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185話 実家④
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「あのな、俺、本当にこの穴に住んでいたわけじゃないからな、ええと政治叔父さんちは、ここを下って直ぐのはずだ。何となくだが覚えがある。まだ住んでるなら、だけどな」
「カオるん、ここから案内が出来ますか? 急いだ方がいい」
タウさんに言われてマップを確認すると、ここから少し行った先に黄色い点が固まり、その近くに赤い点もあった。
黄色い点が政治叔父さんの家族だとしたら、その近くに魔物化した何かが居る。
俺はタウさんの横に並ぶようにして、足早に山道を降り始めた。
崖に出た。そこから下に、古い家屋の屋根が見えた。
「そうだ、この崖を降りたとこが政治叔父さんちだ。……ん?あっちの家は新しく建ったのか、俺がいた頃は庭に植木や盆栽が並んでたな」
「あそこ、見てください」
キヨカが声を潜めて指差した方には、壊れたプレハブだろうか?ぐしゃぐしゃになったトタンや板、ガラスが散乱していた。
そしてそこには何かの獣の血まみれで引きちぎられた首から上が落ちていた。
近くに散らばった内臓を目で追いかけると、獣の死体に顔を突っ込んでいる犬……。
「うわっ」
「皆さん、警戒してください。マップには赤い点が3。あれ以外にも近くに2匹いるはずです!」
「ヘイスト!ヘイスト!ヘイスト!ヘイスト!エンチャントアマ!エンチャントアマ!エンチャントアマ!エンチャントアマ!」
タウさん、自分、マルク、キヨカにヘイスト(スピードアップ)とエンチャントアーマー(防御力アップ)をかけた。
俺の近くに居たカスパーにもヘイストをかける。
それから、弓を構えていたナラにウインドショット、ウインドウォーク、トリプルアロー、DEXエンチャントをかけた。
最初の3つは風エルフの弓系特化の魔法、最後のひとつはウィズの魔法だがやはり遠距離系の攻撃動作が速くなる魔法だ。
「カオさん、奈良に補助魔法をかけすぎじゃないですか?」
クマが不服そうだったが、このメンバーで1番弓が使えるのがナラだからだ。
獣の死体を食事中だった犬っぽい魔物が顔を上げてこちらを見た。
いや、見えねえだろ!だって、両目が溢れ落ちてるぞっ!!!
匂いか!俺たちから美味そうな匂いが漂ったのかっ!
「ゾンビ犬かっ!」
「こちらの声に気がつきましたね。打って出ます」
「木の影からもう1匹出てきたぞ!」
カセが声をかけた時にはタウさんはもう崖の下、ゾンビ犬へ向かって飛び降りていた。
「マルク、キヨカはここを守れ!」
そう言って俺も崖から飛び降りた。ヘッピリ腰の着地になったが、直ぐにタウさんから数メートル離れた場所で杖を構えた。
タウさんの頭上HPバーが満タンなのを確認、俺もフォーススタッフを取り出して構える。
ウィズの近接戦の武器だ。(いや、ウィズに近接戦はない)
「カウンターマジック!」
ゲームでも異世界でも常時必須でかけていた魔法をつい癖で自分にかけた。
カウンターマジック……敵から魔法を弾く魔法だ。
ゾンビ犬が魔法を使うとは思えないが、つい癖でかけてしまった。いや、使わないとも限らない。ゾンビ光線とか出すかも知れんからな。油断は禁物だ。
タウさんは目の前の犬もどきをサクっと斬り倒した。木の影から出てきた2匹目にタウさんが向いた時、反対側に居た3匹目ものそりと出て来たのでそっちのやつにスローをかけた。
俺がスローをかけるまでもなく、タウさんはサクっサクっと2匹を切り捨てた。流石はレベル90超えの前衛剣エルフだ。
マップを確認すると、とりあえず近場の赤い点は消えた。が、まだそこらじゅうに居る。
「あ、お父さん、これエントだよ?」
マルクの声に振り返ると皆が崖から降りて近くに来ていた。マルクは目の前の大木に近寄ると手から生活魔法の水を出してかけていた。
俺も近寄ってウィズ魔法のライトをかけてみた。
枝をくれた。本当だ、エントだ。
「おいっ! 香かっ!香だ!」
突然大きな声がした。名前を呼ばれた方を振り返ると2階建ての家の2階から爺さんが家族だかに羽交い締めにされつつ窓から身体を乗り出していた。
「香っ!戻ったんだな、早よ上がって来い」
窓から乗り出していたのは政治叔父さん……?
