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第二章 夏
第二話
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夕飯を食べた後は、ヴィンセントの入浴用の湯を用意して自室に下がった。
ノエルが使っているのは屋根裏部屋で、決していい部屋とはいえないだろう。しかし、広い寝室よりもこちらの方が落ち着くのだから仕方がない。
屋根裏部屋はヴィンセントが「綺麗にしている」と言っていたとおり、しっかりと掃除されていたし寝具も清潔なものが用意されていた。
屋根裏部屋らしくむき出しの板で出来た床に、ノエルの腰あたりから天井まで届く大きな窓。見上げた天井は低く、明かりは小さな手持ちの洋燈だけだ。
この部屋は本来住み込みの使用人が使うべき部屋で、屋敷の主人の伴侶であるノエルには相応しくなかった。だが、ベッドは真新しく頑丈だし、壁際に置かれたライティングビューローは細かな装飾がされていて質がいい。明らかにヴィンセントがノエルのために揃えてくれたものたちだ。
奥様にもらった写真は、ライティングビューローに置いている。
その写真にはまだ若い旦那さまと奥様。それから学生だったセドリックとエドガーが、がりがりで暗い顔をしたノエルと一緒に映っていた。
ノエルは十年前、オルグレン家に引き取られた。
生まれたのは帝都の端にある貧民街で、物心がつくまではそこで日払いの仕事をいくつも掛け持ちしていた。使えそうなゴミを拾って売ったり、大人たちの使い走りをしたり。いつも腹を空かせた貧しい暮らしで、幼い身体はがりがりにやせ細っていた。
父親はおらず、母親は道端で客引きをするような最下層の娼婦だった。帝国国民として最低の生活だ。それでも、当時のノエルはそれなりに幸せだったと思う。
母は貧しくても絶対にノエルを売らなかったし、殴ったりもしなかった。ぼろぼろの毛布にふたりで包まって過ごす夜は何物にも代えがたく、そんな生活がずっと続くことを願っていた。
しかし、幼いノエルの小さな幸せはすぐに壊れてしまう。
七つになる頃、母親が死んだ。病気だったのか栄養失調だったのかは分からない。ただ、朝起きたら冷たくなって動かなかった。
そこから、ノエルの生活は大きく変わることになる。独りぼっちになったオメガの子どもがいると、どこかから聞きつけてきたのか。母が死んだ次の日にはノエルは人攫いに捕まって、知らない場所に売られていた。
売られた先はおそらく貴族の家だったけれど、決してノエルを大切にはしてくれなかった。
広い寝室が苦手なのも、そのときの扱いのせいだ。
あの頃のノエルは「ご主人さま」の「所有物」で、今のように自分が好きなことを好きなときに出来るわけではなかった。ご主人さまの言うとおりにしなければ、鞭で打たれたし、食事を抜かれた。
そのときにノエルが閉じ込められていたのが、絢爛豪華な寝室だったのだ。
大きくて立派な寝台の足にノエルは鎖で繋がれていて、動くことを許されていたのは寝室の中だけだった。豪華で広くて綺麗だけれど、あそこは間違いなく醜悪な檻だった。
苦しくて痛くてひもじくて。ああいう部屋には嫌な記憶しかない。
オルグレン邸やこの屋敷の寝室は自由に出入りできる。
しかし、扉が閉まってしまうと胸がどきどきして苦しくなるし、眠りから目覚めたときにそういう部屋にいると、また首に鎖がついているのではないかと混乱してしまうのだ。まぁ、そもそもそういう部屋の寝台で、ノエルは眠ることが出来ないのだけれども。
洋燈をつけたまま、ノエルは途中までやっていた刺繍を籠の中から引っ張り出した。
昼間、たくさん身体を動かしたのもあってとても眠たいけれど、まだ寝てはいけない。だって、寝てしまうとヴィンセントが来たことが分からない。
