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第一章 春
第二話
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ノエルが暮らす帝国は、大陸の北西部を広く領土とする軍事国家だ。
北は北部山脈から南は赤海と呼ばれる南方大陸へと広がる海までが領土で、その大きさは大陸を一を誇る。
その広い帝国の北西部。大陸からはみ出した半島の付け根に帝都はあった。
数百年前の帝国の領土はこの半島のみだったのだ。それを戦上手の歴代皇帝が、帝国軍人たちとともに長い年月をかけてここまで領土を広げ、国を豊かにした。そのせいか、この国の軍部は皇帝に次ぐ権力を持っている。
そう聞くと、なにやら帝国はひどく好戦的で野蛮な国なのではないかという気もするが、決してそんなことはない、とノエルは思っている。
現皇帝は穏健派で軍は縮小傾向だし、そのおかげでもう何年も戦争は起きていない。穏やかで平和な暮らしが長いこと続いており、国民生活は潤っている。
軍部が主導の国政でも恩恵は充分にある、ということだ。
その最たるものが、国中に張り巡らされた鉄道網だろう。鉄道が発達したのは戦争における物資の輸送を円滑にするためだが、今では市民生活に欠かせないものとなっていた。
ノエルはあっという間に流れていく車窓からの景色をぼんやりと眺めながら、数時間前に分かれた旦那さまたちを思った。
二週間前、突然打診された結婚話をノエルは受けることに決めた。
相手は自分のことを本当に気に入ってくれたのだろうかと不安だったが、どうせオメガのノエルは誰かと結婚しなくてはならない。
その場で了承の意を伝えると、旦那さまはほっとした顔で嬉しそうに笑ってくれた。けれど、すぐに表情を硬くしてノエルにとても重要な話がある、と続けた。
「ブラッドフォード中尉は、参謀本部所属だが本部勤めではない」
旦那さまの言葉の意味が分からず首を傾げたノエルだったが、それは簡単なことだった。
ノエルの結婚相手に決まったばかりのヴィンセント・ブラッドフォード中尉は、所属は参謀本部だが東方司令部に出向しており、数年は帝都に戻れないらしい。
先日、ブラッドフォード中尉が帝都にいたのは、たまたま仕事で帝都に一時的に戻っていただけで、本来は東方司令部のある東部の街で暮らしているという。
「つまり、結婚するなら俺も東部に行かなければいけないということでしょうか」
「そういうことになるな。本当は帝都勤めの相手を見つけてやりたかったが、ブラッドフォード中尉はそこを差し引いてもよい相手なんだ」
生まれ育った帝都を離れることも、優しい旦那さまや奥さまと会えなくなることも嫌だったが、旦那さまに申し訳なさそうに言われると、ノエルとしては頷かざるを得ない。
旦那さまの中で、「帝都暮らしではない」という部分を差し引いてもブラッドフォード中尉とやらは相当条件のいい婚姻の相手らしい。
ノエルはこの世界で一番旦那さまを信頼している。だから、彼が「いい相手」というのだからそうなのだろう。
「分かりました。東部に行きます」
帝都を離れるのは不安だったけれど、やはり断ることは出来なかった。
なぜならば、ノエルにとってオメガとはそういうものだからだ。見ず知らずのアルファに嫁ぐのも、そのアルファのために住まいを変えるのも当たり前で、何なら「嫌なら断っていい」という旦那さまが少し変わっているのだ。
次の日から、ノエルはもう屋敷の下働きではなくなった。
朝早く起きて屋敷中の暖炉に石炭を入れたり、厨房で野菜の皮むきをしたり、庭の草刈りをしたりという細々とした仕事の代わりに、誂えられた綺麗な服を着て自分が東部に持っていく荷物をまとめたり、奥さまと行儀作法や屋敷の管理の仕方を確認したりした。
もともとノエルは、旦那さま――アーサー・オルグレン准将の養子としてこの屋敷に引き取られたので、立場的には何もおかしいことはない。なんなら、これが正式なノエルの役割なのだろう。
