28 / 299
28話 隕石落下の翌日は、まだ災害真っ最中②
しおりを挟む
----------(タウロ視点)----------
スマホのアンテナが辛うじて立っていた。
メールを確認すると、カンさんとミレさんからメールが届いている。良かった、無事に帰還出来たんだな。
カオるんはまぁ、zuが繋がらないと言っていたし、LAINEの登録の仕方がわからないとも言ってたので、早い返信を期待はしていない。
だが、ゆうごとアネから返信が無いのが気になった。ふたりともスマホの扱いは仲間の中でも際立っていた。そのふたりからの連絡が無い。
無事だろうか……。無事であってほしい。
途切れがちではあるが折角繋がった電波だ。今のうちに皆のLAINEのIDを登録しておこう。友人追加を行った後にグループも作成した。
さて、誰かが反応して友人認証を返してくれるだろうか。
暫く待ったがまだ反応は返ってこなかった。妻達も部屋から出てきたので、一旦LAINEを終了した。
「おとん、お待たせぇ」
「ついでに入れる部屋へ入って、水と食べれる物を持ってこよう」
「え……ドロボーするの?」
美咲は躊躇したが、これは今後必要になる。もちろん俺のアイテムボックスにも食料はあるが、この大災害がいつまで続くのかわからない。手近にある物は貰っておきたい。
「お父さんが取ってくるから3人は廊下で待っていなさい」
「美咲、美穂も。あなた、一緒に行きますよ。外があんな状態ではいつここから出られるのかわからないわ。お水も食べ物も集めておきましょう」
「うん、そうだね。ほら、美咲も一緒に行こ。アメニティとかタオルも集めようよ」
「そうだな。いつまた揺れが襲ってくるかわからないから一緒に行動するぞ?」
「はぁい」
俺たちは廊下の端に向かって入れる部屋へと入っていく。普段はオートロックなのだろうが、どの部屋も鍵はかかっていなかった。非常時に解除されるシステムなのだろうか?
妻と娘達はバスルームのアメニティとタオルを集めている。俺は部屋にある冷蔵庫や棚から水やジュース、酒、ツマミやチョコなどをアイテムボックスへ入れていった。ベッドから剥がした布団やシーツや枕、ソファーからクッションを、ソファーや椅子も持っていこう。
娘達がバスルームから出て来る前に素早く収納を終えて、出てきた3人を連れて次の部屋へと移動する。何も持っていないと怪しまれると思い、一応クッションをふたつ抱えておいた。
娘達から持ち切れないと言われ、一旦昨夜泊まった部屋へと物資を置きに戻る事にした。
残りの部屋の探索は食事の後にした。とりあえず取ってきた水、牛乳、クラッカーとチョコレートを朝食代わりとした。アイテムボックスに食事系は充分入っているのだが、家族に打ち明けるタイミングを悩んでいた。
食事を終えるとスマホの電波が復活している事に気がついた美咲がスマホをいじり始めた。それを見た美穂もスマホを触り出す。有希恵は先程持ってきたアメニティやタオルを片付け始めた。俺は先程途中だったスマホのLAINEを確認する事にした。
すると、LAINEにはカンさんの入力があった。
-------カンタをグループに招待しました
-------ミレイユをグループに招待しました
-------アネッサをグループに招待しました
-------ゆうごをグループに招待しました
-------カオをグループに招待しました
-------カンタが承認しました
カンタ]タウさん、連絡が遅くなりました
カンタ]タウさん、いませんか?
カンタ]電話が繋がり難いのでLAINEに入れておきます
カンタ]昨日翔太と無事合流しました。
カンタ]今は茨城の自宅です
カンタ]自宅は無事、うちは茨城でも内陸部で津波の被害は今の所ありません
カンタ]ステータスOK、アイテムボックスOK、ブクマOK
カンタ]ステータスが使えて驚きました。カオるんの幸運が移ったかな。
カンタ]帰還スクを試したらは最寄駅に飛びました。仕組みはわかりません
カンタ]電気水道はダメですがうちは仕事がら井戸と発電機あります
カンタ]固定電話はスマホより繋がります。ガスはボンベなのでOK
カンタ]県内の交通は全て止まっているようです
カンタ]またあとでここを覗きます。では!
