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12.邪魔はさせない
6.邪魔はさせない
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「これは素晴らしい…文字は読めないが、なんと美しい挿絵であろう!」「僕達が辞書を作るよ。今のアルジェンもすごくいいところだけれど、もっといいアルジェンになるヒントがあるかもしれないもんね」「そうだな。この世界の人達ならここにある知識をきっと良いほうに使ってくれるって信じてる」
図書館に変わった3西の片隅に、俺達の二人部屋が残されていた。「この部屋がね、僕とナルが過ごした場所だったんだ。ナルともっと一緒にいたい、って、それだけが生きてる理由だったの」その言葉に王妃様がミクを抱きしめて、出遅れて上げた両腕の行き場を失った俺を王子達が笑う。「…ミクール、今のお前が生きる理由はなんだ」王様が静かに尋ねる。「今もずっと変わらないよ。ナルと一緒にいたい。ナルが大好き。前のナルも大好きだったけど…今はもっとずっと大好きなんだもん」そう言ってミクが俺の腕に収まった。
「…お前達の好きなように生きることを許す」父様がそう言って、小さな子どもにするように僕を抱き上げた。
あの頃の僕達がしたくてもできなかったこと。それはたったひとつの簡単なことだった。手を繋いで外に出て、お日様のあったかさとそよぐ風を感じたい。そんな簡単で、でも僕達にはすごく難しかったこと。もう何にも、誰にも邪魔はさせない。僕とナルは手を繋いで自動ドアから幸せの一歩を踏み出した。
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本編はこれで完結です。後日談をいくつか続けます。もう少しお付き合いください。
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図書館に変わった3西の片隅に、俺達の二人部屋が残されていた。「この部屋がね、僕とナルが過ごした場所だったんだ。ナルともっと一緒にいたい、って、それだけが生きてる理由だったの」その言葉に王妃様がミクを抱きしめて、出遅れて上げた両腕の行き場を失った俺を王子達が笑う。「…ミクール、今のお前が生きる理由はなんだ」王様が静かに尋ねる。「今もずっと変わらないよ。ナルと一緒にいたい。ナルが大好き。前のナルも大好きだったけど…今はもっとずっと大好きなんだもん」そう言ってミクが俺の腕に収まった。
「…お前達の好きなように生きることを許す」父様がそう言って、小さな子どもにするように僕を抱き上げた。
あの頃の僕達がしたくてもできなかったこと。それはたったひとつの簡単なことだった。手を繋いで外に出て、お日様のあったかさとそよぐ風を感じたい。そんな簡単で、でも僕達にはすごく難しかったこと。もう何にも、誰にも邪魔はさせない。僕とナルは手を繋いで自動ドアから幸せの一歩を踏み出した。
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本編はこれで完結です。後日談をいくつか続けます。もう少しお付き合いください。
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