Promised Happiness

春夏

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11. 我慢してます

11-6 ホーリーの初仕事

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side ティエラ

もう!恥ずかしすぎる!たしかにモーガンさんは「くすぐったいような気持ちいいような」って言ってたよ。言ってたけどさ!もっとちゃんと教えといてよ!それはそれで恥ずかしいけどさ、マールにバレちゃったじゃん!知ってたらマールのいないところで仲間にしたのに!やけになってトレントの杖を振り回す僕を「ホンマに可愛ええ」なんて、もう!

「ティエラ伏せろ!レム!」いきなりマールが叫ぶ。今度は何?アローゴブリン?レムが飛んできた弓矢を叩き落とす。マールの足に矢が刺さる。「痛いやないか!」怒鳴ったマールの袈裟懸けが決まって弓矢だけが残った。「マール!ちょっと我慢して」駆け寄って矢を引き抜く。「ホーリーお願い!」傷に張り付いたホーリーの薄黄色の体が赤に変わって…元の色に戻った。「おう!もう痛ないわ!」「よかった…ホーリーありがと」「すごいやん。仲間にでけてよかったなぁ」「うん…すごく恥ずかしかったけど!」フハハ、とマールが笑った。

「杖やら弓やら、スライム以外の魔物が武器をくれるダンジョンなんやろか」トレントの杖は重さも長さも僕にちょうどいい。道で拾った木の枝で応戦してきたけれど、さっきまで振り回していたせいか“杖術”スキルが出てきた。マスターは戦闘力を持たない、ってゼロスで言われたけれど、僕にも使えるんだ!「オレがティエラ守ったるのに」「僕だってマールを守りたいの!」フフ、僕も少しは戦えるようになるかも。「もうちょい長い剣が欲しいねん」「ダンジョンクリアしたら宝箱あるかも!」「お、フラグか?」僕らの間の微妙な空気が笑い声に変わって、心の中で安堵のため息をついた。
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