俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香

文字の大きさ
243 / 299

243話 念願のゴミ整理④

しおりを挟む
 ゴミ祭り2日目、自衛隊員達の目の前でリザレクションを使ってしまった。
 亡くなってた人にヒールをしてみたついでにリザレをかけたら、まさかの生き返りでビックリした。

 しかしこの情報が漏れたらウィズが世界中から狙われると話し合いになったが、隠すより情報を流す事になった。


 さっきの船ゾーンに戻ると、自衛隊員達が騒ついていた。
 官房長官と将軍の口からさっきの話がされた。
 
 俺達を守る事、それは隊員のひとりひとりがスキル取得出来るように成長をしてほしい、と。
 皆が当たり前にスキルを使える世の中なら、ウィズが狙われる事はない、と。


「おーっ!俺はスキルを獲るぞぉ!」
「自分はウィズを目指します!魔法を使うぞぉ」


 次から次へと隊員からやる気のある声が上がった。


 その後は、船ゾーンに置かれていた幾つかの船から、遺体が続々と出てきた。
 どうも横須賀海自の船らしい。津波で東京湾へと入り込んだらしいそれを俺がゲットしてしまった。

 シートを敷いた上に並べられる遺体は、艦内で何処かにぶつかったり下敷きになったりしたのか、損傷(出血)も激しかった。
 しかし遺体としては新しいと言う事で、ゴンちゃんとふたりでリザレをしまくった。

 リザレはMPを結構使う。そして魔石だ。ひとりの復活に魔石が5つ。
 ゴンちゃんも俺も、向こうに居た時から魔石集めにダンジョンへ潜ったりしていた。常に魔石を沢山持っていたい主義なのだ。

 それもあり、魔石不足にはならなかった。だがMP枯渇で途中途中メディテーションをしながらになった。
 リザレは新鮮なうちでないと復活しない危険性があるのではと春ちゃんから言われて、今出ている船はサンバ達にしまってもらった。


 MPが回復しだい、順繰りに出していく。


「車も見た方がいいですね、今日出したのは壊れた車ですよね。運転手込みで沈んだ可能性もある。俺らが見回って、中に人が居たら一回収納しときます」


 ありがたい。ヘタレで申し訳ないが遺体があるのがわかった状態で俺はアイテムボックスへしまえない。怖い。
 知らないからずっと保管できていたのだ。知ったらもうダメだ。


「カオるん、『人の遺体のある物』でアイテムボックスで検索をかけてみてください」


 うおぉぉぉ、そうか、まだ持ってるかもしれん?何かにどこかに入ってるん?
 俺はすぐに検索をした。


「あ、あ、あ、あ……」

「出してください。こちらで預かります」


 すまんー。頼むぅ。
 出すと、大きめの荷台?が出てきた。


「あー、トラックのコンテナ部分ですね。荷台に何方か乗ったまま流されたのか。預かります」


 お願いします、お願いします、お願いします。
 マルクが腹に抱きついてきた。右手を春ちゃんが握った。左手をキヨカが握った。
 俺は少しずつ落ち着いてきた。……ふぅぅ。

 何でこんなにヘタレなんだろうな、魔法使いの癖に死体が怖いとか。


「……香は覚えていないかも知れませんが、香が昔入院した時に同じ病室の方がかなり酷い状態で亡くなったんです。香は動けない状態だったので隣でそれを見ているしかなかった。看護師が気がつくまでずっとそのままだったと、雪姉さんにきいた事があります。その記憶が心の奥底に残っているのかもしれませんね」


 うん、全然覚えてない。覚えて無いんだけど、怖かったて事だけは覚えてる。


 そんなこんなで、火曜日はリザレでおわった。




【水曜日】

 昨日はリザレで終わったため、今日は昨日出した壊れた乗り物の取り合いだ。
 全ての物が綺麗に無くなった。自衛隊では修理をして使うそうだ。カンさんも鉄材が欲しいので頑張ったそうだ。

 本来なら今日出す予定だった鉄材や木材、プラなどを午後から出した。
 材料を使うスキル持ちであるタウさん、カンさん、それと養老の砂漠の爺さんたち、それから熟れトマも駆け回っていた。
 自衛隊にはまだそっち系のスキルは発生していないようだった。




【木曜日】

 コンテナが開けられて行く。
 コンテナは結構収納していた。初日から数日、タウさんらと合流するまでの間、職場の周りをスワンで回っていた。
 行く手を塞ぐ鉄の壁は収納しまくった。恐らくあれらが流れてきたコンテナだったのだろう。

