4 / 15
ルゥカとフェイト
しおりを挟む
ルゥカがフェイトと出会ったのは、街で起きた山崩れがきっかけであった。
現場近くの商店に勤めに出ていた両親は当時まだ五歳だったルゥカを遺し、山崩れに巻き込まれて帰らぬ人となった。
何人もの街の人が山崩れの被害に遭い、そしてその御霊が祀られる事になった街の大きな教会で、祖母に近所の子だと紹介されたのがフェイトだった。
フェイトの年の離れた従兄もその犠牲者であったという。
年はルゥカと同い年。
共に山崩れで大切な人を失ったという共通点、そしてこれからは近所同士になるという事でルゥカとフェイトはすぐに仲良くなった。
その時、慰霊のために街の教会を訪れた当時十三歳だった聖女ルリアンナの祈りを見て感銘を受けたフェイトがぽつりと言った言葉をルゥカは今も覚えている。
「……おれ、しょうらいは、ぱらでぃんになって、せいじょさまをおまもりする……」
五歳だったルゥカには何もわかってなかったけど、
思えばあの時からフェイトは聖女ルリアンナに心を奪われていたのかもしれない。
それからルゥカとフェイトは家が斜向かい同士だった事もあり、兄妹のように育ってきたのだった。
かなり早い段階からルゥカはフェイトに恋心を抱いていた。
フェイトが他の街から来た少し年上の女の子に気に入られた時も全力でその女の子と戦った。
(近所の子はフェイトに絡むとルゥカがうるさいと知っている)
「わたしのフェイトにくっつかないで!」
「なによこのガキんちょ。フェイトくん、こんな子ほっとい行きましょう」
「だめ!フェイトはルゥカといっしょにかえるの!」
「フェイトくんがあなたみたいなちんちくりんと帰るわけないでしょ」
「いやおれルゥカと帰るけど。家近所だし」
「はぁ?」
「にしし……」
と言ったように常にフェイトの側を死守してきたのだ。
しかしそれも十六歳の春、中等教育を終えたと同時に終わりを告げようとしていた。
フェイトが地方騎士団が実施している準騎士の試験に合格し、そのまま王都にある聖女教会の準聖騎士試験にも見事合格した。
そして王都で聖女に仕えながら、正聖騎士団を目指す事に決まったのだ。
フェイトに告げられる前にその情報を仕入れたルゥカの行動は早かった。
まず祖母に王都に行かせて欲しいと頼み、そして祖母の伝手で王都の聖女教会のメイドとしての働き口を用意してもらった。
その結果全部引っくるめてフェイトに「私も王都に行くから!」と告げた時にはちょっと喧嘩になったものだ。
「なんでそんな大事な事勝手に決めんだよっ!!お前みたいなポンコツが王都で暮らして何かあったらどうするんだっ!!大人しくここで待ってろ!!」
などとルゥカが王都に来るのが大迷惑みたいな言い方をするものだから、ルゥカもカッとなって言い返した。
「何よっ!元はといえばフェイトが王都に行く事を黙ってるのがいけないんでしょっ!だから私、自分で王都に行けるようにしたんじゃないっ!!」
「黙ってたんじゃないっ!手続きやら何やらを終えてから話すつもりだったんだよっ!!」
「それって出発直前に話すつもりだったって事よねっ?そんなのずるいっ!!」
「だってお前泣くだろがっ!!」
「泣くに決まってるでしょフェイトの馬鹿っ!!」
そうやって口論になったものの、結局は今さら聖女教会のメイド採用を取り消す事は出来ないとルゥカは無理やりフェイトにしがみついて王都へ出たのであった。
それはこのまま離れ離れになったらフェイトと結婚出来ない、という焦りから必死になった結果であったが、四年経った今結局はそれがムダであったとわかったのだ。
幼い頃に聖女に憧れ、
聖女のために聖騎士になり、
聖女の為に人生を捧げると決めたフェイトの側にはもういられない。
ずーっとずーっと一緒に生きてきたが、
とうとう袂を分つ時が来たのだ。
来たのだが………
フェイトに聖女ルリアンナ以外の女が近づくのは今も変わらず許せないルゥカであった。
