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腕の中の茜が身動ぎして碧も目を覚ます。「おはよ」「…碧…夢じゃなかった…」「せやで。いま何時やろ」時計を確認するとまだ昼を少し回ったところであった。「碧、今日はずっと一緒にいてくれる?」「こうしてたいわ」唇が重なる。「さっきはお預けくらってもた」「…だって…碧の腕の中、安心しちゃったんだよ」碧は茜を守りたいという思いが唐突に湧き上がるのを感じた。「あかん」「え?!」「茜が好きすぎるかも」「もぉ!驚かさないでよ。やっぱりダメなのかと思ったじゃんか!」「ダメなわけないやろ」「良かった。俺も碧が好きすぎるんだから」2人の唇がまた重なる。「今日、キスしすぎやろ」「まだまだ全然足んないよ」2人は見つめ合って笑った。
「コーヒーでも淹れよか」使った食器を手分けして持って店に下りる。お湯を沸かしながら洗い物をして、向かい合ってカップを手にとる。「ん、うまいことはいったわ」「うん、おいしい。碧、今度うちの店にも来てよ」「そういや店の名前も知らんわ」「ここと駅の真ん中くらい。すぐ近くだよ。名前はアズール。俺、大学生のときにカクテルに興味もってさ、こっちに帰ってくるたびにあちこちの店行って。働きたいと思ったのがうちの店なんだ。卒業して雇ってもらえて2年」「アズール…ウソやろ…」「え?何が?」「アズールの意味、知らんのかい」「そういや考えたことなかった。何?」「アズールっちゅうんは、青色のことや。海や空の青のこと」「……碧と俺、すごくお似合いなんじゃない?」「赤い糸、茜色の糸かもしれんな」明るい笑い声が定休日の店内に響いた。
「コーヒーでも淹れよか」使った食器を手分けして持って店に下りる。お湯を沸かしながら洗い物をして、向かい合ってカップを手にとる。「ん、うまいことはいったわ」「うん、おいしい。碧、今度うちの店にも来てよ」「そういや店の名前も知らんわ」「ここと駅の真ん中くらい。すぐ近くだよ。名前はアズール。俺、大学生のときにカクテルに興味もってさ、こっちに帰ってくるたびにあちこちの店行って。働きたいと思ったのがうちの店なんだ。卒業して雇ってもらえて2年」「アズール…ウソやろ…」「え?何が?」「アズールの意味、知らんのかい」「そういや考えたことなかった。何?」「アズールっちゅうんは、青色のことや。海や空の青のこと」「……碧と俺、すごくお似合いなんじゃない?」「赤い糸、茜色の糸かもしれんな」明るい笑い声が定休日の店内に響いた。
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