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136話 津軽海峡……①
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津軽海峡?
あ。
ああ、ブックマークあるぞ、津軽海峡。しかしこのブックマークを話すには精霊の話をしないと……、正確には精霊を見られた話をしないとだ。しかし、迷ってる場合じゃない。
早くゆうごを助けに行かないとならない、タウさんに怒られてもいいじゃないか。うん、言わねば!
「あ、あの……タウさん? その、な、あの」
「どうしたんです? カオるん?」
「あの!すんませんでした! 俺、津軽海峡あります! 津軽海峡の冬景色が!」
皆がポカンとした顔で俺を見た。うん、わかってる、ずっと隠していた俺が悪い。
「カオるん、何だそれ? 歌か? 津軽海峡の冬景色、昔の演歌だよな?それがどうした?」
「まさかカオるん?津軽海峡のブックマークが?」
ミレさんにはピンとこなかったようだがタウさんは直ぐに解った、解ってしまった。……いや、解っていいんだけど。
「はい、そうです。津軽海峡のブックマークがあります。今まで黙っていてすんませんでした」
俺はしおしおと頭を下げた。それを見たマルクも横で一緒に頭を下げた。全く関係ない息子にまで頭を下げさすなんて、俺はダメな父親だ。
「えっ?えっ? どゆこった? カオるんのブックマークに津軽海峡があるんか?」
「何でそんなとこあるのー?カオるん」
「カオるんが青森に行く機会なんかなかったろ?ブックマーク名を間違えてないか?」
「カオるん、いつブックマークしたんですか、あ、津軽海峡は青森県ですよ?他と勘違いしていませんか?」
カンさん……勘違いだったらどんなにいいか。
……いや、間違って……ないよな?ちょっと自信がなくなってきた。
あそこが津軽海峡って、俺どうして思ったんだ?あの時誰かがソレを言ったんだったか?フェリーの船員か誰かが……。
「カオるん、順を追って話してください?」
ちょっと混乱していた俺にタウさんが静かに、言った。
俺は茨城沖で迷子になりフェリーを発見したあたりから話した。
「変な流れでスワンボートが陸地に戻れなくてさ、陸地へ漕ぐと凄い勢いで沖へと押し戻されたんだよ」
「ああ、離岸流ですかね。危険なんですよ、遊泳禁止になったりしますね」
「それで仕方なく波の少ない沖を進んでいたらフェリーを見つけて、持って帰ろうと近寄ったら人が乗ってた」
「生きていたんですか?」
「うん、アイテムボックスに収納出来ないから変だと思ったら生きてる人らが乗ってた」
「人ら? 結構な人数が?」
「うん……ん?50人だったか100人だったか忘れたが結構生き残ってた。フェリーのガソリンが無くなって動けなくなったって言ってたな」
「ガソリン……燃料か?」
「知らんがそれ系。ひとりふたりならスワンに乗せて運ぶけどさ、結構乗ってたから船ごと移動させようと思ったけど、押しても引いても動かなくてさ、結構デッカいフェリーだったんよ」
「うん、それはわかった。けど、そこは茨城沖だぞ? 津軽海峡じゃないぞ?カオるん」
「ミレさん、酷いな。それは俺も間違えないよ。そんで船をどうやって動かそうか悩んで思い出したのが精霊でさ、ほら、俺のセカンドのエルフって風じゃん? それで風の大精霊を呼び出して船を押せないか聞いてみたんだ。あ、あの、タウさん、俺周りに人が居ないのを一応確認して精霊を出したんだよ? 言い訳みたいだけど確認はしたんだ……」
「大精霊……」
「エレメント!」
タウさんとカンさんが頭上から雷でも落ちたように固まった。ミレさんとアネはふたりに驚いていた。俺も驚いた。
「カオるん……」
タウさんが表情筋が固まったまま俺の方を向いた。はい、すみません、怒る?怒りますよね? 見られた事を言う前にバレたんですね。
「それでカオるん、大精霊は出せたのですか? 大精霊と意思疎通は? 船の移動はまさか大精霊が?」
「タウさん、もしそうなら大変な事ですよ? ゲームでは補佐として敵を攻撃する、それはシステムでそうなっていましたよね?ただソレだけ、だったはずです」
「ええ、ええ、そうです。地球に魔物は居ないので戦いは無い、それで精霊の存在をすっかり忘れていましたよ」
「精霊の存在……、存在するのか。呼び出せるんですね」
「この地球でもカオるんのサモンが呼び出せるんです。呼び出せないわけがない。しかし戦い以外に使えるのですか? カオるん、それで精霊を呼び出してどうしたんですか?」
タウさんとカンさんが俺の目の前まで移動して来ていた。
あ。
ああ、ブックマークあるぞ、津軽海峡。しかしこのブックマークを話すには精霊の話をしないと……、正確には精霊を見られた話をしないとだ。しかし、迷ってる場合じゃない。
早くゆうごを助けに行かないとならない、タウさんに怒られてもいいじゃないか。うん、言わねば!
