51 / 75
9.兄
3.サートス
しおりを挟む
「まさか兄上の好きな子がサンディだったなんて!」「ハハハ、気づかなかったか?」「全然なんにも。サンディにも、ナルジスは鈍感だから気づくわけない、って言われちゃったよ。兄上…おめでとう」「学園でお前達がそういう仲になったらどうしようと気が気じゃなかったよ。ミクール様がいてくださって本当に良かった」冗談めかして言ってみたが、これは本音だ。ダンジョン班をきっかけに恋愛に発展することは珍しいことではない。危険と隣り合わせのダンジョンで寄せ合う信頼感はいつしか恋に変わる。
「俺はミクだけだし」照れ隠しに無愛想な返事をよこすナルジス。違う世界に生きていたという弟の話を全て信じたわけではない。ナルジスが私に嘘をつくはずがない、そのことを信じたのだ。
「ダンジョンはどうだ」「そろそろ初級をクリアできそうだ。あと1か所なんだ。1年次の間にはクリアしてみせるよ」「そうか、しっかりな。サンディのことも守ってくれよ。ワイルズさんにもよろしく伝えてくれ」「まだまだサンディには敵わないんだけどな……わかった。任せといてよ」卒業式が終わったら、あの話をチェイル様にも聞いていただこう。きっとわかってくださる。味方は多い方がいい。
その予定は早まった。ダンジョンに異変が起きたのだ。
「俺はミクだけだし」照れ隠しに無愛想な返事をよこすナルジス。違う世界に生きていたという弟の話を全て信じたわけではない。ナルジスが私に嘘をつくはずがない、そのことを信じたのだ。
「ダンジョンはどうだ」「そろそろ初級をクリアできそうだ。あと1か所なんだ。1年次の間にはクリアしてみせるよ」「そうか、しっかりな。サンディのことも守ってくれよ。ワイルズさんにもよろしく伝えてくれ」「まだまだサンディには敵わないんだけどな……わかった。任せといてよ」卒業式が終わったら、あの話をチェイル様にも聞いていただこう。きっとわかってくださる。味方は多い方がいい。
その予定は早まった。ダンジョンに異変が起きたのだ。
13
あなたにおすすめの小説
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。
明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。
新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。
しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…?
冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。
嫌いなあいつが気になって
水ノ瀬 あおい
BL
今しかない青春だから思いっきり楽しみたいだろ!?
なのに、あいつはいつも勉強ばかりして教室でもどこでも常に教科書を開いている。
目に入るだけでムカつくあいつ。
そんなあいつが勉強ばかりをする理由は……。
同じクラスの優等生にイラつきを止められない貞操観念緩々に見えるチャラ男×真面目で人とも群れずいつも一人で勉強ばかりする優等生。
正反対な二人の初めての恋愛。
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)
【本編完結済】神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
嘘つき王と影の騎士
篠雨
BL
「俺の役割は、貴方を守ることだ。……例え、貴方自身からも」
国の平穏を一身に背負い、十二年間「聖王」という偶像を演じ続けてきたセシル。
酷使し続けた心身はすでに限界を迎え、その命の灯火は今にも消えようとしていた。
そんな折、現れたのは異世界からの「転移者」。
代わりを見つけた国は、用済みとなったセシルからすべてを剥奪し、最果ての地へと追放する。
死を待つためだけに辿り着いた冬の山。
絶望に沈むセシルの前に現れたのは、かつて冷徹に王を監視し続けていた近衛騎士団長、アルヴィスだった。
守るべき王も、守るべき国も失ったはずの二人が過ごす、狭い小屋での夜。
無価値になり、壊れかけた自分を、なぜこの男は、そんな瞳で見つめるのか。
なぜ、そんなにも強く、抱きしめるのか。
これは、すべてを失った「聖王」が、一人の男の熱に暴かれ、再生していくまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる