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第一章 春
第五話
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ブラッドフォード中尉が用意した家は、彼曰く小さな家であるという。
しかし、案内された先でそれが決して真実ではないことをノエルは理解した。
「ぜんぜん小さくないです」
「そうでしょうか」
ブラッドフォード中尉は平民出身だと旦那さまは言っていたけれど、どうにも育ちがよさそうだ。
ノエルたちの家は高い塀でぐるりと囲まれた小さな屋敷だった。
この「小さな」とは「屋敷」として見れば、という意味であり、建物自体が小さいということではない。しっかりとした煉瓦造り建物は頑丈そうで広い庭が付いていた。
家の中もまた立派なものだった。応接用の椅子やテーブルが置かれた広間があって、家族が使うための居間があった。食堂はひとつだが立派な長テーブルが置かれていて、二階には寝室や書斎があり、ふたりで暮らすには十分すぎるほど広い。
案内されながらノエルは眩暈がするようだった。もう一度言いたい。この屋敷はぜんぜん小さくないし狭くない。
ひとりで管理できるだろうか、毎日の掃除だけで一日が終わってしまうかもしれない、と震えていると、ブラッドフォード中尉は「通いの女中と庭師がひとりずついます」と教えてくれた。
「ここがあなたの部屋です」
最後に通されたのが、ノエルの寝室だった。
二階の奥にあるその部屋には、可愛らしい装飾の施された天蓋付きの寝台と同じような色合いの文机があった。窓際にはソファーが置かれていて、華美ではないが上品で可憐にまとめられている。
前は屋敷の奥方の部屋として使われていたらしく、調度品は女性的なものが多い。
「家を買ったときの家具をそのまま使っているので、あなたの好みとは違うかもしれません。希望があれば用意しますので、遠慮なく言ってください」
「いえ、十分です。でも、あの……少し落ち着かないかもしれません……」
ノエルが言うと、ブラッドフォード中尉は神妙な顔をして頷いた。
「屋根裏部屋も綺麗にしてあります。どちらでも落ち着く方を使ってください」
オルグレンの屋敷では、ノエルは使用人用の屋根裏部屋で暮らしていた。
引き取られた当初、セドリックの部屋の隣に子ども部屋を用意してもらったのだが、幼いノエルにとってその部屋は広くて豪華すぎてとても恐ろしかったのだ。
夜眠れなくて、クローゼットの中で丸まっている幼いノエルを発見した奥さまが、ノエルが安心出来るならば、と使用人用の屋根裏部屋をくれた。どちらを使ってもいいと言われていたが、ノエルはもっぱら屋根裏部屋ばかりで寝起きしていた。
どうやら、ブラッドフォード中尉はそのことも知っているらしい。
「こちらの部屋は隣が私の部屋です。何かあれば声をかけてください。……お茶でも入れましょうか。それとも食事をしますか。女中が作っておいてくれたものがありますが」
にこりとも笑わないが、出会ってからずっとブラッドフォード中尉はとても優しかった。
いきなり結婚式を挙げるという性急すぎるところを差し引いても、旦那さまが「いい相手だ」とノエルに勧めてくるだけのことはある。
今だって、緊張しているノエルのためにお茶を飲もうと誘ってくれているのだ。いい人だなぁと思って、何だか泣きそうになった。
どうしてこの人はノエルに求婚したのだろう。こんなに立派で優しいアルファなんだから、ノエルのような貧相でみすぼらしいオメガが相手ではとても釣り合わない。けれども、もう結婚式を挙げてしまった。
ならば、ノエルも出来るだけ彼に対して誠実であるべきだろうと思った。
「あの、ブラッドフォード中尉」
「はい」
「お話しておきたいことがあるのですが」
そう言ってノエルは自らが着ていたものに手をかけた。
新しく誂えてもらったジャケットを脱いで、首のタイに手をかける。そのままブラッドフォード中尉に背を向けてシャツを脱ごうとしたら、背後でひどく狼狽した気配がした。
「どうしたんですか」
「見て欲しいものがあって……」
ノエルはそのままシャツを脱いで、自らの肌を晒した。
正確には骨と皮ばかりの背中を、ブラッドフォード中尉の前で露わにしたのだ。
「……これは」
ブラッドフォード中尉が驚く声が聞こえた。