ノエルが刺繍をしながら必死に瞼を開けていると、外の廊下からぎ、ぎ、と床板の軋む音がした。
――あ、来た。
そわりと心が期待で浮足立った。
本当は寝台で横になったまま迎えた方が、ヴィンセントが毛布ごと抱きしめてくれるので心地がいい。けれども、こうして起きて待っているとすごく嬉しそうな顔を見ることが出来る。扉を開けて出迎えると、彼は特に喜んでくれた。
今日もその顔が見たくてこちらから迎えに行こうかと迷っていると、すぐに部屋の扉が叩かれた。
「ノエル、起きているか?」
「起きてます」
ノエルは立ち上がって、扉を開ける。そこには湯上りで少し髪の湿ったヴィンセントがいた。
「遅くなってすまない」
「いいえ、起きていたので大丈夫です」
ヴィンセントは結婚してしばらくしてから、こうして夜にノエルの部屋を訪ねてくるようになった。
伴侶としての役割を結婚前に奥さまから言い聞かされていたこともあって、一瞬驚いたし身構えたけれど、別に嫌ではなかった。その頃にはもうすっかりノエルはヴィンセントのことを信用していたし、彼がノエルが嫌がることはしないと分かっていた。
ヴィンセントが初めてノエルの部屋を訪れたその夜、彼は決してノエルに近づこうとはしなかった。窓辺に寄り掛かって、他愛もない話をしただけだ。
それから何度も会話するだけの夜を重ねて、お互いの物理的な距離は少しずつ近づいて行った。ヴィンセントの立ち位置は窓辺から、ライティングビューローの前に置かれている椅子に移動して、またしばらくしてから寝台に一緒に座るようになった。初めは寝台の端と端に。次第にノエルとヴィンセントの間の隙間が狭くなって、今では膝と膝がぴたりと触れ合うくらいに近い。
「頭がまだ少し濡れていますよ」
しっとりした黒髪に触れながら言うと、ヴィンセントがふっと息を吐いた。
「ノエルが寝てしまうと困るので、急いで来たからな」
「寝ません。ヴィンスさんのこと、ずっと待ってます」
ヴィンセントの手が彼の髪に触れるノエルの手をそっと掴む。それからとても恭しい仕草でノエルの指先に口づけた。
「名前で呼ぶの、ずいぶんと自然になったな」
嬉しそうに言われて、ノエルは赤面する。
「何度も練習したので」と返すと、ヴィンセントが僅かに口の端を上げた。
結婚してしばらく、ノエルは彼のことを「ブラッドフォード中尉」と呼んでいた。
オルグレン家の皆がそう呼んでいたし、彼を表す名称としてそれが一番ふさわしいと思っていたからだ。しかし、ヴィンセントの方はその呼ばれ方が気に入らなかったらしい。
彼から名前で呼んで欲しいと言われて、「ブラッドフォード中尉」と呼ぶのは止めた。確かにノエルももう「ブラッドフォード」だし、家に帰ってまで役職で呼ばれるのは堅苦しいだろう。
「ヴィンセントさま」から「ヴィンセントさん」、それからヴィンセントの愛称である「ヴィンスさん」と呼べるまでにひとつ分の季節が過ぎてしまったけれど、ようやくノエルの口に馴染んできたと思う。
呼び始めたときのように、いちいち胸がきゅっきゅとしなくなった。
「ノエル、香油を塗ろうか」
ヴィンセントが優しく言う。
それにノエルは迷うことなく頷いた。そのために待っていたのだ。
乾燥して引き攣らないように、とヴィンセントは毎夜ノエルの背中の傷痕に香油を塗ってくれる。もともとは自分で寝る前に塗っていたのだが、ある夜の会話の中で面倒くさくて数日おきになっていることが彼にばれてしまったのだ。それを聞いて、ならば自分が塗ろう、と買って出てくれてから、ずっとヴィンセントの仕事になっている。
ノエルは寝衣を脱いで、裸の背中をヴィンセントの方へと向けた。すると、ヴィンセントが慣れた手つきでいい香りのする香油を手に取って、丁寧に背中に塗り広げる。
ノエルの傷は首輪を着けた項のすぐ下から、腰のあたりにまでびっしりと付いていて、ひどく醜いものだ。しかし、ヴィンセントは厭うことなくその全てに優しく触れてくれる。
