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黒い喪服集団
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バイト帰りの電車の中、俺は座席に座ってウトウトしていた。倉庫の荷下ろしの力仕事だったので、眠気がきていたが、完全に眠っていたわけではなく、その停車駅で、黒い喪服の集団が、ぞろぞろと乗り込んできたのには気づいていた。何か法事の帰りか、それとも葬式の帰りか分からないが、その車両は、その集団で一杯になった。疲れていた俺は、そのまま目を閉じて、自分の降りるべき駅に着くのを待っていた。が、何か、おかしい。俺の周りに人が集まっている感じがした。
「たく、本当に不謹慎な恰好ね」
「こんなときに、たく・・・」
「そう言えば、サイズが合わなくて使ってない喪服があったわね」
「そうね、着替えてもらいましょう」
「ん?」
ハッとして目を開けると、まるで、ゾンビの群れに襲われるワンシーンのように喪服の集団の腕は座っていた俺に伸びていた。もちろん、慌てて逃げようとしたが、多勢に無勢で、俺は、座席から立ち上がることができなかった。
そして、次の停車駅で、何も知らない派手な格好したチャラそうな大学生が乗車してきた。
むりやり喪服に着替えさせられた俺は、ふと、その彼も不謹慎な格好をしているなと思った。
「よくない格好だ、彼も着替えさせないと」
「そうね、まだ喪服ってあったわね」
「うん、着替えてもらおう」
後は、俺と同じようにそのチャラそうな大学生に手を伸ばして着替えさせた。その喪服集団はたくさん予備の喪服を持っていたので、不謹慎な格好をしている人を見つけては喪服に着替えせた。
「たく、本当に不謹慎な恰好ね」
「こんなときに、たく・・・」
「そう言えば、サイズが合わなくて使ってない喪服があったわね」
「そうね、着替えてもらいましょう」
「ん?」
ハッとして目を開けると、まるで、ゾンビの群れに襲われるワンシーンのように喪服の集団の腕は座っていた俺に伸びていた。もちろん、慌てて逃げようとしたが、多勢に無勢で、俺は、座席から立ち上がることができなかった。
そして、次の停車駅で、何も知らない派手な格好したチャラそうな大学生が乗車してきた。
むりやり喪服に着替えさせられた俺は、ふと、その彼も不謹慎な格好をしているなと思った。
「よくない格好だ、彼も着替えさせないと」
「そうね、まだ喪服ってあったわね」
「うん、着替えてもらおう」
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