「あ!ミラったらまたフェイトに絡んで!」
清掃中、バケツの水を替えに廊下を歩いていると、自主訓練中のフェイトにメイド仲間のミラが絡んでいる姿を見かけた。
ルゥカはバケツの水を溢さないようにしながらも急ぎ二人の元へと駆けつける。
「ミラっ!!フェイトにちょっかい出さないでって何度言えばわかるのよっ!」
と抗議するルゥカをミラは鬱陶しそうに見た。
「ゲ、やっぱり来た。何なのアンタ、アンタはフェイトさんのただの幼馴染でしょ?別にアンタに文句言われる筋合いなくない?」
「うっ……筋合いはなくても付き合いはあるからダ、ダメなのっ……!」
「わけわかんない」
「わけわかんなくてもダメなのっ!」
ヤキモチ焼きのルゥカがぷんすこと怒っているとバケツを持っていた手がふいに軽くなった。
「ほら行くぞルゥカ。バケツの水、替えんだろ」
フェイトが重いバケツをルゥカの手から取ったのだ。
「う、うん」
その場から歩き出すフェイトの後をルゥカがついて行く。
ルゥカが来るまでフェイトに話しかけていたミラの声が追いかけて来た。
「待ってよフェイトさん!ねえ一度くらい食事に付き合ってくれてもよくないっ!?」
その言葉に、フェイトは振り向き様に答えた。
「悪い。そういう誘いには応えない事にしてるんだ。他を当たってくれ」
「もう!どうしてっ?フェイトさんっ!!」
納得いかないといったミラの声が裏庭に響いた。
まぁでも聖騎士たちの中ではフェイトが一番のお気に入りであると豪語するミラだ。
簡単に諦める事はないのだろう。
ーールリアンナ様に適うわけがないのに……
ルゥカはミラに少しだけ同情した。が、だからといってフェイトに近づく事は許さないけど。
ーーどうしよう。もう直接フェイトにコダネを頂戴と言ってみる?
でも今貰ってもコウノトリさんに渡す手立てが見つかってないのだから仕方ないか……。
そう考えながら、ルゥカはフェイトの後をちょこちょこと付いて行くのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ましゅろうのTwitterで、
読者様方からお寄せ頂いたドリーのイラストをご紹介しております。
もしよろしければ覗きに来てみて下さいね。
現場近くの商店に勤めに出ていた両親は当時まだ五歳だったルゥカを遺し、山崩れに巻き込まれて帰らぬ人となった。
何人もの街の人が山崩れの被害に遭い、そしてその御霊が祀られる事になった街の大きな教会で、祖母に近所の子だと紹介されたのがフェイトだった。
フェイトの年の離れた従兄もその犠牲者であったという。
年はルゥカと同い年。
共に山崩れで大切な人を失ったという共通点、そしてこれからは近所同士になるという事でルゥカとフェイトはすぐに仲良くなった。
その時、慰霊のために街の教会を訪れた当時十三歳だった聖女ルリアンナの祈りを見て感銘を受けたフェイトがぽつりと言った言葉をルゥカは今も覚えている。
「……おれ、しょうらいは、ぱらでぃんになって、せいじょさまをおまもりする……」
五歳だったルゥカには何もわかってなかったけど、
思えばあの時からフェイトは聖女ルリアンナに心を奪われていたのかもしれない。
それからルゥカとフェイトは家が斜向かい同士だった事もあり、兄妹のように育ってきたのだった。
かなり早い段階からルゥカはフェイトに恋心を抱いていた。
フェイトが他の街から来た少し年上の女の子に気に入られた時も全力でその女の子と戦った。
(近所の子はフェイトに絡むとルゥカがうるさいと知っている)
「わたしのフェイトにくっつかないで!」
「なによこのガキんちょ。フェイトくん、こんな子ほっとい行きましょう」
「だめ!フェイトはルゥカといっしょにかえるの!」
「フェイトくんがあなたみたいなちんちくりんと帰るわけないでしょ」
「いやおれルゥカと帰るけど。家近所だし」
「はぁ?」
「にしし……」
