姉の引き立て役の私は

ぴぴみ

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「君は不思議な人だね」
「そうかしら?」

 あなたの方がよっぽど不思議よという言葉を呑み込んで、私は首を傾げました。

「話を聞いてて思うけど、別邸に行くためにやろうとしたことが、頭おかしいよね?」
「・・だってそれしか思いつかなかったんですもの」
「それで、上手くいったの?」
「ええ!とっても」

 昔語りをする前に、私は言います。

「・・あなたと出会えて私の人生変わったわ」

 目の前の青年は金の瞳をこちらに向けて微笑みました。

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