「カオるん、ここから案内が出来ますか? 急いだ方がいい」
タウさんに言われてマップを確認すると、ここから少し行った先に黄色い点が固まり、その近くに赤い点もあった。
黄色い点が政治叔父さんの家族だとしたら、その近くに魔物化した何かが居る。
俺はタウさんの横に並ぶようにして、足早に山道を降り始めた。
崖に出た。そこから下に、古い家屋の屋根が見えた。
「そうだ、この崖を降りたとこが政治叔父さんちだ。……ん?あっちの家は新しく建ったのか、俺がいた頃は庭に植木や盆栽が並んでたな」
「あそこ、見てください」
キヨカが声を潜めて指差した方には、壊れたプレハブだろうか?ぐしゃぐしゃになったトタンや板、ガラスが散乱していた。
そしてそこには何かの獣の血まみれで引きちぎられた首から上が落ちていた。
近くに散らばった内臓を目で追いかけると、獣の死体に顔を突っ込んでいる犬……。
「うわっ」
「皆さん、警戒してください。マップには赤い点が3。あれ以外にも近くに2匹いるはずです!」
「ヘイスト!ヘイスト!ヘイスト!ヘイスト!エンチャントアマ!エンチャントアマ!エンチャントアマ!エンチャントアマ!」
タウさん、自分、マルク、キヨカにヘイスト(スピードアップ)とエンチャントアーマー(防御力アップ)をかけた。
俺の近くに居たカスパーにもヘイストをかける。
それから、弓を構えていたナラにウインドショット、ウインドウォーク、トリプルアロー、DEXエンチャントをかけた。
最初の3つは風エルフの弓系特化の魔法、最後のひとつはウィズの魔法だがやはり遠距離系の攻撃動作が速くなる魔法だ。
「カオさん、奈良に補助魔法をかけすぎじゃないですか?」
クマが不服そうだったが、このメンバーで1番弓が使えるのがナラだからだ。
獣の死体を食事中だった犬っぽい魔物が顔を上げてこちらを見た。
いや、見えねえだろ!だって、両目が溢れ落ちてるぞっ!!!
匂いか!俺たちから美味そうな匂いが漂ったのかっ!
「ゾンビ犬かっ!」
「こちらの声に気がつきましたね。打って出ます」
「木の影からもう1匹出てきたぞ!」
カセが声をかけた時にはタウさんはもう崖の下、ゾンビ犬へ向かって飛び降りていた。
「マルク、キヨカはここを守れ!」
そう言って俺も崖から飛び降りた。ヘッピリ腰の着地になったが、直ぐにタウさんから数メートル離れた場所で杖を構えた。
タウさんの頭上HPバーが満タンなのを確認、俺もフォーススタッフを取り出して構える。
ウィズの近接戦の武器だ。(いや、ウィズに近接戦はない)
「カウンターマジック!」
ゲームでも異世界でも常時必須でかけていた魔法をつい癖で自分にかけた。
カウンターマジック……敵から魔法を弾く魔法だ。
ゾンビ犬が魔法を使うとは思えないが、つい癖でかけてしまった。いや、使わないとも限らない。ゾンビ光線とか出すかも知れんからな。油断は禁物だ。
タウさんは目の前の犬もどきをサクっと斬り倒した。木の影から出てきた2匹目にタウさんが向いた時、反対側に居た3匹目ものそりと出て来たのでそっちのやつにスローをかけた。
俺がスローをかけるまでもなく、タウさんはサクっサクっと2匹を切り捨てた。流石はレベル90超えの前衛剣エルフだ。
マップを確認すると、とりあえず近場の赤い点は消えた。が、まだそこらじゅうに居る。
「あ、お父さん、これエントだよ?」
マルクの声に振り返ると皆が崖から降りて近くに来ていた。マルクは目の前の大木に近寄ると手から生活魔法の水を出してかけていた。
俺も近寄ってウィズ魔法のライトをかけてみた。
枝をくれた。本当だ、エントだ。
「おいっ! 香かっ!香だ!」
突然大きな声がした。名前を呼ばれた方を振り返ると2階建ての家の2階から爺さんが家族だかに羽交い締めにされつつ窓から身体を乗り出していた。
「香っ!戻ったんだな、早よ上がって来い」
窓から乗り出していたのは政治叔父さん……?
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