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19. いちゃつく2人
19-9 やられる前に
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ヴィラは湖の反対側だ。徒歩で6時間ほどで着くという。いつでものんびり旅の2人は余裕をもって10時間を予定した。「山登りの時はゲリラ豪雨とミニゲームで時間かかったよねぇ」時間がかかったのは服選びのせいやろ、リアルであれをやられたら正直無理やな、とマールは苦笑する。許せること許せへんこと。いろんなことの妥協点を見つけて、隣に居れたらええねん。
「危ない!レム!」いきなり木陰から飛び出してきたファングウルフ。ティエラを庇ったマールに襲いかかる。レムが伸ばした右腕がギリギリで間に合ってマールの首を守る。レムの硬い腕に食い込むほどの鋭い牙。噛みつかれた腕の痛みに耐えながらもティエラの前に立ち塞がるレム。「レム!ホーリー!」ティエラの叫びにホーリーが淡く光り治癒魔法を放つ。「すまん!もうちょい我慢せい!」ウルフの背中に回り込んだマールの剣が弧を描いて血飛沫があがった。「レム!大丈夫か?!」ホーリーの治癒魔法は、淡い光が患部を覆うという、いかにもホーリーらしい魔法であった。レンガのようなレムの腕がえぐられるほどの鋭く硬い牙。「これに噛まれたらヤバかったわ…。ホンマに助かった」頭を下げるマールに再生した腕を見せながらレムが胸を叩いた。
「油断しとったら死ぬわ」「うん、やっぱり敵が強くなってるね」「気ぃ引き締めて行こな」2人の作戦は“やられる前にやれ”。ミニーが上空から索敵し先制攻撃、その反撃を臨戦態勢で待ち構える。腹に頭突きをくらい、怒りで両腕を振り上げるレッドベア。その腕はティエラの鞭に絡め取られ振り下ろせない。「ガラ空きや!」マールの剣が胸に突き立てられてレッドベアは絶叫。ティエラはきつく目を閉じた。
「ティエラ、怖かったやろ」「…うん…でも、冒険してる、って感じ!次は僕も杖で殴る!」「…んー…コイツは杖では無理やろ」「…じゃあ!足、足狙う!」「…小さい魔物から練習しようや」震えて抱きしめられているくせにそんなことを言い出すティエラを、困ったような、それでいて蕩けきった目で見やるマール。気の抜けない旅の途中でも、結局2人の周りはふわふわしている。
「危ない!レム!」いきなり木陰から飛び出してきたファングウルフ。ティエラを庇ったマールに襲いかかる。レムが伸ばした右腕がギリギリで間に合ってマールの首を守る。レムの硬い腕に食い込むほどの鋭い牙。噛みつかれた腕の痛みに耐えながらもティエラの前に立ち塞がるレム。「レム!ホーリー!」ティエラの叫びにホーリーが淡く光り治癒魔法を放つ。「すまん!もうちょい我慢せい!」ウルフの背中に回り込んだマールの剣が弧を描いて血飛沫があがった。「レム!大丈夫か?!」ホーリーの治癒魔法は、淡い光が患部を覆うという、いかにもホーリーらしい魔法であった。レンガのようなレムの腕がえぐられるほどの鋭く硬い牙。「これに噛まれたらヤバかったわ…。ホンマに助かった」頭を下げるマールに再生した腕を見せながらレムが胸を叩いた。
「油断しとったら死ぬわ」「うん、やっぱり敵が強くなってるね」「気ぃ引き締めて行こな」2人の作戦は“やられる前にやれ”。ミニーが上空から索敵し先制攻撃、その反撃を臨戦態勢で待ち構える。腹に頭突きをくらい、怒りで両腕を振り上げるレッドベア。その腕はティエラの鞭に絡め取られ振り下ろせない。「ガラ空きや!」マールの剣が胸に突き立てられてレッドベアは絶叫。ティエラはきつく目を閉じた。
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