ノエルの背中にはたくさんの醜い傷がある。幼いころに与えられた「躾け」と称される暴力の痕だ。乗馬用の鞭で思いっきり打擲された子どもの肌は、赤くミミズ腫れになって、治った後もひどい痕が残ってしまった。
ノエルはこのことをブラッドフォード中尉に知っていて欲しかった。
夫夫となれば、そのうち身体の関係もあるかもしれない。ノエルにヒートが来ればなおのことだ。
そのときに、この傷を見られてがっかりされたくなかった。
ブラッドフォード中尉は落胆してもノエルを叩いたり、怒鳴ったりはしないだろう。けれども、きっと残念には思うはずだ。
――こんな汚らしいオメガ。
昔言われた言葉が、ノエルの脳裏に呪いのように蘇る。
罵られて殴られて、鞭打たれた。助け出されて、オルグレン家でたくさん大切にしてもらっても、ノエルの中からその事実は消えることはない。この背中の傷痕のように。
「本当は、ちゃんと結婚する前にお伝えするつもりだったのですが、遅くなってしまい申し訳ありません。結婚したばかりで離婚というのも大変かと思いますが……」
「もう痛くはありませんか」
「え?」
「痛みはないですか」
ノエルの「離婚」という言葉を遮るように、ブラッドフォード中尉が言った。
その問いにノエルは戸惑いながらも頷いた。
「たまに引き攣りますが、痛くはありません」
「触っても?」
「あ、はい」
どうぞ、とノエルは軽く俯いて背中を差し出した。ブラッドフォード中尉がノエルの汚い傷痕にゆっくりと触れる。
最初は指先でそっとなぞるように、徐々に手のひら全体で撫でられてノエルは肩を揺らす。
痛かったわけではない。くすぐったくて温かくて、その感触にやっぱり泣きそうになったからだ。
「知っていました」
ノエルの背中に触れながら、ブラッドフォード中尉は独り言のように小さく呟いた。
「最初にあなたとの結婚を申し込んだとき、オルグレン准将閣下が全て話してくださいました。あなたが養子であることも、オルグレン家に引き取られるまでどうやって過ごしてきたかも」
全部知っていて、ノエルに結婚を申し込んだのだ。
ブラッドフォード中尉に言われて、ノエルは彼の方を振り向いた。
ノエルを見つめる緑色の瞳は穏やかでとても優しく、そこには軽蔑も落胆も欠片も見えない。
「なんで……」
「私にもよく分かりません。ただ、あなたを一目見てとても可愛らしいと思いました。ずっと一緒にいたいと思いました」
ブラッドフォード中尉はぎゅっとノエルの両手を握った。
汚れて黒くなったノエルの手を、彼は決して嫌がることなく握りしめてくれる。乾燥して荒れているから触り心地も悪いだろうに。そのことを厭う気配もない。
「私はあなたの事情は聞きましたが、あなた自身のことはよく知りません。あなたも私のことは知らないと思います。ゆっくりでいい。少しずつ私のことを知って、少しでいいから好ましいと思って欲しいんです」
「……はい」
「私ももっとノエルのことを知りたい」
初めて「ノエル」と呼ばれた。
その事実にノエルの目から涙が零れ落ちた。
今日、ノエルは結婚した。
相手はヴィンセント・ブラッドフォード。
帝国軍に勤める軍人で、所属は参謀本部。旦那さまのとびきり優秀な部下だという。けれど、東部にある東方司令部に出向していて、ノエルは東部で結婚生活を送ることになった。
ブラッドフォード中尉は背が高く、黒い髪と緑色の瞳をしている。
笑わないしなんならずっと無表情だし声にも抑揚がないが、とても穏やかな性格をしていて、ノエルと早く一緒に暮らしたいと言ってくれて、それからノエルのことをとても優しい目で見る人だ。
今日初めて会ったブラッドフォード中尉について、ノエルが知っていることはこれくらいだ。きっと彼だってノエルのことを同じくらいしか知らないだろう。
けれど、これからもっと知っていけるだろうか。
もっと知って、彼のことを好きになれるだろうか。
ノエルはブラッドフォード中尉の手をぎゅっと握り返した。ブラッドフォード中尉の手は大きくて、手に硬い剣胼胝がある。重たいサーベルを日常的に握っている者の手だ。
「不束者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします」
「こちらこそ」
そのまましばらく見つめ合っていたふたりだったが、先に手を離したのはブラッドフォード中尉の方だった。慌てて床に落ちていたシャツを拾ってノエルの肩にかける。
