もう一度あなたと?

キムラましゅろう

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出向先にて

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「あははは!貴女たち、お互いの意思で再婚約が
結ばれた事を確認した時点で、ゴールに辿り着いた
気持ちになっていたという事よね?」

「うっ……わ、笑わないで……」


わたしは今
出向先の街、ローダムの官舎の部屋で
親友のステフに笑いの洗礼を受けていた。

「これが笑わずにいられますか、
貴女ってば昔からしっかりしてるんだかしてないんだかわからないところがあったわよねぷっ…ぷぷ」

「もー、ステフは
 わざわざここまで笑いに来たの?」

わたしが文句を言いながらお茶を差し出すと
ステフは「ありがとう」とお礼を述べてから話を続けた。

「ごめんごめん、でもそんなわけないじゃない。
私はそんな暇人じゃないわよ」

「確かに……」

ステフは伯爵家の三男と結婚後も
旦那さまと二人で彼女の実家の事業を
手伝っているのだ。
今やビジネスウーマンの先駆けとして国内外の
社交界や財界から注目されているらしい。
ステフにシュザンヌ様、このお二人に続けと言わんばかりに、近頃では女性の社会進出が著しく進んでいるという。
喜ばしい事だ。

この出向先にもわたしの後から入省したという
女の子が事務員として働いている。
残念ながら今年の魔法書士試験は不合格となったけど学びながら働き、いずれは魔法書士になると
頑張っているのだ。わたしは可愛い後輩が出来て、
ちょっと…いやかなり喜んでいる。

ステフが何枚かのデザイン画を取り出した。

「私がデザインしたウェディングドレスよ、
好きなのを選んで。特別に超特急で仕上げられるように針子も押さえてあるから」

「え?ステフのデザインしたドレスって、
一年先まで予約が取れないほど人気なんじゃ……
って、そうじゃなくて何故いきなりドレス?」

「貴女の愛しの婚約者様に頼まれたのよ。
特別素晴らしいドレスを作って欲しいって」

思いがけない人からの依頼と知って、
わたしは驚いた。

「ワルターが?」

「そう。半年後に王都に帰ったらすぐにでも
式が挙げられるようにって。大丈夫、任せて。
半年で見事なドレスを作ってあげるから」

「ワルターが……」

「ふふ、良かったわねシリス。
愛されてるじゃない。初恋が実るなんてそうそう
無いのよ?彼とはしばらく会えてないの?」

「……いいえ、毎日会ってるわ」

「え?どうやって?王都からこの街まで
馬車で一日はかかるわよね?」

「ワルターは転移魔法が使えるから……」

「あ、そうなのね。便利ね」

「わたしみたいに保有魔力の乏しい者にとっては
魔力の無駄使いをしてるような気がしてならない……」

「なによそれ。素直に喜びなさいよ。彼、相変わらず凄い人気よ?麗しの王宮魔術騎士様ってね。
魅了に嵌められた過去なんて年若い令嬢達には関係ないみたい」

「あっそ」

わたしの素っ気ない返事にステフは口の端を
上げてニヤニヤする。

「なに?ヤキモチ?」

「……一部の人からは魅了魔術に掛けられるなんて情け無い、そんな者が王宮魔術騎士を続けているなんて大した面の皮の厚さだって陰口を叩かれているらしいの。
瞳術なんて防げる者、大陸中でも一人か二人しかいないと言われているのに。だから本人はあまり悪目立ちしたくないと思うのよね」

「それでも魔術騎士として頑張ってるんでしょ?」

「うん、そんな言葉も全て受け止めて
 務めを果たしてる」

「じゃあ毎日転移飛んで来るくらい、大目に見てあげなさいな」

「わかってるわよ」

わかっている、わかってはいるが………



「こんばんはリス」

と言いながら毎晩官舎のベランダにやって来ては
部屋には入らず、お互い今日あった事を報告し合って最後に濃厚なキスをして去って行く……
甘い雰囲気の苦手なわたしにはハードルが
高いのだ。
毎回もういっぱいいっぱいになってしまう。