そういう慣れない付け焼刃のような花嫁修業をノエルはノエルなりに頑張った。
奥さまが言うには、こういう婚約期間は短くても半年はあるという。しかし、旦那さまはあっという間に列車の切符を手配して、ノエルの東部の行きの準備を整えてしまった。
なんでも、ブラッドフォード中尉が「ノエルに出来るだけ早く東部に来て欲しい」と訴えたからで、それを旦那さまが許可したかららしかった。
そういうわけで、結婚が決まってから二週間経った今日、ノエルは東部行きの汽車に乗っているのだった。
帝都から東部までは汽車で半日以上かかる。東国に続く一大貿易地である東部の州都は帝都に次ぐ大都会で、北西に位置する帝都から最も遠い都市でもあった。
乗り換えがないのが救いであるが、驚くほど長い時間列車に乗っていなければならず、旅慣れないノエルはその事実だけでひどく疲れていた。
朝、帝都を発つノエルを、旦那さまと奥さま、それから下の息子であるセドリックが駅まで見送りに来てくれた。奥さまは寂しいとさめざめ泣くだけだったけれど、セドリックは物凄く怒っていて、最後までノエルの結婚を反対していた。
どうやら、セドリックは野蛮な軍人(セドリックの言だ)にノエルを嫁がせるのが嫌らしい。軍人一家の次男だというのに帝都で弁護士をしているセドリックは、自分の司法修習生仲間が一押しだったのに、と悔しそうな顔をして、何度もノエルを抱きしめてくれた。
そんな朝の賑やかなやり取りを思い出して、ノエルはふふ、と小さく笑った。
ノエルが抱える革製のトランクケースの中には、セドリックに持たされた便せんがたくさん入っている。たくさん手紙を書くように、と約束させられたのだ。
嫌なことがあったらすぐに帰って来なさい、と旦那さまにもらった東部から帝都までの汽車代も大切に持っている。これで、ブラッドフォード中尉が貧相なノエルにがっかりして殴ったり怒鳴ったりしても、帝都まで逃げ帰ることが出来る。
奥さまからは五人で撮った家族写真をもらった。それは奥さまが長く寝室に飾っていたもので、映っている旦那さまも奥さまも今よりずっと若かった。これを自分たちと思って大切にして欲しいと言われて、トランクケースの一番深いところにしっかりと入れた。
車窓を流れていく景色が山や森から、徐々に村や小さな町へと変わっていく。
もうすぐ、東部の州都に着くのだ。
不安と一緒に抱えたトランクケースを抱きしめて、ノエルはほっと息を吐いた。
ノエルは明日結婚する。
列席者はノエルと、結婚相手であるブラッドフォード中尉だけらしい。
遠い東部の地には旦那さまの仕事があってオルグレン夫妻は行けないし、ブラッドフォード中尉の両親も帝都住まいで参列出来ないという。
それを聞いたとき奥さまはとても残念がっていたし、ノエル自身も少し驚いた。けれど、嫌ではなかった。絢爛豪華な結婚式に興味はないし、大勢の人の前は緊張する。
旦那さまにブラッドフォード中尉に対して何か希望することはないか、と聞かれたときに、ノエルは結婚式は出来るだけ質素で、と答えていた。それをブラッドフォード中尉は忠実に守ってくれたのだ。
ヴィンセント・ブラッドフォード中尉。
どんな人なのだろう、と思う。
旦那さまのとても優秀な部下で、ノエルに求婚してくる少し変な人で、ノエルと出来るだけ早く一緒に暮らしたいと言ってくる人。
ノエルが彼について知っていることはこれくらいで、あまり多いとは言えないだろう。けれどそれは相手もまた同じで、ブラッドフォード中尉もノエルのことをあまり知らないはずだ。
ノエルはトランクケースを抱えていた腕に力を込めた。
この中にはセドリックからもらったたくさんの便せんが入っている。旦那さまが持たせてくれたお金も入っているし、奥さまがくれた写真も入っている。
――だから大丈夫。
ノエルはぎゅっと目を瞑って、大きく深呼吸をした。
