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第一章 春
第六話 ヴィンセント
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ヴィンセント・ブラッドフォードが、オルグレン家に招待されたのは本当に偶然だった。
普段は東部を管轄する東方司令部に出向しているヴィンセントは、月に一度の参謀本部の定例会議に珍しく名指しで呼ばれたため帝都まで戻っていたのだ。
ヴィンセントの所属は帝国軍の参謀本部であるが、東国の情勢が少々ごたついているため、東方司令部に出向となっていた。すぐにでも戦争が始まりそうなわけではないが、有事のためにより優秀な指揮官を置いておきたい。そんな上層部の思惑からの人事だ。この先数年は東部から離れられないだろうとも言われている。
会議を終え、書類をまとめていると上司に声をかけられた。参謀本部のアーサー・オルグレン准将だった。
なんでも若い将校たちを屋敷に招いて、酒を振舞ってくれるという。
一緒に誘われていたのが仲のいい同期と先輩だったため、ヴィンセントも行くことにした。オルグレン准将は厳しい人だが、悪い上官ではない。公平で真面目な人柄で、彼の穏やかな口調をヴィンセントは好ましく思っていた。だからこそ、久しぶりの帝都の夜を彼らと過ごすのも悪くないと思ったのだ。
招かれたのはヴィンセントも含めて五人ほど。そのときは気づかなかったが、全員がアルファだった。
オルグレン准将の屋敷で、ヴィンセントらは予想以上にいい酒を飲ませてもらった。つまみも旨く、勧められた葉巻も上等だった。腹がくちて酒精が回り、気分が良くなってくるといろいろなことに興味が出てくる。
ひとり掛けのソファーに座って、ヴィンセントはオルグレン邸のシガールームをぼんやりと眺めた。
オルグレン准将は軍属だが、貴族の出身で子爵の爵位を持っている。屋敷は大きく立派で、当然客をもてなすシガールームも贅を凝らしたものだった。
その中で給仕をするのはオルグレン准将の奥方と、ひとりの青年だ。
赤い髪をした細身の彼は、首に黒い首輪を着けていた。項を守るための保護具だ。
ぱたぱたと忙しく働く彼を見てヴィンセントはああ、オメガなんだな、と思った。
そういえば、オルグレン准将は十年前に行われた大規模な人身売買組織の摘発の指揮を執っていたらしい。そのときに保護したオメガの少年を、養子にしていると耳にしたことがあった。
もしかしたら、彼がそのときの少年なのかもしれない。
戦争を繰り返していた帝国には、戦災孤児や若い未亡人を狙う人身売買組織がいくつもあった。軍部の長年の努力により、大きな組織は軒並み壊滅したし、買い手も多くが処分を受けた。それでも、小さな組織はいくら潰しても出てくるし、買う側もいくら規制してもいなくならないのが現実だった。
そういう組織の最もよい商品になるのが、青年のようなオメガ性だ。
オメガは高確率でアルファを生むし、彼ら特有のヒートと呼ばれる発情期はアルファにとって極上の甘露だ。触れ合えば至上を快楽をもたらすと言われていて、オメガを求める金持ちは掃いて捨てるほどいると聞く。
そんなことに思考を巡らせていると、「あの」と控えめに声をかけられた。
赤い髪の青年がおずおずとヴィンセントのことを見ている。
「新しいお酒はいりますか」
差し出されたグラスには、黄金色のブランデーが注がれていた。
「ああ、ありがとう」
手を伸ばして、グラスを受け取る。その瞬間、ふわりと香った甘い匂いにヴィンセントは心を掴まれた。青年の猫によく似たつり目がちの灰色の瞳が、安堵したように緩む。その甘やかさからヴィンセントは目が離せなかった。
たぶん、このときにヴィンセントは彼に恋をしたのだ。
演劇やオペラでよく聞く「恋は落ちるもの」という言葉を無意識に思い出していた。
顔と声以外何も知らない青年だ。好きになるような要素はないはずなのに、ヴィンセントは彼のことが恋しくてたまらなくなった。理屈ではない。ただただ彼のことが知りたかった。
次の日、東部に帰る汽車に乗る前に、ヴィンセントはオルグレン准将の執務室を訪ねた。
あの青年の名前だけでも聞けたら、と思っていたヴィンセントだったが、オルグレン准将の反応は驚くべきものだった。
「名前を教えてもいいが、君はあの子と結婚する気はあるかね」
――適齢期のオメガの名前を知りたければ、それくらいの覚悟が必要ではないか。