一日くらい休肝日が欲しい……。

その後ステフはわたしが選んだデザイン画を携えて
「王都で待ってるわよ」と言って帰って行った。



◇◇◇◇◇


「おはようございます!先輩!!」

「おはよう、ミス・ハリソン」

「やだもう、マイラって呼んでくださいってお願いしたじゃないですかっ」

「あ、そうだったわね、おはようマイラ」

わたしがそう言い直すとマイラは
とびっきりの笑顔をわたしに向けた。

彼女が出向先ここで初めて出来た後輩の女の子である。

とにかく元気で一生懸命、と言えば聞こえは
いいけど少々思い込みが激しく突っ走るところが
多々ある。いわば猪突猛進だ。
まぁ年齢と共に落ち着いてくると思うのだけれど。

マイラはわたしが憧れだと言ってくれている。
魔法書士試験と魔法省本省の入省試験に
史上最年少で一発合格をしたわたしを
本気で尊敬していると、キラッキラした目で
語ってくれるのだ。
て、照れる……愛いやつめ。


「今日は魔法裁判関連の書類を提示しに、
ローダム裁判所へ行くのだったわね」

「はいそうです!
でも先輩、わたし、緊張しちゃって……」

「あなたらしくもないわね、どうしたの?」

「だって今回の魔法裁判って、魔術で違法薬物を
作って、自らも使用していたような犯人を裁くのでしょ?暴れ出したりしたらどうしよう……」

「わたし達は直接犯人と接する事はないから
大丈夫よ。それに王都から凄腕の騎士が派遣されて
来てるって聞いたわ」

「凄腕の騎士様ですか、
それを聞いて安心しました!凄いなぁ凄腕の
騎士様かぁ……!」

「ふふふ、良かったわね」

「はいっ!」


そう言いながら早速裁判所へ赴き、
必要書類の提示と説明の両方を行った。

その帰りにふいに声をかけられた。

見知った声に一瞬驚く。

「シリスさん」

「え?スミスさん!?」

なんとわたしに声をかけてくれたのは
ワルターの同僚の騎士、ロラン=スミス
さんだった。

「ワルターからローダムに出向しているとは
聞いていたけど、まさかここで会えるとは。
もしかして魔法薬物の裁判の件で?」

「ええ。あ、まさか護衛のために派遣されてる
凄腕の騎士って、スミスさんですか?」

「凄腕……は、余計だと思うけどそうだよ」

「やっぱり」

「シリスさん、元気そうで良かったよ。
ワルターは毎日通ってるんだって?」

「……ご存知でしたか」

「ワルターが黙ってお預けされて待ってるとは
思えないからね。相変わらず仲睦まじいね」

スミスさんの言葉に居た堪れなくなったわたしは
話題を変えようと、可愛い後輩を紹介する
事にした。

「ス…スミスさん、こちらわたしの後輩で
マイラ=ハリソン……ちょっと?マイラ?
どうしたの?」

マイラの方へ顔を向けて、
彼女の異常な様子に気付いて驚く。

スミスさんの方を見ながら顔を真っ赤にして
ぷるぷると小動物みたいに震えている。
もともと小柄な彼女だからよけいに小さな
生きものみたいだ。

「マ、マイラ……?」

「せ、先輩……こ、こちらの方は……?」

マイラがスミスさんの方をガッチリ見据えて
わたしに尋ねた。

「え?……こ、こちらはロラン=スミスさん。
王宮魔術騎士でわたしの婚約者の同期なの……って聞いてる?マイラ?」

「もちろんです……ロラン=スミスさん……
王宮魔術騎士……」

「お~い?マイラ?」

わたしがマイラの目の前で手を振っても、
彼女の視線はスミスさん一人に注がれていた。

これって……ちょっと……もしかして?