カンさんの最後の入力を確認すると30分程前だった。慌てて入力をした。
タウロ]カンさん気が付かずにすみません
タウロ]こちらも家族と合流しました
タウロ]私はワイ浜駅の横のホテルの18階にいます
タウロ]このあたりは壊滅的ですね
タウロ]海の中からホテルやマンションの上層階が出ている感じです
LAINEに入力をしているがカンさんからの反応は無い。さっきの俺のように忙しく動いているのかも知れない。とりあえず入力をしておけば後で見てくれるだろう。
タウロ]私もステータス、アイテムボックス、ブクマOKでした
タウロ]帰還スクロール試さなくてよかったです
タウロ]ワイ浜駅は海の中に沈んでいます
タウロ]帰還スクロールが最寄駅なら水中にテレポートするとことでした。
タウロ]今のところカンさん以外の方の書き込みはありません、心配です
タウロ]カオるんは電波が通じないか、うっかりでしょう
そこまで入力をした時に、カンさんからの書き込みが入ってきた。
カンタ]タウさん、とりあえず無事でよかったです
タウロ]カンさんこそ。そちらは水没していないようでよかったです。動けるようになったらカンさんの所に身を寄せされていただきたいのですが、いかがでしょう?
カンタ]はい。大丈夫です。うちは電気ガス水道が使えます
タウロ]まずは全員の無事を確認してからになりますが
タウロ]皆にメールをしておきます。集まれれば本日の夕方LAINEで話しましょう
カンタ]はい。わかりました。
タウロ]では、夕方に
LAINEを終了してメールを開いた。
『私とカンさんは無事家族と合流し避難中です。
ミレさん、アネさん、ゆうご君、カオるん、無事でしょうか?
もしもスマホを使える状態なら本日夕方6時にLAINEに集合してください。』
カンさん含め5人宛にショートメールを送信しておいた。
夕方まで、またこのフロアで物品収集だ。それとホテルの人間も捜したい。状況を知れる何かがあれば……。
-------------(カンタ視点)-------------
良かった。タウさんも無事に家族と合流出来たんだな。
まだ連絡が取れていないのが、ミレさん、ゆうご君、アネッサさんとカオるんか。
ミレさんは確か埼玉県在住だったはず。職場も県内と聞いた。埼玉は関東でも内陸部だ。海無し県だし津波の心配は無さそうだ。ただ、細かい隕石がどこに落下したのかはわからない。ミレさんもご家族も無事だと良いな。
アネッサさんは横浜だったはずだ。津波の影響をモロに受けたかも知れない。大丈夫だろうか?
ゆうご君は北海道……の、札幌か函館、観光地に近いと聞いた覚えがある。北海道の被害はどうなんだろう。
そしてカオるんは東京は日比谷だ。やまと商事の本部ビルは日比谷公園の近くだと聞いた。今そのビルは、あちらの世界で死霊の森に落ちているのだろうか?カオるんの職場ビルがダンジョンになったのはいつだったか。
フロアごとの異世界転移とは、凄いな。まさか巻き込まれてまた異世界に戻ったりしていないよな?
何しろあのカオるんだ。うっかり何をするかわからないからな。なるべく早くカオるんを収拾したいが、茨城から日比谷はかなり遠いな。
交通が普通に動いていても電車で1時間半……いや、うちからだと2時間はかかるか。歩いて行ける距離ではないな。
今朝、ステータスが表示出来るの発見して、タウさんから言われていたアレコレを試した。
自宅もブックマークした。帰還スクロールを使ったら、まさかの最寄駅に飛ぶとは!……最寄りと言っても田舎の最寄りだからかなり距離はあるが、うちから一番近い駅ではある。慌ててテレポートで自宅へ戻った。自宅をブックマークをしておいて良かった。
ゲームでは帰還スクロールを使うと最寄りの『街』に戻った。
異世界では、一番近い街の門の外に飛んだ。
地球、この世界では、最寄駅だった。『駅』がその地域の入り口と言う認識なのだろうか。
アイテムボックスも帰還前に収納していた物が全て入っているようだ。全てを記憶しているわけだないのざっと見てもそんな感じだ。
