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69話 未来が見えない①
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最近は毎晩、全員参加の報告会をしている。情報の共有は大事だ(と、タウさんが言ってた)。些細な事も見逃さないためだそうだ。やはり頼れる仲間がいると言うのは安心するな。俺もマルクに頼られるように頑張らねば。
タウ、カン、ミレの物資収集班も順調らしく、県外に範囲を拡げると報告がされた。
「大型店はだいたい郊外の大きな公道沿いが多いですね」
「昨日は3人で同じ店舗へ行ったな。収納の時だけ別れるのも早くていいな」
「それならカオるんも参加出来るのでは?」
「カオるん、田畑はどんな感じですか?」
突然タウさんに振られて焦った。どんな感じとはどんな感じだ?
「ええと、初日にカンさんに連れて行ってもらったとこは大丈夫だ」
「うん、おっきくなったよね、トマトも胡瓜も。貰って食べたけど美味しかった!」
マルクが嬉しそうに報告する。
「いや、畑の持ち主が野菜が大味になったんじゃないかって気にしてさぁ、その場でもいで食ったけど普通に美味かったよな?」
「うん、浅野の爺ちゃんも美味いって言ってビックリ目になってた」
「ああ、あれは笑ったな。自分ちの野菜だろが、って思ったよ」
「今日の夕飯のカレーにも頂いたお野菜を入れましたよ?」
タウさんの奥さんの有希恵さんが和かに笑った。
「今日のカレー、美味かったな、人参や馬鈴薯がゴロゴロ入っててさ」
「カレーに入ってるのに人参の甘さが際立ってるのよぉ、どこの野菜? あれも浅野さんちの?」
女性陣にも受けが良かったようでホッとする。
「あれ?でもカオるん、浅野さんってこの町内より外側ですよね?」
えっ、うそ、まじか?
初日にカンさんに案内してもらった場所を順繰りに訪ねていたつもりだったがはみ出てたか? ヤバイ、これ怒られる案件か?
「あ、でも大丈夫だよ?町内のとこはちゃんと周ってる。時間余ったからちょっとはみ出たの。ねっ、父さん」
そうだったのか。マルクが何も言わなかったから俺は自信満々に歩き周っていた。
ありがとう、息子よ。頼りになる。
特にタウさんからも叱りの言葉は来なかったので安堵して続けた。
「それでな、多分3日置きでも大丈夫っぽいな。今はヒールとライトを最低限にしてる。あまりデカくなるのも気持ち悪いからな。だから俺とマルクも収集作業に参加出来るぞ?」
「それは有難いです。マルク君もステータスが表示されてからアイテムボックスが使えるようになりましたし、収集班がふたり増えるとかなり助かります」
マルクが収集班に参加する事を聞いた翔太君もカンさんと一緒に行きたがった。
収納鞄を持っているとはいえ、収納鞄は収納出来る数に限りがある。50種×10個なのだ。
「翔太……、その鞄だと500しか入らないからなぁ」
カンさんはちょっと困り顔になった。連れて行きたいが我慢をさせないとと言う感じだろうか?
俺はマルクと顔を見合わせて、マルクが頷きアイテムボックスから自分の収納鞄を取り出した。中身は既にアイテムボックスに移してあるので空っぽだ。
「父さん、コレ」
マルクが差し出した鞄に油性ペンで名前を書き足す。
『田中翔太』
マルクに渡すと、マルクは翔太へとその鞄を渡した。
「翔ちゃん、これも使いなよ。鞄2個ならいっぱい入るよ?」
「え……いいの? 僕が使っても」
翔太が俺とカンさんの顔を交互に見る。カンさんは困った顔だがタウさんが笑って口を開いた。
「では翔太君も収集班に入ってもらいましょうか」
「そうだな、いっぱいになったら戻ればいいじゃないか。明日からカオるんも一緒なら戻るのも容易いぞ?」
「そうですね」
「ありがとうございます!」
「すみません、ありがとうございます」
嬉しそうな翔太君の横でカンさんも少し嬉しそうに頭を下げていた。そうだよな、俺だってマルクと一緒で嬉しいんだから、カンさんも翔太と一緒で嬉しくないはずがない。
そんな感じでタウ、ミレ、カン、翔太、マルク、俺の6人で収集に励む事になった。
収集先の店へは6人一緒か、別れても2班なので俺が道に迷う事は無い。(いや、そこを問題視するのは何故だ)
物資の収集もかなりスピードが上がるだろう。
そんなある日の夜の報告会での事。
タウ、カン、ミレの物資収集班も順調らしく、県外に範囲を拡げると報告がされた。
「大型店はだいたい郊外の大きな公道沿いが多いですね」
「昨日は3人で同じ店舗へ行ったな。収納の時だけ別れるのも早くていいな」
「それならカオるんも参加出来るのでは?」
「カオるん、田畑はどんな感じですか?」
突然タウさんに振られて焦った。どんな感じとはどんな感じだ?