「あ、あの……タウさん? その、な、あの」
「どうしたんです? カオるん?」
「あの!すんませんでした! 俺、津軽海峡あります! 津軽海峡の冬景色が!」
皆がポカンとした顔で俺を見た。うん、わかってる、ずっと隠していた俺が悪い。
「カオるん、何だそれ? 歌か? 津軽海峡の冬景色、昔の演歌だよな?それがどうした?」
「まさかカオるん?津軽海峡のブックマークが?」
ミレさんにはピンとこなかったようだがタウさんは直ぐに解った、解ってしまった。……いや、解っていいんだけど。
「はい、そうです。津軽海峡のブックマークがあります。今まで黙っていてすんませんでした」
俺はしおしおと頭を下げた。それを見たマルクも横で一緒に頭を下げた。全く関係ない息子にまで頭を下げさすなんて、俺はダメな父親だ。
「えっ?えっ? どゆこった? カオるんのブックマークに津軽海峡があるんか?」
「何でそんなとこあるのー?カオるん」
「カオるんが青森に行く機会なんかなかったろ?ブックマーク名を間違えてないか?」
「カオるん、いつブックマークしたんですか、あ、津軽海峡は青森県ですよ?他と勘違いしていませんか?」
カンさん……勘違いだったらどんなにいいか。
……いや、間違って……ないよな?ちょっと自信がなくなってきた。
あそこが津軽海峡って、俺どうして思ったんだ?あの時誰かがソレを言ったんだったか?フェリーの船員か誰かが……。
「カオるん、順を追って話してください?」
ちょっと混乱していた俺にタウさんが静かに、言った。
俺は茨城沖で迷子になりフェリーを発見したあたりから話した。
「変な流れでスワンボートが陸地に戻れなくてさ、陸地へ漕ぐと凄い勢いで沖へと押し戻されたんだよ」
「ああ、離岸流ですかね。危険なんですよ、遊泳禁止になったりしますね」
「それで仕方なく波の少ない沖を進んでいたらフェリーを見つけて、持って帰ろうと近寄ったら人が乗ってた」
「生きていたんですか?」
「うん、アイテムボックスに収納出来ないから変だと思ったら生きてる人らが乗ってた」
「人ら? 結構な人数が?」
「うん……ん?50人だったか100人だったか忘れたが結構生き残ってた。フェリーのガソリンが無くなって動けなくなったって言ってたな」
「ガソリン……燃料か?」
「知らんがそれ系。ひとりふたりならスワンに乗せて運ぶけどさ、結構乗ってたから船ごと移動させようと思ったけど、押しても引いても動かなくてさ、結構デッカいフェリーだったんよ」
「うん、それはわかった。けど、そこは茨城沖だぞ? 津軽海峡じゃないぞ?カオるん」
「ミレさん、酷いな。それは俺も間違えないよ。そんで船をどうやって動かそうか悩んで思い出したのが精霊でさ、ほら、俺のセカンドのエルフって風じゃん? それで風の大精霊を呼び出して船を押せないか聞いてみたんだ。あ、あの、タウさん、俺周りに人が居ないのを一応確認して精霊を出したんだよ? 言い訳みたいだけど確認はしたんだ……」
「大精霊……」
「エレメント!」
タウさんとカンさんが頭上から雷でも落ちたように固まった。ミレさんとアネはふたりに驚いていた。俺も驚いた。
「カオるん……」
タウさんが表情筋が固まったまま俺の方を向いた。はい、すみません、怒る?怒りますよね? 見られた事を言う前にバレたんですね。
「それでカオるん、大精霊は出せたのですか? 大精霊と意思疎通は? 船の移動はまさか大精霊が?」
「タウさん、もしそうなら大変な事ですよ? ゲームでは補佐として敵を攻撃する、それはシステムでそうなっていましたよね?ただソレだけ、だったはずです」
「ええ、ええ、そうです。地球に魔物は居ないので戦いは無い、それで精霊の存在をすっかり忘れていましたよ」
「精霊の存在……、存在するのか。呼び出せるんですね」
「この地球でもカオるんのサモンが呼び出せるんです。呼び出せないわけがない。しかし戦い以外に使えるのですか? カオるん、それで精霊を呼び出してどうしたんですか?」
タウさんとカンさんが俺の目の前まで移動して来ていた。
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