この世界の物を入れられるのかも試した。座布団を入れたら入った。
それから直ぐに寝室のタンスに仕舞ってある大切な物をアイテムボックスへ収納した。妻や両親、翔太のアルバムや思い出の品だ。
全てを収納したいが、家の中がガランとしたら翔太に気が付かれるだろう。翔太には打ち明けるつもりでいるが、切っ掛けが掴めない。
いきなり「異世界に行って戻ってきた」と言ったら頭がおかしくなったと思われるだろう。
…………タウさんはどうするのだろう。夕方のLAINE集合の時にでも聞いてみるか。
昨日は村民会館の避難所に泊まり、朝に一旦自宅へと戻った。貴重品と、あと、仕事場の道具もアイテムボックスに収納して、また避難所へと向かう予定だ。
「父さん、着替えって何枚くらい?」
2階から翔太が大声で聞いてきた。
「パンツと靴下とパジャマのジャージくらいでいい。あと羽織る物も持っていきなさい。何かあったらここへ取りに戻ればいいから」
2階へ返事を返して、自分も同じような物を用意して、小さめのリュックに入れた。
玄関で待っていると翔太が駆け降りてきた。外に出ると玄関もしっかりと施錠をした。災害時に空き巣が出ると聞く。まぁ、この辺はかなり田舎で顔見知りが殆どだから大丈夫だろうが、念のためだ。
「車で行くの?」
車庫に向かっていたので翔太は疑問に思ったようだ。昨日は徒歩で行ったからな。
「ああ。通れない場所や道路が割れてる場所はだいたいわかったからな。車で大丈夫なところを通って行くよ」
避難所まで少し遠いがわざと回り道をして走って行く。途中でホームセンターの前を過ぎた。時間が早いから閉まっているのか、災害のせいで今日は閉まっているのかわからない。後で見に行くか。ついでにブックマークもしておこう。
さらに遠回りをしてショッピングモールも確認する。モールのスーパーは10時、レストラン街は11時からだが、ファミレスやマツドマルドは朝七時からやっている。この辺に住んでいる者は車でモーニングを食べに出る者が多い。うちもだ。
しかし、マツドマルドもファミレスも閉まっていた。やはり災害で休業しているのか。まぁマツドマルドはアイテムボックスに沢山入っているからいいけど。
そして村民会館の避難所へと到着した。
スマホのアンテナが辛うじて立っていた。
メールを確認すると、カンさんとミレさんからメールが届いている。良かった、無事に帰還出来たんだな。
カオるんはまぁ、zuが繋がらないと言っていたし、LAINEの登録の仕方がわからないとも言ってたので、早い返信を期待はしていない。
だが、ゆうごとアネから返信が無いのが気になった。ふたりともスマホの扱いは仲間の中でも際立っていた。そのふたりからの連絡が無い。
無事だろうか……。無事であってほしい。
途切れがちではあるが折角繋がった電波だ。今のうちに皆のLAINEのIDを登録しておこう。友人追加を行った後にグループも作成した。
さて、誰かが反応して友人認証を返してくれるだろうか。
暫く待ったがまだ反応は返ってこなかった。妻達も部屋から出てきたので、一旦LAINEを終了した。
「おとん、お待たせぇ」
「ついでに入れる部屋へ入って、水と食べれる物を持ってこよう」
「え……ドロボーするの?」
美咲は躊躇したが、これは今後必要になる。もちろん俺のアイテムボックスにも食料はあるが、この大災害がいつまで続くのかわからない。手近にある物は貰っておきたい。
「お父さんが取ってくるから3人は廊下で待っていなさい」
「美咲、美穂も。あなた、一緒に行きますよ。外があんな状態ではいつここから出られるのかわからないわ。お水も食べ物も集めておきましょう」
「うん、そうだね。ほら、美咲も一緒に行こ。アメニティとかタオルも集めようよ」
「そうだな。いつまた揺れが襲ってくるかわからないから一緒に行動するぞ?」
「はぁい」
俺たちは廊下の端に向かって入れる部屋へと入っていく。普段はオートロックなのだろうが、どの部屋も鍵はかかっていなかった。非常時に解除されるシステムなのだろうか?
妻と娘達はバスルームのアメニティとタオルを集めている。俺は部屋にある冷蔵庫や棚から水やジュース、酒、ツマミやチョコなどをアイテムボックスへ入れていった。ベッドから剥がした布団やシーツや枕、ソファーからクッションを、ソファーや椅子も持っていこう。
娘達がバスルームから出て来る前に素早く収納を終えて、出てきた3人を連れて次の部屋へと移動する。何も持っていないと怪しまれると思い、一応クッションをふたつ抱えておいた。
娘達から持ち切れないと言われ、一旦昨夜泊まった部屋へと物資を置きに戻る事にした。
残りの部屋の探索は食事の後にした。とりあえず取ってきた水、牛乳、クラッカーとチョコレートを朝食代わりとした。アイテムボックスに食事系は充分入っているのだが、家族に打ち明けるタイミングを悩んでいた。
食事を終えるとスマホの電波が復活している事に気がついた美咲がスマホをいじり始めた。それを見た美穂もスマホを触り出す。有希恵は先程持ってきたアメニティやタオルを片付け始めた。俺は先程途中だったスマホのLAINEを確認する事にした。
すると、LAINEにはカンさんの入力があった。
-------カンタをグループに招待しました
-------ミレイユをグループに招待しました
-------アネッサをグループに招待しました
-------ゆうごをグループに招待しました
-------カオをグループに招待しました
-------カンタが承認しました
カンタ]タウさん、連絡が遅くなりました
カンタ]タウさん、いませんか?
カンタ]電話が繋がり難いのでLAINEに入れておきます
カンタ]昨日翔太と無事合流しました。
カンタ]今は茨城の自宅です
カンタ]自宅は無事、うちは茨城でも内陸部で津波の被害は今の所ありません
カンタ]ステータスOK、アイテムボックスOK、ブクマOK
カンタ]ステータスが使えて驚きました。カオるんの幸運が移ったかな。
カンタ]帰還スクを試したらは最寄駅に飛びました。仕組みはわかりません
カンタ]電気水道はダメですがうちは仕事がら井戸と発電機あります
カンタ]固定電話はスマホより繋がります。ガスはボンベなのでOK
カンタ]県内の交通は全て止まっているようです
カンタ]またあとでここを覗きます。では!
カンさんの最後の入力を確認すると30分程前だった。慌てて入力をした。
タウロ]カンさん気が付かずにすみません
タウロ]こちらも家族と合流しました
タウロ]私はワイ浜駅の横のホテルの18階にいます
タウロ]このあたりは壊滅的ですね
タウロ]海の中からホテルやマンションの上層階が出ている感じです
LAINEに入力をしているがカンさんからの反応は無い。さっきの俺のように忙しく動いているのかも知れない。とりあえず入力をしておけば後で見てくれるだろう。
タウロ]私もステータス、アイテムボックス、ブクマOKでした
タウロ]帰還スクロール試さなくてよかったです
タウロ]ワイ浜駅は海の中に沈んでいます
タウロ]帰還スクロールが最寄駅なら水中にテレポートするとことでした。
タウロ]今のところカンさん以外の方の書き込みはありません、心配です
タウロ]カオるんは電波が通じないか、うっかりでしょう
そこまで入力をした時に、カンさんからの書き込みが入ってきた。
カンタ]タウさん、とりあえず無事でよかったです
タウロ]カンさんこそ。そちらは水没していないようでよかったです。動けるようになったらカンさんの所に身を寄せされていただきたいのですが、いかがでしょう?
カンタ]はい。大丈夫です。うちは電気ガス水道が使えます
タウロ]まずは全員の無事を確認してからになりますが
タウロ]皆にメールをしておきます。集まれれば本日の夕方LAINEで話しましょう
カンタ]はい。わかりました。
タウロ]では、夕方に
LAINEを終了してメールを開いた。
『私とカンさんは無事家族と合流し避難中です。
ミレさん、アネさん、ゆうご君、カオるん、無事でしょうか?
もしもスマホを使える状態なら本日夕方6時にLAINEに集合してください。』
カンさん含め5人宛にショートメールを送信しておいた。
夕方まで、またこのフロアで物品収集だ。それとホテルの人間も捜したい。状況を知れる何かがあれば……。
-------------(カンタ視点)-------------
良かった。タウさんも無事に家族と合流出来たんだな。
まだ連絡が取れていないのが、ミレさん、ゆうご君、アネッサさんとカオるんか。
ミレさんは確か埼玉県在住だったはず。職場も県内と聞いた。埼玉は関東でも内陸部だ。海無し県だし津波の心配は無さそうだ。ただ、細かい隕石がどこに落下したのかはわからない。ミレさんもご家族も無事だと良いな。
アネッサさんは横浜だったはずだ。津波の影響をモロに受けたかも知れない。大丈夫だろうか?
ゆうご君は北海道……の、札幌か函館、観光地に近いと聞いた覚えがある。北海道の被害はどうなんだろう。
そしてカオるんは東京は日比谷だ。やまと商事の本部ビルは日比谷公園の近くだと聞いた。今そのビルは、あちらの世界で死霊の森に落ちているのだろうか?カオるんの職場ビルがダンジョンになったのはいつだったか。
フロアごとの異世界転移とは、凄いな。まさか巻き込まれてまた異世界に戻ったりしていないよな?
何しろあのカオるんだ。うっかり何をするかわからないからな。なるべく早くカオるんを収拾したいが、茨城から日比谷はかなり遠いな。
交通が普通に動いていても電車で1時間半……いや、うちからだと2時間はかかるか。歩いて行ける距離ではないな。
今朝、ステータスが表示出来るの発見して、タウさんから言われていたアレコレを試した。
自宅もブックマークした。帰還スクロールを使ったら、まさかの最寄駅に飛ぶとは!……最寄りと言っても田舎の最寄りだからかなり距離はあるが、うちから一番近い駅ではある。慌ててテレポートで自宅へ戻った。自宅をブックマークをしておいて良かった。
ゲームでは帰還スクロールを使うと最寄りの『街』に戻った。
異世界では、一番近い街の門の外に飛んだ。
地球、この世界では、最寄駅だった。『駅』がその地域の入り口と言う認識なのだろうか。
アイテムボックスも帰還前に収納していた物が全て入っているようだ。全てを記憶しているわけだないのざっと見てもそんな感じだ。
この世界の物を入れられるのかも試した。座布団を入れたら入った。
それから直ぐに寝室のタンスに仕舞ってある大切な物をアイテムボックスへ収納した。妻や両親、翔太のアルバムや思い出の品だ。
全てを収納したいが、家の中がガランとしたら翔太に気が付かれるだろう。翔太には打ち明けるつもりでいるが、切っ掛けが掴めない。
いきなり「異世界に行って戻ってきた」と言ったら頭がおかしくなったと思われるだろう。
…………タウさんはどうするのだろう。夕方のLAINE集合の時にでも聞いてみるか。
昨日は村民会館の避難所に泊まり、朝に一旦自宅へと戻った。貴重品と、あと、仕事場の道具もアイテムボックスに収納して、また避難所へと向かう予定だ。
「父さん、着替えって何枚くらい?」
2階から翔太が大声で聞いてきた。
「パンツと靴下とパジャマのジャージくらいでいい。あと羽織る物も持っていきなさい。何かあったらここへ取りに戻ればいいから」
2階へ返事を返して、自分も同じような物を用意して、小さめのリュックに入れた。
玄関で待っていると翔太が駆け降りてきた。外に出ると玄関もしっかりと施錠をした。災害時に空き巣が出ると聞く。まぁ、この辺はかなり田舎で顔見知りが殆どだから大丈夫だろうが、念のためだ。
「車で行くの?」
車庫に向かっていたので翔太は疑問に思ったようだ。昨日は徒歩で行ったからな。
「ああ。通れない場所や道路が割れてる場所はだいたいわかったからな。車で大丈夫なところを通って行くよ」
避難所まで少し遠いがわざと回り道をして走って行く。途中でホームセンターの前を過ぎた。時間が早いから閉まっているのか、災害のせいで今日は閉まっているのかわからない。後で見に行くか。ついでにブックマークもしておこう。
さらに遠回りをしてショッピングモールも確認する。モールのスーパーは10時、レストラン街は11時からだが、ファミレスやマツドマルドは朝七時からやっている。この辺に住んでいる者は車でモーニングを食べに出る者が多い。うちもだ。
しかし、マツドマルドもファミレスも閉まっていた。やはり災害で休業しているのか。まぁマツドマルドはアイテムボックスに沢山入っているからいいけど。
そして村民会館の避難所へと到着した。
411
あなたにおすすめの小説
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ガチャから始まる錬金ライフ
盾乃あに
ファンタジー
河地夜人は日雇い労働者だったが、スキルボールを手に入れた翌日にクビになってしまう。
手に入れたスキルボールは『ガチャ』そこから『鑑定』『錬金術』と手に入れて、今までダンジョンの宝箱しか出なかったポーションなどを冒険者御用達の『プライド』に売り、億万長者になっていく。
他にもS級冒険者と出会い、自らもS級に上り詰める。
どんどん仲間も増え、自らはダンジョンには行かず錬金術で飯を食う。
自身の本当のジョブが召喚士だったので、召喚した相棒のテンとまったり、時には冒険し成長していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる