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第二章 夏
第三話
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「よし、終わりだ」
至福の時間はあっという間に過ぎて、終了を告げられる。
もっと触っていて欲しかったな、と内心がっかりしながら、ノエルは大人しく寝衣を整えた。
残念ではあるが、夜の時間はこれで終わりではない。釦を留めながらノエルが向き直ると、ヴィンセントは香油で汚れた手を手巾で拭って柔らかく眦を緩めた。
大きな手が今度はノエルの頭に伸びる。
香油を塗り終わったら、ヴィンセントはこうしてノエルの頭を撫でてくれる。優しく、丁寧に。それこそ、親愛や慈しみに溢れたその手つきを、ノエルは猫のように目を細めて受け入れる。
耳のくぼみを楽しそうに辿って、ヴィンセントはノエルの頬に触れた。まろやかな曲線を描くそこは、ほっそりとしている。僅かについた肉を指先で楽しむように、ヴィンセントは何度かノエルの頬をふにふにと摘まむ。
「くすぐったいです」
「相変わらず、肉がつかないな」
「食べているんですけどね」
幼い頃、まともな食事を取れなかったからか、ノエルは食が細くて全然太れない。
頤を持ち上げられて、ノエルはされるがままにヴィンセントを見上げた。
ヴィンセントはノエルよりもずっと背が高いから、お互い座っていても彼の顔は高い場所にある。背中を精一杯丸めて、ヴィンセントはノエルに口づけた。薄くて形のいい唇が、優しくノエルのそれに触れる。
「ノエル……」
何度も触れるだけのキスをして、ヴィンセントがノエルの唇を食む。
ぞくぞくする背中を宥めるように大きな手が撫でてくれた。
「大丈夫か」
「はい……」
ノエルもヴィンセントの大きな背中に腕を伸ばしてしがみつく。
寝衣の薄い布越しに逞しい身体がはっきりと分かって、それだけでどきどきと胸が高鳴った。
オルグレン家に引き取られるまで、ノエルはアルファとは怖い生き物だと思っていた。
それまでノエルが会ったことのあるアルファは、みんなノエルのことを殴ったし、ひどい扱いをした。けれども、旦那さまやエドガーやセドリックと出会って、アルファがみなそうではないことを知った。
優しくて温かいアルファもいる。オルグレン家でノエルは初めてそれを知った。
アルファとの触れ合いも旦那さまたちが教えてくれた。小さい頃は旦那さまはよく頭を撫でてくれた。特にセドリックはことあるごとにノエルを抱きしめてくれたから、アルファに抱きしめられるのも慣れているはずだった。
しかし、ヴィンセントはノエルが知っているどのアルファとも違う。
優しいし、大切にしてくれるだけではない。大きな身体は温かくてノエルの体温にしっくり馴染んだし、いつもものすごくいい匂いがする。ノエルはこの数か月でヴィンセントの匂いがすっかり大好きになっていた。
「ん、んん……」
薄っすら開けた唇の隙間から、ヴィンセントの舌が潜り込んでくる。
分厚い舌はやはり大きくて、ノエルの口の中をいっぱいにしてしまう。舌先で上顎を舐め上げられ、歯列をなぞられる。じわりと溢れてきた唾液ごと飲み込まれて、まるで食べられてしまいそうだと思った。
「ん、ぁ」
思う存分ノエルの口を貪って満足したのか、ヴィンセントがようやく唇を離した。
痺れたように重くなった唇で、ノエルは何とか呼吸を繰り返す。こういうときは鼻で息をするのだと教えてもらったけれど、いつまでだっても慣れなかった。
「疲れたか?」
「少し」
ノエルは力を抜いてヴィンセントにもたれかかった。