大きな手のひらの温かさにノエルはうっとりと目を細めた。
ノエルが使っているのは屋根裏部屋で、決していい部屋とはいえないだろう。しかし、広い寝室よりもこちらの方が落ち着くのだから仕方がない。
屋根裏部屋はヴィンセントが「綺麗にしている」と言っていたとおり、しっかりと掃除されていたし寝具も清潔なものが用意されていた。
屋根裏部屋らしくむき出しの板で出来た床に、ノエルの腰あたりから天井まで届く大きな窓。見上げた天井は低く、明かりは小さな手持ちの洋燈だけだ。
この部屋は本来住み込みの使用人が使うべき部屋で、屋敷の主人の伴侶であるノエルには相応しくなかった。だが、ベッドは真新しく頑丈だし、壁際に置かれたライティングビューローは細かな装飾がされていて質がいい。明らかにヴィンセントがノエルのために揃えてくれたものたちだ。
奥様にもらった写真は、ライティングビューローに置いている。
その写真にはまだ若い旦那さまと奥様。それから学生だったセドリックとエドガーが、がりがりで暗い顔をしたノエルと一緒に映っていた。
ノエルは十年前、オルグレン家に引き取られた。
生まれたのは帝都の端にある貧民街で、物心がつくまではそこで日払いの仕事をいくつも掛け持ちしていた。使えそうなゴミを拾って売ったり、大人たちの使い走りをしたり。いつも腹を空かせた貧しい暮らしで、幼い身体はがりがりにやせ細っていた。
父親はおらず、母親は道端で客引きをするような最下層の娼婦だった。帝国国民として最低の生活だ。それでも、当時のノエルはそれなりに幸せだったと思う。
母は貧しくても絶対にノエルを売らなかったし、殴ったりもしなかった。ぼろぼろの毛布にふたりで包まって過ごす夜は何物にも代えがたく、そんな生活がずっと続くことを願っていた。
しかし、幼いノエルの小さな幸せはすぐに壊れてしまう。
七つになる頃、母親が死んだ。病気だったのか栄養失調だったのかは分からない。ただ、朝起きたら冷たくなって動かなかった。
そこから、ノエルの生活は大きく変わることになる。独りぼっちになったオメガの子どもがいると、どこかから聞きつけてきたのか。母が死んだ次の日にはノエルは人攫いに捕まって、知らない場所に売られていた。
売られた先はおそらく貴族の家だったけれど、決してノエルを大切にはしてくれなかった。
広い寝室が苦手なのも、そのときの扱いのせいだ。
あの頃のノエルは「ご主人さま」の「所有物」で、今のように自分が好きなことを好きなときに出来るわけではなかった。ご主人さまの言うとおりにしなければ、鞭で打たれたし、食事を抜かれた。
そのときにノエルが閉じ込められていたのが、絢爛豪華な寝室だったのだ。
大きくて立派な寝台の足にノエルは鎖で繋がれていて、動くことを許されていたのは寝室の中だけだった。豪華で広くて綺麗だけれど、あそこは間違いなく醜悪な檻だった。
苦しくて痛くてひもじくて。ああいう部屋には嫌な記憶しかない。
オルグレン邸やこの屋敷の寝室は自由に出入りできる。
しかし、扉が閉まってしまうと胸がどきどきして苦しくなるし、眠りから目覚めたときにそういう部屋にいると、また首に鎖がついているのではないかと混乱してしまうのだ。まぁ、そもそもそういう部屋の寝台で、ノエルは眠ることが出来ないのだけれども。
洋燈をつけたまま、ノエルは途中までやっていた刺繍を籠の中から引っ張り出した。
昼間、たくさん身体を動かしたのもあってとても眠たいけれど、まだ寝てはいけない。だって、寝てしまうとヴィンセントが来たことが分からない。
ノエルが刺繍をしながら必死に瞼を開けていると、外の廊下からぎ、ぎ、と床板の軋む音がした。
――あ、来た。
そわりと心が期待で浮足立った。
