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竜魔決戦編
転移場所
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粗方敵を殲滅した後ヴァイオレットはある気配を辿る
その者はヴァイオレットから距離をとろうとしていたが簡単に見つかってしまう
『見つけた』
『ひっ……!』
ヴァイオレットが探していたのはシャビールと呼ばれていた男
影を使って身を隠していたようだが、周囲に余計な気配がない今であれば場所を特定する程度は容易
影を渡りながら逃げようとするシャビールに対しヴァイオレットは一瞬で距離を詰め、影に手を突っ込みシャビールを捕獲する
『ぐぅ……!』
『影の中にいたら息吹を避けられるかなと思ったけど予想通りだったみたいだね。生きててよかったよ』
『くそっ……!俺をどうするつもりだ』
『聞きたいこともあったんだよね。誰でもよかったんだけど隊長って呼ばれてるあなたの方が色々知ってそうだから』
『聞きたいことだと……?』
『どうやって一瞬でここまで来たの?海は監視してるから来たらすぐ分かるし何か別の方法で来たんでしょ』
『それは……』
ヴァイオレットの問いに渋るシャビール
その間僅か数秒、だがすぐに質問に答えなかったシャビールの事を気に入らなかったヴァイオレットは相手の片脚をへし折った
『ぐわあああああ!!』
『もう一度聞くよ。あなた達はどうやってきたの?』
『はぁはぁ……』
再度問うも痛みで悶え苦しんでいて答える余裕がない
その様子を見てもう片方の脚に手を伸ばし力を入れるヴァイオレット
それに気づき慌てたシャビールは口を開いた
『ま、待て!分かった!話すからやめ……あぐあああ!!』
『あっごめん、答えるのが遅いからつい』
勢い余って折ってしまい謝るヴァイオレットだが、その目からは微塵も謝意は感じられなかった
その瞳を見てシャビールは完全に戦意を失う
両脚も折り相手に逃げる意思は感じられなかったので一先ず手を離し話を聞くことにした
『それで?どうやってきたの?あ、言っとくけど嘘だと分かったら容赦しないからね』
『わ、分かっている……転移してきたんだ』
『転移?』
『あぁ、この森に事前に仕掛けておいたんだ』
『事前に……』
男の証言が事実であればここに転移してくる為の仕掛けを誰かが設置したということ
そしてその誰かに該当するのはエリザ達の中の誰かで、最も可能性があるのはアレクくらいしか思いつかなかった
やたらと人口など聞いてきたりしてたし途中ではぐれたりと怪しい点はあった
『仕掛けたのが誰かは分かる?』
『そこまでは分からない』
『そっか。まぁいいや、じゃあ今からそこに案内して。これ以上面倒事になる前にそれを壊さなきゃ』
『そ、その前に約束してくれ。用が済んでも命の保証はしてくれると』
『あぁ……君、私の仲間を傷つけたりは?』
『し、していない!俺はこちらに来たばかりだったんだ』
『じゃあまぁいいよ。そっちにもメリットがないとね』
『あ、あぁ助かる……!』
命が助かると分かると男は目に見えて表情が変わった
そんな約束を守るつもりなど毛頭ないが、相手にも希望を与えなくては口を割ってくれないだろう
一刻も早く敵が湧いてくる場所を破壊して安全を確保する為、ヴァイオレットはシルフにシャビールの脚を治してもらい転移場所へと向かった
その者はヴァイオレットから距離をとろうとしていたが簡単に見つかってしまう
『見つけた』
『ひっ……!』
ヴァイオレットが探していたのはシャビールと呼ばれていた男
影を使って身を隠していたようだが、周囲に余計な気配がない今であれば場所を特定する程度は容易
影を渡りながら逃げようとするシャビールに対しヴァイオレットは一瞬で距離を詰め、影に手を突っ込みシャビールを捕獲する
『ぐぅ……!』
『影の中にいたら息吹を避けられるかなと思ったけど予想通りだったみたいだね。生きててよかったよ』
『くそっ……!俺をどうするつもりだ』
『聞きたいこともあったんだよね。誰でもよかったんだけど隊長って呼ばれてるあなたの方が色々知ってそうだから』
『聞きたいことだと……?』
『どうやって一瞬でここまで来たの?海は監視してるから来たらすぐ分かるし何か別の方法で来たんでしょ』
『それは……』
ヴァイオレットの問いに渋るシャビール
その間僅か数秒、だがすぐに質問に答えなかったシャビールの事を気に入らなかったヴァイオレットは相手の片脚をへし折った
『ぐわあああああ!!』
『もう一度聞くよ。あなた達はどうやってきたの?』
『はぁはぁ……』
再度問うも痛みで悶え苦しんでいて答える余裕がない
その様子を見てもう片方の脚に手を伸ばし力を入れるヴァイオレット
それに気づき慌てたシャビールは口を開いた
『ま、待て!分かった!話すからやめ……あぐあああ!!』
『あっごめん、答えるのが遅いからつい』
勢い余って折ってしまい謝るヴァイオレットだが、その目からは微塵も謝意は感じられなかった
その瞳を見てシャビールは完全に戦意を失う
両脚も折り相手に逃げる意思は感じられなかったので一先ず手を離し話を聞くことにした
『それで?どうやってきたの?あ、言っとくけど嘘だと分かったら容赦しないからね』
『わ、分かっている……転移してきたんだ』
『転移?』
『あぁ、この森に事前に仕掛けておいたんだ』
『事前に……』
男の証言が事実であればここに転移してくる為の仕掛けを誰かが設置したということ
そしてその誰かに該当するのはエリザ達の中の誰かで、最も可能性があるのはアレクくらいしか思いつかなかった
やたらと人口など聞いてきたりしてたし途中ではぐれたりと怪しい点はあった
『仕掛けたのが誰かは分かる?』
『そこまでは分からない』
『そっか。まぁいいや、じゃあ今からそこに案内して。これ以上面倒事になる前にそれを壊さなきゃ』
『そ、その前に約束してくれ。用が済んでも命の保証はしてくれると』
『あぁ……君、私の仲間を傷つけたりは?』
『し、していない!俺はこちらに来たばかりだったんだ』
『じゃあまぁいいよ。そっちにもメリットがないとね』
『あ、あぁ助かる……!』
命が助かると分かると男は目に見えて表情が変わった
そんな約束を守るつもりなど毛頭ないが、相手にも希望を与えなくては口を割ってくれないだろう
一刻も早く敵が湧いてくる場所を破壊して安全を確保する為、ヴァイオレットはシルフにシャビールの脚を治してもらい転移場所へと向かった
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