70 / 165
10. 中学生みたいな2人
10-3 ちょっとだけや
しおりを挟む
「村が見えてきたで。ようがんばったやん」「ヘトヘトだけどね」辺りが薄暗くなったころ、ようやくふもとの村にたどり着いた。村にもちゃんと門番さんがいて「お疲れさん。ようこそヴァワンへ」と迎えてくれた。
この小さな村ヴァワンで暮らす魔族は、レルゲンのような有翼人が多いようだ。みんな飛べるからなのか、いくつものツリーハウスが建っている。ギルドもそんなツリーハウスのひとつで、戸惑う2人に道行く魔族が声を掛ける。「ギルドに行きてえのか?ちょうど俺も行くとこだ、運んでやるよ」男は左右の脇に2人を抱え込んで飛び上がった。
「うわっ!飛んでる!僕、飛んでる!」「……」「ほれ、着いたぞ」「ふわぁ…!あ、ありがとうございました!」「気にすんなよ。誰かに声かければ運んでくれるぜ。異大陸人は翼がねえから不便だよな」礼を言うティエラの頭を軽くたたいてギルドに入っていった。「マール、飛んだよ!」「…飛んだなぁ…」「…もしかして怖い?」「怖いことないわ!ちょっとや、ちょっとだけ」「…エヘヘ、マール可愛いね」ちょっとだけ、と繰り返すマールの頭をティエラが愛しそうに撫でた。
「宿を取りたいんですけど」道中狩った魔物の納品を済ませ職員に尋ねる。「俺んとこ泊めてやろうか?」その声に振り向くと先ほどの男。「この村には宿は無いのさ。みんな村の誰かのところに泊めてもらうんだ。対価はお互い話し合って。コイツは悪いやつじゃないから大丈夫」職員のお墨付きをもらって今夜の宿が決まった。
この小さな村ヴァワンで暮らす魔族は、レルゲンのような有翼人が多いようだ。みんな飛べるからなのか、いくつものツリーハウスが建っている。ギルドもそんなツリーハウスのひとつで、戸惑う2人に道行く魔族が声を掛ける。「ギルドに行きてえのか?ちょうど俺も行くとこだ、運んでやるよ」男は左右の脇に2人を抱え込んで飛び上がった。
「うわっ!飛んでる!僕、飛んでる!」「……」「ほれ、着いたぞ」「ふわぁ…!あ、ありがとうございました!」「気にすんなよ。誰かに声かければ運んでくれるぜ。異大陸人は翼がねえから不便だよな」礼を言うティエラの頭を軽くたたいてギルドに入っていった。「マール、飛んだよ!」「…飛んだなぁ…」「…もしかして怖い?」「怖いことないわ!ちょっとや、ちょっとだけ」「…エヘヘ、マール可愛いね」ちょっとだけ、と繰り返すマールの頭をティエラが愛しそうに撫でた。
「宿を取りたいんですけど」道中狩った魔物の納品を済ませ職員に尋ねる。「俺んとこ泊めてやろうか?」その声に振り向くと先ほどの男。「この村には宿は無いのさ。みんな村の誰かのところに泊めてもらうんだ。対価はお互い話し合って。コイツは悪いやつじゃないから大丈夫」職員のお墨付きをもらって今夜の宿が決まった。
2
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】この契約に愛なんてないはずだった
なの
BL
劣勢オメガの翔太は、入院中の母を支えるため、昼夜問わず働き詰めの生活を送っていた。
そんなある日、母親の入院費用が払えず、困っていた翔太を救ったのは、冷静沈着で感情を見せない、大企業副社長・鷹城怜司……優勢アルファだった。
数日後、怜司は翔太に「1年間、仮の番になってほしい」と持ちかける。
身体の関係はなし、報酬あり。感情も、未来もいらない。ただの契約。
生活のために翔太はその条件を受け入れるが、理性的で無表情なはずの怜司が、ふとした瞬間に見せる優しさに、次第に心が揺らいでいく。
これはただの契約のはずだった。
愛なんて、最初からあるわけがなかった。
けれど……二人の距離が近づくたびに、仮であるはずの関係は、静かに熱を帯びていく。
ツンデレなオメガと、理性を装うアルファ。
これは、仮のはずだった番契約から始まる、運命以上の恋の物語。
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
【本編完結済】神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】
まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる