16 / 27
第三章 秋
第一話
しおりを挟む
夏にヒートが来てから、ノエルのフェロモンは強くなったらしい。正確には、それまで極端に少なく、アルファにも感知出来ないほど弱かったものが、分かるようになった――程度の変化であるのだが。
自分では分からないが、ヴィンセントがそう言うのだから間違いないだろう。
二回目のヒートは初めてのものから数えて、きっかり三か月で訪れた。個人差はあるが多くのオメガは約三か月に一度、一週間ほどのヒートが来るという。ノエルもその「大勢」と同じ周期のようで、これからは気をつけるようにと医者に強く言われたのだった。
番がいないオメガは抑制剤というヒートを押さえる薬を飲んで、強すぎる性的衝動を抑え込まなければいけない。しかし、ノエルの場合はヴィンセントに抱いてもらえば、一日で治まった。これはオメガのヒートとしてはとても軽い方らしく、もしかしたらまだオメガとしての機能が不完全な可能性もあるのだという。
これからまたヒートの程度は変化していくかもしれない、と言われ驚いたが、なんにせよあれほど心配されていたヒートがようやく来たのだ。喜び勇んで手紙で旦那さまたちに報告したノエルだったが、届いた返事には意外なことが書かれていた。
「ブラッドフォード中尉と、番にはまだ、ならないこと……」
ノエルは自室の屋根裏部屋で、セドリックからの手紙を読み返していた。
旦那さまと奥さまからの手紙にも同じことが書かれている。帝都を発つ前にも「首輪は絶対に外さないように」と言い聞かせされていたが、念を押すようにそれも書いてあった。
「どうして、ヴィンスさんと番になっちゃダメなんだろう」
番になっては駄目だとは書かれているが、その理由はどこにも記されていない。
訳が分からず、ノエルは首を傾げた。
ノエルはヴィンセントと番になってもいいと思っている。結婚したのだし、もうヒートも来た。
本当は二回目のヒートで項を噛んでくれることを期待していたのだ。
しかし、ヴィンセントは首輪を外すことはなく、当然項も無傷のままだ。
ヴィンセントとはヒート中だけではなく、何もない夜にも身体を重ねるようになった。
ヒートの熱に浮かされ、性的衝動に支配された嵐のような交合ではない。ゆるやかでひたすら甘いだけの行為は、ノエルの身も心も溶かしていく。
ノエルはヴィンセントに触られるのが好きだった。だから、同じように甘く疼く項も噛んで欲しかった。けれど、ヴィンセントは噛んでくれないし、旦那さまたちは揃って駄目だと言う。
「どうしてだろう……?」
不思議に思いつつ、ノエルはペンを手に取った。
ペン先にインクをつけて、紙の上を慎重に滑らせる。
――どうして、ヴィンスさんと番になっては駄目なのでしょうか。
いかにヴィンセントが自分を大切にしてくれているか、東部での生活が楽しいかを書いてから、ノエルは最後にそう付け加えた。
便せんを閉じて、封蝋を押す。
手紙は屋敷の近くにある郵便局に出しに行く。
最近では体調を見ながら、ノエルはひとりで外出するようにしていた。帝都ではひとりでの外出は許可されなかったけれど、ここではマーサやロバートに言付けていたら、近くならば行ってもいいと言われているのだ。
それもまた、自分の出来ることが増えたようでノエルは嬉しかった。
出来上がった手紙を机に置いて、ノエルは上着を羽織って帽子を被った。
外はもうすっかり秋めいていて、庭には秋薔薇やシュウメイギクが咲き誇っている。風は冷たく、襟巻が必要な季節だ。そろそろ毛糸を買ってきて、襟巻を編んでもいいかもしれない。
身支度を整えたノエルは、手紙を持って部屋を出たのだった。
帝都から手紙が届いたのは、ノエルがオルグレン家に手紙を送った数日後のことだ。
東部と帝都は遠いとはいえ、鉄道のおかげで一日で移動することが出来る。手紙だって速達にすれば確かに数日以内に届くけれど、これはあまりに早い返信だとノエルはひどく驚いた。そして、手紙に書かれた差出人を見てさらに驚くことになる。
「エドガー・オルグレン……!」
手紙にはしっかりとそう書かれていた。どうやら、セドリックからの返事ではなかったらしい。
手紙の送り主、エドガーは旦那さまの上の息子で、セドリックの兄だ。旦那さまやヴィンセントと同じ軍属で、軍大学を出て技術士官として工兵部隊に所属している。
そんな彼からの手紙にノエルが驚いたのは無理もない。東部に来てから、セドリックとは頻繁に手紙のやり取りをしているが、エドガーとはほとんど連絡を取っていなかった。手紙を送っても、滅多に返事が来ないからだ。
別に、エドガーがノエルを嫌っているわけではない。会えば優しいし、いつもノエルの頭を撫でてくれるし、お菓子もたくさんくれる。少々—―いや、だいぶ子ども扱いされている気もするが、ノエルは朗らかで温かい匂いのするエドガーのことが大好きだった。
しかし、彼は手紙の返事を書く暇がないほど忙しかった。
否、返事は書ける。軍の官舎に送った手紙を受け取ることが出来ないだけだ。
工兵部隊の技術士官は、軍全体から見ても特殊で数が少ないらしい。その結果、各基地からの要請を受けて、全国各地を飛び回っているという。ノエルが帝都を発つ日も出張に行っていて、だから見送りに来られなかったのだ。
そんな彼がノエルにわざわざ手紙を書いてくれた。
そのことに驚きつつも、ノエルは急いで手紙を開封した。そして、書かれていた内容に飛び上がるくらい喜んだ。
「ヴィンスさん!」
がたん、と音を立てて、ノエルは立ち上がった。
思わずヴィンセントを呼んで階段を駆け下りたけれど、彼はまだ仕事から帰ってきていなかった。驚いたマーサが厨房から顔を出す。
「ノエルさま、どうされました?」
「あのね、マーサ! エドガーさまが東部に来るんだって!」
「エドガーさま? ああ、ノエルさまのご実家の?」
「そう! 旦那様の一番上のご子息だよ!」
手紙を持ったまま、ノエルはマーサの手を取った。
そのまま踊り出したノエルに、マーサは戸惑いつつも一緒にステップを踏んでくれる。
「エドガーさまは忙しくて、帝都に住んでた頃もなかなか会えなかったから、とっても嬉しい!」
「そうなのですね。では、きちんと準備をしておもてなししなくては。いつ頃来られるのですか?」
「えーっとね」
踊りを止めて、ノエルは手紙を確認した。そして「ん?」と首を傾げる。
「……明日?」
「え?」
そこに書かれていたのは、間違いなく明日の日付だった。
マーサにも一緒に見てもらったから間違いない。
「明日って、明日だよね?」
「明日って、明日ですね……?」
え? え? とマーサとふたりで顔を見合わせる。
ノエルが奥さまに習った訪問の礼儀では、人の家を急に訪ねてはいけないと教えられていた。エドガーは生粋の貴族だから、その礼儀を知らないはずはないと思う。けれども、エドガーからの手紙には明日と書いてあり、ノエルは混乱する。先方へ事前に知らせていれば、明日は「急」ではないということだろうか。
来客を迎えたことがないノエルには、よく分からなかった。
だが、いいのか悪いのかを悩んでいる場合ではなかった。どちらにせよ、エドガーは明日来るのだ。そうなると、マーサが言うとおり「準備」が必要だろう。
自分では分からないが、ヴィンセントがそう言うのだから間違いないだろう。
二回目のヒートは初めてのものから数えて、きっかり三か月で訪れた。個人差はあるが多くのオメガは約三か月に一度、一週間ほどのヒートが来るという。ノエルもその「大勢」と同じ周期のようで、これからは気をつけるようにと医者に強く言われたのだった。
番がいないオメガは抑制剤というヒートを押さえる薬を飲んで、強すぎる性的衝動を抑え込まなければいけない。しかし、ノエルの場合はヴィンセントに抱いてもらえば、一日で治まった。これはオメガのヒートとしてはとても軽い方らしく、もしかしたらまだオメガとしての機能が不完全な可能性もあるのだという。
これからまたヒートの程度は変化していくかもしれない、と言われ驚いたが、なんにせよあれほど心配されていたヒートがようやく来たのだ。喜び勇んで手紙で旦那さまたちに報告したノエルだったが、届いた返事には意外なことが書かれていた。
「ブラッドフォード中尉と、番にはまだ、ならないこと……」
ノエルは自室の屋根裏部屋で、セドリックからの手紙を読み返していた。
旦那さまと奥さまからの手紙にも同じことが書かれている。帝都を発つ前にも「首輪は絶対に外さないように」と言い聞かせされていたが、念を押すようにそれも書いてあった。
「どうして、ヴィンスさんと番になっちゃダメなんだろう」
番になっては駄目だとは書かれているが、その理由はどこにも記されていない。
訳が分からず、ノエルは首を傾げた。