「ええと、初日にカンさんに連れて行ってもらったとこは大丈夫だ」
「うん、おっきくなったよね、トマトも胡瓜も。貰って食べたけど美味しかった!」
マルクが嬉しそうに報告する。
「いや、畑の持ち主が野菜が大味になったんじゃないかって気にしてさぁ、その場でもいで食ったけど普通に美味かったよな?」
「うん、浅野の爺ちゃんも美味いって言ってビックリ目になってた」
「ああ、あれは笑ったな。自分ちの野菜だろが、って思ったよ」
「今日の夕飯のカレーにも頂いたお野菜を入れましたよ?」
タウさんの奥さんの有希恵さんが和かに笑った。
「今日のカレー、美味かったな、人参や馬鈴薯がゴロゴロ入っててさ」
「カレーに入ってるのに人参の甘さが際立ってるのよぉ、どこの野菜? あれも浅野さんちの?」
女性陣にも受けが良かったようでホッとする。
「あれ?でもカオるん、浅野さんってこの町内より外側ですよね?」
えっ、うそ、まじか?
初日にカンさんに案内してもらった場所を順繰りに訪ねていたつもりだったがはみ出てたか? ヤバイ、これ怒られる案件か?
「あ、でも大丈夫だよ?町内のとこはちゃんと周ってる。時間余ったからちょっとはみ出たの。ねっ、父さん」
そうだったのか。マルクが何も言わなかったから俺は自信満々に歩き周っていた。
ありがとう、息子よ。頼りになる。
特にタウさんからも叱りの言葉は来なかったので安堵して続けた。
「それでな、多分3日置きでも大丈夫っぽいな。今はヒールとライトを最低限にしてる。あまりデカくなるのも気持ち悪いからな。だから俺とマルクも収集作業に参加出来るぞ?」
「それは有難いです。マルク君もステータスが表示されてからアイテムボックスが使えるようになりましたし、収集班がふたり増えるとかなり助かります」
マルクが収集班に参加する事を聞いた翔太君もカンさんと一緒に行きたがった。
収納鞄を持っているとはいえ、収納鞄は収納出来る数に限りがある。50種×10個なのだ。
「翔太……、その鞄だと500しか入らないからなぁ」
カンさんはちょっと困り顔になった。連れて行きたいが我慢をさせないとと言う感じだろうか?
俺はマルクと顔を見合わせて、マルクが頷きアイテムボックスから自分の収納鞄を取り出した。中身は既にアイテムボックスに移してあるので空っぽだ。
「父さん、コレ」
マルクが差し出した鞄に油性ペンで名前を書き足す。
『田中翔太』
マルクに渡すと、マルクは翔太へとその鞄を渡した。
「翔ちゃん、これも使いなよ。鞄2個ならいっぱい入るよ?」
「え……いいの? 僕が使っても」
翔太が俺とカンさんの顔を交互に見る。カンさんは困った顔だがタウさんが笑って口を開いた。
「では翔太君も収集班に入ってもらいましょうか」
「そうだな、いっぱいになったら戻ればいいじゃないか。明日からカオるんも一緒なら戻るのも容易いぞ?」
「そうですね」
「ありがとうございます!」
「すみません、ありがとうございます」
嬉しそうな翔太君の横でカンさんも少し嬉しそうに頭を下げていた。そうだよな、俺だってマルクと一緒で嬉しいんだから、カンさんも翔太と一緒で嬉しくないはずがない。
そんな感じでタウ、ミレ、カン、翔太、マルク、俺の6人で収集に励む事になった。
収集先の店へは6人一緒か、別れても2班なので俺が道に迷う事は無い。(いや、そこを問題視するのは何故だ)
物資の収集もかなりスピードが上がるだろう。
そんなある日の夜の報告会での事。
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