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第二章 夏
第一話
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東部の夏は帝都に比べて乾燥している。
帝国と東国の間にある大砂漠から乾いた夏の風が吹き込むからだ。おまけに、北の山々に守られた帝都と違って開けた土地にあるから、太陽が近く日差しが強かった。
「あらあら。ノエルさま、こんなに泥だらけで」
庭仕事の手伝いを終え、ノエルが屋敷に戻ると玄関で出迎えてくれた女中のマーサが驚いた声を上げた。
「ごめん、庭の手入れをしてたらこんなに汚れちゃって」
「またロバートが無理を言ったんでしょう」
黒いワンピースの上に着けた白いエプロンで、マーサがノエルの顔を拭う。
その態度は主人に対する女中のものというよりは幼子を相手にした母親のそのものだ。大らかで明るい性格もふくよかな笑顔も、何もかもが心地よくてノエルはマーサにされるがままになっていた。
マーサはヴィンセントが雇ってくれたベータの中年女性で、屋敷の下働きの一切を担ってくれている。彼女はひとりで掃除洗濯から食事の用意まで行うので、つねに忙しく動き回っていた。
ノエルもまたオルグレン家でそうしていたように、下働きとして彼女の仕事を手伝っている。とはいえ、こちらでは奥さまがしていたような屋敷の管理もしなくてはいけないから、どうしてもマーサに頼りきってしまうのだ。
「いやぁ、ノエルさま。ありがとうございます。おかげでミモザの木がすっきりしました」
「ロバート! いくらノエルさまがお優しいからって木の剪定を手伝わせる人がありますか!」
「何を言う、お前。ノエルさまは木の剪定だけじゃなくて、雑草取りと庭の肥料撒きも手伝ってくれたぞ」
「余計に悪いわよ!」
泥だらけのノエルに続き、屋敷に入って来たのは庭師のロバートだ。
マーサとロバートは夫婦で、もともとはこの近くにある大きな屋敷に長く仕えていたらしい。そこの主人だった老婦人が亡くなって、紹介されたのがこの屋敷なのだという。
ふたり揃って親切で働き者で、まだ雇って数か月であるがノエルは彼らのことが大好きになっていた。たぶん、ヴィンセントも気に入っていると思う。
「マーサ、違うんだ。庭のミモザがすごく大きくなってて、切った方がいいんじゃないかなって俺が言ったの」
怒られるロバートをノエルが庇う。
だって、ロバートはノエルの希望を聞いて手伝わせてくれただけだ。
ノエルは下働きの仕事も好きだが、庭師の手伝いも好きだった。だから、こうして手伝わせてくれるのは嬉しい。
「ノエルさまが喜んでくださってマーサも嬉しゅうございますよ。でも、ちょっと頼みすぎです。旦那さまが帰ってくるまでに綺麗にしなくては。急いでお湯を用意しますね」
マーサが言う「旦那さま」はヴィンセントことだ。
彼女たちは当たり前であるが、雇い主であるヴィンセントには一定の礼節を持って接している。もちろん、ノエルにもある程度弁えているが、ノエルがこんな風だからマーサにいたっては主人に対する礼儀よりも母性の方が勝ってしまったらしい。
今だって、やはり幼子に接するようにノエルに言い聞かせて、ぱたぱたと浴室の方へ走って行ってしまった。残されたロバートとノエルは顔を見合わせて、あはは、と声を上げて笑う。
これがノエルの東部での毎日だった。
ヴィンセントの帰りはいつも日がすっかり落ちてからだ。
夕飯は一緒に取りたいという彼の希望から、ノエルはいつも彼の帰りを待っている。
マーサもロバートも通いなので、この時間にはもう屋敷にはいない。居間と食堂以外の灯りが落とされ、暗くなった廊下はしんと静まり返っていた。
ヴィンセントを待っているとき、ノエルはよく居間で刺繍をしている。
本を読むのも好きだが、こうして細かい作業をするのも好きだ。オルグレン家にいた頃、よく奥さまが温室で仲のいいご婦人たちを集めて刺繍のお披露目会をやっていて、ノエルはその作品を見るのが好きだった。
ノエルに刺繍を教えてくれたのは奥さまだ。オルグレン家に引き取られたばかりでまだノエルが不安定だったときに、何か無心になれるものを、と教えてくれたのだ。