本当は寝台で横になったまま迎えた方が、ヴィンセントが毛布ごと抱きしめてくれるので心地がいい。けれども、こうして起きて待っているとすごく嬉しそうな顔を見ることが出来る。扉を開けて出迎えると、彼は特に喜んでくれた。
今日もその顔が見たくてこちらから迎えに行こうかと迷っていると、すぐに部屋の扉が叩かれた。
「ノエル、起きているか?」
「起きてます」
ノエルは立ち上がって、扉を開ける。そこには湯上りで少し髪の湿ったヴィンセントがいた。
「遅くなってすまない」
「いいえ、起きていたので大丈夫です」
ヴィンセントは結婚してしばらくしてから、こうして夜にノエルの部屋を訪ねてくるようになった。
伴侶としての役割を結婚前に奥さまから言い聞かされていたこともあって、一瞬驚いたし身構えたけれど、別に嫌ではなかった。その頃にはもうすっかりノエルはヴィンセントのことを信用していたし、彼がノエルが嫌がることはしないと分かっていた。
ヴィンセントが初めてノエルの部屋を訪れたその夜、彼は決してノエルに近づこうとはしなかった。窓辺に寄り掛かって、他愛もない話をしただけだ。
それから何度も会話するだけの夜を重ねて、お互いの物理的な距離は少しずつ近づいて行った。ヴィンセントの立ち位置は窓辺から、ライティングビューローの前に置かれている椅子に移動して、またしばらくしてから寝台に一緒に座るようになった。初めは寝台の端と端に。次第にノエルとヴィンセントの間の隙間が狭くなって、今では膝と膝がぴたりと触れ合うくらいに近い。
「頭がまだ少し濡れていますよ」
しっとりした黒髪に触れながら言うと、ヴィンセントがふっと息を吐いた。
「ノエルが寝てしまうと困るので、急いで来たからな」
「寝ません。ヴィンスさんのこと、ずっと待ってます」
ヴィンセントの手が彼の髪に触れるノエルの手をそっと掴む。それからとても恭しい仕草でノエルの指先に口づけた。
「名前で呼ぶの、ずいぶんと自然になったな」
嬉しそうに言われて、ノエルは赤面する。
「何度も練習したので」と返すと、ヴィンセントが僅かに口の端を上げた。
結婚してしばらく、ノエルは彼のことを「ブラッドフォード中尉」と呼んでいた。
オルグレン家の皆がそう呼んでいたし、彼を表す名称としてそれが一番ふさわしいと思っていたからだ。しかし、ヴィンセントの方はその呼ばれ方が気に入らなかったらしい。
彼から名前で呼んで欲しいと言われて、「ブラッドフォード中尉」と呼ぶのは止めた。確かにノエルももう「ブラッドフォード」だし、家に帰ってまで役職で呼ばれるのは堅苦しいだろう。
「ヴィンセントさま」から「ヴィンセントさん」、それからヴィンセントの愛称である「ヴィンスさん」と呼べるまでにひとつ分の季節が過ぎてしまったけれど、ようやくノエルの口に馴染んできたと思う。
呼び始めたときのように、いちいち胸がきゅっきゅとしなくなった。
「ノエル、香油を塗ろうか」
ヴィンセントが優しく言う。
それにノエルは迷うことなく頷いた。そのために待っていたのだ。
乾燥して引き攣らないように、とヴィンセントは毎夜ノエルの背中の傷痕に香油を塗ってくれる。もともとは自分で寝る前に塗っていたのだが、ある夜の会話の中で面倒くさくて数日おきになっていることが彼にばれてしまったのだ。それを聞いて、ならば自分が塗ろう、と買って出てくれてから、ずっとヴィンセントの仕事になっている。
ノエルは寝衣を脱いで、裸の背中をヴィンセントの方へと向けた。すると、ヴィンセントが慣れた手つきでいい香りのする香油を手に取って、丁寧に背中に塗り広げる。
ノエルの傷は首輪を着けた項のすぐ下から、腰のあたりにまでびっしりと付いていて、ひどく醜いものだ。しかし、ヴィンセントは厭うことなくその全てに優しく触れてくれる。
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