ノエルはヴィンセントと番になってもいいと思っている。結婚したのだし、もうヒートも来た。
本当は二回目のヒートで項を噛んでくれることを期待していたのだ。
しかし、ヴィンセントは首輪を外すことはなく、当然項も無傷のままだ。
ヴィンセントとはヒート中だけではなく、何もない夜にも身体を重ねるようになった。
ヒートの熱に浮かされ、性的衝動に支配された嵐のような交合ではない。ゆるやかでひたすら甘いだけの行為は、ノエルの身も心も溶かしていく。
ノエルはヴィンセントに触られるのが好きだった。だから、同じように甘く疼く項も噛んで欲しかった。けれど、ヴィンセントは噛んでくれないし、旦那さまたちは揃って駄目だと言う。
「どうしてだろう……?」
不思議に思いつつ、ノエルはペンを手に取った。
ペン先にインクをつけて、紙の上を慎重に滑らせる。
――どうして、ヴィンスさんと番になっては駄目なのでしょうか。
いかにヴィンセントが自分を大切にしてくれているか、東部での生活が楽しいかを書いてから、ノエルは最後にそう付け加えた。
便せんを閉じて、封蝋を押す。
手紙は屋敷の近くにある郵便局に出しに行く。
最近では体調を見ながら、ノエルはひとりで外出するようにしていた。帝都ではひとりでの外出は許可されなかったけれど、ここではマーサやロバートに言付けていたら、近くならば行ってもいいと言われているのだ。
それもまた、自分の出来ることが増えたようでノエルは嬉しかった。
出来上がった手紙を机に置いて、ノエルは上着を羽織って帽子を被った。
外はもうすっかり秋めいていて、庭には秋薔薇やシュウメイギクが咲き誇っている。風は冷たく、襟巻が必要な季節だ。そろそろ毛糸を買ってきて、襟巻を編んでもいいかもしれない。
身支度を整えたノエルは、手紙を持って部屋を出たのだった。
帝都から手紙が届いたのは、ノエルがオルグレン家に手紙を送った数日後のことだ。
東部と帝都は遠いとはいえ、鉄道のおかげで一日で移動することが出来る。手紙だって速達にすれば確かに数日以内に届くけれど、これはあまりに早い返信だとノエルはひどく驚いた。そして、手紙に書かれた差出人を見てさらに驚くことになる。
「エドガー・オルグレン……!」
手紙にはしっかりとそう書かれていた。どうやら、セドリックからの返事ではなかったらしい。
手紙の送り主、エドガーは旦那さまの上の息子で、セドリックの兄だ。旦那さまやヴィンセントと同じ軍属で、軍大学を出て技術士官として工兵部隊に所属している。
そんな彼からの手紙にノエルが驚いたのは無理もない。東部に来てから、セドリックとは頻繁に手紙のやり取りをしているが、エドガーとはほとんど連絡を取っていなかった。手紙を送っても、滅多に返事が来ないからだ。
別に、エドガーがノエルを嫌っているわけではない。会えば優しいし、いつもノエルの頭を撫でてくれるし、お菓子もたくさんくれる。少々—―いや、だいぶ子ども扱いされている気もするが、ノエルは朗らかで温かい匂いのするエドガーのことが大好きだった。
しかし、彼は手紙の返事を書く暇がないほど忙しかった。
否、返事は書ける。軍の官舎に送った手紙を受け取ることが出来ないだけだ。
工兵部隊の技術士官は、軍全体から見ても特殊で数が少ないらしい。その結果、各基地からの要請を受けて、全国各地を飛び回っているという。ノエルが帝都を発つ日も出張に行っていて、だから見送りに来られなかったのだ。
そんな彼がノエルにわざわざ手紙を書いてくれた。
そのことに驚きつつも、ノエルは急いで手紙を開封した。そして、書かれていた内容に飛び上がるくらい喜んだ。
「ヴィンスさん!」
がたん、と音を立てて、ノエルは立ち上がった。
思わずヴィンセントを呼んで階段を駆け下りたけれど、彼はまだ仕事から帰ってきていなかった。驚いたマーサが厨房から顔を出す。
「ノエルさま、どうされました?」
「あのね、マーサ! エドガーさまが東部に来るんだって!」
「エドガーさま? ああ、ノエルさまのご実家の?」
「そう! 旦那様の一番上のご子息だよ!」
手紙を持ったまま、ノエルはマーサの手を取った。
そのまま踊り出したノエルに、マーサは戸惑いつつも一緒にステップを踏んでくれる。
「エドガーさまは忙しくて、帝都に住んでた頃もなかなか会えなかったから、とっても嬉しい!」
「そうなのですね。では、きちんと準備をしておもてなししなくては。いつ頃来られるのですか?」