白い布に一針一針丁寧に刺していく。今作っているのはヴィンセントのイニシャルを刺繍したハンカチで、完成したら彼にあげるつもりだった。ヴィンセントが喜ぶか喜ばないかは別として、ハンカチであれば必需品なので邪魔にはならないだろう。そう思いながら、黙々と作業をする。
どれくらいそうしていただろうか。突然、部屋の隅に置かれた大きな振り子時計がボーンと音を立てた。その音に驚いてノエルは顔を上げる。
知らないうちに、ずいぶん長いこと刺繍に没頭していたらしい。
「……ヴィンスさん?」
「ノエル、刺繍はもういいのか」
気づいたらヴィンセントが隣の椅子に座っていた。軍服のまま、膝に肘をついてじっとノエルを見ている。
「いつ、帰って来たんですか? 声をかけてくれればよかったのに」
「ついさっきだ。声はかけたぞ。ノエルが気づいてくれなかっただけで」
見られていたことが恥ずかしくて、ノエルは口を尖らせた。刺繍をテーブルに置きながらヴィンセントを睨むが、彼はまったく悪いびれる様子もない。
まだ着替えもしていない様子から見ると、確かに帰って来たばかりなのだろう。あまり待たせたわけではなさそうだ。
「お帰りなさいませ」
「ああ、ただいま」
気を取り直したノエルが笑って言うと、ヴィンセントは僅かに表情を緩めた。
最近分かってきたことだが、少し表情筋が柔らかくなるこの顔がどうやら彼の笑顔であるらしい。機嫌がいいときなど、頬が少し――本当に少しだけ緩んで、鋭い眼光が僅かに穏やかになる。
ノエルは刺繍と同じくらいかそれ以上にこの顔が好きだ。
「夕飯食べましょう」
「ノエル、私の帰りが遅いときは先に食べていていいし、休んでいていい」
居間に移動しようと立ち上がったノエルに、ヴィンセントがそんなことを言う。ちらりと時計を見ると、もうすっかり夜も更けた時間だった。
「でも、ヴィンスさんが一緒に食べたいって言いました」
「早く帰れたときはな。あまり遅くなって、ノエルが夕飯を食べないまま寝てしまうようなことがあったらいけない。ただでさえ細いし、あまり食べないんだから」
ノエルは少食だ。ヴィンセントが本気で驚くくらいの量しか食べられなくて、だからそんなに痩せているのだとひどく心配されたのは、まだノエルが東部にやって来たばかりの頃だ。
子どもの頃は食べるものがなかったから、と答えたらさらに心配されて、午前と午後それぞれ間食することを義務付けられてしまった。
「でも……」
ノエルはヴィンセントの言葉に頷けず、ぐっと言葉を呑みこむ。
戦争がなくても軍の将校というものは忙しいらしく、旦那さまやエドガーも帰りが遅かった。そのため、旦那さまも奥さまやノエルのことを気遣って、ひとり遅くに夕飯を食べていた。
ヴィンセントはノエルのことを思って言ってくれているのだ。それは分かっているけれども。
「……一緒に食事を食べたいし、待っていたいです」
せっかく、ヴィンセントの方から「一緒に食べたい」と言ってもらえたのに、待っていれば絶対に帰って来てくれるのに。先に食べて寝てしまうと、顔すら見られなくなってしまう。
「そうか。なら頑張って早く帰ってこないとな」
ノエルが珍しく意見を曲げないので、ヴィンセントの方が折れてくれた。
声も顔も怖いけれど、やはりヴィンセントは優しい人だ。
マーサが作っておいてくれた夕飯は、野菜のスープとコテージパイだった。それに茹でた豆や芋がついている。彼女は料理人ではなく女中なので、作る料理は帝国の家庭料理がほとんどだった。
「美味しい」
「ああ」
軍人として身体を動かしているからか、もともとかは分からないが、ヴィンセントはよく食べる。それこそノエルの倍以上の量をノエルよりも早くぺろりと平らげてしまう。
今だってあっと言う間に彼の前に盛られた料理が胃袋の中に消えていく。分かりにくいが、今日の料理も気に入ったらしい。
「ヴィンスさんはどんな食べ物が好きなんですか?」
「好きな食べ物か。そうだな。基本的に何でも食べるが魚が好きだ」
「魚」
結婚する前、ノエルは厨房の手伝いもしていた。オルグレン邸にはとても広い厨房があって、数人の料理人が働いていた。もちろん、ノエルに出来ることなんて野菜の皮むきとか皿洗いくらいだったけれど、そこで少しだけ料理を教わることが出来た。