そう宣うオルグレン准将は、確かに南部戦線の英雄と呼ばれる気迫をまとっていた。
どうやらあの酒宴は、彼の結婚相手を見つけるための遠回しな見合いだったらしい。
紹介もされず、彼はただ給仕に徹していただけだ。構えることなく忙しそうに働いていた様子から、彼もまたあの酒宴が見合いだとは知らされていないのではないか、とヴィンセントは思った。
「ある、と答えたら結婚を許可してくれるのですか」
オルグレン准将は整えられた髭をひと撫でして、「条件付きだが」と答えた。
「これから話すあの子の瑕疵を受け入れられたら結婚を許可しよう。もちろん、あの子が嫌がればこの話は全てなかったことになるが」
そして、他言無用を約束させられて聞かされた彼の名前は「ノエル・オルグレン」。
ヴィンセントの予想通り、十年前の人身売買組織の被害者だったという。
ノエルの心身の傷は想像以上に深く、未だにその後遺症が残っている。そんな彼をオルグレン家の家族全員で大切に大切に育ててきた。それこそ、ノエルは准将閣下の掌中の珠と言っていいだろう。
本当であれば、ずっと手元で大切に守りたい。しかし、ノエルがオメガである以上番のアルファが必要だ。オルグレン准将はそう考えて、自らの部下たちの中で見込みがありそうなアルファを彼に会わせてみることにしたらしい。
「……閣下の御子息では駄目だったのですか」
ふと思いついた疑問をヴィンセントは口にした。
オルグレン准将にはふたりのアルファの息子がいるはずだった。弟の方は詳しく知らないが、兄は自分たちと同じ軍属で工兵部隊に所属する技術士官だ。階級は大尉で、ヴィンセントも面識があった。
今回、選ばれた婿候補たちと階級も年齢も近く、彼らが番にならない理由が分からない。
「息子たちとあの子は義理だが兄弟だ。息子たちはあの子が最も傷つき、ぼろぼろで我が家に来たとき姿を知っていて、健やかに過ごせるように心を砕いてきた。今更、そういう欲の対象には見られないのだろう。それにノエル自身も息子たちでは駄目なようだ」
オルグレン准将としては、息子たちのうちどちらかがノエルと結婚してくれた方が安心だっただろう。しかし、彼らは血は繋がっていなくとも兄弟なのだ。
「ノエルにはまだヒートが来ていない。もう自立しているとはいえ、下の息子はノエルに会いに頻繁に帰ってくる。若いアルファと何度も接触しているのに発情が促されないのであれば、ノエルと息子たちの相性はあまり良くないということだ」
「ヒートが来ない? 失礼ですが、彼は成人しているのでは」
「しているとも。誕生日が来れば十九になる」
通常、オメガのヒートは十代の半ばで訪れる。だいたいが成長期の始まりである十四、五歳頃で、遅くとも十八を過ぎる頃には来ているものだ。
どこか悪いのでは、とヴィンセントが思っていると、オルグレン准将はそういうヴィンセントの心配を察して言った。
「医者には診せている。幼い頃の栄養不足の影響かノエルは身体の成長が遅くてな。それもあるだろうと言われているが、一番の要因は精神的なものではないかと」
オルグレン准将が先ほど言っていた「後遺症」とはそういうことか、と納得する。
「オメガにヒートが来ない状況は、身体にいいとは言えないだろう。それでちょうど適齢期であるし、アルファと結婚してみてはどうかと医者にも言われてな」
「つまり、この結婚は全て彼のためだと」
「そういうことだ。私にとっては可愛い息子だが、結婚相手としてはあまり条件がいいとは言えない。瑕疵のない可愛らしいオメガと結婚したいというのであれば諦めた方がいい。子どもも産めるか分からない」
そこまで言われて、ヴィンセントはそれであの見合いの形式なのか、と納得した。
ノエル自身が望むか、もしくは彼を好ましく思いオルグレン准将に直接嘆願しに行くくらいの覚悟がある者でなければいけなかったのだ。
「私は商家の三男ですので」
「うん?」
「跡取りではありませんし、子どもも必要ありません」
ヴィンセントの言葉をオルグレン准将は静かに聞いた。
「ただ、彼のことを知りたいのです。彼の名前を呼びたいし、彼に私の名前を呼んで欲しい」
恥ずかしいくらい純粋で真っ直ぐな気持ちだった。
生まれて初めて感じる自分の全てを捧げたいと思うほどの想い。これを人は恋を呼ぶのだろう。彼に出会って、ヴィンセントは「恋」というものを知った。
彼を守りたいとか、絶対に幸せにするとか、そういうオルグレン准将が求めていることは何も言えなかった。無責任に口にするには、ヴィンセントが抱えている気持ちが重すぎたのだ。
オルグレン准将は何も言わなかった。ただしっかりとヴィンセントを見つめて、真剣な眼差しで頷いたのだった。
普段は東部を管轄する東方司令部に出向しているヴィンセントは、月に一度の参謀本部の定例会議に珍しく名指しで呼ばれたため帝都まで戻っていたのだ。
ヴィンセントの所属は帝国軍の参謀本部であるが、東国の情勢が少々ごたついているため、東方司令部に出向となっていた。すぐにでも戦争が始まりそうなわけではないが、有事のためにより優秀な指揮官を置いておきたい。そんな上層部の思惑からの人事だ。この先数年は東部から離れられないだろうとも言われている。
会議を終え、書類をまとめていると上司に声をかけられた。参謀本部のアーサー・オルグレン准将だった。
なんでも若い将校たちを屋敷に招いて、酒を振舞ってくれるという。
一緒に誘われていたのが仲のいい同期と先輩だったため、ヴィンセントも行くことにした。オルグレン准将は厳しい人だが、悪い上官ではない。公平で真面目な人柄で、彼の穏やかな口調をヴィンセントは好ましく思っていた。だからこそ、久しぶりの帝都の夜を彼らと過ごすのも悪くないと思ったのだ。
招かれたのはヴィンセントも含めて五人ほど。そのときは気づかなかったが、全員がアルファだった。
オルグレン准将の屋敷で、ヴィンセントらは予想以上にいい酒を飲ませてもらった。つまみも旨く、勧められた葉巻も上等だった。腹がくちて酒精が回り、気分が良くなってくるといろいろなことに興味が出てくる。
ひとり掛けのソファーに座って、ヴィンセントはオルグレン邸のシガールームをぼんやりと眺めた。
オルグレン准将は軍属だが、貴族の出身で子爵の爵位を持っている。屋敷は大きく立派で、当然客をもてなすシガールームも贅を凝らしたものだった。
その中で給仕をするのはオルグレン准将の奥方と、ひとりの青年だ。
赤い髪をした細身の彼は、首に黒い首輪を着けていた。項を守るための保護具だ。
ぱたぱたと忙しく働く彼を見てヴィンセントはああ、オメガなんだな、と思った。
そういえば、オルグレン准将は十年前に行われた大規模な人身売買組織の摘発の指揮を執っていたらしい。そのときに保護したオメガの少年を、養子にしていると耳にしたことがあった。
もしかしたら、彼がそのときの少年なのかもしれない。
戦争を繰り返していた帝国には、戦災孤児や若い未亡人を狙う人身売買組織がいくつもあった。軍部の長年の努力により、大きな組織は軒並み壊滅したし、買い手も多くが処分を受けた。それでも、小さな組織はいくら潰しても出てくるし、買う側もいくら規制してもいなくならないのが現実だった。
そういう組織の最もよい商品になるのが、青年のようなオメガ性だ。
オメガは高確率でアルファを生むし、彼ら特有のヒートと呼ばれる発情期はアルファにとって極上の甘露だ。触れ合えば至上を快楽をもたらすと言われていて、オメガを求める金持ちは掃いて捨てるほどいると聞く。
そんなことに思考を巡らせていると、「あの」と控えめに声をかけられた。
赤い髪の青年がおずおずとヴィンセントのことを見ている。
「新しいお酒はいりますか」
差し出されたグラスには、黄金色のブランデーが注がれていた。
「ああ、ありがとう」
手を伸ばして、グラスを受け取る。その瞬間、ふわりと香った甘い匂いにヴィンセントは心を掴まれた。青年の猫によく似たつり目がちの灰色の瞳が、安堵したように緩む。その甘やかさからヴィンセントは目が離せなかった。
たぶん、このときにヴィンセントは彼に恋をしたのだ。
演劇やオペラでよく聞く「恋は落ちるもの」という言葉を無意識に思い出していた。
顔と声以外何も知らない青年だ。好きになるような要素はないはずなのに、ヴィンセントは彼のことが恋しくてたまらなくなった。理屈ではない。ただただ彼のことが知りたかった。
次の日、東部に帰る汽車に乗る前に、ヴィンセントはオルグレン准将の執務室を訪ねた。
あの青年の名前だけでも聞けたら、と思っていたヴィンセントだったが、オルグレン准将の反応は驚くべきものだった。
「名前を教えてもいいが、君はあの子と結婚する気はあるかね」
――適齢期のオメガの名前を知りたければ、それくらいの覚悟が必要ではないか。
そう宣うオルグレン准将は、確かに南部戦線の英雄と呼ばれる気迫をまとっていた。
どうやらあの酒宴は、彼の結婚相手を見つけるための遠回しな見合いだったらしい。