そして「早く服を着てください」と真っ赤になって言った。
そのときも真顔だったから、この人はこんなときも無表情なんだなぁとノエルは思ったのだった。
しかし、案内された先でそれが決して真実ではないことをノエルは理解した。
「ぜんぜん小さくないです」
「そうでしょうか」
ブラッドフォード中尉は平民出身だと旦那さまは言っていたけれど、どうにも育ちがよさそうだ。
ノエルたちの家は高い塀でぐるりと囲まれた小さな屋敷だった。
この「小さな」とは「屋敷」として見れば、という意味であり、建物自体が小さいということではない。しっかりとした煉瓦造り建物は頑丈そうで広い庭が付いていた。
家の中もまた立派なものだった。応接用の椅子やテーブルが置かれた広間があって、家族が使うための居間があった。食堂はひとつだが立派な長テーブルが置かれていて、二階には寝室や書斎があり、ふたりで暮らすには十分すぎるほど広い。
案内されながらノエルは眩暈がするようだった。もう一度言いたい。この屋敷はぜんぜん小さくないし狭くない。
ひとりで管理できるだろうか、毎日の掃除だけで一日が終わってしまうかもしれない、と震えていると、ブラッドフォード中尉は「通いの女中と庭師がひとりずついます」と教えてくれた。
「ここがあなたの部屋です」
最後に通されたのが、ノエルの寝室だった。
二階の奥にあるその部屋には、可愛らしい装飾の施された天蓋付きの寝台と同じような色合いの文机があった。窓際にはソファーが置かれていて、華美ではないが上品で可憐にまとめられている。
前は屋敷の奥方の部屋として使われていたらしく、調度品は女性的なものが多い。
「家を買ったときの家具をそのまま使っているので、あなたの好みとは違うかもしれません。希望があれば用意しますので、遠慮なく言ってください」
「いえ、十分です。でも、あの……少し落ち着かないかもしれません……」
ノエルが言うと、ブラッドフォード中尉は神妙な顔をして頷いた。
「屋根裏部屋も綺麗にしてあります。どちらでも落ち着く方を使ってください」
オルグレンの屋敷では、ノエルは使用人用の屋根裏部屋で暮らしていた。
引き取られた当初、セドリックの部屋の隣に子ども部屋を用意してもらったのだが、幼いノエルにとってその部屋は広くて豪華すぎてとても恐ろしかったのだ。
夜眠れなくて、クローゼットの中で丸まっている幼いノエルを発見した奥さまが、ノエルが安心出来るならば、と使用人用の屋根裏部屋をくれた。どちらを使ってもいいと言われていたが、ノエルはもっぱら屋根裏部屋ばかりで寝起きしていた。
どうやら、ブラッドフォード中尉はそのことも知っているらしい。
「こちらの部屋は隣が私の部屋です。何かあれば声をかけてください。……お茶でも入れましょうか。それとも食事をしますか。女中が作っておいてくれたものがありますが」
にこりとも笑わないが、出会ってからずっとブラッドフォード中尉はとても優しかった。
いきなり結婚式を挙げるという性急すぎるところを差し引いても、旦那さまが「いい相手だ」とノエルに勧めてくるだけのことはある。
今だって、緊張しているノエルのためにお茶を飲もうと誘ってくれているのだ。いい人だなぁと思って、何だか泣きそうになった。
どうしてこの人はノエルに求婚したのだろう。こんなに立派で優しいアルファなんだから、ノエルのような貧相でみすぼらしいオメガが相手ではとても釣り合わない。けれども、もう結婚式を挙げてしまった。
ならば、ノエルも出来るだけ彼に対して誠実であるべきだろうと思った。
「あの、ブラッドフォード中尉」
「はい」
「お話しておきたいことがあるのですが」
そう言ってノエルは自らが着ていたものに手をかけた。
新しく誂えてもらったジャケットを脱いで、首のタイに手をかける。そのままブラッドフォード中尉に背を向けてシャツを脱ごうとしたら、背後でひどく狼狽した気配がした。
「どうしたんですか」
「見て欲しいものがあって……」
ノエルはそのままシャツを脱いで、自らの肌を晒した。
正確には骨と皮ばかりの背中を、ブラッドフォード中尉の前で露わにしたのだ。
「……これは」
ブラッドフォード中尉が驚く声が聞こえた。
ノエルの背中にはたくさんの醜い傷がある。幼いころに与えられた「躾け」と称される暴力の痕だ。乗馬用の鞭で思いっきり打擲された子どもの肌は、赤くミミズ腫れになって、治った後もひどい痕が残ってしまった。