今はマーサに任せっきりだけれど、また料理を習いたいな、と思った。特に、ヴィンセントの好物だという魚料理をひとりで作れるようになりたい。
帝国と東国の間にある大砂漠から乾いた夏の風が吹き込むからだ。おまけに、北の山々に守られた帝都と違って開けた土地にあるから、太陽が近く日差しが強かった。
「あらあら。ノエルさま、こんなに泥だらけで」
庭仕事の手伝いを終え、ノエルが屋敷に戻ると玄関で出迎えてくれた女中のマーサが驚いた声を上げた。
「ごめん、庭の手入れをしてたらこんなに汚れちゃって」
「またロバートが無理を言ったんでしょう」
黒いワンピースの上に着けた白いエプロンで、マーサがノエルの顔を拭う。
その態度は主人に対する女中のものというよりは幼子を相手にした母親のそのものだ。大らかで明るい性格もふくよかな笑顔も、何もかもが心地よくてノエルはマーサにされるがままになっていた。
マーサはヴィンセントが雇ってくれたベータの中年女性で、屋敷の下働きの一切を担ってくれている。彼女はひとりで掃除洗濯から食事の用意まで行うので、つねに忙しく動き回っていた。
ノエルもまたオルグレン家でそうしていたように、下働きとして彼女の仕事を手伝っている。とはいえ、こちらでは奥さまがしていたような屋敷の管理もしなくてはいけないから、どうしてもマーサに頼りきってしまうのだ。
「いやぁ、ノエルさま。ありがとうございます。おかげでミモザの木がすっきりしました」
「ロバート! いくらノエルさまがお優しいからって木の剪定を手伝わせる人がありますか!」
「何を言う、お前。ノエルさまは木の剪定だけじゃなくて、雑草取りと庭の肥料撒きも手伝ってくれたぞ」
「余計に悪いわよ!」
泥だらけのノエルに続き、屋敷に入って来たのは庭師のロバートだ。
マーサとロバートは夫婦で、もともとはこの近くにある大きな屋敷に長く仕えていたらしい。そこの主人だった老婦人が亡くなって、紹介されたのがこの屋敷なのだという。
ふたり揃って親切で働き者で、まだ雇って数か月であるがノエルは彼らのことが大好きになっていた。たぶん、ヴィンセントも気に入っていると思う。
「マーサ、違うんだ。庭のミモザがすごく大きくなってて、切った方がいいんじゃないかなって俺が言ったの」
怒られるロバートをノエルが庇う。
だって、ロバートはノエルの希望を聞いて手伝わせてくれただけだ。
ノエルは下働きの仕事も好きだが、庭師の手伝いも好きだった。だから、こうして手伝わせてくれるのは嬉しい。
「ノエルさまが喜んでくださってマーサも嬉しゅうございますよ。でも、ちょっと頼みすぎです。旦那さまが帰ってくるまでに綺麗にしなくては。急いでお湯を用意しますね」
マーサが言う「旦那さま」はヴィンセントことだ。
彼女たちは当たり前であるが、雇い主であるヴィンセントには一定の礼節を持って接している。もちろん、ノエルにもある程度弁えているが、ノエルがこんな風だからマーサにいたっては主人に対する礼儀よりも母性の方が勝ってしまったらしい。
今だって、やはり幼子に接するようにノエルに言い聞かせて、ぱたぱたと浴室の方へ走って行ってしまった。残されたロバートとノエルは顔を見合わせて、あはは、と声を上げて笑う。
これがノエルの東部での毎日だった。
ヴィンセントの帰りはいつも日がすっかり落ちてからだ。
夕飯は一緒に取りたいという彼の希望から、ノエルはいつも彼の帰りを待っている。
マーサもロバートも通いなので、この時間にはもう屋敷にはいない。居間と食堂以外の灯りが落とされ、暗くなった廊下はしんと静まり返っていた。
ヴィンセントを待っているとき、ノエルはよく居間で刺繍をしている。
本を読むのも好きだが、こうして細かい作業をするのも好きだ。オルグレン家にいた頃、よく奥さまが温室で仲のいいご婦人たちを集めて刺繍のお披露目会をやっていて、ノエルはその作品を見るのが好きだった。
ノエルに刺繍を教えてくれたのは奥さまだ。オルグレン家に引き取られたばかりでまだノエルが不安定だったときに、何か無心になれるものを、と教えてくれたのだ。