と思った次の瞬間には
マイラがスミスさんの両手を握り、
ぶんぶんと振り上げて盛大な握手をした。

「は、はじめまして!
わたしはマイラ=ハリソンと申します!
18歳、独身、婚約者なし!趣味は読書、好きな食べ物はステーキ、尊敬する人はシリス=クレマンさんです!」

「よ、よろしく、ミス・ハリソン」

「ミス・ハリソンだなんて!どうかわたしの事は
マイラと呼んでください!」

「よろしく、マイラ……さん」

「“さん”も要りません!」

「そ、そう。よろしくマイラ」

「はいっ!!」

わたしはマイラの肩を抱いて、
一歩後ろに下がらせた。

「ど、どうどうマイラ。落ち着いて、突っ走り
過ぎよ。スミスさんが若干引いてるわ……」

「はっ!ご、ごめんなさいっ!」

そう言って真っ赤な顔をして頭を下げる。

お辞儀の後に顔を上げたら、
さらに真っ赤な顔になっていた。

「「ぷっ……」」

それを見て、わたしとスミスさんは思わず
吹き出してしまう。

一生懸命な小動物、可愛いわ。

スミスさんが優しい笑顔をマイラに向ける。

「元気な人ですね」

「す、すみません。わたしってばいつも感情の赴くままに突っ走って失敗するんです……」

「僕はいいと思いますよ。無駄に感情を押し込めて、言いたい事も言えない男を知ってますから。
そいつに比べると何倍も好ましく何倍も眩しい」

それってスミスさん……自分の事なのかしら……。

「じゃあわたしとその人の性格を足して
2で割ったら丁度良くなりますね!」

多分マイラはスミスさんの言った人物が
スミスさん本人だとは思っていないのだろうな。

でもその純粋さが微笑ましかった。

スミスさんは一瞬驚いたような顔をして、
それから柔らかく微笑んだ。

「そうだね」




「と、いう事がね、今日あったのよ」

わたしは今日も今日とてベランダにやって来た
ワルターにスミスさんとマイラの事を話した。

「へぇ……スミス、一目惚れされたかぁ。
でも案外、スミスにはそういうグイグイ
来てくれる子がいいかもしれないな」

「どうして?」

「前の婚約者を自分の所為で失ってしまって、
スミスはもう恋愛も結婚もしないって決めて
しまっているらしいんだ。でもそんなアイツに
ガンガンアプローチしてくれそうな子なら、
いつしかアイツの心も解れていきそうな気がして」

「なるほどね」

「閣下はもう完全に生涯独身を貫くらしいけど」

「モーガン公爵が?そうなの?どうして?」

「世継ぎを残す責任もないし、心の中に想い続ける人がいるのに、世間体の為に結婚しても相手の女性に悪いからって。一生国の為に働くって仰ってたよ」

「あら……シュザンヌ様も結婚はしないって
言ってらしたわ。結婚したら仕事を辞めなくては
ならなくなるからって。シュザンヌ様の年齢に釣り合う高位な令息はもう軒並み結婚されてるし、爵位は弟さんが襲爵されるから無理に結婚しなくてもいいらしいの」

「あのお二人はそうやって生涯仕事のパートナー
として共に接してゆくのかもしれないな」

「そんな繋がり方もあり?」

「あるんじゃないかな」

「わたしとの関係も仕事の繋がりでも良かった?」

わたしがちょっと意地悪してそう尋ねると、
ワルターはわたしの腰を抱いて互いの額と額を合わせた。

「以前までならそれでもいいと思えただろうけど
今はもうそれだけじゃ耐えられないな」

「じゃあどうしたいの?」

「こうやって
リスの全てに触れていい立場でいたい」

そう言ってワルターがわたしの額にキスを落とす。

わたしはもうこの雰囲気だけで
酔っ払ってしまって彼の肩に頭をのせた。

「リス、早く結婚式をあげようね」

「…………………………はい」


ほぼ半年後、

ローダムの出向を終えて王都に帰ると直ぐに

わたし達は結婚式を挙げることになった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次回、最終話です。

気になるあの人この人の後日談が
出てくるかも?










































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