抱きしめられてヴィンセントの体温と匂いに包まれていると、胸が苦しくなると同時に全身を満たすような多幸感が湧き上がってくる。この腕の中は幸せで安心できて、この世界のどんな場所よりも安全だ。いつだってそんな気持ちになるのだ。
「寝ようか」
ヴィンセントが腕を伸ばして寝台の脇に置いてあった洋燈の灯りを消す。
部屋は真っ暗になって、カーテンの隙間から差し込む僅かな月明かりだけが辺りを照らしていた。
ヴィンセントは毎夜ノエルを訪ねてくる。
しかし、交わすのは口づけだけでその先をノエルに求めてくることはなかった。身体に触れることはあっても、それは背中や首筋などで性的な接触ではない。
ノエルはじっとヴィンセントを見つめた。それに気づいたヴィンセントが暗闇の中でノエルを見返してくる。美しい緑色の瞳が微かにたたえているのは、ほんの僅かな欲情だった。
たぶん、彼は待っているのだ。ノエルにヒートが訪れるのを。
ヒートの訪れはオメガの身体が成長した証だ。ヒートが来ていないノエルは、まだ子どもも産めないし「オメガ」として身体が出来ていないということだ。
優しいヴィンセントがそんなノエルを抱くわけがない。
「ここにいてくれますか」
「ああ、ずっと一緒にいる」
抱きしめられたまま寝台に横になって、ふたりで一枚の毛布の中に潜り込む。
夏とはいえ、帝国の夜は冷える。それは帝都も東部も同じなのだと、ノエルは最近知った。
「おやすみ」
そう言ってヴィンセントはノエルの額に口付けた。
穏やかな声と優しい仕草。抱きしめてくる腕は力強いのに、不思議と少しも怖くない。
ノエルはヴィンセントの腕の中でもぞもぞと身じろぎして、居心地のいい体勢を取る。彼の腕に頭を置いて、胸にくっつく姿勢が一番具合がいい。
「ヴィンスさん、おやすみなさい」
すうっと息を大きく吸って、ゆっくりと吐いた。
いい匂いがする。ヴィンセントは春風のように少しだけ甘くて爽やかな匂いがする。
ノエルが胸元に鼻先を突っ込んでくんくんと嗅いでいると、頭上でふっとヴィンセントが息を吐く音がした。たぶん、呆れたように笑ったのだろう。
「いい匂いがします」
言い訳するとヴィンセントは「ノエルも」と言った。
「ノエルもいい匂いがする」
「そうなんですか?」
「ああ」
頷いたヴィンセントにノエルは驚いた。ノエルにはフェロモンがないとずっと言われていたからだ。オメガならばみな纏っている、アルファを惹きつける香りを持っていないのだ。
ヒートが来ないことに加えて、フェロモンの香りまでしないものだから、旦那さまはたいそうノエルを心配して何度も医者に診せてくれた。しかし、何の解決もしないまま今に至っている。
「石鹸の匂いでしょうか。マーサがいい匂いがする新しいものを出してくれたんです」
確か、はちみつだったかな、とノエルが自分の腕の匂いを嗅ぎながら言うと、ヴィンセントの腕の力が強まった。
「はちみつの匂いとは少し違うんだが」
ヴィンセントがノエルの髪に顔をつける。そして、先ほどのノエルのように鼻先を近づけ、くんくんと熱心に匂いを嗅いだ。
「石鹸じゃないんですか?」
ノエルの問いにヴィンセントは答えなかった。
フェロモンではないはずだから、石鹸の香りかと思ったけれど違うらしい。石鹸でなければ、なんだろうか。先ほど食べたコテージパイの匂いだろうか。それとも衣服を洗うときに使う洗剤の匂いか。
そんなことを考えているうちに、瞼がどんどん重たくなってきた。もともと、ヴィンセントを待っている間にも寝てしまいそうだったのだ。甘い匂いに包まれて、ノエルはうつらうつらと眠りの扉を開こうとしていた。
そのときに胎の奥で、微かな疼きを感じた。熾火が微かに燻るような、本当に僅かなものだ。