白い布に一針一針丁寧に刺していく。今作っているのはヴィンセントのイニシャルを刺繍したハンカチで、完成したら彼にあげるつもりだった。ヴィンセントが喜ぶか喜ばないかは別として、ハンカチであれば必需品なので邪魔にはならないだろう。そう思いながら、黙々と作業をする。
どれくらいそうしていただろうか。突然、部屋の隅に置かれた大きな振り子時計がボーンと音を立てた。その音に驚いてノエルは顔を上げる。
知らないうちに、ずいぶん長いこと刺繍に没頭していたらしい。
「……ヴィンスさん?」
「ノエル、刺繍はもういいのか」
気づいたらヴィンセントが隣の椅子に座っていた。軍服のまま、膝に肘をついてじっとノエルを見ている。
「いつ、帰って来たんですか? 声をかけてくれればよかったのに」
「ついさっきだ。声はかけたぞ。ノエルが気づいてくれなかっただけで」
見られていたことが恥ずかしくて、ノエルは口を尖らせた。刺繍をテーブルに置きながらヴィンセントを睨むが、彼はまったく悪いびれる様子もない。
まだ着替えもしていない様子から見ると、確かに帰って来たばかりなのだろう。あまり待たせたわけではなさそうだ。
「お帰りなさいませ」
「ああ、ただいま」
気を取り直したノエルが笑って言うと、ヴィンセントは僅かに表情を緩めた。
最近分かってきたことだが、少し表情筋が柔らかくなるこの顔がどうやら彼の笑顔であるらしい。機嫌がいいときなど、頬が少し――本当に少しだけ緩んで、鋭い眼光が僅かに穏やかになる。
ノエルは刺繍と同じくらいかそれ以上にこの顔が好きだ。
「夕飯食べましょう」
「ノエル、私の帰りが遅いときは先に食べていていいし、休んでいていい」
居間に移動しようと立ち上がったノエルに、ヴィンセントがそんなことを言う。ちらりと時計を見ると、もうすっかり夜も更けた時間だった。
「でも、ヴィンスさんが一緒に食べたいって言いました」
「早く帰れたときはな。あまり遅くなって、ノエルが夕飯を食べないまま寝てしまうようなことがあったらいけない。ただでさえ細いし、あまり食べないんだから」
ノエルは少食だ。ヴィンセントが本気で驚くくらいの量しか食べられなくて、だからそんなに痩せているのだとひどく心配されたのは、まだノエルが東部にやって来たばかりの頃だ。
子どもの頃は食べるものがなかったから、と答えたらさらに心配されて、午前と午後それぞれ間食することを義務付けられてしまった。
「でも……」
ノエルはヴィンセントの言葉に頷けず、ぐっと言葉を呑みこむ。
戦争がなくても軍の将校というものは忙しいらしく、旦那さまやエドガーも帰りが遅かった。そのため、旦那さまも奥さまやノエルのことを気遣って、ひとり遅くに夕飯を食べていた。
ヴィンセントはノエルのことを思って言ってくれているのだ。それは分かっているけれども。
「……一緒に食事を食べたいし、待っていたいです」
せっかく、ヴィンセントの方から「一緒に食べたい」と言ってもらえたのに、待っていれば絶対に帰って来てくれるのに。先に食べて寝てしまうと、顔すら見られなくなってしまう。
「そうか。なら頑張って早く帰ってこないとな」
ノエルが珍しく意見を曲げないので、ヴィンセントの方が折れてくれた。
声も顔も怖いけれど、やはりヴィンセントは優しい人だ。
マーサが作っておいてくれた夕飯は、野菜のスープとコテージパイだった。それに茹でた豆や芋がついている。彼女は料理人ではなく女中なので、作る料理は帝国の家庭料理がほとんどだった。
「美味しい」
「ああ」
軍人として身体を動かしているからか、もともとかは分からないが、ヴィンセントはよく食べる。それこそノエルの倍以上の量をノエルよりも早くぺろりと平らげてしまう。
今だってあっと言う間に彼の前に盛られた料理が胃袋の中に消えていく。分かりにくいが、今日の料理も気に入ったらしい。
「ヴィンスさんはどんな食べ物が好きなんですか?」
「好きな食べ物か。そうだな。基本的に何でも食べるが魚が好きだ」
「魚」
結婚する前、ノエルは厨房の手伝いもしていた。オルグレン邸にはとても広い厨房があって、数人の料理人が働いていた。もちろん、ノエルに出来ることなんて野菜の皮むきとか皿洗いくらいだったけれど、そこで少しだけ料理を教わることが出来た。
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