紹介もされず、彼はただ給仕に徹していただけだ。構えることなく忙しそうに働いていた様子から、彼もまたあの酒宴が見合いだとは知らされていないのではないか、とヴィンセントは思った。
「ある、と答えたら結婚を許可してくれるのですか」
オルグレン准将は整えられた髭をひと撫でして、「条件付きだが」と答えた。
「これから話すあの子の瑕疵を受け入れられたら結婚を許可しよう。もちろん、あの子が嫌がればこの話は全てなかったことになるが」
そして、他言無用を約束させられて聞かされた彼の名前は「ノエル・オルグレン」。
ヴィンセントの予想通り、十年前の人身売買組織の被害者だったという。
ノエルの心身の傷は想像以上に深く、未だにその後遺症が残っている。そんな彼をオルグレン家の家族全員で大切に大切に育ててきた。それこそ、ノエルは准将閣下の掌中の珠と言っていいだろう。
本当であれば、ずっと手元で大切に守りたい。しかし、ノエルがオメガである以上番のアルファが必要だ。オルグレン准将はそう考えて、自らの部下たちの中で見込みがありそうなアルファを彼に会わせてみることにしたらしい。
「……閣下の御子息では駄目だったのですか」
ふと思いついた疑問をヴィンセントは口にした。
オルグレン准将にはふたりのアルファの息子がいるはずだった。弟の方は詳しく知らないが、兄は自分たちと同じ軍属で工兵部隊に所属する技術士官だ。階級は大尉で、ヴィンセントも面識があった。
今回、選ばれた婿候補たちと階級も年齢も近く、彼らが番にならない理由が分からない。
「息子たちとあの子は義理だが兄弟だ。息子たちはあの子が最も傷つき、ぼろぼろで我が家に来たとき姿を知っていて、健やかに過ごせるように心を砕いてきた。今更、そういう欲の対象には見られないのだろう。それにノエル自身も息子たちでは駄目なようだ」
オルグレン准将としては、息子たちのうちどちらかがノエルと結婚してくれた方が安心だっただろう。しかし、彼らは血は繋がっていなくとも兄弟なのだ。
「ノエルにはまだヒートが来ていない。もう自立しているとはいえ、下の息子はノエルに会いに頻繁に帰ってくる。若いアルファと何度も接触しているのに発情が促されないのであれば、ノエルと息子たちの相性はあまり良くないということだ」
「ヒートが来ない? 失礼ですが、彼は成人しているのでは」
「しているとも。誕生日が来れば十九になる」
通常、オメガのヒートは十代の半ばで訪れる。だいたいが成長期の始まりである十四、五歳頃で、遅くとも十八を過ぎる頃には来ているものだ。
どこか悪いのでは、とヴィンセントが思っていると、オルグレン准将はそういうヴィンセントの心配を察して言った。
「医者には診せている。幼い頃の栄養不足の影響かノエルは身体の成長が遅くてな。それもあるだろうと言われているが、一番の要因は精神的なものではないかと」
オルグレン准将が先ほど言っていた「後遺症」とはそういうことか、と納得する。
「オメガにヒートが来ない状況は、身体にいいとは言えないだろう。それでちょうど適齢期であるし、アルファと結婚してみてはどうかと医者にも言われてな」
「つまり、この結婚は全て彼のためだと」
「そういうことだ。私にとっては可愛い息子だが、結婚相手としてはあまり条件がいいとは言えない。瑕疵のない可愛らしいオメガと結婚したいというのであれば諦めた方がいい。子どもも産めるか分からない」
そこまで言われて、ヴィンセントはそれであの見合いの形式なのか、と納得した。
ノエル自身が望むか、もしくは彼を好ましく思いオルグレン准将に直接嘆願しに行くくらいの覚悟がある者でなければいけなかったのだ。
「私は商家の三男ですので」
「うん?」
「跡取りではありませんし、子どもも必要ありません」
ヴィンセントの言葉をオルグレン准将は静かに聞いた。
「ただ、彼のことを知りたいのです。彼の名前を呼びたいし、彼に私の名前を呼んで欲しい」
恥ずかしいくらい純粋で真っ直ぐな気持ちだった。
生まれて初めて感じる自分の全てを捧げたいと思うほどの想い。これを人は恋を呼ぶのだろう。彼に出会って、ヴィンセントは「恋」というものを知った。
彼を守りたいとか、絶対に幸せにするとか、そういうオルグレン准将が求めていることは何も言えなかった。無責任に口にするには、ヴィンセントが抱えている気持ちが重すぎたのだ。
オルグレン准将は何も言わなかった。ただしっかりとヴィンセントを見つめて、真剣な眼差しで頷いたのだった。
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