 もしもコンテナの中身が食料系としても、アイテムボックス内にずっとあったので時間は止まっているはずだ。

 今日の参加者も昨日と同じで、血盟関係と自衛隊関係だ。
 昨日と違うのはコンテナの中身が分けられる物の場合、欲しい者が被ってもクジではなく分割になる。
 中身が単品の場合はクジだ。

 と、その前に、俺が欲しい場合は最優先で貰う権利があるんだと。
 数日前にハケンで会議を開いた。コンテナの中身が何だったら欲しいか。

 しかしハケンの砂漠、苫小牧拠点では、特に困っていないので誰も何も思い浮かばなかった。
 ちょっと前ならトイレットペーパーと言いそうだが、実はその問題は解決している。

 タウさんが茨城のトイレットペーパー工場を見学して、小樽の工場を再起動したのだ。
 勿論現地の人や自衛隊の協力を得てだ。

 茨城の完全に停止していた工場から材料も頂戴してきたらしい。
 なのでそれに関しては暫くは困らない。


「他に欲しい物はないか?」

「うーん、何だろ? 特に困ってないしなぁ」

「だよな、ここってカオさんが居るおかげか恵まれてるよな」

「強いて言うなら魔法書が欲しいですね」


 春ちゃんはウィズを目指しているからなぁ。ゲーム内ではなくリアルの魔法書が欲しいそうだ。


「地球に魔法書ってあるんかね」

「あったとしてもコンテナで大量に運ばれてるとは思えないなぁ」

「ええ、わかっているんですけどね。口に出して言うと叶うかも知れないじゃないですか」

「フラグ立ての一種か」


 いや、フラグも立たないし神さまも叶えづらいと思うぞ?


「夢ですよ。コンテナ開けたら魔法書がザックザク」

「魔法書を手に入れるなら、コンテナよりもダンジョンを探した方が早くないか?」

「ダンジョンあるの? ここにも?」

「うーん、日本にはどうだろな。外国にはありそうなイメージですね」

「今って海外、どうなってるんすかね」

「だねー、どうなってるかね」


 なーんて事があったので、コンテナを開けるたびに『魔法書魔法書……』と祈ってるが、そううまく行くわけがない。

 コンテナの中身は普通の輸入品?だった。いや、海外あての輸出品かもしれん。
 なんか衣服が大量に入っていたり、何かの部品だったり。

 ちょっと飽きてきた。




【金曜日】

 この日もコンテナの荷物公開だ。
 だが、昨日までと違うのは参加者だ。今日は近隣の一般参加者が入場出来る。

 自衛隊もリアステ所持者以外の隊員が多数参加している。
 つまり、昨日までは団体の取引だったが、今日からは個人だ。個人が欲しい物を持っていく。

 各拠点からも一般人が参加する。
 ウィズタクシーの俺とゴンちゃんは大忙しだ。

 開いたコンテナが個人に向かない場合はタウさんが預かってくれる。俺のボックスには入れぬぞ。
 今日は持ってるコンテナを全部出す。

 昨日同様、衣服や、家電、それと果物もあった。それと密林社の海外からの便。個人宛なのだが配達する者も居なければ受取人も居ないだろう。(居たらすまん)

 好きなの持ってけ状態だ。各自が持って帰れる量にするように。宅配とかないからな。
 それから他の物も出した。

 検索方法ではゆうごが色々と検証をしてくれたそうだ。
 アイテムボックスは日付検索は出来なかった。例えば『◯月◯日収納分』としても検索結果は検索不可となる。

 しかし収納された物体の状態での検索は可能だった。つまり『海水に浸かった物』で、検索が出来たのだ。
 お陰でゴミっぽい物全てを出す事が出来た。

 勿論、それを承知で皆は持って帰る。何に使うんだろうな?
 この日に残った物は焼却処分になった。本当にいらないゴミが残ったからだ。
しおりを挟む
感想 212

あなたにおすすめの小説

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

現世にダンジョンができたので冒険者になった。

盾乃あに
ファンタジー
忠野健人は帰り道に狼を倒してしまう。『レベルアップ』なにそれ?そして周りはモンスターだらけでなんとか倒して行く。

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった

海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに
ファンタジー
河地夜人は日雇い労働者だったが、スキルボールを手に入れた翌日にクビになってしまう。 手に入れたスキルボールは『ガチャ』そこから『鑑定』『錬金術』と手に入れて、今までダンジョンの宝箱しか出なかったポーションなどを冒険者御用達の『プライド』に売り、億万長者になっていく。 他にもS級冒険者と出会い、自らもS級に上り詰める。 どんどん仲間も増え、自らはダンジョンには行かず錬金術で飯を食う。 自身の本当のジョブが召喚士だったので、召喚した相棒のテンとまったり、時には冒険し成長していく。

処理中です...