そしてゆっくりと瞼を開けば、車窓から大きな街が見えた。
がたんがたんと揺れる汽車が、少しずつ速度を落としていく。
東部の州都は――ノエルの新しい生活は、もう目の前だった。
北は北部山脈から南は赤海と呼ばれる南方大陸へと広がる海までが領土で、その大きさは大陸を一を誇る。
その広い帝国の北西部。大陸からはみ出した半島の付け根に帝都はあった。
数百年前の帝国の領土はこの半島のみだったのだ。それを戦上手の歴代皇帝が、帝国軍人たちとともに長い年月をかけてここまで領土を広げ、国を豊かにした。そのせいか、この国の軍部は皇帝に次ぐ権力を持っている。
そう聞くと、なにやら帝国はひどく好戦的で野蛮な国なのではないかという気もするが、決してそんなことはない、とノエルは思っている。
現皇帝は穏健派で軍は縮小傾向だし、そのおかげでもう何年も戦争は起きていない。穏やかで平和な暮らしが長いこと続いており、国民生活は潤っている。
軍部が主導の国政でも恩恵は充分にある、ということだ。
その最たるものが、国中に張り巡らされた鉄道網だろう。鉄道が発達したのは戦争における物資の輸送を円滑にするためだが、今では市民生活に欠かせないものとなっていた。
ノエルはあっという間に流れていく車窓からの景色をぼんやりと眺めながら、数時間前に分かれた旦那さまたちを思った。
二週間前、突然打診された結婚話をノエルは受けることに決めた。
相手は自分のことを本当に気に入ってくれたのだろうかと不安だったが、どうせオメガのノエルは誰かと結婚しなくてはならない。
その場で了承の意を伝えると、旦那さまはほっとした顔で嬉しそうに笑ってくれた。けれど、すぐに表情を硬くしてノエルにとても重要な話がある、と続けた。
「ブラッドフォード中尉は、参謀本部所属だが本部勤めではない」
旦那さまの言葉の意味が分からず首を傾げたノエルだったが、それは簡単なことだった。
ノエルの結婚相手に決まったばかりのヴィンセント・ブラッドフォード中尉は、所属は参謀本部だが東方司令部に出向しており、数年は帝都に戻れないらしい。
先日、ブラッドフォード中尉が帝都にいたのは、たまたま仕事で帝都に一時的に戻っていただけで、本来は東方司令部のある東部の街で暮らしているという。
「つまり、結婚するなら俺も東部に行かなければいけないということでしょうか」
「そういうことになるな。本当は帝都勤めの相手を見つけてやりたかったが、ブラッドフォード中尉はそこを差し引いてもよい相手なんだ」
生まれ育った帝都を離れることも、優しい旦那さまや奥さまと会えなくなることも嫌だったが、旦那さまに申し訳なさそうに言われると、ノエルとしては頷かざるを得ない。
旦那さまの中で、「帝都暮らしではない」という部分を差し引いてもブラッドフォード中尉とやらは相当条件のいい婚姻の相手らしい。
ノエルはこの世界で一番旦那さまを信頼している。だから、彼が「いい相手」というのだからそうなのだろう。
「分かりました。東部に行きます」
帝都を離れるのは不安だったけれど、やはり断ることは出来なかった。
なぜならば、ノエルにとってオメガとはそういうものだからだ。見ず知らずのアルファに嫁ぐのも、そのアルファのために住まいを変えるのも当たり前で、何なら「嫌なら断っていい」という旦那さまが少し変わっているのだ。
次の日から、ノエルはもう屋敷の下働きではなくなった。
朝早く起きて屋敷中の暖炉に石炭を入れたり、厨房で野菜の皮むきをしたり、庭の草刈りをしたりという細々とした仕事の代わりに、誂えられた綺麗な服を着て自分が東部に持っていく荷物をまとめたり、奥さまと行儀作法や屋敷の管理の仕方を確認したりした。
もともとノエルは、旦那さま――アーサー・オルグレン准将の養子としてこの屋敷に引き取られたので、立場的には何もおかしいことはない。なんなら、これが正式なノエルの役割なのだろう。
