことには理由がある。
内倉は第三地区高等学校に教師として勤務しており、1年1組の担任を務めている。彼が担任を受け持つクラスには月島瑞希が在籍している。彼女の存在こそが慎重に行動する大きな理由である。
共に居住するは第3地区。下手に一般人に手を出して自身の残留サイクスを瑞希に見られる可能性、また、別地区で行動を起こしたとして恐らく警視庁が動き始める。
姉である愛香は異常なまでに瑞希をトラブルに巻き込むことを避けているということは認知していたが、何かが引き金となって瑞希に残留サイクスを見られないとも限らない。内倉は様々な可能性を考慮してリスクを最小限に抑えるためにDEEDを利用する方法を提案した。
「(そう、これは俺の提案なんだ。万全を期すために……!)」
––––冷静な判断ですね
この提案を聞いて自分に放ったMAESTROの一言が内倉の脳内に響き渡る。
膨大なサイクスを保有する瑞希の成長を監視しつつ、あらゆるリスクを排除するため、過剰なまでに内倉は対策を施した。しかし、それを自身の冷静さに欠いた行動で無下にしてしまった。
「(クソッ……!)」
内倉はもう一度、今度は先刻以上の強さで机を拳で叩きつけ、その机が大きく凹む。
「(それに俺は何てことを……!大きなリスクを野放しにしてしまった……!)」
––––オークション開催2日前
「お前らとの協力関係はここで破棄する」
内倉はDEEDが一般人、子供を巻き込んでいたことを知って怒りが湧き、契約の破棄を通告した。その場ではDEEDの面々とは戦闘となった。殆どのメンバーは重傷を負って逃走を図った。
––––殺さねば
そう内倉が判断すると同時に別要素が入り込む。
#####
––––この代償は高くつくよ
SHADOWが先に内倉に言い放った一言は明らかにその別要素を指していた。
「(恐らくこの失態はMAESTROに知られる……)」
内倉の脳裏にMAESTROこと葉山の笑顔が浮かびゾッと鳥肌が立つ。
「(奴は俺のことを恐らく信用していない)」
内倉がそう判断するのには理由がある。BOOKERが内倉の受け持つクラス内に潜んでいることを伝えられていなかったのだ。
BOOKERは十二音のメンバーとして数えられていないものの隠れた14人目のメンバーとして情報の伝達役を主とした役割を担っている。
更に内倉は第10地区出身ではあるものの十二音の創設メンバーではない。サイクス第一研究所襲撃の数ヶ月前にBOOKERとMAESTROにスカウトされて加入した身である。
「(奴からの信頼を取り戻すには……狩るしかないか)」
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