なんだろう、と思いつつも眠気に負けてノエルは意識を手放した。ヴィンセントがゆっくりとノエルの髪を撫でる。穏やかないつもの夜だった。
至福の時間はあっという間に過ぎて、終了を告げられる。
もっと触っていて欲しかったな、と内心がっかりしながら、ノエルは大人しく寝衣を整えた。
残念ではあるが、夜の時間はこれで終わりではない。釦を留めながらノエルが向き直ると、ヴィンセントは香油で汚れた手を手巾で拭って柔らかく眦を緩めた。
大きな手が今度はノエルの頭に伸びる。
香油を塗り終わったら、ヴィンセントはこうしてノエルの頭を撫でてくれる。優しく、丁寧に。それこそ、親愛や慈しみに溢れたその手つきを、ノエルは猫のように目を細めて受け入れる。
耳のくぼみを楽しそうに辿って、ヴィンセントはノエルの頬に触れた。まろやかな曲線を描くそこは、ほっそりとしている。僅かについた肉を指先で楽しむように、ヴィンセントは何度かノエルの頬をふにふにと摘まむ。
「くすぐったいです」
「相変わらず、肉がつかないな」
「食べているんですけどね」
幼い頃、まともな食事を取れなかったからか、ノエルは食が細くて全然太れない。
頤を持ち上げられて、ノエルはされるがままにヴィンセントを見上げた。
ヴィンセントはノエルよりもずっと背が高いから、お互い座っていても彼の顔は高い場所にある。背中を精一杯丸めて、ヴィンセントはノエルに口づけた。薄くて形のいい唇が、優しくノエルのそれに触れる。
「ノエル……」
何度も触れるだけのキスをして、ヴィンセントがノエルの唇を食む。
ぞくぞくする背中を宥めるように大きな手が撫でてくれた。
「大丈夫か」
「はい……」
ノエルもヴィンセントの大きな背中に腕を伸ばしてしがみつく。
寝衣の薄い布越しに逞しい身体がはっきりと分かって、それだけでどきどきと胸が高鳴った。
オルグレン家に引き取られるまで、ノエルはアルファとは怖い生き物だと思っていた。
それまでノエルが会ったことのあるアルファは、みんなノエルのことを殴ったし、ひどい扱いをした。けれども、旦那さまやエドガーやセドリックと出会って、アルファがみなそうではないことを知った。
優しくて温かいアルファもいる。オルグレン家でノエルは初めてそれを知った。
アルファとの触れ合いも旦那さまたちが教えてくれた。小さい頃は旦那さまはよく頭を撫でてくれた。特にセドリックはことあるごとにノエルを抱きしめてくれたから、アルファに抱きしめられるのも慣れているはずだった。
しかし、ヴィンセントはノエルが知っているどのアルファとも違う。
優しいし、大切にしてくれるだけではない。大きな身体は温かくてノエルの体温にしっくり馴染んだし、いつもものすごくいい匂いがする。ノエルはこの数か月でヴィンセントの匂いがすっかり大好きになっていた。
「ん、んん……」
薄っすら開けた唇の隙間から、ヴィンセントの舌が潜り込んでくる。
分厚い舌はやはり大きくて、ノエルの口の中をいっぱいにしてしまう。舌先で上顎を舐め上げられ、歯列をなぞられる。じわりと溢れてきた唾液ごと飲み込まれて、まるで食べられてしまいそうだと思った。
「ん、ぁ」
思う存分ノエルの口を貪って満足したのか、ヴィンセントがようやく唇を離した。
痺れたように重くなった唇で、ノエルは何とか呼吸を繰り返す。こういうときは鼻で息をするのだと教えてもらったけれど、いつまでだっても慣れなかった。
「疲れたか?」
「少し」
ノエルは力を抜いてヴィンセントにもたれかかった。
抱きしめられてヴィンセントの体温と匂いに包まれていると、胸が苦しくなると同時に全身を満たすような多幸感が湧き上がってくる。この腕の中は幸せで安心できて、この世界のどんな場所よりも安全だ。いつだってそんな気持ちになるのだ。
「寝ようか」