そういう慣れない付け焼刃のような花嫁修業をノエルはノエルなりに頑張った。
奥さまが言うには、こういう婚約期間は短くても半年はあるという。しかし、旦那さまはあっという間に列車の切符を手配して、ノエルの東部の行きの準備を整えてしまった。
なんでも、ブラッドフォード中尉が「ノエルに出来るだけ早く東部に来て欲しい」と訴えたからで、それを旦那さまが許可したかららしかった。
そういうわけで、結婚が決まってから二週間経った今日、ノエルは東部行きの汽車に乗っているのだった。
帝都から東部までは汽車で半日以上かかる。東国に続く一大貿易地である東部の州都は帝都に次ぐ大都会で、北西に位置する帝都から最も遠い都市でもあった。
乗り換えがないのが救いであるが、驚くほど長い時間列車に乗っていなければならず、旅慣れないノエルはその事実だけでひどく疲れていた。
朝、帝都を発つノエルを、旦那さまと奥さま、それから下の息子であるセドリックが駅まで見送りに来てくれた。奥さまは寂しいとさめざめ泣くだけだったけれど、セドリックは物凄く怒っていて、最後までノエルの結婚を反対していた。
どうやら、セドリックは野蛮な軍人(セドリックの言だ)にノエルを嫁がせるのが嫌らしい。軍人一家の次男だというのに帝都で弁護士をしているセドリックは、自分の司法修習生仲間が一押しだったのに、と悔しそうな顔をして、何度もノエルを抱きしめてくれた。
そんな朝の賑やかなやり取りを思い出して、ノエルはふふ、と小さく笑った。
ノエルが抱える革製のトランクケースの中には、セドリックに持たされた便せんがたくさん入っている。たくさん手紙を書くように、と約束させられたのだ。
嫌なことがあったらすぐに帰って来なさい、と旦那さまにもらった東部から帝都までの汽車代も大切に持っている。これで、ブラッドフォード中尉が貧相なノエルにがっかりして殴ったり怒鳴ったりしても、帝都まで逃げ帰ることが出来る。
奥さまからは五人で撮った家族写真をもらった。それは奥さまが長く寝室に飾っていたもので、映っている旦那さまも奥さまも今よりずっと若かった。これを自分たちと思って大切にして欲しいと言われて、トランクケースの一番深いところにしっかりと入れた。
車窓を流れていく景色が山や森から、徐々に村や小さな町へと変わっていく。
もうすぐ、東部の州都に着くのだ。
不安と一緒に抱えたトランクケースを抱きしめて、ノエルはほっと息を吐いた。
ノエルは明日結婚する。
列席者はノエルと、結婚相手であるブラッドフォード中尉だけらしい。
遠い東部の地には旦那さまの仕事があってオルグレン夫妻は行けないし、ブラッドフォード中尉の両親も帝都住まいで参列出来ないという。
それを聞いたとき奥さまはとても残念がっていたし、ノエル自身も少し驚いた。けれど、嫌ではなかった。絢爛豪華な結婚式に興味はないし、大勢の人の前は緊張する。
旦那さまにブラッドフォード中尉に対して何か希望することはないか、と聞かれたときに、ノエルは結婚式は出来るだけ質素で、と答えていた。それをブラッドフォード中尉は忠実に守ってくれたのだ。
ヴィンセント・ブラッドフォード中尉。
どんな人なのだろう、と思う。
旦那さまのとても優秀な部下で、ノエルに求婚してくる少し変な人で、ノエルと出来るだけ早く一緒に暮らしたいと言ってくる人。
ノエルが彼について知っていることはこれくらいで、あまり多いとは言えないだろう。けれどそれは相手もまた同じで、ブラッドフォード中尉もノエルのことをあまり知らないはずだ。
ノエルはトランクケースを抱えていた腕に力を込めた。
この中にはセドリックからもらったたくさんの便せんが入っている。旦那さまが持たせてくれたお金も入っているし、奥さまがくれた写真も入っている。
――だから大丈夫。
ノエルはぎゅっと目を瞑って、大きく深呼吸をした。
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