ノエルはこのことをブラッドフォード中尉に知っていて欲しかった。
夫夫となれば、そのうち身体の関係もあるかもしれない。ノエルにヒートが来ればなおのことだ。
そのときに、この傷を見られてがっかりされたくなかった。
ブラッドフォード中尉は落胆してもノエルを叩いたり、怒鳴ったりはしないだろう。けれども、きっと残念には思うはずだ。
――こんな汚らしいオメガ。
昔言われた言葉が、ノエルの脳裏に呪いのように蘇る。
罵られて殴られて、鞭打たれた。助け出されて、オルグレン家でたくさん大切にしてもらっても、ノエルの中からその事実は消えることはない。この背中の傷痕のように。
「本当は、ちゃんと結婚する前にお伝えするつもりだったのですが、遅くなってしまい申し訳ありません。結婚したばかりで離婚というのも大変かと思いますが……」
「もう痛くはありませんか」
「え?」
「痛みはないですか」
ノエルの「離婚」という言葉を遮るように、ブラッドフォード中尉が言った。
その問いにノエルは戸惑いながらも頷いた。
「たまに引き攣りますが、痛くはありません」
「触っても?」
「あ、はい」
どうぞ、とノエルは軽く俯いて背中を差し出した。ブラッドフォード中尉がノエルの汚い傷痕にゆっくりと触れる。
最初は指先でそっとなぞるように、徐々に手のひら全体で撫でられてノエルは肩を揺らす。
痛かったわけではない。くすぐったくて温かくて、その感触にやっぱり泣きそうになったからだ。
「知っていました」
ノエルの背中に触れながら、ブラッドフォード中尉は独り言のように小さく呟いた。
「最初にあなたとの結婚を申し込んだとき、オルグレン准将閣下が全て話してくださいました。あなたが養子であることも、オルグレン家に引き取られるまでどうやって過ごしてきたかも」
全部知っていて、ノエルに結婚を申し込んだのだ。
ブラッドフォード中尉に言われて、ノエルは彼の方を振り向いた。
ノエルを見つめる緑色の瞳は穏やかでとても優しく、そこには軽蔑も落胆も欠片も見えない。
「なんで……」
「私にもよく分かりません。ただ、あなたを一目見てとても可愛らしいと思いました。ずっと一緒にいたいと思いました」
ブラッドフォード中尉はぎゅっとノエルの両手を握った。
汚れて黒くなったノエルの手を、彼は決して嫌がることなく握りしめてくれる。乾燥して荒れているから触り心地も悪いだろうに。そのことを厭う気配もない。
「私はあなたの事情は聞きましたが、あなた自身のことはよく知りません。あなたも私のことは知らないと思います。ゆっくりでいい。少しずつ私のことを知って、少しでいいから好ましいと思って欲しいんです」
「……はい」
「私ももっとノエルのことを知りたい」
初めて「ノエル」と呼ばれた。
その事実にノエルの目から涙が零れ落ちた。
今日、ノエルは結婚した。
相手はヴィンセント・ブラッドフォード。
帝国軍に勤める軍人で、所属は参謀本部。旦那さまのとびきり優秀な部下だという。けれど、東部にある東方司令部に出向していて、ノエルは東部で結婚生活を送ることになった。
ブラッドフォード中尉は背が高く、黒い髪と緑色の瞳をしている。
笑わないしなんならずっと無表情だし声にも抑揚がないが、とても穏やかな性格をしていて、ノエルと早く一緒に暮らしたいと言ってくれて、それからノエルのことをとても優しい目で見る人だ。
今日初めて会ったブラッドフォード中尉について、ノエルが知っていることはこれくらいだ。きっと彼だってノエルのことを同じくらいしか知らないだろう。
けれど、これからもっと知っていけるだろうか。
もっと知って、彼のことを好きになれるだろうか。
ノエルはブラッドフォード中尉の手をぎゅっと握り返した。ブラッドフォード中尉の手は大きくて、手に硬い剣胼胝がある。重たいサーベルを日常的に握っている者の手だ。
「不束者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします」
「こちらこそ」
そのまましばらく見つめ合っていたふたりだったが、先に手を離したのはブラッドフォード中尉の方だった。慌てて床に落ちていたシャツを拾ってノエルの肩にかける。
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