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3.もっと知りたい
11.垂れ耳が似合うはず
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そろそろやな…。
訳がわからん、という顔の葵と強引に交換したメッセージID。
通知音がポンと鳴って、“こんばんは”のウサギのスタンプ。
…ウサギ…葵にはウサミミも似合いそうや。
「この前はすまんかった」
「え?なんでしたっけ?特になにも…」
「母ちゃんに起こしてもろたん、なんて聞いてもたやろ」
「…あぁ…いえ、全然大丈夫ですから」
「知らんかったとはいえ、いい気持ちはせんかったやろ。悪いことしてもた。反省しとる」
「いえ、あの、ホントに大丈夫です」
「それでな、俺は考えてん。葵のことをもっと知らなあかんな、て」
「は?」
「葵に嫌な思いはさせたないねん。だから葵の好きなこととか嫌いなこととか知っとかなあかん」
「はぁ…」
「だからな、毎晩ちょっとでええねん。これ、俺のID。ほら葵もスマホ出してや」
首を傾げる葵と、その後ろでポカンと口を開ける柴田。
ククッ、あの困って下がった眉。
ウサミミはウサミミでも垂れ耳の方が似合うんちゃう?
お疲れさん、と返せば、智秋さんもお仕事お疲れ様です、と返ってくる。
チアキ、と呼び捨てるのには抵抗があるらしいけど、メッセージには“智秋さん”と入れてくれるようになった。
『今日の ちょこっと はどやった?』
『今日は花壇に花を植えたんです。マリーゴールドとかペチュニアとかいろいろ。あ、あと金魚草!ご存知ですか?金魚みたいでかわいいんですよ』
『おう、検索してみたわ。ホンマ、金魚みたいやな』
『近所の花屋さんに苗を頼んであったみたいで。いつもは、持ち帰るのに重いから1種類に1つの苗を頼んでるそうなんです。でもちょこっとを頼んだから、って3つずつだったんですよ』
『重くなかったん?』
『全然平気!むしろ、あてにしてもらって嬉しかったです』
どうやら葵は仕事があるのが嬉しくてしかたないようや。
あの年頃の子やったら、やることないならラッキー、て平気でサボりそうなもんやけど。
『そか。明日もおもしろいことあったらええなぁ』
『はい!智秋さんもお仕事頑張ってくださいね』
おやすみなさい、もウサギのスタンプやった。
うん、間違いなく似合うやろな。
明日、垂れ耳フードのパーカーの試作、頼まなあかん。
訳がわからん、という顔の葵と強引に交換したメッセージID。
通知音がポンと鳴って、“こんばんは”のウサギのスタンプ。
…ウサギ…葵にはウサミミも似合いそうや。
「この前はすまんかった」
「え?なんでしたっけ?特になにも…」
「母ちゃんに起こしてもろたん、なんて聞いてもたやろ」
「…あぁ…いえ、全然大丈夫ですから」
「知らんかったとはいえ、いい気持ちはせんかったやろ。悪いことしてもた。反省しとる」
「いえ、あの、ホントに大丈夫です」
「それでな、俺は考えてん。葵のことをもっと知らなあかんな、て」
「は?」
「葵に嫌な思いはさせたないねん。だから葵の好きなこととか嫌いなこととか知っとかなあかん」
「はぁ…」
「だからな、毎晩ちょっとでええねん。これ、俺のID。ほら葵もスマホ出してや」
首を傾げる葵と、その後ろでポカンと口を開ける柴田。
ククッ、あの困って下がった眉。
ウサミミはウサミミでも垂れ耳の方が似合うんちゃう?
お疲れさん、と返せば、智秋さんもお仕事お疲れ様です、と返ってくる。
チアキ、と呼び捨てるのには抵抗があるらしいけど、メッセージには“智秋さん”と入れてくれるようになった。
『今日の ちょこっと はどやった?』
『今日は花壇に花を植えたんです。マリーゴールドとかペチュニアとかいろいろ。あ、あと金魚草!ご存知ですか?金魚みたいでかわいいんですよ』
『おう、検索してみたわ。ホンマ、金魚みたいやな』
『近所の花屋さんに苗を頼んであったみたいで。いつもは、持ち帰るのに重いから1種類に1つの苗を頼んでるそうなんです。でもちょこっとを頼んだから、って3つずつだったんですよ』
『重くなかったん?』
『全然平気!むしろ、あてにしてもらって嬉しかったです』
どうやら葵は仕事があるのが嬉しくてしかたないようや。
あの年頃の子やったら、やることないならラッキー、て平気でサボりそうなもんやけど。
『そか。明日もおもしろいことあったらええなぁ』
『はい!智秋さんもお仕事頑張ってくださいね』
おやすみなさい、もウサギのスタンプやった。
うん、間違いなく似合うやろな。
明日、垂れ耳フードのパーカーの試作、頼まなあかん。
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