ヴィンセントが腕を伸ばして寝台の脇に置いてあった洋燈の灯りを消す。
部屋は真っ暗になって、カーテンの隙間から差し込む僅かな月明かりだけが辺りを照らしていた。
ヴィンセントは毎夜ノエルを訪ねてくる。
しかし、交わすのは口づけだけでその先をノエルに求めてくることはなかった。身体に触れることはあっても、それは背中や首筋などで性的な接触ではない。
ノエルはじっとヴィンセントを見つめた。それに気づいたヴィンセントが暗闇の中でノエルを見返してくる。美しい緑色の瞳が微かにたたえているのは、ほんの僅かな欲情だった。
たぶん、彼は待っているのだ。ノエルにヒートが訪れるのを。
ヒートの訪れはオメガの身体が成長した証だ。ヒートが来ていないノエルは、まだ子どもも産めないし「オメガ」として身体が出来ていないということだ。
優しいヴィンセントがそんなノエルを抱くわけがない。
「ここにいてくれますか」
「ああ、ずっと一緒にいる」
抱きしめられたまま寝台に横になって、ふたりで一枚の毛布の中に潜り込む。
夏とはいえ、帝国の夜は冷える。それは帝都も東部も同じなのだと、ノエルは最近知った。
「おやすみ」
そう言ってヴィンセントはノエルの額に口付けた。
穏やかな声と優しい仕草。抱きしめてくる腕は力強いのに、不思議と少しも怖くない。
ノエルはヴィンセントの腕の中でもぞもぞと身じろぎして、居心地のいい体勢を取る。彼の腕に頭を置いて、胸にくっつく姿勢が一番具合がいい。
「ヴィンスさん、おやすみなさい」
すうっと息を大きく吸って、ゆっくりと吐いた。
いい匂いがする。ヴィンセントは春風のように少しだけ甘くて爽やかな匂いがする。
ノエルが胸元に鼻先を突っ込んでくんくんと嗅いでいると、頭上でふっとヴィンセントが息を吐く音がした。たぶん、呆れたように笑ったのだろう。
「いい匂いがします」
言い訳するとヴィンセントは「ノエルも」と言った。
「ノエルもいい匂いがする」
「そうなんですか?」
「ああ」
頷いたヴィンセントにノエルは驚いた。ノエルにはフェロモンがないとずっと言われていたからだ。オメガならばみな纏っている、アルファを惹きつける香りを持っていないのだ。
ヒートが来ないことに加えて、フェロモンの香りまでしないものだから、旦那さまはたいそうノエルを心配して何度も医者に診せてくれた。しかし、何の解決もしないまま今に至っている。
「石鹸の匂いでしょうか。マーサがいい匂いがする新しいものを出してくれたんです」
確か、はちみつだったかな、とノエルが自分の腕の匂いを嗅ぎながら言うと、ヴィンセントの腕の力が強まった。
「はちみつの匂いとは少し違うんだが」
ヴィンセントがノエルの髪に顔をつける。そして、先ほどのノエルのように鼻先を近づけ、くんくんと熱心に匂いを嗅いだ。
「石鹸じゃないんですか?」
ノエルの問いにヴィンセントは答えなかった。
フェロモンではないはずだから、石鹸の香りかと思ったけれど違うらしい。石鹸でなければ、なんだろうか。先ほど食べたコテージパイの匂いだろうか。それとも衣服を洗うときに使う洗剤の匂いか。
そんなことを考えているうちに、瞼がどんどん重たくなってきた。もともと、ヴィンセントを待っている間にも寝てしまいそうだったのだ。甘い匂いに包まれて、ノエルはうつらうつらと眠りの扉を開こうとしていた。
そのときに胎の奥で、微かな疼きを感じた。熾火が微かに燻るような、本当に僅かなものだ。
なんだろう、と思いつつも眠気に負けてノエルは意識を手放した。ヴィンセントがゆっくりとノエルの髪を撫でる。穏やかないつもの夜だった。
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