「えーっとね」
踊りを止めて、ノエルは手紙を確認した。そして「ん?」と首を傾げる。
「……明日?」
「え?」
そこに書かれていたのは、間違いなく明日の日付だった。
マーサにも一緒に見てもらったから間違いない。
「明日って、明日だよね?」
「明日って、明日ですね……?」
え? え? とマーサとふたりで顔を見合わせる。
ノエルが奥さまに習った訪問の礼儀では、人の家を急に訪ねてはいけないと教えられていた。エドガーは生粋の貴族だから、その礼儀を知らないはずはないと思う。けれども、エドガーからの手紙には明日と書いてあり、ノエルは混乱する。先方へ事前に知らせていれば、明日は「急」ではないということだろうか。
来客を迎えたことがないノエルには、よく分からなかった。
だが、いいのか悪いのかを悩んでいる場合ではなかった。どちらにせよ、エドガーは明日来るのだ。そうなると、マーサが言うとおり「準備」が必要だろう。
837
あなたにおすすめの小説
平民男子と騎士団長の行く末
きわ
BL
平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。
ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。
好きだという気持ちを隠したまま。
過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。
第十一回BL大賞参加作品です。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
白い結婚だと思っていたら、(溺愛)夫にガブガブされて、番になっていたようです
まんまる
BL
フレア王国の第3王子シルティ(18歳.Ω)は、王宮騎士団の団長を務める、キーファ侯爵家現当主のアリウス(29歳.α)に、ずっと片想いをしている。
そんなシルティは、Ωの成人王族の務めとして、自分は隣国のαの王族に輿入れするのだろうと、人生を半ば諦めていた。
だが、ある日突然、父である国王から、アリウスとの婚姻を勧められる。
二つ返事でアリウスとの婚姻を受けたシルティだったが、何もできない自分の事を、アリウスは迷惑に思っていないだろうかと心配になる。
─が、そんなシルティの心配をよそに、アリウスは天にも登る気持ち(無表情)で、いそいそと婚姻の準備を進めていた。
受けを好きすぎて、発情期にしか触れる事ができない攻めと、発情期の記憶が一切ない受けのお話です。
拗らせ両片想いの大人の恋(?)
オメガバースの設定をお借りしています。ぼんやり設定です。
Rシーンは※つけます。
1話1,000~2,000字程度です。
本当にあなたが運命なんですか?
尾高志咲/しさ
BL
運命の番なんて、本当にいるんだろうか?
母から渡された一枚の写真には、ぼくの運命だという男が写っていた。ぼくは、相手の高校に転校して、どんな男なのか実際にこの目で確かめてみることにした。転校初日、彼は中庭で出会ったぼくを見ても、何の反応も示さない。成績優秀で性格もいい彼は人気者で、ふとしたことから一緒にお昼を食べるようになる。会うたびに感じるこの不思議な動悸は何だろう……。
【幼い頃から溺愛一途なアルファ×運命に不信感を持つオメガ】
◆初のオメガバースです。本編+番外編。
◆R18回には※がついています。
🌸エールでの応援ならびにHOTランキング掲載、ありがとうございました!
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
庶子のオメガ令息、嫁ぎ先で溺愛されています。悪い噂はあてになりません。
こたま
BL
男爵家の庶子として産まれたサシャ。母と二人粗末な離れで暮らしていた。男爵が賭けと散財で作った借金がかさみ、帳消しにするために娘かオメガのサシャを嫁に出すことになった。相手は北の辺境伯子息。顔に痣があり鉄仮面の戦争狂と噂の人物であったが。嫁いだ先には噂と全く異なる美丈夫で優しく勇敢なアルファ令息がいた。溺愛され、周囲にも大事にされて幸せを掴むハッピーエンドオメガバースBLです。間違いのご指摘を頂き修正しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる