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ノイッシュ
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その後、メインのお料理が運ばれてきた。
なんと、前世で大好物だったハンバーグ!!
嬉しすぎて、心臓がバクバクする。
ちなみに、こちらの世界にもハンバーグはある。
名前は、ハンバーグではなく、なぜか、こっちの世界では「ノイッシュ」。
はじめて作った人の名前が由来になっているみたい。
こちらの世界にもあるハンバーグを見て、何故、私がこんなに喜ぶのか…。
それは、私が王女だから。
王宮の料理人さんたちが腕をふるって作ってくれるノイッシュは、なんというか見目麗しい。
そして、おしゃれなアレンジがほどこされている。
例えば、ひき肉の中に、高価な食材がちりばめられていたり、素敵なトッピングがなされていたり、珍しいソースがかかっていたり…。
もちろん、味も素晴らしい。毎回、美味しく、残さず、全部いただいている。
でも、私が食べたかったのは、前世で食べていた、このシンプルな楕円形のハンバーグなの!
前世でも大好物だったハンバーグ。
おばあちゃんの手作りで、形は不揃いだったけれど、ジューシーで美味しかったわ!
で、目の前にでてきた、ゆげのたつノイッシュは、まさに前世のハンバーグ。
はあー、また、うるっときた。泣いてしまいそう…。
が、泣くと、ユーリが怖いことを言いだすので、目に力をいれて、気合いで涙腺をしめる!
運んできてくれたイリスさんに、想いがあふれて、つい、力強く言った。
「私、ノイッシュが大好物なんです!!」
イリスさんは、少し驚いたように私を見てから、うれしそうに微笑んだ。
「それは良かったです。お口にあうと良いのですが…。どうぞ、ごゆっくり」
そう言って、イリスさんは戻って行った。
口にいれると、肉汁がじゅわっとひろがる。
「あー、これよ、この味! はあー、なんて幸せなのかしら! ねえ、ユーリ」
私の言葉に、ユーリが甘い笑みを浮かべた。
「アデルが幸せなら、ぼくも嬉しいよ」
そう言って、私を楽しそうに見つめている。
ひとくちひとくち、かみしめながら食べる私。
うん、至福の時間だわ!
その時だった。
「あそこの仕切りのある席がいいわ!」
至福の時間を打ち破るような、甲高い女性の声が聞こえてきた。
簡単な間仕切りだけだから、聞こえてしまうけれど、この席のことを言ってるのよね…?
「申し訳ございませんが、すでにお客様がいらっしゃいますので…」
と、イリスさんが断る声が聞こえてきた。
「なら、変わってもらって?」
語尾はあがっているけれど、その強い口調はお願いではなく、命令に近い感じ…。
「それはできません」
穏やかに、それでいて、きっぱりと断るイリスさん。
「私をだれだと思っているの?!」
と、怒った声がせまい店内に響いた。
「どなたであってもです」
イリスさん、なんてかっこいい! …なんて思っている場合ではないわよね。
私たちが座っているこの席でもめてるんだから。
変わったほうがいいかしら…。
あれ、でも、この声って、どっかで聞いたような…?
ユーリに聞いてみる。
「ねえ、あの声、どっかで聞いたような気がするんだけど…?」
「そう? 気のせいじゃない? というか、アデルの記憶に残ってるなら、あの声、消しておこうか」
声を消す?!
ちょっと、ユーリ?! なに、さらっと怖いことを言ってるの?!
※ 不定期な更新ですみません! 読んでくださっているかた、本当にありがとうございます!
なんと、前世で大好物だったハンバーグ!!
嬉しすぎて、心臓がバクバクする。
ちなみに、こちらの世界にもハンバーグはある。
名前は、ハンバーグではなく、なぜか、こっちの世界では「ノイッシュ」。
はじめて作った人の名前が由来になっているみたい。
こちらの世界にもあるハンバーグを見て、何故、私がこんなに喜ぶのか…。
それは、私が王女だから。
王宮の料理人さんたちが腕をふるって作ってくれるノイッシュは、なんというか見目麗しい。
そして、おしゃれなアレンジがほどこされている。
例えば、ひき肉の中に、高価な食材がちりばめられていたり、素敵なトッピングがなされていたり、珍しいソースがかかっていたり…。
もちろん、味も素晴らしい。毎回、美味しく、残さず、全部いただいている。
でも、私が食べたかったのは、前世で食べていた、このシンプルな楕円形のハンバーグなの!
前世でも大好物だったハンバーグ。
おばあちゃんの手作りで、形は不揃いだったけれど、ジューシーで美味しかったわ!
で、目の前にでてきた、ゆげのたつノイッシュは、まさに前世のハンバーグ。
はあー、また、うるっときた。泣いてしまいそう…。
が、泣くと、ユーリが怖いことを言いだすので、目に力をいれて、気合いで涙腺をしめる!
運んできてくれたイリスさんに、想いがあふれて、つい、力強く言った。
「私、ノイッシュが大好物なんです!!」
イリスさんは、少し驚いたように私を見てから、うれしそうに微笑んだ。
「それは良かったです。お口にあうと良いのですが…。どうぞ、ごゆっくり」
そう言って、イリスさんは戻って行った。
口にいれると、肉汁がじゅわっとひろがる。
「あー、これよ、この味! はあー、なんて幸せなのかしら! ねえ、ユーリ」
私の言葉に、ユーリが甘い笑みを浮かべた。
「アデルが幸せなら、ぼくも嬉しいよ」
そう言って、私を楽しそうに見つめている。
ひとくちひとくち、かみしめながら食べる私。
うん、至福の時間だわ!
その時だった。
「あそこの仕切りのある席がいいわ!」
至福の時間を打ち破るような、甲高い女性の声が聞こえてきた。
簡単な間仕切りだけだから、聞こえてしまうけれど、この席のことを言ってるのよね…?
「申し訳ございませんが、すでにお客様がいらっしゃいますので…」
と、イリスさんが断る声が聞こえてきた。
「なら、変わってもらって?」
語尾はあがっているけれど、その強い口調はお願いではなく、命令に近い感じ…。
「それはできません」
穏やかに、それでいて、きっぱりと断るイリスさん。
「私をだれだと思っているの?!」
と、怒った声がせまい店内に響いた。
「どなたであってもです」
イリスさん、なんてかっこいい! …なんて思っている場合ではないわよね。
私たちが座っているこの席でもめてるんだから。
変わったほうがいいかしら…。
あれ、でも、この声って、どっかで聞いたような…?
ユーリに聞いてみる。
「ねえ、あの声、どっかで聞いたような気がするんだけど…?」
「そう? 気のせいじゃない? というか、アデルの記憶に残ってるなら、あの声、消しておこうか」
声を消す?!
ちょっと、ユーリ?! なに、さらっと怖いことを言ってるの?!
※ 不定期な更新ですみません! 読んでくださっているかた、本当にありがとうございます!
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