Promised Happiness

春夏

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12. クリアしたらね

12-5 旅行気分

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「今日こそクリアしたるで」「うん、がんばろ!」階段を上ると15階は雪原だった。「寒っ!」「こらあかんわ、防寒具着な」「買っといてよかったね。ブラン、肩に乗ってて。見えなくなっちゃう」ブランと同じ真っ白が一面に広がる。

スノースライム、フロストスライム、アイススライム。積もる雪から、枝を揺らすつららから飛びかかってくるスライムを倒しながら進む。時折吹き荒れる吹雪にティエラが音を上げる。「前が見えない!寒いし冷たいし」「ホンマにこのダンジョンどないなっとんねん!とにかくこの階を出な、ここでテントは無理やぞ」「凍死しちゃうよ」2人は気力を奮い立たせて階段を目指す。

「お?かまくらや!休憩しよ」中を覗き込んで何もいないことを確認したマールが火を熾す。「あったかくなってきた!」「せやな、ちょうどええし昼メシにしよか。ガネさんに教えてもろたスパイススープ作ったるわ」かまくらの中はどんどん暖まって2人は上着を脱いだ。「美味しー!もうここから出たくない」「フハハ、体あったまったら出発せな」「わかってるけどさ。僕ね、けっこう寒いところに実家があるんだよ。でも雪はそんなに積もらないから」「オレもかまくらなんてテレビでしか見たことないわ。旅行なんか行かんでも、プロハピで行った気になれるなぁ」「ね!南国とかもあるかも!」「…そういうんをフラグっちゅうねんで?さて、もう一息がんばろか」ティエラは渋々上着に袖を通した。
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