と言ったように常にフェイトの側を死守してきたのだ。
しかしそれも十六歳の春、中等教育を終えたと同時に終わりを告げようとしていた。
フェイトが地方騎士団が実施している準騎士の試験に合格し、そのまま王都にある聖女教会の準聖騎士試験にも見事合格した。
そして王都で聖女に仕えながら、正聖騎士団を目指す事に決まったのだ。
フェイトに告げられる前にその情報を仕入れたルゥカの行動は早かった。
まず祖母に王都に行かせて欲しいと頼み、そして祖母の伝手で王都の聖女教会のメイドとしての働き口を用意してもらった。
その結果全部引っくるめてフェイトに「私も王都に行くから!」と告げた時にはちょっと喧嘩になったものだ。
「なんでそんな大事な事勝手に決めんだよっ!!お前みたいなポンコツが王都で暮らして何かあったらどうするんだっ!!大人しくここで待ってろ!!」
などとルゥカが王都に来るのが大迷惑みたいな言い方をするものだから、ルゥカもカッとなって言い返した。
「何よっ!元はといえばフェイトが王都に行く事を黙ってるのがいけないんでしょっ!だから私、自分で王都に行けるようにしたんじゃないっ!!」
「黙ってたんじゃないっ!手続きやら何やらを終えてから話すつもりだったんだよっ!!」
「それって出発直前に話すつもりだったって事よねっ?そんなのずるいっ!!」
「だってお前泣くだろがっ!!」
「泣くに決まってるでしょフェイトの馬鹿っ!!」
そうやって口論になったものの、結局は今さら聖女教会のメイド採用を取り消す事は出来ないとルゥカは無理やりフェイトにしがみついて王都へ出たのであった。
それはこのまま離れ離れになったらフェイトと結婚出来ない、という焦りから必死になった結果であったが、四年経った今結局はそれがムダであったとわかったのだ。
幼い頃に聖女に憧れ、
聖女のために聖騎士になり、
聖女の為に人生を捧げると決めたフェイトの側にはもういられない。
ずーっとずーっと一緒に生きてきたが、
とうとう袂を分つ時が来たのだ。
来たのだが………
フェイトに聖女ルリアンナ以外の女が近づくのは今も変わらず許せないルゥカであった。
「あ!ミラったらまたフェイトに絡んで!」
清掃中、バケツの水を替えに廊下を歩いていると、自主訓練中のフェイトにメイド仲間のミラが絡んでいる姿を見かけた。
ルゥカはバケツの水を溢さないようにしながらも急ぎ二人の元へと駆けつける。
「ミラっ!!フェイトにちょっかい出さないでって何度言えばわかるのよっ!」
と抗議するルゥカをミラは鬱陶しそうに見た。
「ゲ、やっぱり来た。何なのアンタ、アンタはフェイトさんのただの幼馴染でしょ?別にアンタに文句言われる筋合いなくない?」
「うっ……筋合いはなくても付き合いはあるからダ、ダメなのっ……!」
「わけわかんない」
「わけわかんなくてもダメなのっ!」
ヤキモチ焼きのルゥカがぷんすこと怒っているとバケツを持っていた手がふいに軽くなった。
「ほら行くぞルゥカ。バケツの水、替えんだろ」
フェイトが重いバケツをルゥカの手から取ったのだ。
「う、うん」
その場から歩き出すフェイトの後をルゥカがついて行く。
ルゥカが来るまでフェイトに話しかけていたミラの声が追いかけて来た。
「待ってよフェイトさん!ねえ一度くらい食事に付き合ってくれてもよくないっ!?」
その言葉に、フェイトは振り向き様に答えた。
「悪い。そういう誘いには応えない事にしてるんだ。他を当たってくれ」
「もう!どうしてっ?フェイトさんっ!!」
納得いかないといったミラの声が裏庭に響いた。
まぁでも聖騎士たちの中ではフェイトが一番のお気に入りであると豪語するミラだ。
簡単に諦める事はないのだろう。
ーールリアンナ様に適うわけがないのに……
ルゥカはミラに少しだけ同情した。が、だからといってフェイトに近づく事は許さないけど。
ーーどうしよう。もう直接フェイトにコダネを頂戴と言ってみる?
でも今貰ってもコウノトリさんに渡す手立てが見つかってないのだから仕方ないか……。
そう考えながら、ルゥカはフェイトの後をちょこちょこと付いて行くのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ましゅろうのTwitterで、
読者様方からお寄せ頂いたドリーのイラストをご紹介しております。
もしよろしければ覗きに来てみて下さいね。
157
あなたにおすすめの小説
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
はずれの聖女
おこめ
恋愛
この国に二人いる聖女。
一人は見目麗しく誰にでも優しいとされるリーア、もう一人は地味な容姿のせいで影で『はずれ』と呼ばれているシルク。
シルクは一部の人達から蔑まれており、軽く扱われている。
『はずれ』のシルクにも優しく接してくれる騎士団長のアーノルドにシルクは心を奪われており、日常で共に過ごせる時間を満喫していた。
だがある日、アーノルドに想い人がいると知り……
しかもその相手がもう一人の聖女であるリーアだと知りショックを受ける最中、更に心を傷付ける事態に見舞われる。
なんやかんやでさらっとハッピーエンドです。
偽物と断罪された令嬢が精霊に溺愛されていたら
影茸
恋愛
公爵令嬢マレシアは偽聖女として、一方的に断罪された。
あらゆる罪を着せられ、一切の弁明も許されずに。
けれど、断罪したもの達は知らない。
彼女は偽物であれ、無力ではなく。
──彼女こそ真の聖女と、多くのものが認めていたことを。
(書きたいネタが出てきてしまったゆえの、衝動的短編です)
(少しだけタイトル変えました)
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
【完結】本物の聖女は私!? 妹に取って代わられた冷遇王女、通称・氷の貴公子様に拾われて幸せになります
Rohdea
恋愛
───出来損ないでお荷物なだけの王女め!
“聖女”に選ばれなかった私はそう罵られて捨てられた。
グォンドラ王国は神に護られた国。
そんな“神の声”を聞ける人間は聖女と呼ばれ、聖女は代々王家の王女が儀式を経て神に選ばれて来た。
そして今代、王家には可愛げの無い姉王女と誰からも愛される妹王女の二人が誕生していた……
グォンドラ王国の第一王女、リディエンヌは18歳の誕生日を向かえた後、
儀式に挑むが神の声を聞く事が出来なかった事で冷遇されるようになる。
そして2年後、妹の第二王女、マリアーナが“神の声”を聞いた事で聖女となる。
聖女となったマリアーナは、まず、リディエンヌの婚約者を奪い、リディエンヌの居場所をどんどん奪っていく……
そして、とうとうリディエンヌは“出来損ないでお荷物な王女”と蔑まれたあげく、不要な王女として捨てられてしまう。
そんな捨てられた先の国で、リディエンヌを拾ってくれたのは、
通称・氷の貴公子様と呼ばれるくらい、人には冷たい男、ダグラス。
二人の出会いはあまり良いものではなかったけれど───
一方、リディエンヌを捨てたグォンドラ王国は、何故か謎の天変地異が起き、国が崩壊寸前となっていた……
追記:
あと少しで完結予定ですが、
長くなったので、短編⇒長編に変更しました。(2022.11.6)
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる