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40話 タウロの秘密「父さん、エルフなんだよ」
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----------(タウロ視点)----------
「父さん、実はエルフです」
ホテルの部屋に3人が居る時に思い切って切り出した。
だが、妻とふたりの娘は何も反応を返さなかった。……無視か?
もう一度、伝えてみる。
「ええ……聞いてほしいんだが、父さん、実は、エルフです!」
普段よりも大きな声量で言い切ってみた。
「あぁ?何言ってん!くそオヤジ」
次女の美咲にバッサリと切られた。いや、斬られた、だろうか?心が痛い。
「こんな時にしょーもない事言わんとって」
いつもおっとりとした長女の美穂にもバッサリ。
「まぁまぁ、父さんなりにみんなを和まそ思たんやろ」
妻はちょっと優しい。
わかってはいたが、簡単に信じてもらえそうもない。頭がおかしくなったと思われるよりはマシだが、どうしたもんか。
カンさんにメールをしよう。
え? 強引に現実(装備着用)を見せた?
なるほど。そうだな、言葉よりも証拠を見せる、か。
「父さんがエルフな証拠を見せよう」
「しつこいわー」
美咲が嫌そうにスマホから顔を上げた。
その瞬間にエルフ装備を装着した。
目が点の3人。
「凄いわぁ、速着替え? 手品覚えたん?」
「何ソレ、映画のコスプレ?」
家族で似非関西弁が飛び交う。
とりあえず手品では無いと解ってもらえるまで、何度も装備チェンジを繰り返した。
妻や娘にペタペタと身体中を触られたり、装備を捲られたりして、漸く普通で無い、手品では無い何かだと信じて貰えた。
それからこの10年の話、異世界に転移してから戻るまでの話をする事が出来た。
妻は何かを感じていたようで割と直ぐに信じてくれた。
娘ふたりは、ぶつぶつキャアキャア言いながらも半信半疑のようだったが、アイテムボックスから色々な物を出した当たりから8割方信じたようだった。
スタガのドリンクを出した所で、残り2割も信じる事にしたようだ。
カオるんのおかげだな。B2にスタガが無ければ、カオるんの職場の地下2階にスタガが入っていなければ、娘達に信じてもらえたかは不明だ。
翌朝、まだ水は15階あたりから引かない、揺れは収まっている。だが家族に話せた事、収納鞄を渡せた事で多少なりとも安心して別行動を取れるようになった。
まずはホテルの外へ出られる場所を探す、それから足になる物が流れてきたらそれをアイテムボックスへと収納するつもりだ。
だがそう都合よくボートが流れてくるわけがなかった。
流れて来たのはひっくり返ったタンカーや半分沈んだフェリーなど。仮に沈んでいなかったとしてもフェリーやタンカーなど操縦出来る訳がない。
ヨットかモーターボートが流れてくれば良いのだが……。水が引いてくれるのが1番なのだが、地震の津波と違い、先が読めない。隕石落下は落ち着いた気がするが、地面を拝めるのはいつになるか。
やはり船は必要だ。
ふと目の前を通り過ぎていく半分沈んだフェリーの救命ボートが目に入った。
そうだ、大型の船には救命ボートは付き物だ!半分沈んでいるとは言え、救命ボートは水の上、あれを降ろせないか?
俺は自ら突き出している瓦礫を幾つか蹴りながらフェリーへと飛び移った。足場の瓦礫は踏むと水に沈むが、エルフの速度なら充分な足場となってくれた。
フェリーに乗り込み救命ボートに近づくと丁寧な操作方法が書かれていた。多少の力づくはあったが、無事に水面へ降ろす事に成功した。
救命ボートは2台あったのでどちらも頂戴した。ボート内には説明書の他に救助用の物資も設置してあった。
15人乗り、些か大きかったかもしれないが、小さすぎるより良しとしよう。
これで東京を目指せる。が、一旦帰還だな。
「父さん、実はエルフです」
ホテルの部屋に3人が居る時に思い切って切り出した。
だが、妻とふたりの娘は何も反応を返さなかった。……無視か?
もう一度、伝えてみる。
「ええ……聞いてほしいんだが、父さん、実は、エルフです!」
普段よりも大きな声量で言い切ってみた。
「あぁ?何言ってん!くそオヤジ」
次女の美咲にバッサリと切られた。いや、斬られた、だろうか?心が痛い。
「こんな時にしょーもない事言わんとって」
いつもおっとりとした長女の美穂にもバッサリ。
「まぁまぁ、父さんなりにみんなを和まそ思たんやろ」
妻はちょっと優しい。
わかってはいたが、簡単に信じてもらえそうもない。頭がおかしくなったと思われるよりはマシだが、どうしたもんか。
カンさんにメールをしよう。
え? 強引に現実(装備着用)を見せた?
なるほど。そうだな、言葉よりも証拠を見せる、か。
「父さんがエルフな証拠を見せよう」
「しつこいわー」
美咲が嫌そうにスマホから顔を上げた。
その瞬間にエルフ装備を装着した。
目が点の3人。
「凄いわぁ、速着替え? 手品覚えたん?」
「何ソレ、映画のコスプレ?」
家族で似非関西弁が飛び交う。
とりあえず手品では無いと解ってもらえるまで、何度も装備チェンジを繰り返した。
妻や娘にペタペタと身体中を触られたり、装備を捲られたりして、漸く普通で無い、手品では無い何かだと信じて貰えた。
それからこの10年の話、異世界に転移してから戻るまでの話をする事が出来た。
妻は何かを感じていたようで割と直ぐに信じてくれた。
娘ふたりは、ぶつぶつキャアキャア言いながらも半信半疑のようだったが、アイテムボックスから色々な物を出した当たりから8割方信じたようだった。
スタガのドリンクを出した所で、残り2割も信じる事にしたようだ。
カオるんのおかげだな。B2にスタガが無ければ、カオるんの職場の地下2階にスタガが入っていなければ、娘達に信じてもらえたかは不明だ。
翌朝、まだ水は15階あたりから引かない、揺れは収まっている。だが家族に話せた事、収納鞄を渡せた事で多少なりとも安心して別行動を取れるようになった。
まずはホテルの外へ出られる場所を探す、それから足になる物が流れてきたらそれをアイテムボックスへと収納するつもりだ。
だがそう都合よくボートが流れてくるわけがなかった。
流れて来たのはひっくり返ったタンカーや半分沈んだフェリーなど。仮に沈んでいなかったとしてもフェリーやタンカーなど操縦出来る訳がない。
ヨットかモーターボートが流れてくれば良いのだが……。水が引いてくれるのが1番なのだが、地震の津波と違い、先が読めない。隕石落下は落ち着いた気がするが、地面を拝めるのはいつになるか。
やはり船は必要だ。
ふと目の前を通り過ぎていく半分沈んだフェリーの救命ボートが目に入った。
そうだ、大型の船には救命ボートは付き物だ!半分沈んでいるとは言え、救命ボートは水の上、あれを降ろせないか?
俺は自ら突き出している瓦礫を幾つか蹴りながらフェリーへと飛び移った。足場の瓦礫は踏むと水に沈むが、エルフの速度なら充分な足場となってくれた。
フェリーに乗り込み救命ボートに近づくと丁寧な操作方法が書かれていた。多少の力づくはあったが、無事に水面へ降ろす事に成功した。
救命ボートは2台あったのでどちらも頂戴した。ボート内には説明書の他に救助用の物資も設置してあった。
15人乗り、些か大きかったかもしれないが、小さすぎるより良しとしよう。
これで東京を目指せる。が、一旦帰還だな。
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